モンスター/ヌシ・リオレイア

Last-modified: 2024-04-28 (日) 09:24:49
種族
飛竜種(竜盤目 竜脚亜目 甲殻竜下目 飛竜上科 リオス科)
別名
雌火竜(めすかりゅう) 、主雌火竜*1
英語表記
Apex Rathian
危険度
MHRise・MHR:S:★8
登場作品
MHRise, MHR:S
狩猟地
大社跡, 水没林, 砂原, 溶岩洞, 翡葉の砦, 獄泉郷, 密林,

目次

生態・特徴

熾烈な生存競争を潜り抜けた結果、周域のモンスターを支配するほどの影響を持つようになった特異なリオレイア
歴戦を経た傷だらけの威容は恐ろしいもので、人々は畏敬の念を込めて「ヌシ」と呼ぶ。
通常個体より一回り大きい体格と所々紫がかった体色や後述する行動能力はかの紫毒姫を彷彿とさせるが、
紫毒姫とは違い赤く光る傷跡が頭から尻尾にかけて刻まれている、と言う特徴を持つ。
特に、尻尾は一度切断されたような形跡が見受けられる。
再生した後、何らかの理由でまるで剣の様に異常発達した尾毒棘を最大の武器としているようだ。
怒り時には尻尾から禍々しい毒液が滴る様子も確認されている。
また、まるで嵐に巻き込まれたかのような傷跡が全身に見られる。
この傷跡の影響か、本種は常に怒りと恐怖に支配された様な振る舞いを見せている。
百竜夜行においては群れを成している過程で、それを統率するに至ったようだ。
本種の尾棘は通常種と比較して著しく発達しており、その発達した尾棘は≪ヌシの屍毒棘≫と呼ばれる。
毒よりも強力な猛毒が含まれており、尻尾での攻撃に付随して毒棘をばら撒いてくる。
そして、咆哮によって自身の怒りと恐怖を周囲に波及させ、率いている群れを活発化させてしまう事もある。
また、通常のリオレイアには有効であったへの耐性も有している。
これらの脅威により、この個体は生物学的にはリオレイアと同種でありながら、
かの大型古龍やそれに匹敵するモンスター達と並ぶ危険度を有するとも目されている。
本種の尾棘は幾多の死線を潜り抜けてきたからか、特殊な性質を有している。
その為、通常種のそれとは別物として扱われており、カムラの里では特殊な武器の作成に使用される事がある。

概要

  • MHRiseで初登場した、「ヌシ」の名を冠するリオレイアの特殊な個体。
    同作に初期からいたヌシモンスターの中では唯一最後まで発表や、チラ見せもなかった。
    全身は紫色に染まっている他、背中や翼はひび割れ、その下から不気味な赤い光が明滅している。
    • リオレイアの特殊な個体には、他にもMHXで初登場した「紫毒姫リオレイア」がいるが、
      ヌシモンスターの中では最も外見が酷似しており、傷を無くせばそのまま紫毒姫に見える程。
      ただし、実力面においては技数や登場レベル等の差は見られる。
  • ハンターノートでは通常種とは別種として扱われており、
    危険度はあのラージャンドス古龍たちと同格の★8となっている。
    • ヌシ・リオレイア自体も関門を容易く破壊するなど相当の強者であるが、
      カムラの里においてこれほどの危険度に定められているのは、
      やはりモンスターが大挙する“百竜夜行を率いている”という点が重視されているのではないかと思われる。
      実際にヌシとしての咆哮で他のモンスターが活性化する場面などもあり、
      百竜夜行における彼女らの影響力は非常に強い。
  • 咆哮も独自のモーションで、力を溜めながら数歩下がり
    翼を下げつつ尻尾を大きくもたげ、全力で宙に向かって吼える……と言うものになっている。
    他モンスターへの威嚇の意味が込められている通常種の咆哮から一転、
    歪んで禍々しい鳴き声と必死な動作には内に秘める忿懣やる方ない怒りと焦りを感じる。
  • ヌシ系モンスターに共通する仕様として、Ver.1.xでは百竜夜行の最終Waveでしか出現しなかったが、
    Ver.2.0アップデートにて集会所★7にヌシ・リオレイア単体の討伐クエストが追加され、
    いつでもヌシとだけ戦う事ができるようになった。
    詳しい内容については後述。
    • なお、他のヌシ同様に討伐クエストの出現条件は百竜夜行でヌシ・リオレイアを討伐すること。
      撃退ではクエストが出現しないため注意。
      また、HR41以上も条件。討伐したのにリストにない場合はHRを上げよう。

