1934年 ドイツ帝国 軽巡洋艦 ニュルンベルク
ドイツツリーの高ティア軽巡洋艦。
極めて高い貫通力と発射レートを持つ優秀な主砲を搭載しており機動力もなかなか良好だが、ドイツ巡洋艦特有の紙装甲は相変わらず。かなり使い手を選ぶ船に仕上がっている。
だがコルベルクよりは遥かに扱いやすい
Ver.2.00.032までの母港画像。武装の色が艦体色と合っておらず、少々不自然な印象があったが修正された。
基本性能
※括弧がある欄は【改修後の数値(初期値)】
年代 | 1934 | 国家 | ドイツ帝国 | ||||
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艦種 | 軽巡洋艦 | 対潜 | × | ||||
耐久値 | 25179(23100) | 戦闘成績(BR) | 185 | ||||
無装甲排水量(t) | 5192 | 無装甲速力(kt/h) | 37.2(35.7) | ||||
基準排水量(t) | 7040 | 最大速力(kt/h) | 31.8(30.5) | ||||
最大排水量(t) | 8900 | 最大舵角 | 48.6(43.0) | ||||
可視距離(km) | 11.6(11.0) | 絶対視認距離(km) | - | ||||
アンロック費 | 770000S | 購入費用 | 7700S | ||||
1350G |
装甲防御
※単位はインチ(in)表示
※史実/技術ツリースペック準拠の場合。購入時は無装甲状態
防御区画 | 前部 | 中部 | 後部 | 装甲重量(t/0.1in) | ||
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甲板部 | 1.2 | 1.2 | 1.2 | 18 | ||
舷側部 | 2.0 | 2.0 | 2.0 | 20 |
搭載武装
主砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 貫通力 | 基本弾数(HE/AP) | ||
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60口径 15cm SK C/25 三連装砲 | 590 | 25.7 | 6 | 8 | 157 | 85 | 200/200 | |||
主砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 貫通力 | 基本弾数(HE/AP) | ||
65口径 10.5cm SK C/33 連装砲 | 210 | 17.7 | 6 | 10 | 47 | 20 | 400(AA)/400 | |||
魚雷 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 雷速(kt) | 基本弾数 | ||
53.3cm G7e T3 三連装魚雷 | 3450 | 7.5 | 60 | 10 | 118 | 30 | 18 |
艦載機
機種 | 名称 | 耐久 | 攻/防 | 航続時間 (sec.) | 巡航速度 (km/h) | 海面視界 (km) | 空中視界 (km) | 機体重量 (t) | 格納庫容量 | 装備 | 火力 | 装備重量 (kg) | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
水偵 | n/a | 0 | 0/0 | 0 | 0 | 0.0 | 0.0 | 0 | 00 | 爆弾 | 0 | 0 |
※最大搭載数0機、パイロット数0名。
部品改修
改修段階 | 火力 | 索敵 | 速度 | 装甲 | ||
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Ⅰ | 砲塔旋回装置(主砲旋回速度+12%) | 電波探信儀(理想発見距離+5%) | ビルジキール(安定速+13%) | 側面装甲帯(被雷ダメージ-13%) | ||
Ⅱ | 照準システム(主砲射撃精度+11%) | 精密探信儀(強制発見距離+5%) | 副舵輪(横滑り防止+10%) | 排水ポンプ(自艦浸水継続時間-10%) | ||
Ⅲ | 改式榴弾(榴弾発火率+15%) | 精密探信儀(強制発見距離+7%) | 変速機(加速性能+11%) | 傾斜装甲(装甲HP+10%) | ||
Ⅳ | 新式炸裂榴弾(榴弾ダメージ+12%) | × | 舵輪(最大舵角+12%) | 船体強化(HP+9%) | ||
Ⅴ | × | × | ボイラー(巡航速度+4%) | × |
立ち回り
「高度の柔軟性を維持しつつ臨機応変に対処する」
これだけ聞くと完全に大敗北フラグだが、ニュルンベルクを扱おうとする艦長に要求される立ち回りはまさにこれである。
