2005年の任天堂NEWS3

Last-modified: 2010-11-01 (月) 21:08:50
2005年1月2月3月4月5月?6月?7月?8月?9月?10月?11月?12月?

DS向け無線通信CI供給のRF Micro Devicesが同事業から撤退

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/01/15840.html
ニンテンドーDSのワイヤレス通信用のチップセットを供給している米RF Micro Devices Inc.はワイヤレスLANチップセットの研究開発から撤退すると発表しました。既に販売した製品のサポートや、ゲーム機向け等のトランシーバー、パワーアンプ、フロントエンドモジュールなどの事業は継続していくとのことです。

同社の社長兼CEOのBob Bruggeworth氏は「携帯電話向け製品やBluetoothへ経営資源を集中的に投下していくことで、長期的な成長と利益を確保していきたい」としています。ワイヤレス通信用のチップセットは価格下落が激しく、既にこの分野の老舗である米Intersil Corp.なども撤退しているそうです。

次世代ゲームボーイは2005年末に発売される?―CNN/Money

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/01/15842.html
CNN/Moneyは2005年末に新型ゲームボーイが発売されるのではないかという記事「Nintendo may introduce next-generation Game Boy in 2005(任天堂は2005年に次世代ゲームボーイを発売するだろう)」を掲載しました。

記事の中でAmerican Technology ResearchのアナリストP.J. McNealy氏は「私達は次のバージョンのGBASPが、大方の2006年という予想よりも早く今年のホリデーシーズンに発売されると確信している」と述べています。

更にMcNealy氏は数が任天堂をサポートしていると言います。「ニンテンドーDSは食い合うことなく、販売数量の増加をもたらしました。11月にニンテンドーDSが発売されたにも関わらず、11月と12月のGBAの売上は増加しました」

同氏は、新型ゲームボーイの発売で既存のGBAは49ドルに価格を下げ、新型機は99ドルで発売されるとの予測をしています。新型機の方向性は不明ながら、次世代機のようにグラフィックの向上の可能性もあるし、任天堂の方向性を更に進めるものになる可能性もあるとしています。

任天堂のコメントは得られなかったとのことですが、GDCで岩田社長が「The Heart of a Gamer」という講演を行う予定になっていますので、直ぐに正式な発表があるかもしれません、と記事は書いています。

ポケモンとNECがパソコン教育サービスの新会社を設立

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/01/15843.html
株式会社ポケモンと日本電気株式会社(NEC)は、パソコン教育サービスの新会社「ポケモンラーニング株式会社」を2005年3月1日付けで設立し営業を開始すると発表しました。社長にポケモン代表取締役で映画のプロデューサーなどを務めた鶴宏明氏が就任します。

新会社ではポケモンのコンテンツビジネスでの経験と、BIGLOBEをはじめとしたNECのコンシューマービジネスの経験を生かして、次代を生きる子供達を対象に「メディアリテラシー」、「PCスキル」、「メディアコミュニケーション能力」の向上を目的とした教育プログラムを開発、インターネットを通じて提供します。

このプログラムはポケモンの魅力を生かして、パソコンやインターネットの活用スキルと、自己表現やコミュニケーションの力を自然に身につけられる内容となります。パソコン検定協会の検定試験合格基準に準拠した教材となっていて、受講者の達成度に応じた資格取得が可能なサービスも行うとのこと。

サービスの対象は小学校低学年を中心に、幼稚園年長から小学校高学年まで幅広くを想定していて、初年度の受講会員350000人を目標としているそうです。サービスの詳細については後日発表されると見られます。

ポケモンラーニング株式会社
・商号: ポケモンラーニング株式会社(The Pokemon Learning Company)
・設立年月日: 2005年3月1日
・本社所在地: 東京都千代田区(丸の内1-8-1丸の内トラストタワー?)
・代表取締役: 鶴 宏明(株式会社ポケモン 代表取締役)
・資本金: 1億3000万円
・出資比率: 株式会社ポケモン 81%、日本電気株式会社 19%

大阪芸術大にゲームデザインを学ぶ学科が登場(京都新聞)

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/01/15846.html

ほぼ日「社長に学べ」岩田聡任天堂社長

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/01/15852.html
糸井重里氏が運営する「ほぼ日刊イトイ新聞(ほぼ日)」に"社長に学べ"というコーナーがあり、第一回では元アップルで現在は日本マクドナルド社長の原田永幸氏が登場していますが、第二回に任天堂の岩田聡社長が登場しています。

第一回「極限状態で見えてくるもの」ではHAL研究所の取締役開発部長だった際に経営が行き詰まり、和議申請の後に社長にバトンタッチすることになった際のエピソードなどが語られています。曰く「そのとき高圧的だった銀行さんほど、その後にはやく名前が変わりました」だそうな。

その後、岩田氏は無事HALを再建に導き、任天堂に招聘され、2002年に山内氏の後を継ぐことになります。この連載は非常に面白い読み物になりそうな感じです。ついでに、ページのデザインも面白い感じになっています。第一回の原田氏の連載も面白いです。

ニンテンドーDSにブラック、ホワイト、ブルー、ピンクが登場

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/02/15855.html
任天堂は現在発売している「プラチナシルバー」に加えて4カラーのニンテンドーDSを発売すると発表しました。新たに登場するのは「グラファイトブラック」・「ピュアホワイト」・「ターコイズブルー」・「キャンディピンク」の4種類で、価格は現行と同じく15000円。

「ピュアホワイト」と「キャンディピンク」に同梱されるタッチペンはホワイトになっているようです(他のカラーは通常版と同じくグレー)。

まず先に「グラファイトブラック」と「ピュアホワイト」が3月24日に発売され、「ターコイズブルー」と「キャンディピンク」は4月21日の発売となります。4月21日には期待の『Nintendogs』も発売されます、ご一緒にどうぞ、ということなのでしょう。

NOEの倉庫では出荷待ちのニンテンドーDSが待機中

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/02/15859.html
3月11日にいよいよニンテンドーDSが英国、ドイツ、フランスなどヨーロッパ全土で発売になりますが、GameCubeEuropeが任天堂オブヨーロッパの倉庫(工場)を訪れ、出荷を待つDSの山を撮影してきています。『さわるメイドインワリオ』もみえますが、ゲームの外箱は白のプラスチックになるようです(日本では黒)。

任天堂オブヨーロッパでは初期出荷として65万台の本体と250万本のソフトを予定していて、20ヶ国、3万を超えるゲームショップにこれらの製品が3月11日に一斉に並ぶ事になります。先のオーストラリアでは良い滑り出しだったようですが、次の欧州ではどのような結果が得られるでしょうか、楽しみです。

DS向けに欧州のデベロッパーから新作2本

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/03/15872.html
gba.n64europe.comによれば、彼らが入手した発売予定スケジュールにニンテンドーDS向けの未発表の新作2タイトルが掲載されていたそうです。

1つは『Battle Hawks』や『Garfield: The Search for Pookie』などのデベロッパーであるInterActive Visionが開発した『Mini R/C Racing』というレースゲームです。発売元はゲームファクトリーになるそうです。2005年11月21日に欧州で発売の予定です。

もう1つは『Franklin』で、これはニンテンドーDS向けに『Cocoto Kart Racer』やストラテジゲームの『Dust & Shadows』を開発しているNekoというデベロッパーが開発しているアクションゲームです。リストによれば発売は10月28日になるようです。

NASAとポケモンが幼小向けネット教材で協力

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/03/15873.html
アメリカ航空宇宙局(NASA)と任天堂オブアメリカ及びポケモンの米国子会社のポケモンUSAは、小学生向けに科学、テクノロジー、エンジニアリング、数学(STEM―Science/Technology/Engineering/Mathematics)などを楽しく学べる教材を共同で開発しました。

この教材はラングレー研究センターがインターネット上に開設しているサイト「Kids Science News Network」にて利用することができ、地球外生物、ウィルス、隕石、DNA、オゾン層などについて「幻のポケモン」であるデオキシス(名前の由来はDNA―デオキシリボ核酸)と共に楽しく勉強することができるようになっています。

このサイトは学校などで利用されることも想定していて、任天堂オブアメリカは全国の学校の先生に、学習意欲を向上させる為に子供達にプレゼントするポストカードや先生がつける腕章などを制作しました。

レトロスタジオが開発スタッフを募集中

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/04/15875.html
『メトロイドプライム』を開発した米国テキサス州オースティンにある任天堂子会社のレトロスタジオがゲーム開発スタッフを募集しています。求人は任天堂サイトにあり、レトロスタジオだとは指定されていませんが、場所がオースティンになっているので間違いないと思われます。

募集しているのは、アニメーター、レベルデザイナー(ステージ設計)、ストーリーボード(絵コンテ)・アーティストの3項目で、いずれも1〜年の実務経験がある方が対象となっています。VHSかCDでアピールする作品と今までに経験した開発現場や知識などについて書いて送って欲しいとのこと。

レトロスタジオは今までに『メトロイドプライム』とその続編の『2』を開発しています。どちらも完成度の高い作品として賞賛されていて、次回作やシリーズ以外の作品も待ち望まれています。次回作は「レボリューション」で登場することになるのでしょうか?

