M6

Last-modified: 2022-06-06 (月) 12:54:06

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Tier 6 アメリカ 重戦車

公式紹介ページ

スペック

車体

HP840
車体装甲厚(mm)102/44/41
最高速度(km/h)35
重量/最大積載量(t)57.36/57.6
本体価格(シルバー)885,000
修理費(シルバー)

戦車パッケージ

パッケージ名
(必要経験値/購入シルバー)
T29
(42,070/1,435,300)
M6
(27,850/885,000)
M6(76)
(9,650/66,230)
M6E1
(31,330/143,750)
T1E1(90)
(39,530/182,750)

詳細

パッケージ名エンジン武装履帯砲塔
出力弾種貫通力ダメージ弾代総弾数発射速度
照準時間
精度
旋回速度砲塔装甲旋回速度視認範囲HP通信範囲
M6Wright G2X M781C9GC176 mm Gun M7 L/50HVS1M6D1840395
825AP
APCR
HE
101
157
38
110
110
175
7556
7G
56
13.95
2.29
0.46
21102/83/8325320
M6(76)Wright G2X M781C9GC176 mm Gun M1A1HVS2M6D1840395
825AP
APCR
HE
128
177
38
115
115
185
7596
7G
68
16.67
2.29
0.43
25102/83/8325320
M6E1Wright G200 M781C9GC176 mm Gun M1A2HVS2M6D2870395
960AP
APCR
HE
128
177
38
115
115
185
7596
7G
68
16.67
2.29
0.40
25102/83/8328350
T1E1(90)Wright G200 M781C9GC190 mm Gun M3HVS2M6D2870480
960AP
APCR
HE
160
243
45
240
240
320
52255
11G
255
7.89
2.29
0.37
25102/83/8328350

解説

史実

M6重戦車はアメリカ陸軍が第2次大戦参戦前に計画した重戦車で、1940年から開発を開始し、1942年4月に一応正式採用化されたものの、M4中戦車に毛が生えた程度の攻撃・防御力、遙かに劣る走行性能で実験車両的な性格が強く、また軍の保守的な戦車運用方針もあって、少数生産の40両が生産されたのみで実戦使用はされず、1944年12月には旧式兵器に等級が移ってお蔵入りになってしまいました。

T1重戦車として開発されたM6重戦車は、オートマチックトランスミッションのツインディスク・トルクコンバーターを採用、足回りには、渦巻きスプリングを並行位置に2つ取り付けたボギー式サスペンション(HVSS)を持つ技術的特長を持っていました。
車体は鋳造車体のM6と溶接車体のA1があり、主砲76mm砲と副砲37mmM6戦車砲を搭載した砲塔を採用してました。
ゲーム中では37mm砲が撤去されていますが、主砲左側に本来37mm砲のあった痕跡としてスリットは残されています。
T1E1でテストされた、ジェネラルエレクトリック(GE)製電気駆動方式も、半ば公式的にM6A2とされました。

M6重戦車はアバディーン試験場で試験した結果、トランスミッションは56tの重さに対して十分な動力を使えるには至らず、最大時速は平坦地で35km/h程度に留まった為、更なる改良が必要とされました。 
速度の問題もありましたが、武装・装甲とも十分ではないという判断が下され、実際、輸送するにはM4中戦車を大量に送るほうがコストパフォーマンスに優れるという決定から、40両のみの生産(M6 8両/M6A1 12両/M6A2 20両)とされ、実戦ではなく、試験や訓練、何輌かはプロパガンダのためアメリカ合衆国内を巡り、戦債集めの記念走行などで、自動車を踏みつぶすなどのデモンストレーションを行いました。

T1E1で用いられた電気式変速機はその後、T23にも搭載されました。
また、1944年初頭には、T26E1(後のバーシング)に搭載する90mm戦車砲M3をM6に搭載して試験が行われましたが、最終的に同年3月に計画はキャンセルされています。
さらに1944年6月には、新設計の鋳造砲塔に105mmT5E1高初速砲を搭載するため、保管されていたT1E1のうち数両が後にT29に搭載する予定の105mm砲のテストベットの目的でM6A2E1として改造されています。
1945年に105mm砲を実際に搭載しての試験が行われたのですが、第二次大戦の終局と共に計画がキャンセルされてしまいました。
大戦終了までにT1重戦車は全車両がアメリカ本土で使用されるのみに終わりました。
最終的に、メリーランド州アバディーンに所在するアメリカ陸軍兵器博物館にて展示される1輌のT1E1を除き、全車が廃棄処分とされました。
なお、アメリカ本土には既に残っていないM6重戦車ですが、突撃戦車計画の際に送られたもの(?)がイギリスのRAC(英国機甲師団:Royal Armoured Corps)戦車博物館に所蔵されています。
M6重戦車の所在については1998年発刊の大日本絵画の出版、笹川俊雄編著「世界の軍事・戦車博物館」100ページのRAC博物館の収蔵リストに記載あり。

コメント

  • シャーマンジャンボからT29へと開発出来るため、ちょっと人気が無いこの戦車。でも、最終パッケージになれば、意外と機動性があるし、90mmは弱くないし、T29のパッケージに90mmを搭載したのが追加されたため、ここで90mmを作っておくと、T29の乗り出しが楽になる。 -- 2014-08-18 (月) 12:17:51
  • 手数と火力と機動性のバランスの取れた良車両。装甲は心許ないが、MTと遜色ないサイズの砲塔と俯角を生かした頭出し運用という同格HTには真似出来ない運用を心掛ける事で性能を発揮出来る。そして平地で戦う時は決して側面を敵に晒さないよう車体正面を敵に向ける事。ダメージ交換の為の飛び出し撃ちも角度を浅くしたり工夫が必要。 -- 2014-12-04 (木) 00:43:53
  • 前身のT1Hや同格ソ連HTのKV-1Sと同じく、胸元(車体正面上部)の操縦窓が正面から貫通可能な弱点となっている。後方で芋るのは論外だが、最前線でHTだからと言って棒立ちで撃ち続けるのは危険。"大きなシャーマン"のつもりでハルダウンして、発見されている時はリロード中は身を隠すなど丁寧な運用が必要となる。とくに側面と背面は脆弱で、垂直に撃ち込まれるとシャーマンや四号戦車など格下戦車の10cm榴弾が貫通して大ダメージを負う危険がある。「弱点である車体を隠しつつ最前線で立ち回る」という使い方は次のT29で必須となるので、この車輌で学んでおく必要がある。 -- 2014-12-04 (木) 15:53:53
  • 米重戦車一通り開発し終わった後に再度使ってみたけど、扱いやすさを再確認出来た。ゴツい見た目に反して装甲が頼りないけど取り回しは中戦車並で砲は同格駆逐に匹敵するとあれば弱いわけがない。KV系に押され気味ではあるが丘での頭出し等あちらが出来ない事を器用にこなして強みを活かそう。 -- 2016-06-08 (水) 09:51:05
    • 確かに。T1Heavyもそうだけど、HTの使い方に慣れて改めて乗ってみると良さが分かったりするんだよね。M6はヘル猫と同じ90mmだけどペラ装甲のヘル猫とは違うので使い方が全く違うからその点も面白いよね。 -- 2016-06-08 (水) 12:10:10
  • 某所でM6重戦車の所在について揉めていた記載を見つけたので、ここに史実を書いた人の参考元と思われる書籍を追記しておきます。 -- 2022-06-06 (月) 12:54:06