1942年 大日本帝国 駆逐艦 秋月型
Ver. 2.00.021のアプデで実装された日本ツリー高ティアプレミアム駆逐艦。
主砲として長10センチ連装高角砲を四基搭載する防空艦である。
高い砲戦能力の代償に雷装は高ティア駆逐艦としては最低クラスだが、スキル『魚雷次発装填装置』の恩恵もあって爆発力は平均値を確保している。
左舷側から。
Ver.2.00.032以前の母港画像。
基本性能
※括弧がある欄は【改修後の数値(初期値)】
年代 | 1942 | 国家 | 大日本帝国 | ||||
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艦種 | 駆逐艦 | 対潜 | ○ | ||||
耐久値 | 21000 | 戦闘成績(BR) | 245 | ||||
無装甲排水量(t) | 1201 | 無装甲速力(kt/h) | 37.9(35.1) | ||||
基準排水量(t) | 2701 | 最大速力(kt/h) | 31.96(29.6) | ||||
最大排水量(t) | 3878 | 最大舵角 | 46.2(42.0) | ||||
可視距離(km) | 10.1(9.3) | 絶対視認距離(km) | - | ||||
アンロック費 | 1600G | 購入費用 | 88000S |
装甲防御
※単位はインチ(in)表示
防御区画 | 前部 | 中部 | 後部 | 装甲重量(t/0.1in) | ||
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甲板部 | 0.8 | 0.8 | 0.8 | 25 | ||
舷側部 | 1.2 | 1.2 | 1.2 | 25 |
搭載武装
主砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 貫通力 | 基本弾数(HE/AP) | ||
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1~4 | 65口径 10cm 九八式 A3型 連装高角砲 | 390 | 19.5 | 4 | 16 | 53 | 90 | 300(AA)/300 | ||
65口径 10cm 九八式 A2型 連装高角砲 | 390 | 19.5 | 3.5 | 16 | 58 | 53 | 90(AA)/90 | |||
50口径 12.7cm A型 単装砲 | 500 | 18.38 | 5 | 6 | 57 | 89 | 240(AA)/240 | |||
魚雷 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 雷速(kt) | 基本弾数 | ||
1 | 61cm 八式 四連装(酸素)魚雷 | 5670 | 32 | 60 | 10 | 94 | 42 | 12 | ||
61cm 九三式 五連装(酸素)魚雷(長射程) | 5670 | 40 | 90 | 10 | 135 | 36 | 10 | |||
61cm 八式 三連装(酸素)魚雷(長射程) | 5670 | 20 | 60 | 10 | 85 | 27 | 25 | |||
61cm 八式 三連装(酸素)魚雷(中射程) | 5670 | 15 | 60 | 10 | 90 | 35 | 20 | |||
61cm 八式 三連装(酸素)魚雷(短射程) | 5670 | 10 | 60 | 10 | 80 | 43 | 25 | |||
八年式 61cm 連装魚雷 | 5670 | 15 | 55 | 10 | 70 | 32 | 10 | |||
対潜 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 沈降 速度(m/s) | 重量(t) | 最大深度(m) | 基本弾数 | ||
1,2 | 15cm 九連装 対潜噴進砲 | 230 | 2.3 | 25 | 4 | 7 | 100 | 72 | ||
3,4 | 爆雷 | 2800 | 0.0 | 10 | 5 | 7 | 100 | 10 |
※対潜噴進砲は2,3番主砲とスロット共用
※爆雷はデフォルト状態では未装備
部品改修
改修段階 | 火力 | 索敵 | 速度 | 装甲 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
Ⅰ | 照準システム(主砲射撃精度+5%) | 水中聴音機(水中聴音機アンロック+6km) | 注排水装置(スキル『機関全速』アンロック) | 消火器(自艦火災継続時間-10%) | ||
Ⅱ | 魚雷次発装填装置(スキル『魚雷次発装填装置』アンロック) | 特殊塗装(隠蔽性+13%) | ボイラー(巡航速度+5%) | 対空自動計算(自動距離計算) | ||
Ⅲ | 射撃管制装置(主砲射程距離+10%) | 水中探信儀(スキル『水中探信儀』アンロック+6km) | 舵輪(最大舵角+10%) | 排水ポンプ(自艦浸水継続時間-10%) | ||
Ⅳ | 改式榴弾(榴弾発火率+10%) | 発煙装置(スキル『煙幕』アンロック) | 変速機(加速性能+8%) | 高品質装甲(徹甲弾被弾ダメージ-5%) | ||
Ⅴ | 新型の防空破片(対空弾炸裂範囲+10%) | 電波探信儀(理想発見距離+9%) | ボイラー(巡航速度+3%) | × |
立ち回り
本級は防空駆逐艦であるため、対空兵装を中心に武装が揃えられている。
そのため雷装は申し訳程度にしか搭載されておらず、他の駆逐艦とは異なる立ち回りを要求される。
主に戦艦や空母の護衛やその戦闘の補助が主任務である。
主砲
史実装備である65口径 長10cm連装高角砲を4基装備している。
