推薦図書/その他/書籍類/わ行

Last-modified: 2024-02-01 (木) 20:44:54
  • アリュージョニスト以外のネタバレに注意
  • サイバーカラテを実践しよう (知ってる作品があったら、説明を追記しよう)
  • 最下部のコメントボックスで作品紹介を書き込むと、誰かが追加してくれるかもしれません
  • 多分図書じゃなくてもいいと思うよ
  • 参照と類似は呪力です。高めよう。
  • ほんの少しでも推薦図書に見えたのならそれが推薦図書です(邪視)。追加しましょう。五十音順に並んでいます。
  • 編集カラテ入門
    • 発勁用意! 次の2行をコピペして、自分の文章で書き換えます。ここは、Webブラウザ以外のアプリでやるのがオススメ。

      ** タイトル

      -説明1

  • NOKOTTA! 文章が出来たら、Webブラウザに戻り、画面の一番上の「編集」を押します。
  • GOOD! 編集ボックスが出てくるので、1で作った文章をコピペします。場所は、根性で探してください。
  • COMBO! 「プレビュー」を押して、うまくいってるか確認します。まだこの段階では、誰にも見られません。
  • EXCELLENT! 「ページの更新」を押せば、完成です!!

推薦図書/その他/書籍類

わ行

和解 インナーチャイルドを癒す ティク・ナット・ハン

  • 呼吸法マインドフルネスによって、心の中の傷ついた子供インナーチャイルドを癒やすという本
  • 呼吸法を通じて自分の痛みを受け入れ、自分自身と和解する
  • けっこう宗教っぽいけど、そうした人には役立つかも
    メイファーラの中のユディーアキニス
    電子化✕

わかったつもり 読解力がつかない本当の原因 西林克彦

  • なぜ誤読が生じるのかを、文章問題のような簡単なテストを通じて理解できる新書
  • 人間がいかに文脈に引きずられてしまうのか、「わかったつもり」を乗り越えるには、細部をしっかり読むことが必要なことなどを伝えてくれている
    →呪文
  • なお、日本の国語問題についての批判もあり、
    • 国語問題の「誤読」の原因には、問題作者のいい加減な(解釈が複数存在する)問題設定が原因であるケースがあることも、きちんと指摘されている
      電子化◯

「わかる」と「納得する」 人はなぜエセ科学にはまるのか 松井孝典

  • 東京大学大学院の教授が、討議などを通じて「わかる」ということの本質に迫り、エセ科学に立ち向かおうとしている本(2007年刊行)
  • 発行当時、あちこちの大学で始まった科学コミュニケーター養成プログラムを応援しようという試みでもあるようだ
  • 世間では「わかる」と「納得する」が混同されている
    • 科学が「わかる」宗教が「納得する」
    • 科学は、二元論と要素還元主義を、外界を脳に投影するルールに採用して発展
      • ルールを共有する人々にとって内部モデルが共通だから、それについて議論することが可能になる
    • しかし、宗教は神ごとに投影された内部モデルが異なり、異なる宗教、異なる宗派ごとの合意が困難
      • 「納得する」世界では、普遍性は出て来ない
        →『杖』と『邪視』の違いの話?
  • 懐疑の精神が必要だが、今の学校では、懐疑の精神を教えていない
    • 「わかる」と「納得する」の違いを認識し、外界からインプットされる情報に疑いを持つべし
  • 客観的・科学的に証明されないものをわれわれは実感し、逆に証明されたものを実感できない
    • ジレンマだが、そういうものを含んでいるからこその生命
  • 離婚の調停は、一度双方がこれ以上話し合いが無理だと思ったところから始まる
    • 議論がこじれきって、これ以上議論が出来なくなったときになって初めて「ここまでしんどい議論によく相手が付き合ってくれたなぁ」とふっと思う
    • 本当の対話はそこから始まる
    • 対立そのものから逃げないで、嫌な時間なのにここまで付き合ってくれたということで、
      • それは単に決別するのではなしに別れるということが「納得」できる
    • 宗教対話も、お互いが違うんだということを「納得」して合意して別れるのが、究極の姿
      電子化×

