SU-76I

Last-modified: 2018-06-12 (火) 16:04:18

SU76I.png

Tier 3 ソビエト連邦 駆逐戦車(課金戦車)

公式紹介ページ
レア車輌スポットライト: SU-76I

スペック

車体

耐久値168
車体装甲厚(mm)60/30/50
最高速度(km/h)50
重量/最大積載量(t)22.75/24.8
本体価格(ゴールド)1,000
修理費(シルバー)

ツリー

SU-76I
(1,000G)

パッケージ

パッケージ名エンジン武装履帯砲塔
出力弾種貫通力ダメージ総弾数弾代発射速度
照準時間
精度
旋回速度砲塔装甲旋回速度視認範囲HP通信範囲
SU-76IMaybach HL 120 TRM76 mm F-34S АSU-76ISU-76I1689R
300AP
APCR
HE
86
102
38
110
110
156
9856
6G
56
13.95
2.09
0.43
40--/--/--42300325

解説

入手方法

2015/11/06-11/20までの間に販売されているSU-76Iプレミアムバンドルを購入することで入手できる戦車。
バンドルパックには内容の違う3種類のセットが用意されている。

  • SU-76I(1,400G)
    SU-76I、ガレージスロット、熟練度 100% 搭乗員
  • SU-76I Loaded(1,800G)
    SU-76I、ガレージスロット、熟練度 100% 搭乗員、プレミアムアカウント 3 日
  • SU-76I Fully Loaded(2,600G)
    SU-76I、ガレージスロット、熟練度 100% 搭乗員、プレミアムアカウント 3 日、中口径戦車砲用装填棒、双眼鏡、迷彩ネット

また、各バンドルパックにはオペレーション: SU-76I エースがセットになっている。

 

特徴

この戦車にはマッチング優遇があり、マッチング上限はTier4までとなっている。

なお、コンソール版は、PC版と異なる調整がされているとのこと。
※参考リンク:公式英語フォーラムコメント

 

補足

アップデート2.2現在、実弾訓練において、この戦車に試乗することが出来る。

 

史実

第2次世界大戦においてドイツ軍が鹵獲兵器を有効に活用したことは良く知られていますが、ソ連軍もドイツ軍に負けないくらい鹵獲したドイツ軍戦車などを組織的に活用していました。
ソ連側がまとまった数の捕獲ドイツ軍戦車の使用を開始したのは、1942年春頃からだったと記録されています。

これは、1941年末のモスクワ攻防戦でのドイツ側の大敗北で大量の遺棄戦車が入手できたからで、当時ウラル地方に疎開した軍需工場の操業開始が遅れている下で、戦車不足をきたしたソ連軍に貴重な贈り物となり、野戦デポや整備工場で再生作業が行われ、IV号戦車III号突撃砲38(t)戦車などがまとまって部隊に配備されています。
その後、スターリングラード攻防戦におけるドイツ第6軍部隊の包囲・殲滅が成功すると、再びソ連軍の手にIII号戦車やその他のドイツ軍戦車が大量に鹵獲されました。
しかし、300両ほど鹵獲したドイツのIII号戦車 (Pz.Kpfw. III) の5cm戦車砲はこの時点ではすでに非力な存在となりつつあり、ソ連軍はIII号戦車を元により強力な火砲を搭載して自走砲に改造した方が有効であると結論を出しました。

こうして約200両のIII号戦車およびIII号突撃砲(損傷戦車も含む)の砲塔や元の戦闘室を取り去った跡に、新たに固定式戦闘室を車体上部に設け、T-34中戦車に用いられた41.5口径76.2mm戦車砲F-34をベースとする76.2mm戦車砲S-1を右にオフセットして搭載する軽自走砲SU-76iへと改造したものです。
ちなみに名称の”SU-76i”は、”SU”が自走砲、”76”が搭載砲の口径、”i”は「外国の」を意味する”inostrannaya”の頭文字を指します。
SU-76iの改修要領は、それほど複雑なものではなかったようで、車体後部に、ソ連軍戦車おなじみの円筒形の増加燃料タンクを取り付けるようにしただけで、III号戦車/III号突撃砲の下部車体は全く手を入れること無くそのまま使用され、上部車体もそれほど大きな改造はされていないのが物語っています。

新しい戦闘室は砲塔と戦闘室上面の装甲板を取り払った跡に設けらましれたが、戦闘室周囲の下部分の装甲板は元のIII号戦車/III号突撃砲の戦闘室のものがそのまま用いられました。
唯一、前部の砲の取り付け部分が切り欠かれているのですが、これもIII号戦車は加工の必要があったかも知れないのですが、III号突撃砲ではそのまま使用しているともされています。