単発火力こそやや低いものの、射程・弾速・貫通力・旋回性能の全てが高水準。駆逐艦クラスの艦砲の中ではトップクラスの性能を誇り、防空艦として建造された本級に更に対艦への高い火力をもたらしている。
駆逐艦同士で撃ち合いになった場合、ほぼ負けはないだろう。ただし似たような性格の艦であるトライバルやO級と会敵した場合は注意が必要。
一応、空母大鳳の備砲でもある長10cm砲や白露の12.7cm単装砲に換装することも可能だが、性能的に下位互換となるため実行する意味は薄い。
魚雷
デフォルトでは四連装酸素魚雷を装備している。
その他にも五連装魚雷や三連装魚雷も装備できるが、装備スロットが1つしかないため、速度に優れるデフォルトか門数に優れる五連装魚雷の二択になるだろう。
スキルとして『魚雷次発装填装置』を有しているため、ややタイムラグこそあるものの雷撃時の爆発力では他国駆逐艦と同程度の水準はある。
対空
上述した主砲全てが手動対空に対応している。自動迎撃の機銃火力も高めに設定されているようで駆逐艦の中では強力な弾幕を張ることが可能だが、あくまで駆逐艦の中で、の話。防御の硬い航空機や高速機を相手に大量撃墜は見込むことができない。
自身が狙われた場合も大柄な船体が災いして被弾しやすいので、防空駆逐艦という口上を過信しすぎないようにしよう。
対潜
艦尾部の爆雷に加え、旋回式の対潜噴進砲を最大2基搭載することが可能。
噴進砲は単発ダメージこそ低いものの連射力が高く、旋回式ということもあって攻撃時に敵潜直上を通過する必要がないのが利点。
ただし装備スロットが二番・三番主砲と共通となっているため、装備するためには最低でも主砲を一基撤去する必要がある。
対艦火力の低下に目を瞑り対潜強化を図るか、対潜は最低限とするか、この辺りは好みだろうか。
部品開発で取得できる対潜ソナーの性能は、パッシブ・アクティブどちらも6kmとそこそこの数値は確保している。
装甲
甲板が0.8インチ、舷側が1.2インチと駆逐艦の中でもかなり分厚く設定されている。
もとより低速な艦なので装甲を剥ぎ取って速力を補う必要があるが、島風よりも大型で軽巡洋艦並みに被弾面積が広いため、最低限の装甲は貼っておいてもいいかもしれない。
機動性
速力はデフォルトで29.6ノットと駆逐艦の中でもかなり低速である。
ボイラーを搭載すると31.9ノットになるが、やはり遅い。装甲を剥がすと38ノット弱は出すことができる。
旋回性能も大型の船体の影響もあってか鈍い部類に入るが、これは部品開発や船員の効果によって改善されるため、改装が完了すればさほど気にならなくなるだろう。
総評
味方と共に行動することで真価を発揮できる船。特に高いレートを有する長10cm砲は、航空機相手はもちろん、味方が攻撃している船に対し榴弾で放火することでその船のHPを大きく削ることができる。
立ち回りさえ間違えなければ優秀な護衛艦になることができるため、戦況をよく見て前線に出るタイミングを判断しよう。
歴史背景
秋月型駆逐艦は、大日本帝国海軍が建造を計画した乙型(対空戦闘用。他に対水上戦闘特化の甲型、一隻しかいない丙型の島風などがある)駆逐艦の一クラス。
39隻が計画されたが、就役したのは12隻に留まった。
主兵装として98式65口径10㎝連装高角砲を4基8門備える。発射速度は最大19発/分を誇る、日本駆逐艦の主砲としては最高峰の速射性能を有した。65口径という長砲身であるため弾速及び射距離に優れ、最大射高も約15000メートルに達する。
とはいえ毎分19発は理論値に過ぎず、2段揚弾構造から来る揚弾能力の限界により訓練でさえ4秒1発が限度であったという証言もあるが、それでも米5インチ両用砲に劣らない能力と言える。
余談だが戦後、台湾の高雄(カオシュン)市に防空砲台として設置されていたこの主砲が陽炎型の8番艦丹陽(ex.雪風)に2基搭載された。
当初魚雷は積まない予定であったのだが、経済力に乏しい日本に目的を一つに絞った駆逐艦を建造する余裕はなく艦隊戦も想定し、61cm4連装魚雷発射管1基と次発装填装置(予備魚雷4本)が積まれることとなる。
ちなみに9番艦『冬月』以降、予備魚雷格納筐の廃止も検討されたらしいが艦隊用駆逐艦が不足していたこともあり残されることとなった。
『秋月』の沈没はこの魚雷発射管の誘爆が原因であったとされ、実際米軍が撮影した航空写真では損失した発射管と半壊した煙突など確認できる。尚、誘爆に至った原因は味方の誤射など諸説ある。この『秋月』誘爆に関係があるか不明だが、大戦末期になると予備魚雷の陸揚げがされるようになった。
速力は日本駆逐艦最低レベルの33ktだが、これは本級が「水雷戦隊所属艦として敵艦隊への肉薄雷撃を行う」従来の甲型駆逐艦と違い「戦艦・空母の直衛につく艦隊護衛駆逐艦」としての性能を求められたことによるもの。米海軍の高速戦艦と並走する速力になってしまうが、そもそもがそういうつもりで設計されているため致し方ないといえよう。
姉妹艦では第三次ソロモン海戦でアメリカ駆逐艦相手に「物量の暴力」を展開してタイマンで圧殺した『照月』、レイテ沖海戦後の撤退の際、撃沈されるまでの2時間の間に遅滞戦術によって単艦でアメリカ海軍の追撃を挫いた『初月』、坊ノ岬沖海戦から辛くも生還した『冬月』及び、同じく生還組だが大浸水のついで火災により海図を失って南西諸島海域を後進9ktで航行、佐世保まで生き延びた強運艦の『涼月』などが特に有名である。
12隻の内、戦没艦は6隻。生き残った艦は戦後、賠償艦として戦勝国の各国へと引き渡され『宵月』は汾陽として民国海軍に編入された。『涼月』『冬月』は堤防の土台に使用され軍艦として役目を終えた後も港を守り続けている。
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- テスト -- 2018-09-25 (火) 09:16:36