マリオやリンクをHollywood Walk of Fameに、署名募集中

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/04/15877.html
オンラインの署名サイト「PetitionSpot.com」が、Hollywood Walk of Fameのカテゴリにビデオゲームも加えて欲しいという要望の署名を募集しています。新設されればマリオやリンクがこれに加わるのはほぼ確実、という理由かどうかは定かではありませんが、任天堂オブアメリカは公式サイトでこれを紹介しています。

Hollywood Walk of Fameはハリウッド大通の舗道にあり、映画や音楽、舞台、放送などで多大な功績のあった人物の名前を星型のプレートに刻んでいます。先日は「ゴジラ」がこれに加えられたことが報道されていました。しかしこれにはゲームがありません。今や娯楽を代表するゲームが無いのはおかしい、というのが署名の理由のようです。(Walk of Gameという似たものは別にありますが)

米国の業界団体ESAの調査によれば、米国では6歳以上の半数がゲームをプレイし、ユーザーの平均年齢は29歳だそうです。更に、ユーザーの39パーセントは女性ユーザーとなっているそうです。

署名は3月まで受け付けられていて、結果はWalk of Fameを管理するハリウッド商工会議所に送られるとのことです。現在は600名程度が署名に応じています。

オーストラリアでDSが最高のスタート

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/04/15878.html
任天堂オブオーストラリアは2月24日に発売したニンテンドーDSが、同国で発売された全てのプラットフォームの初週セールスを上回ったと発表しました。24日〜27日の期間の売上は1万9191台でした。ソフトでは『スーパーマリオ64DS』と『さわるメイドインワリオ』がトップ2だったそうです。

同社のセールス・マーケティング部長のRose Lappin氏は「私達はニンテンドーDSがこの期間に示した成功に夢中です。これはとても大きな結果でとても喜んでいます。私達は当初のラインナップや小売店やサードパーティからの力強いサポートが今後も継続することを期待しています」と述べました。

任天堂では2005年3月末までに全世界で600万台のニンテンドーDSを出荷する計画です。次は欧州各国で3月11日に発売になります。

英国でDS発売記念イベント開催―宮本氏に会うチャンスも

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/04/15881.html
英国任天堂は欧州でニンテンドーDSが発売される前々日の3月9日の午前11時から、オックスフォードストリートにあるバージンメガストアにてDSの発売を記念して「Channel 4」の人気スターであるThe Bearのライブを行うことを発表しました。

また、10日の深夜からは同じくバージンメガストアのロンドン、リバプール、グラスロウ、バーミンガム、カーディフの各店舗にて発売記念イベントを行い、日付が変わると同時にニンテンドーDSを売り出すとのことです。ゲームの試遊も行うことができます。

これらのイベントでは宮本氏に会える日本旅行が当たるチャンスもあるそうです。

「文化庁メディア文化祭」エンタメ部門受賞者シンポジウム

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/07/15892.html
渋谷区恵比寿といえば、おしゃれなお店が並んでる、ちょっと大人びた町として知られています。その中にある東京都写真美術館にて、「文化庁メディア文化祭」が行われました。ここでは、メディア文化章を獲得した多くの作品が展示され、賑わっていました。

そのイベントの一環として行われたシンポジウムの中で、見事大賞に輝いた『まわるメイドインワリオ』の制作スタッフの代表、阿部悟郎氏、優秀賞に輝いた「鬼武者3 オープニングシネマティクス」の倉澤幹隆氏と、審査員の一人であり『ポケットモンスター』シリーズの株式会社ポケモン代表である石原恒和氏が、エンターテイメント部門のシンポジウムに出演しました。ここでは、『まわるメイドインワリオ』に的を絞ってレポートしたいと思います。

まず、石原氏が自己紹介をかねて「そこそこ盛況で少し安心致しました、15秒だけ宣伝させて頂きますと、本日3/5にポケモンセンターヨコハマをオープンさせて頂きました、これを言うとちょっと元をとったかな?」と話すと会場から笑いが起こりました。

そして、阿部氏によるプレゼンテーションに移り、氏がソフトについての紹介を行い、その中で「回すたびにクイックイッと振動しまして、それによって回している感覚が伝わって来るということで、ちょっと不思議な感触が体験できるものとなっています」と述べました。そして、遊んでいる姿を紹介するために、CMを全種類放映しました。しかし、すべて見るととても長いものです。

阿部「実際プレイしている姿が実に異様なゲームでして、思いっきり逆さにしないと行けないゲームとかありまして、遊んでいる姿を見て楽しむというのもこのゲームの楽しみかたかなと」

その異様さを伝えるパフォーマンスとして、ガシャコロンのレコード「こちら☆モナピザ」を、回転椅子の上に乗せて回して実演、異様さが伝わってきました。曲の破調さに会場からも笑いが。

阿部「昔の『ソノシート』みたいな遊び方も出来まして、(椅子を回し過ぎると)落とす可能性もありますので、あんまりおおっぴらにやって下さいとは言えませんけど(笑)、それに気を付けてこういう遊び方とか、割合そういう仕掛けがたくさん入っていますので、好きに遊べるというのが、作っている側もいろいろ考えて入れたところです」

石原「素晴らしいパフォーマンスをありがとうございます」

続いて、審査の流れの説明へ移りました。

石原「今年はですね、200作品を超える応募がありまして、このエンターテイメント部門の領域は広く、おもちゃのようなものから、こういったゲームのようなインタラクティブなものまで、たくさん寄せられてきまして、そして、『まわるメイドインワリオ』が大賞を受賞しました。『まわるメイドインワリオ』に関しましては、DSで発売された最新作『さわるメイドインワリオ』も出展されましたけれども、結果として『まわるメイドインワリオ』の方が、受賞となりました、これは是非、さわって体験して頂きたいと思いますので"感覚の80%"といいますかね。伝わると思うんですけど、初めてGBAソフトとして回転センサーというデバイスがついて、動かすとカチカチカチという音がして、しかもカチカチという音に合わせて振動も伝わってきて、あれ?ダイヤルなんか無いのに、ものが確実にダイヤルとして選択されて、そして音と振動が伝わってくると、そういう仕組みに最初みんなビックリさせられまして、"こんなインターフェイスがあるんだ、架空のインターフェイスなのに、その中でゲームを選択したりプレイできる"というところに新鮮で強い印象を受けたのが入り口でした、で、しかも開発のスタイルとか、あるいは今回のテーマの審査の中心としておりました、オリジナリティと新しいものへの挑戦、いかにチャレンジングがあるかということろが、すべてのポイントにおいて『まわるメイドインワリオ』というのは素晴らしいと言うことになりまして、大賞受賞となったわけです」

