武器/崩鉈キクキカムルバス

Last-modified: 2023-10-28 (土) 10:31:23

この世を打ち崩す白き雪神の、第三の叫びの具現。
神は次に、浮かぶ太陽を《叩き》落とす。

名前の通り、MHP2Gのラスボス、MHP3の裏ボス、MH4Gの登竜門であるウカムルバスの素材から作られた片手剣。

目次

概要

  • 崩鉈という名前の通り、刃がギザギザの鉈(というよりも斧に近い)のような刀身が特徴。
    ウカムルバスの顎の縁の部分には同じギザギザがあるため、この部分を加工したのではないだろうか。
    しかし崩竜の削顎は要求されない。使うのは背中にあるヒレの方である。
  • 一方盾の方はウカムルバスの爪のような黒であり、全体で見ると白と黒でかっこいい。
    …が、妙にでかい
    右手の拳から肩の少し上までを覆う大きさであり、傍目には防具の一部、或いはパンチグローブに見えそうである。
    さらにどういうわけか先端の方にフジツボのような突起物が3~4個付いているため、
    見た目だけなら別ゲーの武器に見えなくもない。
    まぁ、神話では太陽を《叩き》落とすらしいので、これぐらいの大きさでないといけないのだろう。
    え? 剣の方はどうしたって?
    • MHP3ではシールドバッシュが追加され、ついにこの盾でモンスターを殴りつける事ができるようになった。
      なんとなくしっくりくるのが悔しい所である。
    • MHXの片手剣は「昇竜撃」と言う盾でアッパーを繰り出す狩技を使う事ができるようになった。
      キクキオンカムの殴るために使えと言わんばかりの盾で
      の名を冠するモンスターを叩き落とす事が可能となってしまった。
      やたらしっくりきてしまうのが悔しい所である。
      仮にRiseにも参戦していたらもっとガンガン殴りまくれただろう……
  • 因みに、読みは「ほうしゃキクキカムルバス」が正しい。ほうなたではない
    「なた」は読めても「しゃ」と読む事は知らなかったという人は多いのではないだろうか。
    なお、ウカムル武器の例に漏れず、キクキカムルバスもアイヌ語が由来と思われる。
    キクキ(叩く)+ウカムルバス(雪の神)となり、伝説通りに銘打たれているようだ。
    何? だから剣の方はどうしたって?

性能

MHP2G

  • 攻撃力490。もう一度確認するが、これは片手剣である。片手剣にしてこの攻撃力である。
    片手剣というカテゴリにおいて、これ以上の攻撃力を持つものはMHFを除いたどのシリーズにも存在しない。
    しかしウカムル武器としては宿命の会心率-30%があるため、期待値としては少し下回る。
  • 氷属性120
    ウカムル武器は属性値が低めなのが多いが、それにしても低い。
    一応ドドブランゴ亜種の牙折れますよといったぐらいの意味しか持たない。
    MHP2Gの氷片手剣の最終強化は結構種類が多く、 とライバルが多く、属性重視なうえ手数特化な片手剣では選ばれる事は少なかった。
    MH3から始めた人からすれば「ラージャンの尻尾は氷属性の斬撃でしか切れないから、
    尻尾を攻撃する時に無駄に属性ダメージを叩き込んでしまい、角の破壊まで狙いたい時は気をつけたい、
    なんてことが起こらず、少し余裕」というかも知れない。
    誤解を解くために言おう。当時は属性ダメージも尻尾切断のための耐久値に含まれていた
    3以降の仕様であれば、まだ救いはあったのだが...。
  • では開き直って氷エフェクトの出る無属性武器として売り込めばどうかというと
    こちらでもうまくいかなかったりする。こちらにあるように無属性界隈も激戦区であり、
    表示攻撃力第一位の看板を掲げてもこの頂点に立つのはかなり厳しい。
    というのも無属性枠で激戦を繰り広げている武器の多くは長短はあれど斬れ味のを持つのに対し、
    このキクキカムルバスのデフォルトでの最大斬れ味は青10。手数武器としてはあまりにも貧弱である。
    そこでハンターは考えた。デフォの斬れ味が低いならばに頼んで伸ばしてもらおうと。
    そして匠装備に着替え、もしかしたら長い紫がつくかもしれないと淡い期待を抱いたハンターが見たものは、
     