新設された戦闘室周囲の上部分の装甲板は、避弾経始を考慮して4面とも傾斜が付けられているのが特徴になっています。
戦闘室上面の前左側には観音開き式のハッチが設けられており、その後ろにもう1つ上面後左側と後面に分かれて開くハッチが設けられ、戦闘室の左右側面と前面には視察用スリットも設けられています。
また、戦闘室の左右側面と後面ハッチにはスライド式のガンポートが設けられており、戦闘室前面にも栓式のガンポートが設けられていて、車載の機関銃や拳銃などで肉薄防御をする様になっていました。

その他、戦闘室上面の前右側には車長用キューポラが、上面右側中央には無線アンテナのベースがありました。
主砲の76.2mm戦車砲S-1は、戦闘室前方に限定旋回式に取り付けられていて、主砲取り付け部のハウジングはSU-85に似たデザインでしたが、砲の駐退復座機カバーはT-34のものと良く似ていました。

実際に製造されたものは76.2mm砲搭載モデルのSU-76iのみで、全長6.3m、車体長5.38m、全幅2.91m、全高2.375m、重量22.5t、装甲厚は10~50mm、エンジンはマイバッハHL120TRMガソリンエンジン(300馬力)で、最大速度50km/h、航続距離180kmを発揮しました。

計画上は85mmD-5砲搭載する改造案のSU-85Iも存在していましたが、SU-85同様、85mmD-5砲の生産が手間取って、KV-85やSU-85への供給で手一杯だったために、机上プランのみで終わり、量産も実戦配備もされませんでした。
さらに、122mm榴弾砲M-30を搭載したSU-122Iも計画されました、こちらは図面はあるものの、写真は残っていないそうです。
また、G.I.カシタノフ技師による設計チームが、SG-122の名称で122mm榴弾砲M-30を搭載した中型突撃砲を開発、1942年7月に車両審査を受けましたが不採用となっています。

SU-76Iは200両前後がキーロフ市の第38工場で改造されて1943年4月、最初の生産車5輌がスベルドルブスクの自走砲連隊訓練所に送られた後、更に20輌が加えられ、翌月には早くも実戦に投入されましたが、本格的な戦闘は1943年秋のウクライナ戦線となりました。
その後、クルスクの戦いにも第13軍所属の16輌が投入され、半数(うち3輌炎上で全損)を失っています。
そして、16輌のSU-76Iと指揮用の鹵獲III号戦車1輌(または指揮車型を含むSU-76Iが15輌)による自走砲連隊が複数編成され、1943年秋のウクライナ戦線から本格的に登場しましたが、その間に、少なくとも1両がドイツ軍に再度鹵獲されて使用されているという記録があります。
その後、自走砲連隊に編制されたSU-76iは歩兵師団の攻撃支援に当たり、損耗しながらも終戦まで使用され続けましたが、戦後は順次退役させられました。
ただ、1輌が退役後もクビンカ基地で稼動していたのですが、1968年に廃棄されました。
現在でも、サンクトペテルブルク(旧レニングラード)郊外に位置するカレリア地峡の川底から引き上げられた1輌がウクライナにある地方都市の公園に、「解放に功績のあった自走砲」と付けられた記念碑として展示され、別の1輌がモスクワの博物館に現存しています。

資料によっては、III号戦車およびIII号突撃砲改修のSU-76iの製作数合計は1,200両であるとする説があるのですが、これはドイツ側の投入状況や損失状況から見て考えられない数字であると結論付けられます。

III号戦車をここまで早く改造できたのには、独ソ不可侵条約でドイツから贈られたIII号戦車をソ連が調べ上げたからだと言われていますが、既にT-34を開発していたソ連当局側は当初、同じ準拠で考えていたのでIII号戦車を主力戦車と思わず、ドイツではパンターのようなもっと強力な戦車を隠してるに違いないと思っていたとか・・・。

コメント

  • PC版と調整が違うっていうけど、やっぱり強い。7VS7マッチで一人で7台撃破したり、8~9台撃破もザラ。 -- 2016-02-02 (火) 22:20:52
    • Noob狩りをたまたま目撃しただけでしょ。持ってるから分かるけど、こいつはバランス型でそう毎回トップガン以上を狙えるようなポテンシャルは持ってない。トップガン以上狙える戦車といえば、TierTop時のMTLSとかプロヴィンスのFCM36とかそのへん。 -- 2016-02-03 (水) 08:01:05