ソ連 RankIV 重戦車 IS-1
※冬季バトルでのみ入手可能。
概要
「スターリン」の名を冠する伝説的ISシリーズの始まりと言える車両。
車両情報
必要経費
必要小隊レベル | 10 |
---|
車両性能
項目 | 数値 |
---|---|
砲塔旋回速度(°/s) | 14.0 |
俯角/仰角(°) | -5/25 |
リロード速度(秒) | 7.4 |
スタビライザー/維持速度(km/h) | 無し / - |
車体装甲厚 (前/側/後)(mm) | 120 / 90 / 60 |
砲塔装甲厚 (前/側/後)(mm) | 100 / 100 / 100 |
重量(t) | 46.0 |
エンジン出力(hp) | 827 |
2,000rpm | |
最高速度(km/h) | 45 |
実測前進~後退速度(km/h) | *** ~ -*** |
視界(%) | 102 |
乗員数(人) | 4 |
武装
名称 | 搭載数 | 弾薬数 | |
---|---|---|---|
主砲 | 85 mm D-5T cannon | 1 | 59 |
機銃 | 7.62 mm DT machine gun | 1 | 1890 |
弾薬
名称 | 砲弾名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (kg) | 初速 (m/s) | 貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | ||||||
85 mm D-5T | BR-365K | APHE | 9.2 | 0.073 | 792 | 145 | 142 | 125 | 107 | 92 | 78 |
BR-365A | APHEBC | 9.2 | 0.164 | 792 | 142 | 139 | 123 | 105 | 91 | 81 | |
BR-365P | APCR | 5.4 | - | 1030 | 180 | 175 | 136 | 100 | 73 | 54 | |
O-365K | HE | 9.5 | 0.660 | 780 | 10 |
小隊ツリー
解説
特徴
T-34-85を重戦車にしたような性能。
本家ではKV-85とIS-2に挟まれて微妙な立ち場にいるがMobileではそんなことはなくランクⅣでは強車両となっている。
【火力】
搭載砲はT-34-85(D-5T)と同じ85mm D-5T砲であるため基本的に火力は変わらない。砲弾は炸薬量が多く破壊力に優れていて火力不足で困る場面はあまりない。
特にAPHECBCのBR-365Aは85mmが撃てる砲弾の中では貫徹は低いが、傾斜に一番強い為、舐めた角度で傾けているティーガーⅠやパン?ター?等は容易に撃破出来る。
基本的にAPHECBCを使い、基本通り弱点狙撃や側面攻撃を心掛けよう。角待ちしてる昼飯ティーガーⅠ等のどうしても抜けない相手が出てきた場合は、履帯を破壊した上で相手の射戦に入らない角度と車体角度を意識しつつ、BR-365Aの真価を発揮出来る角度で安全な位置から敵を処理しよう。
【防御】
車体形状の改善で、前身のKV-2よりも防御力は向上している。車体正面上部のドライバー覗視孔がある部分は120mmの傾斜装甲で実質約140mm。その両脇の側面装甲は90mmだが、正面に対して傾斜装甲として作用しているので実質約150mmの装甲厚になる。
傾斜が緩い場所や車体下部は貫通されることも多いため、過信は禁物だ。
砲塔正面の装甲は丸みを帯びた形状によって敵弾を逸らす効果があるものの、厚さは100mmのため、砲弾が垂直に命中した場合貫通されてしまう可能性が高い。
総じて本車の装甲は厚いものの、要所の弱点や相対する敵の火力を考えると、積極的にアテにするにはいまいち頼りないところがあると言える。
後述の機動性を活かして基本的に被弾しないように扱い、撃たれる可能性がある時は足を止めないようにし、砲塔を振るなどのテクニックも活用しよう。敵に狙いを絞らせないことが大切だ。
ちなみに、本車はいわゆる逆豚を使用することで、変速機とエンジンを装甲として活用し、乗員区画を護ることができる。
いつでも使えるテクニックではないが、覚えておくと生存性が上がるだろう。
【機動力】
旋回こそ少しとろいものの、重戦車という割に加速も最高速も良好で、少し遅くなったT-34といった感覚で使うことができる。
