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【サマルトリアの王子】

Last-modified: 2017-07-05 (水) 00:55:33

 パーティメンバー:DQ2
【ローレシアの王子】―【サマルトリアの王子】―【ムーンブルクの王女】

概要 Edit

【ドラゴンクエストII 悪霊の神々】に登場する2人目のプレイヤーキャラクターで、【勇者ロト】の子孫のひとり。
DQ9や関連作品にも登場する。
リメイク版での肩書きはなぜか【勇者の子孫】ではなく、【魔法戦士】になっている。
 
その名のとおり【サマルトリア王】の息子。出身も当然【サマルトリア】
彼と出会うことでシリーズ初のパーティプレイが体験できるようになったが、FC版ではその頼りなさのほうが有名になっていく。
 
オレンジの髪にゴーグル&ヘッドギアのようなもの、緑の服にオレンジのマントという姿をしている。顔つきは『ドラゴンボール』でいうと眉毛がクリリン、目がプーアルやウパに似ている。
SFCリメイク版では金髪で、顔はなんとトランクス風になっている。しかもゲーム内容でも随分強く設定され(後述)、3人揃い踏みのパッケージは実に映えた。
 
このように次第にイメージが改善されていった王子であったが、
DQ30周年の際に発行された【鳥山明 ドラゴンクエスト イラストレーションズ】に、初期開発中に鳥山明が描いたドット絵風のサマル王子が初掲載され、そこにはなんと製品版のキャラとは似ても似つかない獣人間のような姿がありオールドファンを驚かせた。
このドット絵には羽帽子やカップ型の鍔(ヒルト)のレイピアなどが見て取れ、17世紀フランスのマスケット銃士がビジュアルコンセプトと思われる。これに獣人という点も合わせると東映アニメーション『長靴をはいた猫(1969-76年)』の主人公ペロが絵的に近い。
もし猫剣士的なメンバーを構想していたとすると戦力外ぎみなのは自然であるから、王子の弱さの源流はこの辺にあるのかもしれない。
(前述の「長靴をはいた猫」ペロは、腕力・魔力いずれも皆無だが、機転と弁舌で飼い主の少年を勇者として大出世させ、遂には王女との結婚までこぎつける一休さん的なキャラクターである。)
また、堀井雄二自身が監修した「ファミコン神拳」の攻略本では金髪でロン毛のチャラ男として描かれており、まるっきりイメージが違う。
表紙の絵では原作通りなのに何があったんだ?
ついでに後述の弱さに説明を入れるためか、同書では魔法戦士などではなく「僧侶(プリースト)タイプ」と呼称されていた。
 
CDシアターでの声優は佐々木望。
 
『ファミリーコンピュータMagazine』で行われた『第1回美少年キャラコンテスト』('89年16号発表)では地味ながらも第15位に入り、ローレシアの王子(6位)、ムーンブルクの王女(美少女部門11位)共々3人揃ってのランクインを果たす。
【月刊Vジャンプ】1998年1月号の「DQ KIDS!!」人気DQキャラ投票では第8位、『週刊ファミ通』 2012年8月9日号のDQ10発売直前意識調査の企画での「好きなDQキャラクター」ランキングでは第9位に入った。

DQ2 Edit

ムーンブルク滅亡の報を聞き、【ローレシアの王子】と同じくハーゴン討伐の旅に出た王子。
彼を仲間にしないと、【ローラの門】から先に進むことができない。
ローレシアの王子は彼と落ち合うべくサマルトリアへ向かったが、その時にはちょうど【勇者の泉の洞窟】へ身を清めに行っており見事にすれ違う。
その後、合流するまでに面倒な手順を踏まされることになる。詳細は、【いやー さがしましたよ。】を参照。
 
性格は彼の妹、【サマルトリア王女】曰く「わりとのんきもの」らしいが、その呑気さは「わりと」どころではないだろう。
合流イベントであれだけすれ違っておきながら、多くのプレイヤーが抱いたと思われるイライラを感じさせない「いやー さがしましたよ。」で済ませて気軽に許してくれるあたり、心が広い。

