Ⅲ号戦車 M型

Last-modified: 2024-05-18 (土) 12:15:00

ドイツ RankII 中戦車 PzKpfw III Ausf.M

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概要

ゲーム的にはⅢ号戦車 L型にシュルツェンとスモークディスチャージャーを追加装備させた型。
AP弾に対しての防御力は変わらないものの、HEAT弾に対しての全周防御力が大幅に向上している。

車両情報(v2.3.0)

車両性能

項目数値
砲塔旋回速度(°/s)14.0
俯角/仰角(°)-10/20
リロード速度(秒)
3.7
スタビライザー/維持速度(km/h)無し / -
車体装甲厚
(前/側/後)(mm)
53 / 30 / 53
砲塔装甲厚
(前/側/後)(mm)
50 / 30 / 30
船体崩壊
重量(t)23.0
エンジン出力(hp)572
3,000rpm
最高速度(km/h)60
実測前進~後退速度(km/h)*** ~ -***
視界(%)88
乗員数(人)5

武装

名称搭載数弾薬数
主砲50 mm KwK39 cannon184
機銃7.92 mm MG34 machine gun15,750

弾薬*1

名称砲弾名弾種弾頭
重量
(kg)
爆薬量
(g)
初速
(m/s)
貫徹力(mm)
10m100m500m1000m1500m2000m
5cm
KwK 39 L/60
PzGr 39APC2.0528983510610285685443
PzGr 40/1APCR1.07-113013012190624329
PzGr 40APCR0.9-113012911983533421
Sprgr. 38HE1.81175505

小隊ツリー

解説

特徴

 

【火力】
APCは炸薬入りではあるが最大貫徹力103mmと貫徹力不足が懸念される。なので近距離では貫徹力が高いが炸薬がなく、距離による減衰が激しいAPCR弾を使い分けることになる。500mで貫徹力が並び、以遠ではAPC弾の方が上回るのでどの弾を使用するかは敵との距離で判断しよう。
現状として戦果を挙げるには軽戦車に近い運用が求められ、有効射程は精々1キロであることから800メートル以内で交戦するといいだろう。
リロード速度は4秒台~3秒台と手数に優れる。
車体が揺れがちなので、出会いがしらの撃ち合いは苦手気味。
俯角が-10度と地形を活かしやすい。

 

【装甲】
追加装甲により車体正面装甲厚は実質73mm。ただし垂直装甲のため体感の装甲はそれ以下。
砲塔正面20mmの四角い追加装甲が装備されておりこちらも70mm相当の防御力になる。抜かれやすいのは車体正面と同じ。
シュルツェンという砲塔を囲む坊盾が追加されたことでHEAT系の弾に対して防御力がUPした。
しかし対抗馬であるT-34や同ランクのKV-1と比べると装甲、火力とも大幅に劣っているので、ただ撃ち合っても貫通できる事は少なく、敵の攻撃で一撃爆散になる事が多々ある。
車体正面操縦者席前ののぞき窓のみ20mmと薄いポイントとなっている。

 

【機動力】
最大速度は59km/h。平時は30km/h~40km/hで走行することになるだろう。
加速力に関しても16km/h~22km/hまではすぐに出て37kmからゆるく加速していく。急発進は苦手気味。
旋回速度は3km/h、速度が乗ると10km/h。
後進速度は-11km/h。
格上戦車とマッチングした場合、側面や後方を取らない限りまず勝ち目はないので 味方と一緒に行動する事を心がけよう

 

【総評】
L型の機動力はそのままに、シュルツェンでHEAT弾に対して防御力を高めたモデル。
HEAT弾や砲撃支援の爆風に対してシュルツェンがある程度身代わりになってくれるので地味に撃たれ強さが増した。
しかし軽戦車並の装甲と低い単発火力のため正面から撃ち合いをせずにリロードの早さを活かした狙撃や2,3発当ててから気付いて撃たれる前に逃げる、ヒットandアウェイに徹して、相手によっては裏取りして不意打ちするか、機動戦で倒すことも必要となるだろう。同ランクの中では砲の性能が劣るので真正面からの撃ち合いは出来るだけ避けたい。
つまり、現状として戦果を挙げるには軽戦車に近い運用が求めれる。
まとめるとリロードが早く、足回りは良いが貫通力が低く、装甲も薄い戦車である。