そして阿部氏へ「これで勝ったな、商品になったなとか思えるポイントとか、瞬間があるとおもうんですけど、一番手応えになった点は?」と石原氏から質問がありました。

阿部「実際の所、開発の経緯と言いますと、僕自身がこの開発に参加したのは、そもそも『メイドインワリオ』の続編と言うことで、動いていたものがありまして、そこで僕自身が別のアプローチで進めようとていたものと、それとは別にオリジナルスタッフで、メインプログラマーの大沢というスタッフがいるのですけれでも、そのスタッフが他の部署からそのセンサーを持ち込まれて、それを使って『メイドインワリオ』的なアプローチでゲームを作ってみようというところから、別のプロジェクトとして動いていたものがありまして、それが一緒になったところなんですけども、一緒になる直前の所で手応えを感じていたということがありまして、その手応えというのがやはり石原さんが仰ったような、振動のところですね、最初は、センサーだけで回転させるゲームを作ってみまして、その中で回転させたりして、回している感覚が分かりにくいと言うことで、そこに一工夫入れたいと言うことで振動が入ったのですが、その振動が入ったことでゲームの手応えを得られた」

阿部「実際に振動もかなりチューニングしてまして、クリック感というものが重要だったので、『しびれる』ような感覚ではなく、立ち上がりを早くして、『クイッ』という手応えを与えるという、チューニングが大変でした(石原「それはプログラムなんですよね?」)。はい、プログラムで本当に試行錯誤ですね、本当にギリギリまで触っていた所です」

また、石原氏から「他に出展された作品(エンターテイメント部門に限らず)を見てどう思うか?」という質問がありました。

阿部「やっぱりああいうものにはすごく惹かれるんですね、見ていて気持ちよかったりとか、楽しいなって感じることが多くて・・・、実際そういうのが刺激にもなるんですけれども、実際『まわるメイドインワリオ』ていうのは、基本的にはゲームということで"遊ぶエンターテイメント"とにかく楽しめなければ意味がないものですので、むしろそのデバイスを使って"ちょっと面白そうだな"っていうようなこと、例えばさっきちょっと行ったレコード(の実演)みたいなものもそうなんですけども、これをメインに持ってこれないっていうところがあるんで、割とそういう面白いのがいっぱい出てくるんですけども、やっぱり"遊ぶ"という意味で商品として考えた時に、万人の人が楽しんでくれるかどうかというのが結構微妙だったり・・・、とかするんで、寧ろ、そういったところをちょっと我慢しつつも、(石原「我慢する?(笑)」阿部「ええ・・・」)結構このゲームなんかでも最初、面白いんだけれども最初ちょっと理解するのに時間がかかるっていうものがあったりして、そうすると、出てきたとしても、やり方が解らなくて終わってしまうということが結構あったりもするんですけど、そのときにとにかくパッと見て解らないっていうようなことがありまして、そういう、とにかく"すぐ解って、楽しめて"っていうようなところを、やっぱり最優先に持ってこなければならないので、その辺で若干違う所があるかなという気はします」

石原「ああ、なるほど・・・、でも、僕は『まわるメイドインワリオ』見てると、そんなに我慢しているようには見えないんですけどね(笑)」

阿部「そうですね、まあ、種類がいろいろと入っているんで、そういった所で、先ほどのガチャコロンっていうおまけっていうのは、そもそも"おまけ"ですので、楽しめない人がいても、とにかくたくさんあったらすごく楽しんでくれる人もいるかも知れないとか、そういった考え方で作っていましたんで、例えば人形があって、傾けると人形が『コロコロコロッ』って転がるだけのおもちゃがあったりするんですけども、そいうったものも、ホントに一瞬見て"・・・フーン"で終わる人もいれば、例えば2歳ぐらいの女の子とかが遊ぶと、そればっかずーっとそればっかり触って、"キャッキャ!"言ってくれることもあったりしましたんで、そういう割と幅広い人にこんだけたくさんのものが入ってるんで、引っかかるものがどっかにあるんじゃないかなっていう風に・・・、で、そういう意味で各スタッフが、ある意味自分たちのアーチストというか、想う物をそれぞれのものにぶつけていってるような、その集合体みたいな感じかなっていう気がします」

石原「でもその・・・、そのレコードプレイヤーは、メインには入れないでおこうという線引きはあるという」

阿部「ええ、そうですね、はい」

次に、「クリエイターを目指している人たちへのアドバイス」という趣旨の話題になりましたが、ここではちょっと飛ばします。因みに阿部氏から「みんなと違う視点や領域でものを作っていきたい」という趣旨の発言がありました。

そして、阿部氏について、石原氏が質問します。

石原「東京大学医学部(注、健康科学科・看護学科卒)を卒業されておられて、で、任天堂に入られて開発されてると、僕なんかから見ると、"なんでまたこんな業界に・・・"って風に受け止められるかもしれないし(笑)、まあ、今"みんなと違う領域"でどんな視点で仕事をしていきたいっていうようなことがあるのかもしれませんけども。そもそも、こういう物作りに医者を捨ててこちらにこられたっていう、一番大きいところって何なんですか?」

阿部「元々、医学部といっても、ちょっと特殊な医学部で、医者にはなれない医学部なんですよ。まあ、そうですね、分野的に違うのは、もともと物作りが好きで、大学を選ぶ際も、むしろ物作りをする際に、教養的にいろいろ学べるのがいいなって考えもあったりしたんで、むしろそうですね、その上でもおいしいんじゃないかっていうか、例えばそういう大学の勉強とかをしておいたら、割と他の人と違うものが作れるんじゃないかっていう、そういう考えもあったりしたんで。で、やっぱり人を驚かせたり、意外性があるものも好きだったりするので、そういう意味で今の仕事っていうのも、そういったことが出来てる、という所で楽しめている。と思います」

任天堂と業界の3年後は繁栄―NOA副社長

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/06/15884.html

IGNにて連載されている任天堂オブアメリカの副社長3人に任天堂の今後について聞く「The Nintendo Minute」というシリーズの第7回です。毎回話している内容が余り変わらないような気もしてきました。

―――任天堂の今後3年間、及びソニーやマイクロソフトのそれをどう考えていますか

今後3年間を見ると任天堂もゲーム産業もとても繁栄すると確信しています。私達は現在のゲームユーザーはもちろんのこと、新しいユーザーを獲得していこうという方向性が成功すると信じています。これは来週、岩田氏がGDCで講演する1つのキーポイントです。私達はコアなゲーマーやシリーズを愛するファンだけでなく、余りゲームを遊ばないユーザーを引き付ける方向を目指しています。私達は全ての人がこの種類の娯楽を楽しむようになることを望みます!その為に私達は本当に革新的なものを提供していくでしょう。

ゲームファンは単なる力以上の何か純粋なものを求めています。彼らはゲームプレイを更に刺激的にする創造性と革新性を求めています。リスクは新しいものに挑戦する市場の会社にとっては普通のことです。今から3年、振り返って何か新鮮で新しいものを作ったと振り返られるようにしたいと思っています。

岩田氏が最近ヨーロッパの雑誌で受けた「レボリューション」に関するインタビューで、彼は新しいことをするリスクについて幾つかのデベロッパーやパブリッシャーは直ぐに理解し取り組むだろうが、他は直ぐには反応しないだろうと言いました。私達はサードパーティの重要性を理解し、大切なビジネスのパートナーとして緊密に働くでしょう。

ニンテンドーDSは私達が物事を少し違った視点から見ていることを実証するよいサンプルです。また、E3で「レボリューション」についてもっと多くを知ったならば、よりよく理解することになるでしょう。あなたはきっと驚き興奮すると思います。

私達のライバルは少し違った視点でいるようです。彼らの優先順位は今あるもののより強力なバージョンを作ることに置かれているように思えます。

岩田氏が「レボリューション」についてコメント―業界紙MCV

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/06/15885.html
任天堂の岩田聡社長は欧州の業界紙MCVとのインタビューに答えています。「レボリューション」についてですが、このコメントは自信の表れでしょう。ゲームキューブ発表前の「評判が悪ければ発売しないこともある」という山内氏の話を思い出しました。

「次世代プラットフォームが更に拡張された機能性を用いて豪華なグラフィックを追求していて、それによって業界が発展していくようなら、残念ながら次世代機で任天堂はサードパーティのサポートを得られないかもしれない」

「別の言い方をすれば、任天堂が挑戦していることはそのくらい異なったことなのです。また私達はニンテンドーDSが既存のハードでは実現不能であった市場の拡大をもたらしたことを、人々が理解したのではないか思います。ですから、私達はより多くのサードパーティが任天堂の考え方をサポートしてくれると信じます」