その戦闘力 Edit

主に【ホイミ】などの回復魔法や【スクルト】といった補助魔法を習得する僧侶のような役割のキャラ。
剣と魔法の両方を使える万能タイプというのが売りだが、実際のところは器用貧乏といった言葉がふさわしい。
FC・MSX・MSX2版ではとにかくさまざまな面で不遇であり、ザコの名をほしいままにした。

  • 最高攻撃力の武器が【てつのやり】(攻撃力20)。ムーン王女を仲間にする前に買えてしまう。
  • 行き過ぎた晩成型(後述)のため、クリア適性Lv帯では武器を装備しても素手のローレシア王子より攻撃力が低い。
  • 最強の鎧【みずのはごろも】を高確率で王女に取られる(後述)ため、最後まで炎やダメージ床に耐性がない(一応裏技を使えば2つ手に入る)。
  • 装備できる兜がモンスターのドロップ限定の【ふしぎなぼうし】のみで、これも王女に渡ることが多い。
  • 【スクルト】の守備力上昇値が8〜17%、最大+50%までと異常に弱く、雑魚戦では使いものにならない。
  • 回復呪文は【ベホイミ】どまり。しかも移動中の回復量は【やくそう】と同程度という低性能。
  • 最強呪文【ベギラマ】をLv18でやっと覚えるのにバギ(ムーンがLv4で習得)とほぼ同じ威力。
    • 一応MP4の全体攻撃なのでバギの完全上位互換ではあるが、それにしたってこの威力では習得時期が遅すぎる。
  • 【ザラキ】を覚えるが、覚える頃にはほとんどの敵が高〜完全耐性なので使いどころに困る(フレイムやブリザード、サイクロプスなど弱耐性の敵もいる)。
  • 取り得の一つ【ザオリク】の性能が当時は低く、戦闘中は使えずHP1で復活という微妙性能(もっともこれは教会や世界樹の葉による蘇生も同じである)。
  • もしもの時に頼りになる【メガンテ】(FC版では成功率100%)を習得するが、その場しのぎにしかならないことが多い。
  • HPの伸びがムーン王女と同程度で素早さは大きく劣り、終盤は上記の防具の取り合いの都合もあってパーティメンバーのうち最も打たれ弱くなる。Lv25を超えたあたりでようやくHPでムーン王女を引き離し始めるが、その頃にはクリア目前。よほど念入りにレベル上げをするプレイヤーでもなければ、とっくにロンダルキアへの洞窟を抜けていることがほとんど。無論HP・守備力ともにローレシア王子には遠く及ばない。
    • FC版では隊列による被弾率の傾斜がまだなく、確率は3人がほぼ均等でローレと狙われやすさが変わらない。耐久力の低さを考えると、この被弾率では死にやすいのも納得。
    • ところが彼の生存は、実は本作の攻略に関する重要なポイントだったりする。これについては後に解説する。

おまけに名前がトンヌラだったりすけさんだったりするために、当時を知るプレイヤーからはザコの代名詞、そしてシリーズ屈指のネタキャラとして愛されて(?)いる。
また、彼が死亡の状態でサマルトリア城に行くと「不憫な息子よ。そなたにはハーゴン討伐は荷が重かったか…」
と親父に言われてしまう。悲しい。
 
そんな彼を使いこなすには、プレイヤーのマネジメントが必要になる。
最大のポイントは効果の薄い行動より生存を優先して防御や回復に徹すること。
また、装備面で正攻法に固執し過ぎないこと。詳しくは後述。
バグに躊躇がないなら、上記の水の羽衣複数入手を活用するとかなり違う。単体でも十分だが、力の盾と組み合わせれば耐久的にはそれほど紙ではなくなり、彼ばかりが死ぬという印象はさすがにそうないだろう。リメイク版と違ってオールラウンダーにはならないが、彼が死ににくいだけでも、他のメンバーの被弾率に影響するため全体の生存率も上がる。
 