私がホームレスだったころ 台湾のソーシャルワーカーが支える未来への一歩 著:李?萱  企画:台湾芒草心慈善協会

  • 台湾のホームレスや彼らの支援者たちへのインタビュー集
  • そこで明かされる半生は、連続ドラマ並みに波乱万丈でであり、読み物としても面白い
  • そしてもちろん、ホームレスたちが置かれた現実がよく分かる内容でもあり、
    • ホームレスを助ける制度やその不足・欠陥、
    • 更に、ホームレスが一時的に陥った「状態」に過ぎず、その実態が世間の先入観とは異なることなどがよく分かるように書かれている
  • また、支援にキリスト教系組織や台湾の権力者が大きな貢献をしていることもあり、その存在感は大きいし、
    • 「奇跡」の話まであるが、特にそのあたりへの偏りはみられない
  • たくましく生きるホームレスたちの魅力と、それでもなお、死が身近な過酷な状況があることのその双方がしっかり描かれている
    →アキラくんの地球での心残り、隻腕のホームレス
  • そしてソーシャルワーカーの話にしても、最初は
    「歩いて自分の担当区域に帰ってこれないから失敗してもいいや」とホームレスを山奥の農場に捨て…置き去りにしていたりと、
    • ユニークかつパワフルな人物ばかりであり、こちらも読み物としてだけで面白い
      電子化×

私たちは同調する 「自分らしさ」と集団はいかに影響し合うのか ジェイ・ヴァン・バヴェル ドミニク・J・パッカー

  • 社会的アイデンティティの二面性についての本
    • 分厚く要点をまとめにくいが、そのぶん読みやすく著者たちのゆかいなエピソードも書かれている
      • 著者たち自身も、ふとしたアクシデントから仲間意識が生じたコンビだったりするのだ
  • 科学的な裏付けがしっかりしているのも良い
    • 傍観者効果があっても実際にはちゃんと通報する人たちも多いという話や、フィクションとは異なり大衆はパニックにならないのが普通といった
      • 一般的な通念とは異なる情報もある
  • 人間の態度は、身内とみなす範囲=内集団かそうではない外集団かで大きく変わり、前者に甘く後者に偏見を抱きがちだ
    →バイアス、偏見、差別
    • この性質は下手をすると、集団ごとの対立や暴走を招きかねない危険がある
    • あのミルグラム実験やスタンフォード監獄実験でも、実は「被験者が誰を仲間だと思うか」や「被験者に暴力行為を推奨するリーダー」の存在によって、
      • その結果が、大きく左右されていた
  • けれど、そうした内集団の範囲は可変的であり、リーダーが語る集団のアイデンティティの物語などで変えることができる
  • 集団の結束や効率的な作業分担など、社会的アイデンティティは世界をより良くするための団結をもたらす力でもあるのだ
    →『レイシズム変数』
  • 人のアイデンティティは、複雑で変わりやすい多面的なもの
    • 自意識は、さまざまなアイデンティティのあいだを次々と移動する
    • そしてこの動きこそが、人がどのように世界をとらえ、理解し、意思決定を行うかに結果的に影響を与えている
      →選択
  • 独立のパラドックス
    • 個人主義的な規範を持つ集団もある
      →第五階層の一般的な住人など?
  • 別の集団と利害が対立すると、内集団に抱いていた肯定感情と共感が危険な方向へ向かうことがある
    • 自分たちを本質的に「善い存在」だと考え、対立集団を本質的な「悪い存在」と考え、
      • あらゆる手段を正当化しかねない
        →善悪二元論
  • それでも私たちには主体性があり、望まないアイデンティティが前面に出ないよう、ある程度は自分の意志で制御することができる
    • 誰もが自分の属するカテゴリーに一様に一体感を抱いているわけではない
    • また人間は、所属集団の長期的な利害に対する深い気づかいから、その集団の規範に異議を訴えることも出来る
      • BLMデモでも、デモ隊と並んで行進したり涙を流す人々をなぐさめる警官もいたし、コミュニティのリーダーたちに演壇と発言の機会を与えた警察署長もいた
  • そうした異論には、そうした意見を唱えることが歓迎される「心理的安全性」も重要であり、
    • リーダーには、それを確保することが求められる
    • 異論の存在は、集団に活性化と革新化をもたらし、その意思決定をより優れたものにする
      →グロソラリア、四魔女の使い魔?
  • アイデンティティの力学を踏まえた対話の要件
    • 相手のアイデンティティや価値観に響くような、また重要なのだと認めるような言葉を使うことで、
      • なにが問題なのか、その枠組みを明確にできるかも
    • また、(政党のマークなど)アイデンティティの象徴を取り去ることなども、必要
      電子化◯