史実

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III号戦車M型は、本来の開発目的である主力戦車として運用されたIII号戦車としては最後の生産型であり、次の生産型でIII号戦車の最終型であるN型は火力支援戦車として運用されている。
M型は当初1,000両が発注されたものの、この時期すでにIII号戦車は連合軍の新型戦車に対して歯が立たなくなっていたため、本車の後継主力戦車として開発されたV号戦車「パンター」(Panther:豹)の生産が優先されることになった。
またIII号戦車M型用に生産された車体が、前述の理由によりIII号突撃砲や次のN型や火焔放射戦車に転用されることになったため、M型は1942年10月~1943年2月にかけて250両が生産されたに留まっている。
III号戦車M型はL型をベースとして主に渡渉能力の向上を図った生産型であるが、なぜ急に渡渉能力が重視されるようになったかはよく分からない。

渡渉能力強化といっても潜水渡河装置を持つほど本格的なものではなく、排気口や冷却空気取り入れ口などを水密式にして渡渉水深を稼いだものである。
このために機関室左右にあるルーヴァーは水密扉で閉鎖できるようになり、機関室後部のオーバーハング部は塞がれて冷却用に開口できるハッチが設けられた。
このオーバーハング部内側にあった発煙弾発射機は行き場を失い、代わりに砲塔の左右側面前部に発煙弾発射機が各3基ずつ取り付けられるようになった。
排気についてはこれまでのマフラーが廃止され、オーバーハング部の外側の持ち上げた位置まで排気をパイプで導いて、新たに円筒形のマフラーが取り付けられるようになった。
このマフラー自体も、防水弁が取り付けられていた。
また車体各部のハッチには、防水用のゴムパッキングが装着されるようになった。
これらの改良のおかげで、M型の渡渉水深はL型までの0.8mから1.5mにまで増加した。
なおIII号戦車シリーズには1943年3月から車体と砲塔の側面に、スペースを開けて5mm厚の装甲板を取り付けるような改造が施されるようになった。
これはドイツ語で「シュルツェン」(Schürzen:エプロン)と呼ばれる補助装甲板で、ソ連軍歩兵の対戦車銃による視察クラッペや車体側面などの弱い部分への狙い撃ちに悩まされた、ドイツ軍が採った対抗策であった。
さらに1944年からは磁石により装甲板に張り付く吸着地雷の使用を防ぐため、ベルリンのツィンマー化学工業が開発した「ツィンメリット・ペースト」と呼ばれる対磁コーティングを施す作業が行われた。

コーティングは車体の前/側/後面の垂直ないし傾斜面に施され、表面には細かいギザギザ模様が付けられていた。
このような強化策が採られ続けたものの第2次世界大戦中期以降、III号戦車は本来の開発目的である主力戦車としては完全に力不足の存在となってしまった。
このため1943年8月をもってIII号戦車の生産は終了し、以後は下部車体のみが対戦車兵器として必要性が増してきたIII号突撃砲用として生産が続けられた。
III号戦車シリーズは1945年5月の終戦までに約15,000両に及ぶ戦車型とその派生型が生産されており、これはドイツが生産した装甲車両の中で最高の数字である。

小ネタ

外部リンク

 

WarThunder公式英語Wiki

 

公式Devログ

 

インターネット百科事典ウィキペディア

 

コメント

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  • IV号Hとかと交換してくれ。まじで雑魚すぎる -- 2024-03-10 (日) 09:33:38
  • 特別足があるわけでもなく、貫通も加害も装甲も無いただのゴミ -- 2024-04-05 (金) 03:09:51

*1 爆薬量はTNT換算