「既にパブリッシャーは次世代機に懸念を示すことを躊躇わなくなりました。次世代機向けのゲーム開発コストは上昇します。パブリッシャーは次のハードが熱心なゲームファン以外にも受け入れられるのかどうか不安に思っています」

「もしサードパーティから多くサポートが得られれば、サードパーティの支援を拡張するつもりです。もし私達のアイデアが十分にアピールしなければ、そのようなサポートは得られないでしょう」岩田氏はその成否は業界ではなくゲームユーザー「そして今あまりゲームを楽しまないユーザー」によってなされるとしました。

GDCで「レボリューション」に動きアリ―Reggie Fils-Aime副社長

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/06/15886.html
メキシコのウェブサイトClub Nintendoに、任天堂オブアメリカ上級副社長セールス&マーケティングのReginald Fils-Aime氏がインタビューに答えています。メキシコでは任天堂の総代理店であるMotta Internationalが任天堂製品を取り扱っているのですが、最初はそれに関する質問からです。

―――メキシコに現地法人を置くことに興味はありませんか

私達はシアトル(任天堂オブアメリカ)のワークグループがMotta(メキシコや南米での任天堂総代理店)が共に仕事をすることが、現在のところ南米のメキシコ市場で最も効果的な方法だと考えています。今のセールスはそれを実証しています。しかし将来的にはこれが変わる可能性はあります。

―――ゲームボーイエボリューションの噂は本当ですか

私達は常に次のプラットフォームの研究を行っています。任天堂は次のGBのコンセプトを研究している? 答えはイエスです。しかし私達はそのような名前を付けていないし、近い将来に発売する予定はありません。任天堂は常に何か違った革新的なものを作り出せるものを作ろうとしています。

―――任天堂はメキシコでナンバーワンに返り咲く為にどのようなプランを持っていますか

2つお答えします。

1. 任天堂にとって昨年は素晴らしい年でした。競争は様々なノイズとなりましたが、私達は良い計画を立て、素晴らしい結果を得ることができました。

2. 私達はこれを継続する為に、ニンテンドーDSと共に、ゲームキューブも魅力的な価格とラインナップで支援していきます。ゲームボーイアドバンスもポケモンや新作を用意しています。

私達は成功を継続するために全てのハードで斬新なことを始めるつもりです。

―――任天堂はいつオンラインの戦略を話すでしょうか

私達はE3でオンラインについて話すでしょう。もしかするとE3前にも情報を出す機会があるかもしれません。

「レボリューション」はE3で見られますか

はい、見せます。

―――それは体験することができますか

その質問には答えられません。情報は最後の一瞬まで隠しておくものです。ワイヤレスコントローラーなど、ライバルは常に聞き耳を立てて革新性を盗んできました。ですから、それまでは想像してもらう他ありません。しかしそれを見れば驚くでしょう。

―――『バイオハザード4』は独占として発表されましたが、今は違います。どう考えますか

『バイオハザード4』は現時点ではゲームキューブ独占です。私達はそれがライバルハードで発売されるのを見ることになるでしょうが、開発者達はゲームキューブの性能の利点を生かして開発したもので、それがどれだけ光り輝くものになるか疑問です。まさか同じものにはできないでしょう。質問は私達が今後もライセンシーと独占ゲームの開発を続けるかということでしょうか、答えはイエスです。

―――ライセンシーは「レボリューション」の開発を始めていますか

私達はライセンシーに対して情報を提供していますので、彼らはゲームを作る事が可能です。これに関しては3月にサンフランシスコで開催されるゲームデベロッパーズカンファレンス(GDC)にて詳細を話すことになるでしょう。そこで新しい情報を共有するチャンスがあります。

任天堂はDSのオンラインを準備中?―EGMの噂

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/06/15890.html
Warp Pipeフォーラムによれば、米国の大手ゲーム雑誌EGM(Electronic Gaming Monthly)の噂コーナー「Rumor Mill」に任天堂がニンテンドーDSのオンラインを準備中だとの記事が掲載されていたようです。

それによれば、任天堂はDSの「ニンテンドーDSネットワーク(Nintendo DS Network)」と呼ばれるオンラインサービスを準備中で、これはWi-Fiホットスポットを通じてオンライン対戦が可能となるものだそうです。また、任天堂とキーとなるサードパーティがこれに対応したビッグタイトルを開発しているとのことです。

偶然なのか、任天堂オブアメリカのReggie Fils-Aime副社長は今日出たインタビューの中で、E3かそれより前にオンラインについて話す、と述べていました。単なる噂に過ぎないのか、それとも真実になるのか、12日にサンフランシスコで行われる岩田氏の講演で何らかのヒントがあるかもしれませんね。

デジペン工科大学が第2回「キャリア・デイ」を開催

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/08/15902.html
任天堂も協力するデジペン工科大学(キャンパスがワシントン州レドモンドにある任天堂オブアメリカの敷地内にあります)が来年度の卒業生を各企業と引き合わせる第2回「キャリア・デイ」を開催すると発表しました。

代表で創業者のClaude Comair氏は「長い年月をかけて私達の卒業生は直ぐにゲーム産業に適応しゲーム開発に入れるとの高い評価を受けるようになりました。その結果、デジペンは毎年多くの企業から、いつになったら来年の卒業生にコンタクトを取れるかという問い合わせを受けるようになりました。このような優秀な卒業生を送り出すことを誇りに思います」と述べています。

デジペンは来年、90人のプログラマと20人の3Dアニメーターなどを輩出する予定で、任天堂、マイクロソフト、EA、ドリームワークスなどに毎年就職していくそうです。デジペンではレドモンドのキャンパスで教えている他、ワシントン州内の様々な大学で「デジペン・コンピューター・サイエンス・プログラム」を実施しているそうです。

残虐ゲームソフト、大阪府が規制を検討(読売新聞)

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/08/15911.html

「Walk of Game」の授賞式が開催、宮本氏やマリオなどが受賞

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/10/15918.html
ゲームデベロッパーズカンファレンスが開催されている会場の直ぐ近くにあるMetreonにて「Walk of Game」の授賞式が開催されました。ハリウッド大通にある「Hollywood Walk of Fame」に習った物で、第一回は、宮本茂氏とノーラン・ブッシュネル、ソニックとマリオと『ヘイロー』の5人(?)が受賞しました。

最初に発表されたのはソニック・ザ・ヘッジホッグで、セガはこれに合わせて新作を発表しました。既にお伝えしたように『シャドウ・ザ・ヘッジホッグ』はゲームキューブなどで年末に発売予定です。ステージに上がった中氏は「この栄誉に感謝します。ソニックの成功にはとても満足していますが、その将来には更に興奮しています」と述べました。

次いで、『ヘイロー』の開発元であるバンジーの代表者が、フランチャイズが選ばれたことに感謝すると述べました。

3番目はマリオです。巨大スクリーンに現れたマリオは、この賞を受賞したことを嬉しく思うとコメントし、会場中からの喝采を浴びました。賞を受けたのは任天堂オブアメリカのBill Trinnen氏です。

Bill Trinnen氏は、宮本氏が日本でゲーム開発に忙しい為に、この席に出席することができなかったと説明し、「宮本氏は最高のものを作るために忙しく、ここには来られませんでした。彼は次のゼルダやマリオのゲームを製作中です」と述べました。次いで宮本氏のメッセージとして「マリオやリンクに変わらぬ興味を持ってくれていることに感謝します。お陰で私の愛することをし続けることができます」というコメントを紹介しました。

最後に登場したアタリの創業者で『ポン』の開発者でもある、ノーラン・ブッシュネル氏は「私がゲームビジネスを愛するのは、それが常に進歩を続けているからです。ソフトとテクノロジの進歩は常に私を驚かせています」と述べました。同氏はまた、学校の場でゲームが生かされてないことを不満に思うと話し、ゲームが教育に貢献できると主張しました。

授賞式の後、各人の名前を刻んだ星型プレートの除幕式が行われました。

GDCでニンテンドーDSのオンラインを実演?