私はこうして世界を理解できるようになった ハンス・ロスリング

  • データによって世界に対する先入観を無くすように呼びかけた本『FACTFULLNESS』を書いた著者の自伝的な本
  • 彼が貧しかった家族の昔話で育ち、アフリカで医療活動をする中で貧困の過酷さやデータの大切さに気づいていった有様が描かれている
  • 伝染病の原因を突き止めたり、キューバの現状調査の過程で独裁者カストロから国の実情を聞き出す場面があったりと、結構エキサイティングな場面もあって面白い
  • 筆者が、事実に基づく(ファクト・ベースの)世界像を映像化したきっかけは、教えていた学生たちの頑迷さだった
    • 学生たちのもっとも強い先入観に冒された考えは、世界が二種類の国と人々で成るというものだった
    • 大半の学生たちが「自分たち」と「あの人たち」というテーマでしか世界を語っていなかったのだ
    • さらに彼らは、貧しい「あの人たち」が「自分たち」のように豊かになれば、絶対に人口爆発で環境が悪化し動物たちも危機に瀕すると思いこんでいた
    • 筆者は、彼らに「残された唯一の道は、子供の死亡率と貧困を減らし、子供が生き延びられるようになったら人々に避妊具を供給すること」だと説いた
    • しかし、それに返ってきたのは「あなたは動物にとってはヒトラーみたいなものだ!」という叫びであった
    • 筆者は、そういった世界を二つに分けるだけの学生の先入観を打ち破るため、それぞれの国の人口をバブルチャートで表すことにした
    • そのバブルチャートによって筆者は説得に成功し、やがて教授にもなることが出来たのである
      電子化◯

〈私〉はなぜカウンセリングを受けたのか 「いい人、やめた!」母と娘の挑戦 東ちづる

  • 公開前提で行われたカウンセリング、それを元にしたノンフィクション
  • 母娘が共にカウンセリングを受けることで、それまで隠されていた問題が浮かび上がってくる治療の記録である
  • 一見、問題のない家族の裏にある問題が、死去した父や両親の家族の心情や問題の世代連鎖、時代背景を含めて少しずつ分析解体され、そして浄化されていく
    →『呪文』
  • カウンセラーが、強制をせず誘導と思考の促しに徹する姿勢をとっており、また「開けるべきでないパンドラの箱もある」と解明の限界を認めていて、それがとても良い
  • あるいは、これほど理性的で思いやり深い親子は、そうはいないかもしれない
  • けれど、それほどの好条件にあっても、なお問題の「解決」は困難だった
  • 「いい人」の仮面とは、他人の期待を自らのものと内面化して主体性を失わせてしまうものであり、そこからの離脱には長期のリハビリが必要なのだ
  • この本は、なによりそんな問題の深刻さと、だからこそそれに向き合うことの重要性を教えてくれる
    電子化×

笑う免疫学 自分と他者を区別するふしぎなしくみ 藤田紘一郎

  • 自ら体内に寄生虫を「飼って」研究していたことで、有名な感染免疫学者の本
  • 専門用語は多いが、こまめにまとめがあって分かりやすいし、独特の視座が面白い
  • 私にとって免疫とは、生体の防御というよりも、「共生のための手段」
  • 回虫など寄生虫は、アレルギー反応を抑えて花粉症を防いだり、がんを抑える物質をも出していた
  • 人間同士でも免疫を介した共生が成立している
    • 生物にとって脅威だらけの環境のなかでも、人類が生き延びて命をつなげるために、HLA(抗原群)の個人差が必要だった
    • もしみんなが同じHLA型で個人差がないとすれば、ある脅威の異物が感染したりすると、あっという間に人類は絶滅してしまうでしょう
    • 私たちは個人差のある免疫能力をもって病気に立ち向かい、人間という種を存続させています
    • これは、自分は他者のために、他者は自分のために生きているという意味で「共生」であるとも言えるでしょう
      電子化○

コメント

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  • HiGH&LOWシリーズは、実写・舞台の項目に再分類いたしました。