MHRise

戦闘能力

  • 本種は百竜夜行のモンスター達を束ねる「ヌシ」だけあり、通常種とは比べ物にならない実力を持つ。
    攻撃力が非常に高く、多くの攻撃がハンターのみならず、
    砦に置かれた狩猟設備や関門を容易に破壊してしまう程の威力を持ち合わせている。
    そして、ヌシ・リオレイアは百竜夜行の性質上、
    砦の最終関門を守りながら撃退をしなければならない為、
    本種を攻撃するだけでなく、最終関門から他のモンスター共々引き剥がす必要がある。
    よって、普段以上に周囲の様子に気を付けて戦わなければならない。
    • 尚、ヌシに変貌した影響か罠の類いは一切効果を示さない(踏んでも罠が反応しない)
      罠で拘束してタコ殴りないし確実に破龍砲をぶち当てる、という戦法は取れないので気を付けよう。
  • 2連続でのなぎ払いサマーソルトや拡散して爆発するチャージブレス等、
    通常個体の行動を強化した攻撃を主に繰り出してくる他、
    尻尾での攻撃に付随して毒棘をばら撒いてくる。
    触れると猛毒に侵され体力が凄まじい勢いで減少していくので、
    解毒薬や漢方薬、毒耐性のスキルなど毒への対策を忘れないようにしよう。
    ちなみに、Ver.2.0にてオオナズチが復活するまでは唯一の猛毒使いだった。
    • 漢方薬の説明文は何故か昔から猛毒の記載が無いが、猛毒も問題無く治療可能である。
      カプコンの罠説明文に惑わされずなるべく素早く回復できる漢方薬を持っていこう。
    • 今作では毒耐性がMHXやMHXXで劇毒を無効化できなかったように、
      Lv3でも猛毒を完全には防げなくなっている
      あくまで軽減するだけに留まるため、解除アイテムも一応持っていくのが望ましい。
      一応、カイザーシリーズで発動する炎鱗の恩恵Lv3以上で猛毒状態も無効化できるが、
      防具が固定され、スキルとしては重ためな部分がネックか。
      • あくまでも猛毒であり、紫毒姫の劇毒ほどの速度で体力が削られる訳では無い。
        また紫毒姫と同様、毒棘による猛毒は自然治癒までの時間はそれほど長くはない。
        漢方薬を節約し、回復薬で間に合わせるなどの工夫も時には必要だろう。
    • 他にも、紫毒姫も使用していた尻尾をディアブロスの様に叩く攻撃や、
      大技であった滑空からの尻尾薙ぎ払いも使用してくる。
    • 設置された毒棘周辺は弾判定の攻撃が棘に吸われて通過できなくなる
      ガンナーの矢、弾は勿論、バリスタや速射砲の弾も通さない。
  • 怒り状態になると尻尾から常時毒液が滴るようになる。
    ただ、滴っている毒液には毒判定は無いので安心して攻撃しよう。
    なお、切断すると毒棘を設置できなくなり、大きく弱体化するのだが、
    切断しても断面から毒液が滴るという生々しい状態となる。怖い
    • また怒り移行時の咆哮のモーションが頭部と尻尾を高くあげるような動きになっており、
      咆哮を対処出来ても弱点を狙えずあまり攻撃のチャンスにならない。
  • 肉質は全体的に硬くなっており、翼や尻尾が弱点特効の対象外となっている
    ヌシ・アオアシラは発達部位である腕甲は一番の弱点となっていたが、
    ヌシ・リオレイアに関しては尻尾はむしろ物理肉質も属性肉質も硬化しているため注意。
    ただし、怒り状態時は毒液の過剰な分泌のためか尻尾の肉質が軟化する。
    上述の通り、尻尾の切断で大きく弱体化するので恐れずに攻めたいところ。
  • 最初は百竜夜行のみの登場だったが、Ver.2.0にて水没林でのクエスト「優美高妙、ヌシ・リオレイア」が追加された。
    ヒオウギカワズやキガニア、各種ガスガエルなどの環境生物も利用できる他、
    ラージャンやバゼルギウスといった操竜が強力な非ターゲットモンスターもいる事がある為、
    どうしてもタイマンだと難しい……というハンター諸氏はこうした要素を存分に利用して狩ろう。
    ただし、ちょっかいを入れてくる小型モンスターや、木々で視界が悪いエリアも存在するため、周囲の状況には注意。
    また、ヌシモンスターには罠が効かない為、当然捕獲も不可能である。
    虹色ヒトダマドリや反撃の狼煙に物を言わせてのゴリ押しも使えず、
    長時間の戦闘の上で討伐するしかないので、最後まで気を抜かないように。
    • 水没林には猛毒を含むあらゆる状態異常を防ぐことのできるロクロッヘビがいるため、
      その力を借りれば毒棘を無視して立ち回れる。
      こいつで猛毒を防いで尻尾を狙い、切断してしまえば楽に攻略できるだろう。
    • 体力面ではごく平均的な数値に留まるものの、リーチの短い武器種では軟化した尻尾を狙う事がなかなか難しく*2
      加えて頻繁に毒棘サマーソルトで追い立てるのでタフかどうかは武器相性差がきわめて激しい
      属性も龍属性は有用だが、状態異常は睡眠麻痺はともかく対終盤モンスターの要・爆破さえも通りが悪く、
      前述の猛毒の手間を踏まえるとよりも遥かに強い可能性がある。
      他のヌシに共通する長い威嚇も例外的に短めで、素早く攻略したい短リーチ剣士達の頭を悩ませる難敵となっている。
      幸い頭部もそこそこ通りダウンもするため、怒り状態が解除されるがダウン次第真っ先に尻尾を切断してしまいたい。
      逆に言えばそれぐらいしかチャンスが無いほど、明確に尻尾に付け入る隙が少ないのだ
      • リーチ面で厳しい武器種の場合、先に操竜で2頭ぶつけて尻尾を叩くのも手。
        丁度都合の良い事に水やられを付与できるタマミツネが確定枠で、
        他にもオロミドロある意味最強のオトモラージャンと威力面に優れる面子。
        本種は一定量のダメージでダウンするので、操竜ダウンから尻尾を叩くだけでも再ダウンへと繋げやすい。
        この一連の動作を二回繰り返せば少なくとも尻尾の体力は半分以下にまで削られてるはず。
  • 後に大社跡と共に登場する「夫婦げんかはガルクも食わない」や、
    溶岩洞超強化された彼女を相手する「ヌシ・リオレイア重大事変」など、
    非常に難易度の高いイベントクエストが続々と配信されている。
    いずれもヌシ・リオレイアとしては初登場のフィールドで、
    通常以上に毒棘に注意しなければあっという間に落ちてしまう為、挑むならば気を引き締めて狩りに臨もう。
    • ちなみに通常種はこれ以外のフィールドでは砂原にも出現するのだが、
      ヌシレイアに関しては砂原に登場する機会はMHR:Sまでない。