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/10/15921.html
IGNによれば、ゲームデベロッパーズカンファレンスでの岩田聡社長の基調講演でニンテンドーDSのオンラインサービスについて話されるようです。またIGNが聞いた話によれば、実際に何かのゲームでオンラインが実演されることになるようです。

岩田社長の基調講演「ゲーマーの心」は現地時間の10日午前10時30分から、日本時間では11日早朝に行われます。Nintendo iNSIDEでも情報が出次第お伝えする予定です。お楽しみに。

非常に巧妙なGBASPの海賊版が発見される

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/11/15925.html
Expressen.seによれば、昨年デンマークのSky CityからCoop Nordenが購入した3000台のGBASPが全て海賊版であったことが判明したそうです。それらは本物と殆ど変わらず見分けるのは非常に困難ですが、一箇所だけACアダプターに違いがあり、海賊版は火災などの危険があるとのことで、任天堂等は危険を呼びかけています。

Coop Nordenは公式なものと考えて購入したそうです。

任天堂オブヨーロッパとスウェーデンでの公式代理店のBergsala ABは共同でこの海賊版の危険を呼びかけていています。両社はこの海賊版が「非常に上手く作られた」もので判別は困難だが、ACアダプターのネジが本物は六角ネジなのに対して、海賊版は通常のネジ、という点で、見分けられるとしています。

もし偽者であれば近くの店で交換するとのことです。

岩田聡社長がGDCで基調講演、レボのパートナーにIBMとATI、GCと互換、どうぶつの森DSオンライン(6)

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/11/15926.html
任天堂の岩田聡社長は米国サンフランシスコで開催中のゲームデベロッパーズカンファレンス(GDC)にて現地時間の10日午前10時30分(日本時間11日午前3時30分)から約一時間の基調講演を行い、任天堂の次世代ゲーム機「レボリューション」のコンセプトなどについて述べました。

岩田氏は講演で、まず自身がどのようなゲーム開発者であったか、という点から話を始め、ヒューレットパッカードの電卓でプログラムを行っいた頃の話や、HAL研究所に出入りすることになった初期の話を終えてから、ゲームの話に移りました。

岩田氏はチームワークとアイデアの重要性を議論しました。誰もが宮本氏になることはできないが、素晴らしいゲームは、楽しいもの、新しい物を慎重に見る目とアイデアの融合によって実現されると述べました。

岩田氏はゲーム業界が変わったポイントとして、全ての物が大きくなり、ゲームはより複雑に、巨大な企業が小さな企業を飲み込むようになったと言いました。しかし、一部では逆に小さくなっている点もあるとして、例えば、余りにも似たようなゲームばかり作るようになった開発者コミュニティを非難し、同じジャンルでも『タイガーウッズPGAツアー』と『マリオゴルフ』のような戦いが健全だとしました。

岩田氏はリアリズムだけがゲームを進歩させる方法ではない、「開発者はゲームを良くするために他になにができるか?」と疑問を発し、その1つの方法として、自分達が「ゲームプレイヤー」と認識している枠を広げることを提案しました。「誰もがゲームをする訳ではありません、そのような人たちのゲームは何故無いのでしうか?」

次いで任天堂の最近の製品について議論し、革新、直観性、魅惑的な体験、インターフェースが任天堂製品にとって重要であると言いました。そして話題は次のハードに移ります。

岩田氏はまず「レボリューション」の主要パートナーとなるIBMとATIを紹介しました。IBMはコードネーム「ブロードウェー(Broadway)」と呼ばれるCPUを開発し、ATIは「ハリウッド(Hollywood)」と呼ばれるグラフィックチップを開発中です。いずれもGCと同じ会社が担当することになります。

ATIのDave Orton社長兼CEOは「私達は任天堂との強力な関係を継続し、レボリューションのグラフィックチップを開発することに非常に興奮します。主要なグラフィックプロバイダーとしてATIは消費者にとって新しく刺激的なグラフィックを実現することを委ねられます。ATIは任天堂のゲームの革新をサポートすることを誇りに思います」と述べました。

また岩田氏は「レボリューション」が後方互換性を持ち、ゲームキューブタイトルも遊ぶ事ができると述べました。加えてオンラインにも対応し、DSのワイヤレスネットワークに密接な関係があることを明らかにしました。

開発機材は5月のE3までにはライセンシーに送られるとのことです。

ニンテンドーDSは日本と米国で合計400万台を出荷し、欧州で発売されれば600万台にほぼ到達するだろうとしました。

噂されていたニンテンドーDSのオンラインについては、世界中の全てのWi-Fiホットスポットを通じて「ネットワークで互いに遊べる」できるサービスを今年後半に開始し、現在対応ソフトとして『どうぶつの森DS』が開発中であるとのことです。サービスは無料で行われるようです。

講演ではニンテンドーDSのユニークさを実証するソフトとして『Nintendogs』と『エレクトロプランクトン』の2つを実演しました。『マリオカート』の8人対戦も行われました。

最後に岩田氏は『ゼルダの伝説』の最新のムービーを公開しました。

「よりよいゲーム世界を構築するのが任天堂のプランです。私達にとってこれは情熱であり、冒険的なミッションです」。岩田氏は5月のE3で「レボリューション」やニンテンドーDSのワイヤレスネットワークについて更に詳細を話すことを約束しました。

『ゼルダの伝説』最新ムービーとスクリーンショットが公開に

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/11/15927.html
任天堂の岩田聡社長はGDCの基調講演の中で、年末発売のゲームキューブ向け『ゼルダの伝説』のムービーを公開しました。IGNでは高画質なムービーとスクリーンショットが公開されています。

約1分30秒のムービーですが、昨年のE3にて上映されたものと比べて映像のクオリティとしては変わりませんが、様々な場面のカットが見られます。年末に非常に期待できるタイトルになりそうです。

Forbesの「世界のビリオネア」に山内相談役がランクイン

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/12/15931.html
米誌フォーブスが選ぶ「世界のビリオネア」に任天堂の山内溥相談役が366位でランクインしました。資産は18億ドルと推定されています。山内氏は任天堂の株式の約10%を保有する筆頭株主で、資産の殆どは保有株の評価だと推測されます。

ランキングのトップだったのは、マイクロソフトのビル・ゲイツ会長で、資産は456億ドルでした。日本でトップだったのはサントリーの佐治信忠会長で、全体でのランクは77位でした。日本人で10億ドル以上の資産を持っていると推定されるのは24人でした。

「レボリューション」はE3ではプレイアブルでない模様

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/12/15932.html
任天堂オブアメリカ上級副社長セールス&マーケティングのReggie Fils-Aime氏はCNN/MONEYに対して、「レボリューション」を年内に発売する意思のないことを明らかにしました。このため、5月のE3ではプレイアブルのものを展示することはなさそうです。

Reggie Fils-Aime氏はマイクロソフトが次世代Xbox年内に発売するとしていることについて、「私達はマイクロソフトが最初に市場に投入する戦略を取ることは誤りであると考えていて、これに続く気は有りません」と話しました。

また同氏は5月のE3でより詳細について話すとしながらも、まだ早すぎる為に発売日や価格について明らかにはしないだろうと言いました。「今年のE3のパーティにレボリューションはいないでしょう」。同氏は1UP.COMとのインタビューでも同様の発言をしています。

Reggie Fils-Aimeインタビュー/GameSpot

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/12/15936.html
GameSpotにて岩田聡社長の基調講演の後に収録された、任天堂オブアメリカ上級副社長セールス&マーケティングのReggie Fils-Aime氏へのインタビューが掲載されています。「レボリューション」のインターネットから、E3のことまで話されています。

―――任天堂は「レボリューション」でWi-Fiが利用可能と言いました、これはオンラインに対応していることですか

ニンテンドーDSも「レボリューション」も、対応ソフトが発売され、ハードが発売されればインターネットに接続できるようになるでしょう。道の向こう側に住む隣人、別の国にいる友達、そして世界中のまだ見ぬプレイヤーと共に遊ぶことができます。私達がWi-Fiが利用可能と言うとき、それはインターネットを通じてワイヤレスに遊べるということです。私達はこれを年内に可能とするように、取り組んでいます。