     
    青50白10
     
     
    現実は非情である。
    匠の力を借りても自分が白いからって白止まりなうえ、
    その白も10回斬ったら青に落ちるという儚すぎる斬れ味に肩を落とす運びとなった。
    当時は斬れ味紫の補正が大きく、白を以てしてもグレートククリに勝てないどころか、
    たった10回斬っただけで何と上記のリンク先に記載されているすべての武器に負けるという体たらく。
    もはや、氷属性によるボーナスでカバーできるはずもない。
    これが大剣などの一撃に賭けるタイプならまだ救いはあったかもしれないが、この武器は片手剣である。
    業物砥石高速までつけて使えということなのでしょうか? 雪神様…
    叩き落すどころか自分が叩き落されている

MHP3

  • 攻撃力250(ブースト込み265)、氷属性10、会心率-30%、防御+15
    上位武器にランクダウンしたせいか元でもアレだった属性値がさらに下がった(MHP2Gで表すと120→100)。
    斬れ味も素で緑、匠でも青10とそのままG級から上位相当の斬れ味に落としただけという有様。
    只でさえ謎の属性値0.7倍補正をつけられたMHP3において、この仕打ちである。
    よって、属性値は実質7
    これはもはや完全な無属性武器か見た目武器として使えという、
    カプコンからのお達しなのだと割り切るしかないのだろうか。
    また、外的環境としては、匠と業物の両立がかなり難しくなった上に、
    氷属性にこだわりたくなるドドブランゴ亜種もラージャンもいなくなってしまったことも痛い。
    仮にも2Gでラスボスを務め、今作でも三界の一角として裏ボスを務めたモンスターの武器なのだから
    もうすこし頑張って欲しかったところである。
  • 「一応」フォローを入れると、こちらの攻撃力がめちゃくちゃに高いのと、
    低会心なおかげで弱点特効の相性もいいことから全く戦えないと言うほどでもなく、
    ヒットストップを考えると緑でも物理面ではアルスタに肉薄するくらいなら出来る。
    飽くまで物理のみだし肉薄止まりだけど
    緑ゲージに関してシルバーソルで補える長さは持っているので、無属性片手が最適解かつ柔らかすぎる相手には
    こちらの出番もある……のだろうか……
    同様の使い方の場合、ヒットストップを加味しても凶宝【翠嵐】を使うほうが
    マシであろうことは絶対に触れてはならない。