主な攻撃方法

  • 行動面でも紫毒姫リオレイアを思わせる行動が多い。
    • なお、攻撃名称は公式ガイドブックに書かれているものは正式名称である。
      書かれていないものに関しては仮称での記述としている。
落下
ヌシの共通行動。出現時にのみ使用。
何の前触れもなく中空から飛来し、複数の毒棘をばら撒いて防衛施設にダメージを与える。
強咆哮
ヌシの共通行動。戦闘中に怒り状態になると使用。
強咆哮であり、耳栓スキルでは完全に防ぐことはできない。
また、周囲のモンスターも怒り状態にする。
2連続なぎ払いサマーソルト→急降下尻尾振り回し
百竜夜行限定でヌシ・リオレイアが使用する「ヌシの大技」。
バインドボイスのない咆哮をしながら力を溜め、関門に向かって攻撃をする。
2連続なぎ払いサマーソルトをした後、地上に向かって滑空、
着地と同時に前進しながら尻尾で関門に甚大なダメージを与える。
この尻尾攻撃は完全に紫毒姫のモーションとなっている。
討伐クエストではサマーソルトと尻尾振り回しは別で使用する。これについては後述。
尻尾叩き付け
ディアブロスの威嚇に似たようなモーションで尻尾辺りに毒棘を設置する。
かみつき尻尾なぎ払い
前作のアイスボーンでは使用してこなかったリオレイアのG級行動。
前方に噛みつきつつ一回転し、尻尾を振り回しながら突進する。
怒り状態だと噛み付きに爆炎を伴い攻撃範囲が増加+火属性やられを付与してくる。
尻尾振り回し
後方を尻尾で三連続でなぎ払う。
紫毒姫と全く同じモーションで最後のなぎ払いでは毒棘を設置する。
急降下尻尾振り回し
対空状態から軽く咆えたあと飛び上がって滑空、着地と同時に前進しながら尻尾で薙ぎ払う。
紫毒姫と同じモーションだが、着地からの判定発生が少し早くなってより自然なモーションになっている。
2連続なぎ払いサマーソルト
見慣れたなぎ払いサマーソルトだがなんと間髪入れず2連続で放ってくる。
追尾性能もそこそこ高いため、油断していると二撃目に当たる。
怒り状態時は少しの威嚇を挟んでさらに追加で通常のサマーソルトを放ってくる場合もあり、
最大で3回連続サマーソルトを放ってくることになる
回り込みかみつき
首をもたげて斜めに噛み付いてくるお馴染みの行動だが、通常の噛み付きの後
アンジャナフのように前進を伴う地面をえぐるような噛みつきを追加で行うことがある。
MHWのリオレイア亜種が使っていた行動である。