ちなみに、「サマルの最強武器は鉄の槍」というのは有名であるが、てつのやりより後に登場する二回攻撃武器の【はやぶさのけん】も装備できる。ほとんどの雑魚敵は隼の剣の方が総ダメージは大きくなる。
しかし、いずれにせよショボいダメージなのは変わりない。
 
弱い、器用貧乏、役立たずの代名詞として名高いが、素質は確かだったのか、レベル上限近くになるとHPと力の値が爆発的に伸び出し、ローレシア王子に匹敵する能力値となってプレイヤーを驚かせる。
呪文と装備品の面での不遇は変わらないが、攻撃力に関しては隼の剣でローレシアの王子なみに敵をバッサバッサと切り刻んでいけるようになり、それまでの汚名を雪ぐことができる。
 
この事実から、彼がやたら弱いのは、DQ2の開発期間があまりに短かったために最初から通しでテストプレイをしたスタッフが誰もいなかったこと(詳細はこちら)と関連して語られることが多い。
サマルは大器晩成型で終盤になると急激に強くなるという設定だったのはないかという説である。
スタッフのインタビューでも、船入手以降はプレイヤーが普通にプレーして突入するレベルよりかなり高く見積もってテストプレイしていたことが語られている。
実際、公式ガイドブックに記載されている到達レベルは、船入手前はわりと適正な値なのに対して、入手以降に行く大半の地域は一般的なプレイで到達しうる数値よりも5レベル以上は高い。
そのため、想定通りの到達レベルまで自然と上げられる仕様であったなら、終盤に差し掛かる頃にサマル王子は覚醒するはずだったと推測する意見は少なくない。
しかし、製作側が具体的に想定していたレベルが明かされていないことから、この説には少し疑問点がある。
サマルの急成長はレベル33からで、打撃が弱くなくなるのはレベル37くらいであり、これはローレシアの王子がLv40に達するような時期に相当する。
いくら本作の難度が高いといっても、ローレシアの王子がLv35に達する頃には適正な難度に落ち着き、十分にクリアできる。
上述の通りかなり高めに設定されていることで知られる公式ガイドブックの到達レベルでも、ロンダルキアへの洞窟はLv30、ラストダンジョンはLv35に設定されている。
習得呪文の観点から言っても、サマルとムーンの二人がとっくの昔にすべての呪文を覚えてしまっている時期である。
つまり、サマルが覚醒するレベル帯はクリア後のやり込み、あるいはどうしてもクリアできない人のための救済的な色合いが濃い。(クリアレベルを大きく超えた頃に覚醒するキャラは後の作品でも登場している)
本作は初のパーティプレーが導入された作品であり、サマルが最後までやたらと非力なのは製作側が明確な役割分担を意図した結果であった可能性も十分に考えられる。
結局のところ真相が語られていない以上、どちらともいえないのである。
とは言え、サマルの覚醒がもう十数レベル早かったなら、ここまで雑魚扱いされることもなかったであろうことは想像に難くない。
 