―――そのような姿勢は以前と大きく違います。どのような決定があったのでしょうか

ええ、私はその決定の立ち会わせた訳ではありませんので、どのような経緯があったのか話すことができません。私が言えるのは、任天堂は常にコミュニティの可能性を信じていたということです。私は、十分なインフラを、無料で、財政的に可能な範囲で提供できる準備ができたからではないかと考えています。

―――私達はいつこれを見ることができるでしょうか

私達は第4四半期から、インターネットを通じた本当のワイヤレスプレイが可能になると考えています。

―――開発者達は本当にDSを「掴む」でしょうか

私達がGDCに居るのも、岩田氏が基調講演をしたのも、開発者達が本当にDSを「掴む」のを助けるためです。『Nintendogs』は画面上の犬によって観衆を魅了しました。さらに『エレクトロプランクトン』も同様です。このユニークなゲームが実際に米国で発売されるかどうかはわかりませんが、全ての機能を利用した音楽ゲームはDSを更に前に進ませるでしょう。私達の仕事はDSで何ができるか、一例を示すことだと思います。私の考えでは、私達はDSの機能のほんの30%くらいをかじった程度だと思います。『Nintendogs』や『エレクトロプランクトン』のようなゲームで、より深いDSを見ることになるでしょう。このシステムは非常に強靭で、この機能の全てを利用した素晴らしいゲームを楽しみにしています。

―――「プレイやん」を米国で発売しませんか

「プレイやん」はいいアイデアの商品です。私達がやりたいのは、箱から取り出すと直ぐに再生できるものです。つまり、「プレイやん」に加えて、SDカードと、1つか2つの無料の曲をセットにしたものが米国市場には合うと考え、検討しているところです。E3ではもっと多くを説明できるでしょう。

―――私達はE3に何を期待できるでしょうか

E3では私達は「レボリューション」について、もっと多くの情報を共有するつもりです。そうはいっても、「レボリューション」はブース会場では余り大きな存在感を持たないでしょう。プレスブリーフィングでは触れられ、小売業者と話をしたり、何か見せるかもしれませんが、ブースではDSやゲームキューブ、特に『ゼルダの伝説』など8ヵ月後までの主要製品を並べるつもりです。

―――「レボリューション」にはどうして後方互換性を持たせることになったのでしょうか

互換性があることは『ゼルダの伝説』で楽しみ続けることを可能としす。ユーザーはゲームを買っても直ぐに遊べなくなるのではないか?というような心配を抱く必要がなくなります。互換性を持たす、と明らかにするのは非常に戦略的なものでした。これを持たせたのも戦略的な選択です。

―――任天堂の10年後をどう見ますか

私の希望は任天堂が米国で大きなシェアを持っていることです。携帯機に続いて、家庭用ゲーム機も成功裏に発売し、引き続きこの分野のイノベーターでありたいと思います。岩田氏と話して、私はこれが岩田氏のビジョンであると確信しています。

「MediaStage Ver.4.2 for Nintendo」の修正版をリリース

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/14/15943.html
松下電器産業は、GBAとDSで利用できる音楽動画プレイヤー「プレイやん」に同梱した動画編集用ソフト「MediaStage for Nintendo V4.2」の不具合を修正する為の差分プログラムをサイト上で公開しました。これによって修正されるのは以下の二点です。

(1)AVプレーヤー任天堂プレイやん (AGS-006)用のビデオビットレート値を変更しました。
1. 高画質: 480kbps → 736kbps
2.  標準: 352KBps → 480kbps

(2)マシン環境によっては、稀に、動画再生、コンバート、SD書込み時に、Runtime Error を発生する障害を修正しました。

とのこと。修正用のプログラムをダウンロードして起動するだけで自動的にアップデートが行われます。

「レボリューション」の主な特徴はマイクではない―岩田聡社長

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/15/15948.html
任天堂の岩田聡社長がビジネスウィークとのインタビューに答えています。それによれば「レボリューション」にマイクが付くかどうかは不明ながら、ハードの特徴となるメインの機能にはならないようです。

―――任天堂は「レボリューション」が新しいインターフェイスを特徴とすると示唆しました。これについて何か話すことはできますか

新しいインターフェイスは幾つかの形の革新を実現するでしょう。既に皆さんは音声認識、スタイラス、タッチスクリーンを持ったニンテンドーDSでそれを見ました。私達は新しいインターフェイスについて多くの候補を立てていますが、まだ明らかにする準備はできていません。私が今言えるのは、それが直感的で誰でも簡単に使用できるものになるということだけです。

―――音声認識を使ったゲームを幾つか見せましたが、これも候補でしょうか

音声認識は確かにゲームをより良く変えるでしょう。問題はマイクがどれだけ出回るかということてす。私達は他のライバルもこの道に続こうとしていることを知っています。したがって、これは新しいハードを定義する特徴にはなりません。私達は「レボリューション」のインターフェイスにマイクを使うかもしれないし、使わないかもしれません。

―――なぜゲームの箱の外でゲームを考えるように開発者に促したのでしょうか

ゲームは既に写真の現実の世界に達しました。より極限のグラフィックに取り組むことは、私達の行える全ての選択肢ではありません。ハードの馬力だけに依存することは明るい将来をもたらさないでしょう。

―――開発キットはいつリリースされるでしょうか

どの段階の、ということによりますが、開発機材は既にあります。私が言えるのは、ゲームを始めるのに必要なハード情報は「近い将来」にあるということです。

英国でもDS好調、初週セールスは過去のハードの中で最高

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/15/15951.html
英国のChart-Trackが発表した、ニンテンドーDSが発売された週の週間売上によれば、同国で過去に発売されたハードの中で最高の8万7000台を売り上げたそうです。数ヵ月後には発売されると見られるPSPに先手を打った形です。

携帯ゲーム機ではGBAが6万7000台、GBASPが4万7000台、据え置き型ではゲームキューブが6万9000台、PS2が4万6000台、Xboxが5万2000台などが英国で発売された過去のハードの初週セールスでした。ニンテンドーDSは同発タイトルにGBAの際より多い16タイトルを揃えて、この数字を達成しました。

そのゲームソフトの方ですが、『スーパーマリオ64DS(4位)』、『さわるメイドインワリオ(6位)』、『レイマンDS(10位)』、『アスファルトアーバンGT(12位)』など40位以内に16タイトル中12タイトルがランクインしました。以下DSタイトルだけ抜粋。

4.スーパーマリオ64DS
6.さわるメイドインワリオ
10.レイマンDS
12.アスファルトアーバン
15.ザ・アーブズ シムズ・イン・ザ・シティ
16.タイガーウッズPGAツアー
18.ポケモンダッシュ
19.スパイダーマン2
25.ロボッツ
29.きみのためなら死ねる
39.ZOO KEEPER
40.直感ヒトフデ

米国任天堂が、春のマーケティング大作戦

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/16/15957.html
任天堂オブアメリカは米国の各所で行われるイベントなどで大々的な春のマーケティングキャンペーンを実施すると発表しました。任天堂ストリートチームのメンバーが各地に出張し、最新のニンテンドーDSやゲームキューブのタイトルの実演なども行います。

上級副社長マーケティング&コーポレートアフェアーズのジョージ・ハリスン氏は「何千人もの十代や大学生が最も熱く新しい任天堂ハードやゲームを体験し、演奏し、楽しむ機会を得るでしょう。任天堂は十代や学生に届きたいと思っています。彼らは私達をライフスタイルの一部と考えています」と述べています。

・Panama City Beachの2005 Spring Break
・マイアミで開催されるWinter Music Conference
・U.S. Open Snowboarding Championships
・Taste of Chaos音楽ツアー
・TKO Tourで15の大学
・SoBe Beverages Love Bus Tour

【任天堂資料庫】第8回 岩田聡社長GDC基調講演全文

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/17/15960.html
任天堂の岩田聡社長は米国サンフランシスコで開催中のゲームデベロッパーズカンファレンス(GDC)にて現地時間の10日午前10時30分(日本時間11日午前3時30分)から約一時間の基調講演を行いました。そのタイトルは「The Heart of the Gamers,(ゲーマーの心)」です。講演は全て英語で行われ、以下は任天堂オブアメリカの公式サイトに掲載されている全文を基に日本語に訳してみたもので、誤訳や実際の講演で話された内容とは微妙に異なる可能性があります。気になる方は元の文章(PDFです)をご覧下さい。

