ソ連 RankIV 中戦車 ★M4A2
概要
アメリカからソ連に供与されたM4A2 (76)W?で、RankIIIのM4A1 (76)W?の主砲にマズルブレーキをつけた車両。
防御力はRankⅡのM4A2から変更されておらず、このRank帯では信用出来たものではない。
車両情報(v2.25.0)
車両性能
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 砲塔旋回速度(°/s) | 38.4⇒45.2 |
| 俯角/仰角(°) | -10/25 |
| リロード速度(秒) (スキルMAX) | 5.9 |
| スタビライザー/維持速度(km/h) | 一軸 / 25 |
| 車体装甲厚 (前/側/後)(mm) | 63 / 38 / 38 |
| 砲塔装甲厚 (前/側/後)(mm) | 63 / 63 / 63 |
| 重量(t) | 33.0 |
| エンジン出力(hp) | 782 |
| 2,900rpm | |
| 最高速度(km/h) | 52/-7 |
| 視界(%) | 122 |
| 乗員数(人) | 5 |
武装
| 名称 | 搭載数 | 弾薬数 | |
|---|---|---|---|
| 主砲 | 76 mm M1 cannon | 1 | 71 |
| 機銃 | 12.7 mm M2HB machine gun | 1 | 600 |
| 機銃 | 7.62 mm M1919A4 machine gun | 1 | 3,000 |
弾薬*1
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小隊ツリー
解説
特徴
俯角不足が日常茶飯事のソ連戦車の中では驚異の俯角-10°を取れるので、ハルダウンなどができる。
【火力】
主砲はM4A1 (76)W?と同じ物だが、最大貫徹力190mmのAPCRが使用できなくなっており、正面から貫徹出来る相手が減っている。主に使用する砲弾は最大貫徹力149mmのAPCBCだろう。炸薬は63.7gあり、同Rank車両であれば大体は貫徹出来るので困る事はあまり無いだろう。
本車はソ連戦車で唯一、12.7mm M2HBが使用出来る。この機関砲の威力は折り紙付きで、軽装甲車両なら簡単に撃破できる。
【防御】
M4A2から変化なし。ただ湿式弾薬庫(Wet ammunition storage)になった事で被弾時の引火率が低下した。またM4A1 (76)Wから車体下部が硬くなった事で車体下部を撃たれても抜かれる事が少なくなった。しかし本車のRank帯では格上戦車にティーガーII(P)?やIS-2等とマッチするためなるべく車体は見せずハルダウンして被弾面積を抑えよう。
【機動力】
M4A1 (76)Wから馬力が460hp→410hpに減少したため加速力が低下したが、最高速度が42km/h→51km/hに上昇し、後退速度も-5km/h→-7km/hへと速くなったため陣地移動や後退がしやすくなった。
史実
M4、M4A1中戦車は共に、ニュージャージー州パターソンのライト航空産業製の航空機用星型9気筒空冷ガソリン・エンジン「ワールウィンド」(Whirlwind:旋風)R-975を搭載していたが、航空機増産のあおりを受けてこのエンジンの供給が充分なものでなくなることは明白であった。
そこでアメリカ陸軍はM4中戦車の大量生産を確実なものとするため、ジェネラル・モータース、フォード自動車、クライスラーの大手自動車メーカー3社に代替エンジンの提出を求めた。
これに応じてミシガン州デトロイトのジェネラル・モータース社が開発した6046 直列12気筒液冷ディーゼル・エンジン(出力410hp)は、同社が民間トラック用に開発した6-71 直列6気筒液冷ディーゼル・エンジン2基を並列に組み付けたもので、片側のエンジンが故障してももう片側だけで戦車を動かすことが可能であるという利点があった。
この6046ディーゼル・エンジンを搭載するM4中戦車には「M4A2中戦車」(Medium Tank M4A2)の制式呼称が与えられ、1942年4月から生産が開始された。
しかしM4A2中戦車はガソリン・エンジンが主流のアメリカ陸軍では使用されず、海兵隊が使用した他は他国への供与兵器に回されている。
M4A2中戦車(75mm砲搭載型)の生産はミシガン州のグランドブランク工廠、イリノイ州シカゴのPSCM社(Pullman-Standard Car Manufacturing:プルマン・スタンダード自動車製作所)、オハイオ州ウォーレンのFMW社(Federal Machine and Welder:機械・溶接企業連合)、ニューヨーク州スケネクタディのALCO社(American Locomotive Company:アメリカ機関車製作所)、ペンシルヴェニア州エディストーンのBLW社(Baldwin Locomotive Works:ボールドウィン機関車製作所)の5社が担当した。
グランドブランク工廠が1942年4月~1944年4月にかけて4,614両、PSCM社が1942年4月~1943年8月にかけて2,737両、ALCO社が1942年9月~1943年3月にかけて150両、BLW社が1942年10月に12両、FMW社が1942年12月~1943年11月にかけて540両生産しており、合計で8,053両のM4A2中戦車(75mm砲搭載型)が完成している。
さらに1944年5月からは、長砲身76.2mm砲搭載型のM4A2中戦車の生産が開始された。
76.2mm砲搭載型はグランドブランク工廠が1944年5月~1945年5月にかけて2,894両、ペンシルヴェニア州ピッツバーグのPSC社(Pressed Steel Car:圧延鋼板・自動車製作所)が1945年5月に21両生産しており、合計で2,915両が完成している。
なお1944年9月の生産車からは、「HVSS」(Horizontal Volute Spring Suspension:水平渦巻スプリング・サスペンション)が導入されている。
76.2mm砲搭載型のM4A2中戦車は、ほとんどがソ連への供与に振り向けられている。
小ネタ
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