もう一つの原因は、仕様上ムーンと最強装備が重複(ムーンが装備可能=サマルも装備可能)し、しかも前述の通り、重要なものがいくつもムーンに取られやすいこと。
前述の水の羽衣・不思議な帽子といった防具もだが、武器でも【いかずちのつえ】が該当する。
たとえばその雷の杖だが、大抵の人は「王女の最強装備なんだから、彼女に持たせないと勿体ないでしょ」とムーンに持たせてしまうが、これが罠。
ムーンは力が低すぎるので、攻撃力+15を装備したところで、結局ほとんどの敵にダメージが入らないのだ。
むしろ彼女は低レベルでバギを覚えてくれるので、中盤はサマルに雷の杖を持たせ、道具としてバギ効果を発動させることで、2人でグループ攻撃をしていった方が遥かに効率が良い(一応ローレでもできるが彼は打撃攻撃の方が重要なので)。もっと言うと、この方法こそが中盤に彼がまともな火力を得られて、戦力的にも役に立つレベルにする唯一の手段と言っても過言ではない。
強力な耐性(呪文と炎を半減)を持つ水の羽衣についても、「そちらのお嬢さんに着せると良いじゃろう」と言われ、実際ムーンに手渡されるが、これも終盤はサマルに装備させた方が良かったりする。
ムーンは次点装備が【みかわしのふく】【ミンクのコート】の方が守備力は上だが回避率を考慮するとこっちの方が強い)にまでランクダウンしてしまうが、蘇生が使えるサマルを固くした方がトータルで安定する。
もちろん、攻撃呪文に対する耐性(3/4に軽減)を持つ【まほうのよろい】を装備させ、水の羽衣はムーンに譲った方が全体の耐性が上がるのでケースバイケースではあるが。
この2つのアイテムさえサマルに装備させればだいぶマシになるにも関わらず、それら2つをムーンに取られる事を誘発する様な作りになっているのが、本作のいやらしいところである。
つくづく運のない男であった。
また、そもそも打撃も呪文も中途半端なサマルは中盤以降は大人しく【ぼうぎょ】させて弾除けにした方が戦闘が安定する場面も多い。
無意味に貧弱な打撃に打って出たところで、大ダメージを受けて足を引っ張るのがオチ。
ここに自力で気づいた人はかなりのプレイヤースキルを持っていると考えていい。
 
またベギラマの威力が設定ミスという噂もある。これはFC版の公式ガイドブックにベギラマのダメージが30〜50(実際は20〜30程度)と書かれていたことから噂されるようになったが、習得時期と威力のバランスを考えるとこの噂の信憑性は高い。
この威力だったら、サマルの評価も少しはマシになっていたかも知れない。まぁ、ベギラマが強くなっても武器が弱すぎるので、あくまで「少しは」というレベルだが。


弱い・役立たずと長年に渡ってこき下ろされてきたが、直接戦う以外の技能であれば実は最も重要なポジションを持っている。
誇張抜きに、彼が死ぬとパーティの全滅が見えてきてしまう。ムーンが死んだとしても彼が生きていれば何とかなる局面は多いが、彼が死ぬと立て直せる局面は意外と少ない。
まず、万が一の際の立て直しや撤退に必要なザオリクや【ルーラ】が彼しか使えない。ダンジョン脱出の【リレミト】も彼にほぼお任せである。
リレミトはムーンも覚えるが、ムーンの場合は終盤にさしかかる頃にやっと覚える。
しかも、ルーラがなければ緊急時に脱出後のフィールドで殺されるリスクが残ったままなため、片手落ちとなってしまう。
ムーンと違い、いざという時にパーティを立て直す全ての手段を満たしているのが彼の強みであり、攻防面が弱いからといって、実は決して役立たずではなく、長期探索においては冗談抜きに3人の中で最も死なれては困る存在なのだ。
つまり、ゲームの進行にあたり、いかに彼が死なない様に配慮を怠らないかが、本作をプレイする上でのキモとなるだろう。
それでも、こんな重要な役割を持つ彼が、毎ターン回復してても1ターンで落ちるときは落ちるのが本作の厳しい所である。何せ、DQ2ではまともな守備力を得られるのがローレシアの王子しかいないのだから。ムーンも死ににくいのはあくまでサマルと比較した場合の話である。
したがって、彼のルーラ・ザオリクだけを当てにせず、【キメラのつばさ】【せかいじゅのは】といったアイテムは、緊急用としてできる限り用意しておくべきだろう。
意外なことに、少量回復のホイミの出番も多い。序盤は勿論だが、終盤のロンダルキア突入後まで世話になるだろう。
終盤の猛者達とやり合うには目一杯回復した状態をキープする必要があり、移動中のホイミが丁度良い局面はかなり多い。
 