英国でDSが発売2日で8万7000台を販売する好調スタート

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/18/15973.html
英国任天堂は3月11日に発売したニンテンドーDSが最初の2日間で8万7000台を販売する好調なスタートを切ったことを明らかにしました。最も人気だったゲームは『スーパーマリオ64DS』・『さわるメイドインワリオ』・『レイマンDS』の3つだったようです。

同社代表取締役のDavid Yarnton氏は「英国でのニンテンドーDSの発売は人々の期待や私達の予想を上回る素晴らしい成功を収めました。全ての人はDSがマストハブの携帯ゲーム機だと確信しています。DSは携帯ゲームの新しい方向を提示することができ、私達はこれを実現しました」とコメントしました。

また、英国プロダクトマネージャーのJames Honeywell氏は「私達はこの素晴らしい成功に圧倒され、更に可能性を実現するのを興奮して見届けるでしょう。日本や米国の市場と同じようにこの革命的なハードを英国のゲーマーが選んでくれたのはとても嬉しいことです」と述べました。

以下は小売店からの声。

GAMEのRP&コミュニケーションであるSimon Soffe氏は「私達はこの週末の売上に大変満足しています。幾つかの素晴らしいタイトルはこのハードを購入する目的となりました。ユーザーはDSに大きな期待と興奮を抱きました。これは彼らが新しいゲームを求めている証拠です。私達はこれを支援する為に最大限の努力をするでしょう」と話しています。

更にGamestationのコマーシャルディレクターのMartyn Gibbs氏は「ニンテンドーDSに対する需要は凄まじく、週末で多くの店で品切れになってしまいました。Gamestationは早く手に入れたいと願うユーザーの為に220店舗をオープンさせました」と言いました。

最後にHMVのゲーム部門担当のNeil Martin氏は「HMVストアでのニンテンドーDSの需要は素晴らしく、任天堂は本当に革新的でユーザーが望んでいる製品が偉大なセールスを実現することを再度実証しました」とコメントしました。

任天堂オブアメリカとマイクロソフトの場外乱闘

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/19/15975.html
任天堂オブアメリカとマイクロソフトが共にレドモンドに本社を置く隣人だと言うのは知られている話ですが、両社はゲーム市場だけでなく、敷地スペースの拡張合戦でレドモンド市の開発計画を巡って場外乱闘を繰り広げました。

マイクロソフトは市内のキャンパスを拡張する計画を、任天堂は本社の道を挟んだ向こうの敷地に本社を拡張する計画を持っています。同市の開発計画で整備されるのは260万平方メートル、それに対してマイクロソフトは220万平方メートルを、任天堂は55万平方メートルの土地を求めていました。

しかし、この場外乱闘はゲーム市場での競争とは違って友好的に終了したようです。マイクロソフトのジム・スタントン氏は任天堂との交渉が「とても大規模」で「友好的」なものであったと話しました。この後、マイクロソフトは開発計画を25万1000平方メートルを譲歩しました。

ほぼ決着した開発計画では任天堂が55万平方メートル、マイクロソフトが195万平方メートル、その他の企業が10万平方メートルを利用することになります。ただ、任天堂のBeth Llewelyn氏は直ぐには本社を拡張する計画はないと話していて、将来の可能性を残す為の交渉だったようです。

任天堂オブアメリカは1982年からレドモンドに本社を置いていて、現在は756人の従業員がいます。これに加えて、NSTやNES Marchandisingなどの関連会社、そしてデジペン工科大学のキャンパスなどがあります。リンク先には現在保有している土地の示された地図があります(白の部分、黒は拡張予定の部分)。

記事とは直接関係ありませんが、この新聞のサイトは登録するだけで過去ログが読めていいですね。80年代からの任天堂の記事が結構ありそうです。

GDCの基調講演の反応は―NOA副社長

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/20/15979.html
IGNで連載されている「The Nintendo Minute」の第8回は上級副社長マーケティング&コーポレートコミュニケーションのジョージ・ハリスン氏がGDCでの基調講演についてコメントしています。

―――なぜ岩田氏は基調講演でコアゲーマーに訴えることに焦点を合わせましたか。また、得られた反応に満足しますか

岩田氏は他のゲーム業界の経営者と異なり、ゲームに強い情熱を持ったゲーム開発の出身です。彼は基調講演の中で、太陽が昇るまでピザやおにぎりを食べながら開発に取り組んだことを話しました。あなたや、読者はこれについて知っていたかもしれませんが、多くの業界関係者は知らなかったでしょう。したがって、この基調講演は彼が開発者コミュニティとより親密になり、かつ、自身の情熱を生むもの、彼の考える会社の方向性を示す優れた機会でした。

彼は喉が痛かったにも関わらず喋りました。彼は強くそれを望んでいて、何も、GDCでメッセージを開発者達――彼が数年前にそうだったような――に伝えることを止めることはできなかったでしょう。また、彼は米国の聴衆に英語でメッセージを伝える為に数え切れない回数のリハーサルを行いました。彼が個人的な背景について話したのは、任天堂がゲーマーもカジュアルゲーマーも忘れずにやっていくことをコミュニティに理解してもらうことを助ける為です。任天堂は新しいアイデアを生み出すことで業界を成熟させ、繁栄させていくことを望むので、このメッセージは非常に重要でした。

基調講演が終わると私達はこのメッセージに対して多くの反応を受け取りました。これを聞いて岩田氏は、話をする機会を得たことや、開発者コミュニティやゲーマーと繋がりを持つことができたことに感謝しました。

ニンテンドーDSのネットワークはGameSpyの技術を利用?

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/20/15980.html
任天堂オブアメリカの公式雑誌「Nintendo Power」の最新号によれば、ニンテンドーDSのネットワークはGameSpyの技術を利用するようです。記事には「GameSpyは、E3前のいずれかの時期に公式デベロッパーに開発機材(SDK)を配布する」という記述があります。

GameSpy Technologyは様々なオンラインゲームにネットワーク技術を提供している会社で、家庭用機やPCゲームで多数同社の技術が利用されています。同社は2年ほど前に任天堂と共に仕事をしていることを認めています。「GameSpy.net」では、SSIDやWEPキーが不要されていて、岩田氏の基調講演での話しとも一致します。

ニンテンドーDSのネットワーク対応タイトルとしては『どうぶつの森DS』の開発が明らかになっています。任天堂は5月のE3で更に詳細について明らかにするとしていますので、期待して待ちたいと思います。開発機材がE3前ということは、他にもネットワーク対応タイトルが見られるかもしれませんね。

『マリオカートDS』はオンラインに対応?

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/26/16003.html
米国のゲーム雑誌「Electronic Gaming Monthly」の最新号に掲載された『マリオカートDS』の紹介記事に、「最初のオンラインマルチプレイヤー、カートアクション」とあったそうです。発売は「2005年6月」とのこと。もしこの情報が正しいなら、『どうぶつの森DS』に次いで2タイトル目のオンライン対応タイトルとなります。

SLSB子供基金がスティーブン・スピルバーグを表彰

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/27/16008.html
難病の子供達への支援を行っているスターライト・スターブライト子供基金は、この分野に多大な貢献を行ってきたとして、映画監督のスティーブン・スピルバーグ氏を表彰しました。スピルバーグ氏は同基金の共同創設者で、名誉会長も務めています。

スターライト・スターブライト子供基金は任天堂と協力して、全米1000の病院に4000個の「Nintendo Fun Center」を設置しています。これはゲームキューブとDVDプレイヤーを兼ねたゲームコーナーで、病気で病院外に出られない子供達に憩いの場を提供しています。

「Nintendo Fun Center」については後日記事を掲載したいと思います。(

岩田社長が「レボリューション」についてコメント

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/28/16014.html
任天堂の岩田聡社長とのインタビューが「Tech-On」に掲載されています。インタビューで岩田氏は5月のE3で更に詳細が明らかにされると見られる次世代機「レボリューション」についての考え方を述べています。