また後退速度が-17km/hとそこそこ速いため、意外と機動性で不自由することは少ないはずだ。
史実
ソ連軍は、1943年1月に鹵獲したドイツ軍のティーガーI戦車を詳細に研究した結果、従来の76.2mm戦車砲搭載のT-34中戦車やKV-1重戦車では対抗するのが難しいという結論に達した。
これにより戦車工業人民委員部(NKTP)は1943年4月初め、Zh.Ya.コーチン技師を長とするチェリャビンスク・キーロフ工場の第2特別設計局(SKB-2)に対し、ティーガーI戦車より強力な主砲と装甲を有し、機動性にも優れる新型重戦車の早急な開発を命じた。
この要求に従ってSKB-2は1943年半ばまでに、51.6口径85mm戦車砲D-5Tを装備する試作重戦車オブイェークト237を完成させた。
このオブイェークト237の試作車は以前SKB-2が開発して試作の段階まで行きながら、ソ連軍に採用されること無く終わったKV-13試作重戦車(オブイェークト233)の鋳造車体をベースとして各部に改良を加えたものが用いられ、変速・操向機も新型のものを採用して機動性の向上が図られていた。
また砲塔も大型の鋳造製で、避弾経始が考慮されたものが新たに開発された。
主砲に採用された85mm戦車砲D-5Tは55.2口径85mm高射砲52K(M1939)を基に、スヴェルドロフスク(現エカテリンブルク)の第9砲兵工場(1942年にウラル重機械工場(UZTM)から分離独立)のF.F.ペトロフ技師が設計したもので、弾薬は高射砲と共通のものを用いその弾道特性も全く同様のものであった。
この新型重戦車はイォーシフ・スターリン首相のイニシャルを採って「IS-85」と名付けられ、1943年7月31日にKV-85重戦車、ISU-152重突撃砲と共にモスクワのクレムリン宮殿でスターリンの前に展示された。
そして同年8月8日にはスターリンと共にV.モロトフ外務人民委員、L.ベリヤ内務人民委員、K.ヴォロシーロフ元帥らの側近、V.マールィシェフ戦車工業人民委員、フェドレンコソ連軍機甲総局総監ら列席の下、3車種の実用試験が行われた。
スターリンはこれら新型戦車がいたく気に入り、実用試験で信頼性を完全なものとした上で前線に1日も早く投入できるよう開発者たちに命じた。
1943年8月を通して行われた実用試験の中で、IS重戦車のパワートレイン並びにサスペンション関係に改善の余地があることが認められたが、同年9月4日付の最高司令部命令第4043号によりKV-85重戦車、IS-85重戦車、ISU-152重突撃砲の量産とソ連軍への装備開始が発令されることとなった。
IS-85重戦車の量産は1943年10月より始まったが、直後に同じ85mm戦車砲を装備するT-34-85中戦車が完成したため、より大柄なIS重戦車の主砲には85mm戦車砲では小さ過ぎると判断され、46.3口径122mm野戦加農砲A-19を基にペトロフ技師が設計した、43口径122mm戦車砲D-25Tに主砲を換装したIS-122重戦車が作られることになった。
これに伴い、IS-85重戦車の生産は1944年1月までに107両で打ち切られた。
そしてこれに代わって1943年12月から、IS-122重戦車の量産が始められた。
その後、機密保持の目的から呼称の単純化が決定され、IS-85重戦車は「IS-1」に、IS-122重戦車は「IS-2」へとそれぞれ改称されている。
IS-1重戦車が本当に実戦部隊に配備されたかは定かでなく、結局大部分のIS-1重戦車をIS-2に改修することが決定し、最終的に102両のIS-1重戦車が122mm戦車砲に換装されている。
小ネタ
冬季バトルイベントでのみゲットできたIS-1の横に書いてあるロシア語はС Новыми годом!
日本語で「あけましておめどう!」である。
外部リンク
コメント
誤解や混乱を防ぐために、使用感を話題にする際はゲームモードの明記をお願いします。
- こいつの車体正面のハッチ、機銃で抜けるんやな。ブローニングやけくそで乱射してたら撃破表示出てビビった -- 2024-02-21 (水) 15:24:58
- 7mmでも抜けた。IS-2も同様。 -- 2024-02-21 (水) 15:45:45
- ドイツのMGでも抜けたわ。 -- 2024-03-13 (水) 19:38:59
- 悲報 今回のアプデで修正されてしまう模様(´;ω;`) -- 2024-06-10 (月) 21:38:09