なお、余談ではあるがFC版での低性能ぶりの理由として、彼だけ他の2人より年少という説があったが、実際のところは不明である。

リメイク版 Edit

以上のようにゲームバランスに恵まれなかった彼だが、リメイク版で急に強くなった。
【ひかりのつるぎ】【ロトのつるぎ】など強力な武器を装備できるようになり、元から装備できた【まどうしのつえ】【いかずちのつえ】も鉄の槍より強化され打撃威力が上がった。
さらに、ザオリクやスクルトはDQ3以降の仕様に強化(元がポンコツすぎるので、実質的に修正と言える)された上、ベギラマはFC版の公式ガイドの設定よりも高い威力に引き上げられるなど、さまざまなドーピングがなされており、攻撃面においてはかなり強い。
特にベギラマの強化は非常に大きく、覚えたての頃の中盤においては、FC版とは逆の意味でゲームバランスを破壊するかの如く、敵をまとめてあっさりと焼き払う彼の姿は凶悪極まりない。この頃からロンダルキア突入直後くらいまでの火力はローレ以上と言って良いだろう。
FC版における彼の不甲斐無さを知るプレイヤーにとっては、リメイク版初プレイ時に初めてベギラマを使用して叩き出したダメージを見た瞬間が、プレイ中で最も驚かされた瞬間だったかも知れない。なんせFC版のイオナズンに匹敵する威力なわけで、かつてのムーンが終盤にやっと覚える彼女の究極奥義を中盤からこの燃費で乱発してる様なもんである…正に人間凶器。
さすがに終盤になると(リメイクでこれまた威力が上昇した)イオナズンに威力で大きく劣るものの、燃費の良さではこちらに軍配が上がるため、王女より低いMPでもたくさん使えるのも強み。この燃費の良さを生かしてベギラマを連発する戦法は、最後の最後まで使っていける。
しかも、装備可能品が修正されて装備できる武器が増え、武器での攻撃がそこそこ強くなったため、MPを温存したい時や、MPが切れた時でも戦闘力が低下しにくい(もちろん、彼はルーラ持ちの大事な移動要員でもあるので、移動呪文用のMPは取っておくこと)のも新たな長所となった。本作はいのりのゆびわが旅の途中で簡単にいくつも手に入るので、これを確保した分は連発して問題ない。
 
おまけに、【マヌーサザラキ】【サマルカンスト技】といったバグ技も手に入れ、普通に使っても強いうえに手段を選ばなければ文句なしの作中最強キャラと言ってもいいほどで、FC版の彼とはまるで別人の印象があるだろう。
 
ただし、強いのは「攻撃面において」であり、各ステータス自体はクリア適正レベル以降になってようやく成長し始める超大器晩成だったFC版と変わっておらず、特に中盤以降での耐久力の低さは残ったまま。
しかも隊列による被弾率の傾斜が導入されてムーンよりも狙われやすい。
さらに防具についてはFC版の裏技が無くなり、優秀な耐性防具の水の羽衣が正真正銘1つしか手に入らないのが痛い。(のか?)
代わりの耐性防具としての【まほうのよろい】はリメイク前に比べると防御力が10上がってはいるが、他の防具の強化率に比べると微かな上昇であり(水の羽衣と【ミンクのコート】はリメイク前よりも30増)、耐性と守備力を同時に補完できず、むしろ打たれ弱さにますます拍車がかかってしまっている。しかも、魔法の鎧の耐性のショボさは相変わらず。
終盤になるほど敵の攻撃は苛烈なため少し攻撃が集中するだけでも簡単に倒れてしまう。
攻撃面が強化されたからといって決して無理はさせないように。
王女に水の羽衣を譲る場合、どうせ炎耐性は得られないので、いっそ耐性は捨てて【みかわしのふく】で回避率を上げるのも手。ヘタに守備力だけを重視するよりは良い結果になることが多い。被弾率の高さは変わらないので、回避率を生かせる場面も多い。
どちらか一方の防具だけでは一長一短なので、魔法の鎧とみかわしの服を、敵の出現地域によって着替えながらプレイするのがベストだろう。ベギラマやイオナズンを使う敵が脅威になる地域では魔法の鎧、それ以外の地域ではみかわしの服を選択するのだ。
なお、みかわしのふくはサマルカンスト技との相性も抜群。はやぶさのけんとセットでどうぞ。
 