まず岩田氏はGDCでの基調講演が大きな賛同を得られたことについて、開発費の高騰に懸念が広がっている為と分析し、「次世代ゲーム機では、現行機種と同じAPIを用意するなど、ゲーム開発費の低減に全力を尽くす」としました。

「レボリューション」のインターフェイスについては、子供の母親にも親しみ易い物を用意するとしながらも、他社にマネをされやすい部分でもある為、詳細は話せないとしました。

標準で無線LANに対応したのは、この数年で家庭にブロードバンドが広く普及したが、リビング・ルームにある機器にまでは普及してないのはLANケーブルを張り巡らせる手間があるためで、これを軽減する為としました。また岩田氏は「ユーザーが何の意識もせずにネットにつながる、というのが理想だ」とも述べています。

また次世代機でHDTV出力が1つの売りになるかという質問では、「子供部屋にまでHDTV受像機が置かれるのはそのはるか先になるだろう。そんな状況で"次世代ゲーム機のウリはHDTV映像だ"とうたっても意味がないように思える」と疑問を示しました。

『メテオス』は米国では任天堂から発売

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/29/16018.html
任天堂オブアメリカは国内ではバンダイが発売したニンテンドーDS向け『メテオス』を6月27日に発売すると発表しました。非常に高い評価を受けている「打ち上げパズルゲーム」ですが、海外でも事前の関心はとても大きく早い時期での発売が望まれていました。

『メテオス』はカービィなどで知られる桜井政博氏と元セガの水口哲也氏が指揮しQエンターテイメントが開発したゲームで、3つのブロックを繋げることで打ち上がる、という今までにないパズルゲームで、ニンテンドーDSのタッチペンをフルに活用した作品となっています。

国内では3月10日から好評発売中で価格は5040円です。

オンラインに積極展開の理由は?―NOA副社長

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/29/16024.html
IGNで連載されている「The Nintendo Minute」の第9回は任天堂オブアメリカ上級副社長コーポレートアフェアーズのPerrin Kaplan氏が任天堂がWi-Fiに方針転換したことについて尋ねています。

―――任天堂は何年間もオンラインゲームに疑問を呈していました。しかし、GDC 2005では全く異なる調子で歌いました。ニンテンドーDSや「レボリューション」は標準でWi-Fiに対応すると言いますが、何故見解の変更があったのでしょうか

オンラインへの取り組みは任天堂の心の中で常に最上位にありました。しかしそれは、コストが安く簡単であることが、マスマーケットで成功を収める為には必要不可欠だと信じています。確かに、任天堂がオンラインを支援してないという見方があったかもしれませんが、20年前にファミコンが発売された時から見ていたものです。今、それがやっと熟した時だと思います。

任天堂にとって、オンラインはそれが部屋の中でも世界中に繋がったワイヤレスでもコミュニティの要素が無ければならないと思います。技術とゲームスタイルがやっと任天堂が完璧だと思う事が実現できる点に達しました。ニンテンドーDSはその最初のプラットフォームです。

任天堂は単に市場で最初に行うことを目的とすることを否定した賢いビジネスを行ってきました。最初ではなく、最高であることがより大切なのです。私達の経営の意思決定は、それが可能であるか、ではなく、それが興奮のゲーム体験を提供できるかによって判断されます。過去にもオンラインゲームは可能でしたが、それは大衆が簡単に手頃に利用できるレベルに到達していませんでした。

任天堂は今がこの競技場に入り、新鮮な方法でユーザーに提供していく最良の時期であると確信しています。私達はこの体験を提供する為にDSを選びました。ゲームは他のハードでは決して不可能なユニークなで革新的で1つだけの体験となるでしょう。私達はE3でこれについてもっと議論するつもりです、期待していてください。

小倉百人一首文化財団、時雨殿の設計構想を明らかに

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/30/16026.html
任天堂相談役の山内溥氏が理事長を務める小倉百人一首文化財団の小倉百人一首プロジェクトは、記念殿堂時雨殿の設備構想を発表しました。内部施設は任天堂が手掛けて、世界的なソフト力や映像・音声技術による「デジタル百人一首」の世界を実現します。

小倉百人一首プロジェクトは京都商工会議所の120周年記念事業として進められているもので、時雨殿は昨秋に保津川沿いに着工し、今年10月にオープン予定の鉄筋コンクリート2階建ての建物になります。建設費の8億円は山内氏が負担しました。

1階の展示室350平方メートルの中心には45インチの大型液晶70台を縦横70メートルにわたって敷き詰めて、CGを駆使した京都市中心部の現在と平安時代の様子が映し出されて、京都の空を歩くような感覚が楽しめるそうです。

入場者には専用端末が貸し出され、無線通信で画面上で歌人ゆかりの地の表示します。画像による歌人とかるたとりの対戦やクイズなどができるゲーム台も設置されるとのこと。任天堂の宮本茂情報開発本部長は「これまでに経験したことがない百人一首の世界を作り出したい」と話しています。

何だか面白そうではある。専用端末はDSをベースにしたものなのだろうか。

エベレスト登頂の共にDSを

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/31/16035.html
ニンテンドーDSが世界最年少エベレスト登頂に付き添っています。

27歳のNeal Muellerと25歳のChris Grubbが世界最年少でのエベレスト登頂に挑戦しています。彼らはこの登山にニンテンドーDSを持っているようです。もしこれが成功すれば、世界で最も高い山脈を制覇したゲーム機ということになりそうです。

Neal Muellerは「エベレストのような山に登るのは太陽の沈まない10時間の非常に困難な登山になります。私達はワイヤレス通信で絵やメッセージをやり取りできたり、メトロイドで対戦できたりするのでDSはとても相応しいと思いました。昔、私達はロシアの貨物線を何時間もハーツをやって待ったことがありましたが、それでは飽きてしまいます」と話しています。

任天堂の製品ですから、頑丈なのは折り紙つきだとは思いますが、標高の高い所でも大丈夫なのでしょうか? あとは電池が心配でありますが、「充電セルフチャージャーS」なんかは正にこの為にあるような製品かもしれません。登山する方は是非。

マリオが「Walk of Fame」入りを訴える

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/31/16033.html
映画やメディアで多大な功績を挙げた人物らを表彰する「Hollywood Walk of Fame」(ゴジラが先日受けましたね)にゲームキャラはまだ居ません。これにゲームを加えるよう、任天堂オブアメリカらの呼びかけによってオンライン署名サイト「PetitionSpot.com」に集まった署名をマリオ達がハリウッド市長に届けました。

マリオはハリウッド大通をオープンカーで進み、「MARIO FOR WALK OF FAME!(マリオをWalk of Fameに)」などの看板を掲げた支持者らと共にハリウッド市のJohnny Grant市長に集まった3300を超える署名を渡しました。市長はこの後、署名を商工会議所に届けました。

マリオは「僕は星を捜し求める人生を過ごしてきました。ファンはもう1つ僕に与えたがっている?ヤッホー」と話しています(「Walk of Fame」を受賞されると名前の入った星型のプレートが作られます)。

任天堂オブアメリカ上級副社長マーケティング&コーポレートコミュニケーションのジョージ・ハリスン氏は「ゲームは娯楽産業の中で巨大になりました。常にゲーム業界の市場規模は映画産業のそれに並ぶか、超えています」と話しています。

任天堂はこの署名の提出と共に、ハリウッドの産業紙に、これを訴える広告も出しました。

欧州でニンテンドーDSが50万台突破

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/31/16034.html
任天堂オブヨーロッパは3月11日に発売したニンテンドーDSの売上がイースターの日曜日までに50万台を突破したことを明らかにしました。初回出荷のうち77%が販売された計算になります。既に多くの店舗で品切れが見られ、十分な出荷に努力をしているとのことです。

対応ゲームでは25万本を突破した『スーパーマリオ64DS』を始めとして、『さわるメイドインワリオ』も非常に好調だそうです。今後も『キャッチ!タッチ!ヨッシー!』や『ニード・フォー・スピード アンダーグラウンド2』など注目作が発売されていきます。

3月末までに全世界600万台の出荷が目標となっていましたが、達成されたとの情報はまだありませんが、順調に推移していると30日付のリリースでは述べられています。