JPz 4-5

Last-modified: 2024-06-01 (土) 15:19:15

ドイツ RankVI 駆逐戦車 JPz 4-5

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概要

新イベント「スネイルアタック」にて実装されたドイツRankVI駆逐戦車。レオパルト Iの支援車両及び予備車両として開発された駆逐戦車でRu 251とは兄弟関係にあり、ゲーム内では狙撃に特化した性能となっている。

車両情報(v2.3.0)

車両性能

項目数値
砲塔旋回速度(°/s)8.0
俯角/仰角(°)-8/15
リロード速度(秒)&br5.6
スタビライザー/維持速度(km/h)無し
車体装甲厚
(前/側/後)(mm)
50 / 30 / 30
砲塔装甲厚
(前/側/後)(mm)
50 / 30 / 30
船体崩壊
重量(t)25.7
エンジン出力(hp)954
2,200rpm
最高速度(km/h)76
実測前進~後退速度(km/h)*** ~ -***
視界(%)70
乗員数(人)4

武装

名称搭載数弾薬数
主砲90 mm BK-90 cannon151
機銃7.62 mm MG3A1 machine gun25,200

弾薬*1

名称砲弾名弾種弾頭
重量
(kg)
爆薬量
(kg)
初速
(m/s)
貫徹力(mm)
10m100m500m1000m1500m2000m
90 mm
BK-90
DM502HESH10.63.05853102
M431HEATFS5.80.7121216320
M71HE10.550.92582313

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解説

特徴

 

【火力】
本車の特徴はここにある。このランク帯ではHEATFSはもはやありふれたものとなってしまったがこのBK-90から放たれるM431 HEAT-FSはM47Ru 251が使用するものと同じであり320mmの貫通力を持ち、砲も低圧砲ではないため1216m/sという高初速と低伸性を確保している。さらに装填速度5.6/sと同格の中では圧倒的なアドバンテージ。ただし初期弾はHESHであり空間装甲に非常に弱いためHEATFSに変更しよう。

 

【防御】
4号駆逐戦車のような見た目をしているが防御力は期待してはいけない。正面は傾斜した50mm、側背面は30mmとなっていてM2HBやDshkの重機関銃程度なら防ぐことは出来るがこのランク帯で飛んでくるような砲弾は基本止めることが出来ないと把握しておくべき。防楯は50mmだが複雑な形状をしているため稀に弾いてくれる。天板は戦闘室、エンジンルーム共に10mmなので空からの銃撃などにも弱い。
非常に低い車高を活かし隠密行動をして極力被弾を避けるべきである。

 

【機動性】
同ランク帯の駆逐戦車としてはトップの機動力を保持しており軽戦車と比較しても遜色の無いものである。またRu 251と同様前進後退共に最大76km/hを発揮可能となっていて撃ったあと方向転換せずとも退避できるなど何かと便利だ。

 

【総評】
優秀な装填速度、貫通力、隠蔽性、機動力の揃った生粋のスナイパー。撃たれない立ち回りを心掛けることによって高い戦績を出すことも不可能ではないだろう。

 

史実

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第2次世界大戦においてドイツ軍は戦車の絶対数の不足を補うために様々な駆逐戦車を実戦化させたが、1955年に再建された西ドイツ軍も戦後最初の国産MBTとなるレオパルト1戦車の開発を始めると共に、これを補う駆逐戦車の開発に着手した。
当初は、フランスから導入を計画していたイスパノ・スイザ社製のHS30装甲兵員輸送車をベースとして車体上部に密閉式の固定戦闘室を設け、90mmライフル砲を限定旋回式に搭載する駆逐戦車を開発する計画であったが、1950年代末にはこの計画は、HS30装甲兵員輸送車の足周りを用いて対戦車車両、偵察車両、歩兵戦闘車などをファミリー化する方針に改められ、ハノマーク社とヘンシェル社の手で本格的な開発作業が開始された。
新型駆逐戦車は1960~65年にかけて3度に渡る試作試験が実施され、1965年に「KJPz.4-5」(Kanonenjagdpanzer 4-5:加農砲装備型駆逐戦車4-5型)として制式化が決まり生産がスタートした。
KJPz.4-5駆逐戦車は1967年までにハノマーク社とヘンシェル社でそれぞれ375両ずつ生産され、合計で750両が完成している。

KJPz.4-5駆逐戦車はHS30装甲兵員輸送車の車体をベースとし、車体上部に旧ドイツ軍のIV号駆逐戦車を彷彿させる極端に背の低い固定戦闘室を設け、ここにラインメタル社が開発した40.8口径90mmライフル砲をやや右にオフセットして装備しており、戦闘室内にはこの砲を挟む形で前部左側に操縦手、前部右側に砲手がそれぞれ配されていた。
さらに操縦手の後ろには車長、砲手の後ろには装填手が位置しており、全体的に見て極めてコンパクトにまとめられていた。
主砲の90mmライフル砲は左右各15度ずつの限定旋回式で-8~+15度の俯仰角を有しており、戦闘室内には各種合計で51発の90mm砲弾を収容したがいずれも装甲目標用の成形炸薬弾が用いられており、弾薬自体はアメリカから西ドイツ軍に供与されたM47戦車やM48戦車と共通であった。
なおHEAT(対戦車榴弾)を用いた場合の砲口初速は1,145m/秒と大きく、有効射程は2,000mで12発/分という高い発射速度を有していた。
この砲は、当時の全てのソ連軍MBTの前面装甲を貫徹することが可能であった。
副武装としては、ラインメタル社製の7.62mm機関銃MG3を主砲右側に同軸装備していた。

戦闘室上面には砲手以外の乗員にそれぞれ専用ハッチが設けられ、操縦手用ハッチの前にはペリスコープ3基、車長用ハッチの周囲にも8基のペリスコープが装備されており、砲手用としては8倍の倍率を持つペリスコープと直接照準機が備えられていた。
さらに車長用キューポラの前には倍率6倍/8倍切り替え式の旋回式ペリスコープも用意され、装填手用にも旋回式のペリスコープが装備されていた。
また車長用キューポラには対空用として7.62mm機関銃MG3が装備されたが、これは必要に応じて装填手用ハッチに装着することも可能であった。
主砲防盾には必要に応じて赤外線投光機を装着することができ、NBC防護装置も標準装備されていた。
機関室の上面には扇形に8基の発煙弾発射機が装備されており、車体後面には荷物用のラックが設けられていた。

赤外線投光機を使用しない場合は、このラックに収めるようになっていた。
1972年にはベルギー軍もKJPz.4-5駆逐戦車の採用を決め、「JPK-90」の名称で80両を導入して国内で組み立てを行った。
KJPz.4-5駆逐戦車は1960~70年代の西ドイツ軍の機甲戦力の一翼を担ったが、複合装甲を備えるT-64、T-72などのソ連軍新型MBTに対して次第に90mm砲では対装甲威力の不足が明らかになった。
また1980年代に入って対戦車誘導ミサイルの能力が向上したため、1983年から一部のKJPz.4-5駆逐戦車に対して、戦闘室上面にアメリカ製のTOW対戦車ミサイルの発射機を装備するRJPz.4(Raketenjagdpanzer 4:ミサイル装備型駆逐戦車4型)「ヤグアル(Jaguar:ジャガー)2」への改造作業が実施され、最終的に162両がヤグアル2駆逐戦車に改装された。
残りの車両は砲兵観測車などに改装され、第一線を退いている。

小ネタ

外部リンク

 

WarThunder公式英語Wiki

 

公式Devログ

 

インターネット百科事典ウィキペディア

 

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*1 爆薬量はTNT換算