もしくは、いっそ水の羽衣はサマルに着せてムーンにみかわしのふくを着せるというのも一考の余地アリ。
サマルとムーンはHPに差が皆無に等しく、被弾率はムーンの方がかなり低い為、ムーンは防具が弱くても、それほど殺されやすくはならない。サマルも水の羽衣さえ着せれば死にづらく、攻守共にスキの無いオールラウンダーとして活躍してくれる。ちからのたてと合わせれば中盤の大半のモンスターの攻撃に対しては致命傷を負う事は皆無となる。FC版同様に彼がパーティ存亡のカギを握る非常に重要な役割を持ち、とにかく他の誰よりも彼を死なせない事が大切なのはリメイク版でも変わらないため、ムーンの死亡率が多少は上がるにせよ、みずのはごろも装備によりサマルが殆ど死ななくなる事で全滅のリスク回避については圧倒的に向上すると言えるだろう。
ムーンは魔法の鎧を装備できず、防具を使い分けての対応ができないのが欠点か。
 
以上のように、リメイク版以降では「紙耐久だが、打撃・呪文共に高火力かつ補助・回復でも活躍可能」という、DQシリーズの味方キャラとしては異色の個性を得ることとなった。
耐久性には気をつけなくてはならないが、それでもFC版と違いパワーアップしてデキる漢となった本作の彼は、攻撃は最大の防御と言わんばかりに以前とは別物の圧倒的な火力で自身が大ダメージを食らう前に敵を始末してしまうケースが多いため、たとえみずのはごろもをムーンに取られて耐久が物足りなくなっても、それほど死にやすもなく回復が遅れぬ様に少し意識するくらいで充分に安定して生存してくれているだろう。
 
おまけにリメイク版では、なんと【はかいのつるぎ】も装備できるようになっている。
当然、はかぶさの剣バグは修正されているためその恩恵を受けることはできない。
しかし、レベル30ぐらいまでのダメージ期待値は実はこの剣を装備したときが最も高い。
回復役も兼ねる彼に動けなくなる呪いがかかるのは不安要素でもあるが、火力を求めて運否天賦の速攻勝負に出たいなら思いきって装備しても構わないだろう。
最大レベルでもある程度以上の守備力の相手には隼の剣よりこっちのほうが強い。
ちなみに平行世界において、はかぶさの剣の装備に成功したサマルがいるらしい。
本編クリアより後の時期列で、ムーン王女も「当時は使えなかったマホトーン」を新たに習得したと宣言している世界ではあるが。
なお一応、本リメイクでも上記のサマルカンスト技で、はかぶさの剣の破壊力だけは再現することができる。
 
一方で、【ベラヌール】の宿屋に泊まると、ハーゴンの呪いにより離脱してしまうというイベントも追加された。
しかもサマルが呪われたまま宿屋に放置し、ローレシアの王子とムーンブルクの王女2人きりでクリアすることもできる。
この場合、エンディングでベラヌールまで迎えに行くと、レアな台詞を言ってくれる。
あるいはそのまま放置してローレシア王の直前まで行くとノコノコ現れ、この場合は異なる台詞になる。
あまり慣れていない人がプレイしてしまうともう2度と仲間にできないと思ってしまい、強引に2人でクリアする羽目になる(被弾率が上がるので若干難易度は上がるが、それでもFC版よりはまだマシ)。
特にサマルに種を使い、クリア後にノコノコ現れた時のショックは本当に大きい。【種泥棒】と呼ばれることも。
もっとも、近くに【世界樹の葉】の情報をくれる人もいるので、もし本当に種泥棒呼ばわりする人がいるのであれば、情報収集不足である感は否めない。
また、おそらくこのイベントが追加されたため、SFC版では【ハマり】の危険性があるバグが出現した。
詳細は【ラーのかがみ】にて。
なお、Wiiの復刻版で公開された、【堀井雄二】直筆のスタッフ向けの設定資料によると、このイベントは原作のFC版のころから予定されていたようである(FC版の頃からベラヌールには「そなたらに死相が見える」と発言する住民がいる)。

