M56 スコーピオン

Last-modified: 2024-05-28 (火) 21:18:18

アメリカ RankIV 駆逐戦車 M56 スコーピオン

80%)(./T-62(2).jpg

概要

車両情報(v2.3)

報酬

SL倍率3.9

車両性能

項目数値
砲塔旋回速度(°/s)10.5
俯角/仰角(°)-10/15
リロード速度(秒)7.5
スタビライザー/維持速度(km/h)無し / -
車体装甲厚
(前/側/後)(mm)
0 / 0 / 0
砲塔装甲厚
(前/側/後)(mm)
5 / 0 / 0
船体崩壊
重量(t)7.0
エンジン出力(hp)382
3,000rpm
最高速度(km/h)49
実測前進~後退速度(km/h)*** ~ -***
視界(%)68
乗員数(人)3

武装

名称搭載数弾薬数
主砲90 mm M54 cannon129

弾薬*1

名称砲弾名弾種弾頭
重量
(kg)
爆薬量
(g)
初速
(m/s)
貫徹力(mm)
10m100m500m1000m1500m2000m
90 mm
M54
M332 shotAPCR5.7-1,165291286264240217197
M82 shotAPCBC10.91137.2853185182173169155142
M431 shellHEATFS5.8712.641,210320
M71 shellHE10.551,210823202018171616
T142E3HESH10.63,050792102

発煙弾

砲弾名弾種弾頭
重量
(kg)
爆薬量
(g)
初速
(m/s)
貫徹力(mm)
10m100m500m1000m1500m2000m
M313Smoke10.750821-

装備

設置場所装備名説明
車体外部装甲側面前方に4mmの構造用鋼

車両改良

武器庫

Level名称
15迫撃砲
曳光弾ベルト
リロードシステム
20大口径
装甲貫通ベルト
濃煙
25発煙弾
ステルスベルト
発煙弾

迷彩

クリックで表示
森林
[添付]
条件ナシ
△△△
[添付]
条件VIPパス

小隊ツリー

前車両
次車両T25?

解説

特徴

対戦車砲がそのまま走っているような車両で、完全オープントップな上に乗員も少ないため機銃を軽く撃ちこまれただけで撃破されるほど脆弱。咄嗟の遭遇戦等ではまず勝てないため、待ち伏せ運用が基本となる。
砲旋回の遅さや発射の反動の強さなどもあり、砲自体は優秀だがクセの強い車両。

 

【火力】
初期砲弾のM332弾は炸薬の無いAPCRなので、まずは砲弾をM82弾に換装すると敵を撃破しやすくなる。貫徹力は低めなので側面などを狙おう。
本領を発揮するのはHEATFSのM431を開発してから。大抵の相手を正面から抜くことができるようになり戦術の幅が広がる。ただしHEATFSは加害力が小さく、仕留め損なうと返り討ちに遭うことも多いため反撃を受けにくい位置取りを心掛けたい。
また砲の昇降旋回速度もかなり遅いため、近距離戦では足の速い相手を追従しきれないことがある。
アメリカ車両としては珍しく機銃を装備しておらず、障害物の除去ができないため不便を感じるだろう。

 

【装甲】
装甲が薄いのはもちろんだが、何より乗員が何の遮蔽もなく露出しており機銃や爆風によって簡単に気絶してしまう。オープントップ車両の中でも特に脆弱な部類であり、あらゆる車両が本車を容易に撃破可能である。とにかく見つからない、撃たれない立ち回りが重要になるだろう。

 

【機動性】
最高速度こそ49kmと控えめだが、軽量で加速性に優れており前進・後退ともに非常に軽快である。その操作性は細かなコントロールが難しいほどで、ヴィーゼル 1A4に近い。
ちなみに、後退時に発砲すると一時的だが10km/h程加速する。

 

史実

クリックで解説

M56スコーピオン空挺自走砲は空挺部隊が装備する対戦車車両として開発が始められたもので、アメリカ陸軍の空挺奇襲構想の初期段階において考案された計画でもあった。
1948年10月に開かれた会合において航空機による輸送が可能な対戦車自走砲の要求が出されたことから、本車の開発がスタートした。