MHR:S

  • 百竜夜行が存在しない事から、発売当初は他のヌシと同様MRへの進出は無かったが、
    Ver.11.0アップデートから、新たなエンドコンテンツの傀異討究クエスト
    ヌシ・アオアシラと共に登場するようになった。
    そしてこれに伴い、MHRise時点では登場しなかった砂原への進出も果たした
    • MHRiseの公式ガイドブックには大社跡、水没林、砂原、溶岩洞に生息していると書かれており、
      水没林、大社跡、溶岩洞のクエストはイベントクエストも含めて登場したのだが、
      結局砂原のみ未登場のままMHR:Sに移行してしまい、MRには百竜夜行も登場しないため、
      同アップデートまでは砂原の個体を見ることは不可能となっていた。
      なお生息域の表記について、単にリオレイアと同じ生息域を記載したのか、
      はたまたMHRiseで登場予定だったクエストがキャンセルされたのかは不明。
    • また、通常種同様密林への進出も果たしている。
      運が良ければ通常種や希少種などと同時に出現している事も。
  • 固有のMR素材は持たないが、通常個体に比べてほんのわずかに天鱗の入手確率が高め。
    もっとも、捕獲ができない関係上、実際の期待値に関しては微妙なところか。
    オトモとして登場した個体を狩った際にオマケとして手に入ればラッキーだが、
    天鱗だけが目当てなら通常個体や希少種を捕獲した方が遥かに効率はいいだろう。
    • MRではほぼ無価値なヌシの屍毒棘が報酬に紛れている一方で、
      そこそこ貴重な雌火竜の秘棘が獲得不可能という割と重大な問題がある。
      マカ油が手に入るので錬金素材効率は悪くないが、やはり素材集めには不向きだろう。

武具

  • ヌシ・リオレイア固有の武具は存在しない。
    しかし、後述のヌシ専用素材と百竜撃退の証、他モンスターの素材を用いることで、
    各武器種で百竜派生の武器『百竜〇〇(武器種の名が入る)II』に強化できる。

余談

  • 討伐クエスト名の『優美巧妙』とは、品があり美しく、言葉にできない程優れているという意。
  • ヌシ・リオレイアの単体クエストの依頼主であるハンターは、
    彼女が傷だらけで弱った個体であると思い込んで挑むも、怒り狂う彼女の攻撃に圧倒されて辛くも逃げ延び、
    代わりに他のハンターに退治して欲しいと件のクエストを依頼している。
    この話を聞いて、以前のシリーズをプレイしたハンター諸氏の中には、
    生命の危機に瀕するほど攻撃が一際苛烈になっていくモンスター達を思い出した人も居るかもしれない。
    • 因みに、このハンターは彼女の実力に圧倒されて逃げ帰った事により、
      哀れにも作中の依頼文で「浅はかなハンター」と呼ばれてしまっている。
      見た目だけでモンスターの強さを判断してはいけない、という戒めなのかも知れない。
  • ヌシへと変貌してしまったモンスターは異常な興奮状態にあるとされているが、
    単体クエストでは水を飲んで喉を潤していたり、崖に腰を下ろして黄昏ていたりと、
    その悲惨な境遇全身の痛々しい傷跡に対して
    やけにリラックスした様子のヌシ・リオレイアを見る事ができる。
    百竜夜行からはぐれて落ち着いたのだろうか?
    ヌシ単体クエストでのヌシ達は彼女に限らず通常個体と同様の生態行動をするので、
    もしかしたらヌシ単体クエのヌシ達はイブシマキヒコの襲撃を受けてもなお生息地に留まる事を選んだ、
    もしくは猛き炎が対の古龍を斃した事でようやく安寧を得たヌシ達なのかもしれない。
    だとすればヌシ達も時が経てば傷も癒えて元の姿に戻るのだろうか?

素材

  • 二つ名個体とは違い、基本的に得られる素材は通常種と変わらないが、
    ヌシ専用の素材が1種類のみ追加されている。
ヌシの屍毒棘
雌火竜のヌシの剣のような毛。
一度折られた痕跡があり、再生した際に太く発達したようだ。

関連項目

シリーズ/モンスターハンターライズ
モンスター/リオレイア
モンスター/紫毒姫リオレイア - 通常種より強力な毒を扱う、有毒の棘を飛ばすなど、共通点も多い。
モンスター/ヌシ・リオレウス - 雄個体がヌシ化した存在。
システム/ヌシ
システム/百竜夜行
クエスト/ヌシ・○○重大事変 - 超強化された本種を狩るクエスト「ヌシ・リオレイア重大事変」について記述あり


*1 10体以上狩猟すると交易船で交換できる掛軸より
*2 他のヌシは前脚、頭部と比較的狙いやすい部位が軟化している。ヌシ・タマミツネは同様に尻尾だが、位置の関係上狙いやすさは雲泥の差だろう。