習得呪文 Edit

※SFC版以降ではザオリク、ガラケー版以降ではギラ・ベギラマ・ルーラの仕様が違っている。

名前 Edit

名前はローレシアの王子につけられた名前によって変化し、アーサー、カイン、クッキー、コナン、トンヌラ、パウロ、ランドすけさんのいずれかになる。
名前の変更方法については【仲間の名前を変更する】の項を参照。
刊行されたゲームブックにおいてのサマルトリア王子の名前は、双葉社(著者は樋口明雄)は「クッキー」、エニックスは「カイン」、エニックス刊行の「小説ドラゴンクエスト2」や「CDシアター」では「コナン」となっている。
DQ9およびいたスト出演時の名前は「クッキー」。恐らくこの名前が公式な名前であると予想される。
ちなみに漫画【ドラゴンクエストモンスターズ+】では、ゲーム内の候補にない「サトリ」という名で登場している。「マルトリア」だからだろう。

小説版 Edit

名前はコナン。他の2人同様16歳。他2人と明確に面識がある。
ムーンブルク王女であるセリアに恋をしており、ローレシア王子アレンに「抜け駆けするな」と釘を刺していたが、2人は既に恋愛関係にあり、後にセリアからきっぱりと振られた。
 
性格は呑気者とはほど遠く、むしろ【わがまま】で子供っぽい。
妹からは「からっきしだらしがない」「虫でも怖がる」、父王からは「ちょっとした病気でもすぐ寝込む」「その辺のスライムにも敵いっこない」とボロクソに言われ、剣で活躍するシーンは皆無(戦闘時は呪文のみ使う)、セリアとアレンの恋仲を気にして僻(ひが)んだり呪文使いとしてセリアに負ける事等いいとこなしのシーンが続くが、決死の覚悟で唱えたメガンテで【ガルド】を撤退させたり、先手を打って雑魚の魔法をマホトーンで封じたりと後半では要所の抑えとして動くようになり、最後の最後で【シドー】をベギラマで葬って見せた。
最終的には【ルプガナ】で魔物に襲われていた娘レシルと恋仲になり、婚約する。
地味に3人の中で唯一、誕生日について一切触れられていない。
そのため【ドラクエの秘密】内で主人公たちのプロフィールに関わる考察において、彼だけ最終年齢が不詳である。

ゲームブック(双葉社) Edit

名前はクッキー。
「戦いにはあらゆる知識を持つべし」を持論としており、ローレに敬語を使わず「俺は○○だぜ」というニヒルな口調で喋るが、妙に沸点が低く、事あるごとに声を荒げる。
 
呪文はギラとトラマナしか使うシーンがなく、剣で戦ってばかりいる。
下巻で魔物との酒の飲み比べに負けると急性アル中で死ぬ。

ゲームブック(エニックス) Edit

名前はカイン。
双葉社同様にニヒルで短気な所があるが、これは生まれにまつわるコンプレックスのため。
戦いでは魔法メインだが剣術も使いこなし、ややうかつな部分はあるがへタレな印象は全くない。
 
ローレシアの王子より大人びた雰囲気で、ラダトームでは正装して堂々と名乗りを挙げている。
下巻の冒頭ではローレシアの王子達と別行動をとり、サマルトリア軍を指揮する活躍が見られる。

オールナイトニッポンスペシャル ラジオドラマ Edit

名前は番組タイトルから取って「ナイト」。
声優は堀秀行。後に【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】【ヒュンケル】を演じる事になる。
普段は爽やかな青年口調だが、戦闘シーンではビビり気味の喋り方になる。
また【キラータイガー】戦ではいきなり殺され、パーティの中で唯一死亡を経験する。
その後も「すぐ死んじゃう」「もう教会のお世話になりたくない」というセリフが登場している。
 