本車は当初、当時開発が進められていたT42中戦車(後のM47パットンII中戦車)の車体に90mm戦車砲T119を搭載することが検討されたが、結局アルミ合金製の軽量型装軌式車体にT70砲架に載せられた改良型90mm戦車砲T125を装備する形に改められ、GM(ジェネラル・モータース)社傘下のキャディラック社により開発が行われることが決まり「T101」の試作名称で試作車2両の製作が発注された。

試作車を用いた試験で好成績を収めたため本車は1953年に「90mm自走砲M56」(90mm Self-propelled Gun M56)として制式化され、同時に「スコーピオン」(Scorpion:蠍)の愛称も与えられている。
生産型のM56空挺自走砲は試作型のT101空挺自走砲と大差無かったが、主砲のブラストシールドの形状が改められたり、砲身先端に装着されていた砲口制退機を廃止してカウンター・ウェイトを兼ねた爆風変向機が装着されるなど一部に変化も見られる。
またT101空挺自走砲では乗員が操縦手、砲手、装填手の3名であったが、M56空挺自走砲では無線手を兼ねた車長が追加され4名となったのも目立つ変化である。
M56空挺自走砲の車内レイアウトは車体前部が機関室、車体中央部が砲架に搭載された主砲と乗員4名を収めたオープントップ式の戦闘室、車体後部が主砲弾薬庫とされていた。

戦闘室内には最前部中央に砲架に搭載された主砲が設置されており、その後方左側に操縦手と車長、後方右側に砲手と装填手が前後に並んで配されていた。
車体前部の機関室内にはコンティネンタル社製のAOI-402-5 水平対向6気筒空冷ガソリン・エンジン(出力200hp)と、GM社傘下のアリソン社製のCD-150-4クロスドライブ式自動変速機(前進2段/後進1段)が搭載され、前部に設けられた起動輪を駆動した。

M56空挺自走砲は空輸性を考慮して軽量に設計されていたため、転輪は通常のソリッドゴムを装着したタイプではなく空気圧75psiのゴムタイアを装着したタイプを片側4個備えており、転輪のサイズを大きくすることで上部支持輪を廃止していた。
本車はゴムタイア式の転輪を採用したことで、ソリッドゴム式の転輪を用いた場合に比べて毎時当たりの抵抗ロスを時速に換算して24km/hほど減少させることに成功した。

サスペンションは通常のトーションバーが用いられており、履帯は20インチ(508mm)幅の8分割されたベルト型を用いることで接地圧の減少を図っていた。
主砲の43口径90mm戦車砲M54はパットン戦車シリーズで採用された90mm戦車砲と同じ弾薬を用いることができ、戦闘室最前部の燃料タンクの上に置かれたM88砲架に限定旋回式に搭載されていた。
主砲の旋回角は左右各30度ずつで、俯仰角は-10~+15度となっていた。

主砲弾薬は車体後部に設けられた3段式の弾薬庫に29発が収容されたが、弾薬庫の蓋は装填手のプラットフォームを兼ねており射撃時には後方へ180度倒された。
また本車は戦闘重量7.144tと軽量なためパラシュートによる空中投下が可能で、大型グライダーや輸送機を用いた空輸も問題無く行うことができた。

1960年代初頭に勃発したヴェトナム戦争では第173空挺旅団のみがM56空挺自走砲を使用したが、本車は軽量化のために主砲のブラストシールド以外に装甲が無く、乗員の防御が全く考慮されていなかったため主にコンボイ・エスコートに用いられた。
1960年代半ばに後継のM551シェリダン空挺軽戦車が開発されたため、M551空挺軽戦車の部隊配備が開始された1968年までにM56空挺自走砲は全車が退役している。

小ネタ

史実では防御力の無さから後方での護衛任務に就いていた本車だが、WarThunderよりもマップの狭いMobileにおいては砲弾飛び交う最前線で戦わねばならない。自殺行為もいいところである。

外部リンク

 

WarThunder公式英語Wiki

 

インターネット百科事典ウィキペディア

 

コメント

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  • こいつ乗ってると支援砲撃と航空機がいつもの20倍くらい怖く感じる -- 2024-05-28 (火) 21:18:18

*1 爆薬量はTNT換算