本艦は前線で正面切っての華々しい撃ち合いとは縁遠く、むしろ戦場の片隅で味方暗殺を狙う駆逐艦と死闘を繰り広げていたり、主力部隊に随伴しながら延々と敵を燃やしたりする場面の方が多いだろう。
主任務は味方支援や護衛であり、とは言え、それは安全な位置で安穏としていることは意味しない。場合によっては自艦撃沈の危険を冒してでも敵主力艦のヘイトを稼ぐ必要がある。
とにかくなるべく遊兵とはならないように、そして孤立もしないように狡猾かつ戦況に則した動きを心掛けるようにしよう。そして同格以上の敵艦と対峙する場合は可能な限り中距離を維持し、不規則な動きで被弾を避けながら戦うべし。
主砲
速射性に優れる15センチ三連装砲を艦体前部に一基、後部に二基の計三基九門装備している。このクラスの主砲としては破格の貫通力を誇っており、徹甲弾を連続して叩き込めば巡洋艦の装甲程度なら比較的短時間で完全に破壊することも可能。うまく装甲にダメージを与えることに成功したら、高威力の榴弾で削りに回ろう。
また、14~15キロ以遠から発砲した場合にはほぼ確実に敵艦の甲板装甲に着弾するため、側面ガン積み型の戦艦などに対しても意外なダメージソースになり得る。着弾時に敵艦の体力が削れ始めたら榴弾に切り替えると効率良く打撃を与えられる。
ただし、甲板部までしっかりガードしていると思しき相手に対しては徹甲弾に拘るより榴弾での火災を狙った方が良い。このあたりの見極めはしっかり行うこと。
ちなみに一見すると使い勝手が悪そうに思える本艦の主砲塔配置ではあるが、引き撃ちなどで敵艦から逃げ回りつつ砲撃を浴びせる戦術が主となるニュルンベルクにおいてはむしろ長所である。
副砲・対空
ドイツ艦お馴染みの10.5センチ連装高角砲を片舷二基ずつ装備している。
威力低い・貫通低い・着弾分布広い・門数少ない、の悲惨な4拍子が揃ってしまっており、副砲扱いでの敵艦に対する打撃力としては全く期待できない。
一方、腐っても高角砲なので手動対空砲火を行う場合は役立たずというわけではない。砲旋回が遅めであるため航空機の動きに追従して当てるのは困難だが、幸い船そのものの旋回性能が高いため無理矢理砲口を航空機に向けて発砲するという荒技が可能。動きの速い艦上機を捉えるのはそれでも難しいものの、観測機程度ならしっかり狙えば撃墜を見込める。
魚雷
旋回式の三連装水上魚雷発射管を片舷二基ずつ搭載している。
雷速遅い・重量嵩張る・射程短いの三重苦なのでいっそ速度向上のために取外してしまうという手もあるが、片側六射線の魚雷投射能力は近距離戦になってしまった時の最後の悪あがきとしては無視出来ない強みであるのも事実。
魚雷を撃って敵艦に回避行動を強要させることが出来れば、その隙に主砲を撃ち込んで少しでもダメージを与えたり、自艦撃沈までの時間を先延ばしにしたりすることも可能になる。
いずれにせよ自分が思い通りに動けている時にはまるで役に立たず、かと言って追い詰められた時に搭載していなければ何の抵抗も出来ずにやられるだけという鶏肋の故事を絵に描いたような装備である。
航空兵装
あ り ま せ ん
史実では勿論搭載しており、ゲームでもしっかりカタパルトは積んでいるので実装待ちである。
装甲
紙。
デフォルト状態では本当にペラッペラであり、これを排水量目一杯まで強化したところで砲撃を軽減できるのは駆逐艦くらいのもの。しかも自慢の機動力が損なわれてしまうため、この状態で巡洋艦以上の艦艇とまともに撃ち合いになってしまえばまず勝ち目はなくなる。
かと言って、削れば削ったでやり過ぎると今度は駆逐艦や空母からの砲撃を数発被弾しただけでも致命傷を負いかねないため、装甲配分は慎重に。特に秋月や信濃、ミッドウェイなどからは一方的にボコられる危険性が高い。
機動性
最高速力そのものはボイラーを搭載しても31.8ノットと巡洋艦としては決して速い方ではないが、加速・旋回ともに非常に良好であり思った通りに動いてくれる。さすがに駆逐艦ほどの挙動は出来ないものの、転舵反応は鋭敏で旋回半径もなかなか小さく、速度低下も最小限に抑えられているためストレスフリー。
中距離戦闘に限れば戦艦からの砲撃を躱し続けながらの時間稼ぎも夢ではないが、上空から位置や動きを把握されてしまう観測機には要注意である。
その他
数値化はされていないが、隠蔽性は高い部類である模様。
また戦闘成績も高ティア艦としてはかなり低く設定されているため、不利マッチに放り込まれる可能性も少なくなっている。
総評
主砲と機動力、隠蔽性に比較的恵まれた結果、それ以外の全ての性能が平均以下という極めてピーキーな軽巡洋艦。
ベテランでも判断ミスから即爆散もしくは低ダメに終わりかねない船であり、当然ながら初心者に勧められる代物ではない。どうしても使いたい場合は部品フル開発は当然として、演習モードで充分に船の癖を掴み、ある程度思い通りに動かせるようになってから出撃しよう。PvP戦では勝てない試合が続いても我慢するくらいの覚悟が必要である。
だからと言って手抜きやクルージングはダメ、ゼッタイ。
とかく扱いにくい本艦ではあるが、使いこなせれば燻し銀の活躍を見せてくれるだろう。