同ドラマは司会者の【鴻上尚史】が「エニックスは告訴ものだ」と発言するほど突っ込みどころのある出来なのだが、サマルだけは比較的イメージに忠実である。
FC版発売後半年の時点で、既に「サマルは頼りない奴」という印象が浸透していた事が伺える。

クリア後 Edit

DQ2のエンディングにて、ローレシアの王子は【ローレシア王】から王位を譲られて即位している。
【DQMCH】によると、ムーンブルクの王女は祖国の再建に尽力したのちに、どこかへ嫁いで行ったらしい。
……ではサマルトリアの王子はクリア後になにをやったのか?
ほとんど何も分からない。3人の中で彼だけ、これといったエピソードがないのである。
 
シドー討伐後にどこかへ消えていったということは分かっているものの、それはロトの子孫たち全員に当てはまることであって、べつにサマル王子だけのことではない。
なんと可哀想な扱われ方だろう……。

DQ9 Edit

クッキーの名で【スペシャルゲスト】としてリッカの宿屋にやってきた。
色々な条件を満たして彼に話しかけると彼にまつわる衣服をプレゼントされ、それを全て装備すると「サマルトリア王子」の称号がもらえる。

DQMCH Edit

この時代にも【イクサス】という名のサマルトリアの王子が登場するが、当然DQ2の彼とは別人である。
DQ2のサマルトリアの王子はハーゴン討伐後に城を去ったとのことで、のんきものなサマルの子孫とは思いがたいイクサスの性格も頷ける。
一方、王様の方はいつまで経っても暢気にネコと戯れており、こちらはどうもサマルの直系なのではという疑惑が拭えない。

いたストSP Edit

クッキーの名で登場。Cランクで、スフィアバトルでの職業は戦士。
株や増資は中途半端にしかやらないので、よほどのことがない限り負けることはないだろう。
性格はやはりマイペースなのんき者。しかし破産寸前になると「メガン…」と言いかけたりする。
なお、破産したときのセリフはDQお馴染みの「ぐふっ。」である。

シアトリズムDQ Edit

プレイヤーキャラクターのひとりとして登場。初期職業は【魔法戦士】

DQM+ Edit

漫画【ドラゴンクエストモンスターズ+】では、「わりとのんきもの」な性格だった彼の姿はどこにもない。

「俺を誰だって?チェ…覚えてないの?」
「フ…ッ、逃がすかよ!!おらおら待て待てェ〜〜〜ッ!!!」

こんな口調のイケメン君、「サトリ」として登場。
ロランによると、その軽口こそがサトリそのものだという。
単行本5巻の巻末によると、「のんびり屋でマイペースな性格だったが、ロランたちと共に壮絶な戦いを経験し、威信とたくましさを身につけた」とのこと。それにしても物凄い変わりようである。
一応闘いの場以外では原作通りののんびりやに戻るらしいが、とりあえず作中ではその戻ったというシーンは描写されていない。
パーティーメンバーの中で最もすばやい設定になっており、「第二王子サトリ、彼の速さから逃げられる者はいない」とまで言われている。
 
城や国の人々に黙って家出したロランを捜して、ルーナと共に異世界にやってきた。
ロランには「サトリが僕を探しにくるなんて信じられないな」と言われる。
おそらく、かつてのリリザでのあの合流イベントのことをからかわれているのだろう。
バズズとの決着においてはまず登場より前にバズズの両腕を一瞬の内に切断、バズズのメンタルをかき乱しただけに留まらず、3人が揃った恐怖から逃げようとするバズズを壁を走って追撃、ロランが使っていた「古流剣殺法」をアレンジしたと思われる「古流剣殺法二文字〜サマルトリア仕立て〜」にて翼を破壊した。
 
「俺の剣は二度“破壊”の風をおこす…」という「はかぶさの剣」を思わせるセリフがある。
また、近くでメガンテの衝撃を感じて「この世界でまだこんな呪文を使わなきゃならねェ事があるなんてよ…」と思ったり(かつては自分も使ったことを暗示)するなど、性格こそ変われど彼らしい成分はところどころに感じられる。