MH4G

  • ウカムルバス再登場に伴いこの武器も復活を果たす。
  • まず生産時点のキクキカムルバスに関しては、
    • 上位武器としては規格外の攻撃力364に恒例の会心率-30%
    • おまけ程度の氷110
    • 緑・匠で青とお世辞にも良いとは言えない斬れ味、しかし青は20程度と改善
    • スロ1に防御+20と小回りの利くサブ性能
    といった様相。
    会心・斬れ味共に劣悪なのは変わらないが、青が20程度出てくれるおかげで
    上位武器としては明らかに頭一つ抜けた物理性能をしており、
    上手く扱えばG級中盤までは活躍できる実力を持つ。
    金獣棍黒龍剣も同等レベルの物理に低いながらも属性を持つライバルであるが、
    どれも属性が異なるので引き継ぎ組にとっても差別化はしやすく
    4Gから始めたプレイヤーも運良く宝玉が手に入れば作成価値はある武器である。
    • ただし入手時期が実質的にG級に入ってからとなるため、村上位でも入手可能な金獣棍や
      入手こそこちらと同様に実質G級からとはいえMH4でも作れていた黒龍剣とは違い、
      デッドリィポイズンの製作時期とほとんど被ってしまうのがネック。
      強いていえばそれを作るためのドスイーオスを倒すために作る選択肢もなくはないが、
      雷も有効なので金獣棍が作れていればこちらは不要となってしまう。
      村上位でウカムルバスと戦えれば村から進めて集会所上位を無双する使い道もあったが、
      残念ながら当武器の活躍は下記のG級強化を施してからになるだろう。
  • 更に、本作ではG級強化として「崩天鉈キクキオンカム」が追加された。
    前2作での待遇があんまりだっただけに、今作での性能を不安視するハンターも多かったが…
    キクキカムルバスは見事にハジけた
  • 新たに登場したG級強化先のキクキオンカム、その攻撃力はとうとう500の大台を突破し504である。
    武器倍率は当然本作の全ての片手剣でトップの360
    会心率は変わらず-30%であるが、それでも会心込みの期待値は466.2本作の全生産片手剣でトップである。
    しかも他の要素も着実に強化されており、匠での白ゲージは20と使えなくはないラインまで増加。
    氷属性値も170と増加、決して論外、とまでは言えないラインにはなった(それでも低いが)。
  • 氷属性武器としては攻撃力、属性値、斬れ味の全てを高水準で揃えるミストラル=ダオラの壁が高いが、
    物理特化武器の範疇でならかなりいい勝負が出来る武器に生まれ変わった。
    また、前作から引き続き氷属性弱点のモンスターの多くが肉質柔らかめなことが多い上に、
    今作の新要素である極限個体のモンスターは抗竜石で極限状態を解除しなければ属性が通らないという点も、
    物理攻撃力重視のこの武器にとってはかなりの追い風になっていると言える。
  • ただし物理型片手剣はやたらとライバルが多く、かなりの混戦となっている。
    • 一つ目は希ティ武器の絶衝剣【虎王】
      白ゲージでなら期待値で圧倒できるのだが、
      匠で紫10が発生し、期待値で逆転してしまうのがかなりの優位点になっている。
      しかも素の白ゲージがとんでもなく長く、業物も研ぎ師も要らないレベルのぶっ飛んだ継戦能力を持つ
      そして覚醒で現れるのは汎用性の高い爆破属性。
      覚醒無し、かつ氷が効く敵ならキクキオンカムが勝てるので、相手によって担ぎ分けたいところである。
    • 二つ目はアマデュラ武器の蛇帝鉈エスカマデュラ
      こちらは匠で紫ゲージが出ないため、物理期待値ではキクキオンカムが勝てるのだが、
      素で十分長い白ゲージを持っており、匠を外し業物や研ぎ師に変更出来るのが大きい。
      その上覚醒で十分実用ラインの麻痺属性を発揮できるという利点も持ち合わせている。
    • 三つ目は錆クシャ武器のシュトル=エルダオル
      高い攻撃力とまずまずの氷属性を持ち、素で紫20を持つ。
      会心・斬れ味込みでの火力は匠込みキクキオンカムが僅かに上回る程度。
      あちらは匠不要の上属性値も上回っている為、ヒットストップの少なさや防御性能で何とか差別化したい。
    • 四つ目は渾沌に呻くゴア・マガラ武器のライズorトゥルー
      通常時こそこれら6つの片手剣の中では物理期待値、属性値ともに最も低いものの、
      狂撃化することで物理期待値は断トツの第1位に跳ね上がる
      狂竜化するモンスターと戦う場合はほぼ勝ち目は無いだろう。
      スロットも2つあり、匠でそれなりの斬れ味紫が出るのもポイント。
    • 5つ目は金レイア武器のルナティックローズ
      物理期待値は6つの中で下から2番目(狂撃化ライズorトゥルーを含めると最下位)だが、
      唯一の会心率0%によるダメージの安定性、匠で6武器中最長の紫30、
      素で汎用性の高い毒属性310(発掘武器の上限越え)、おまけのスロット2を持つ。
      クシャルダオラなど、毒が有効かつ狂竜化しないモンスターには最適解となる。
      こちらは毒のあまり効かないモンスターに担ぎたい。

MHX

  • ウカムルバスと共にMHXにも続投。
  • 最終強化は崩天鉈キクキオンカム。
    攻撃力250に会心率-20%と氷属性10と防御力+15、
    そして斬れ味は素で長い緑に匠+2でようやく青20…とだいたいMHP3と同じ性能。
    鈍器スキルという追い風はあるものの、やはりほぼ無属性のような性能である。
  • しかしMHXではラージャンだけを無数に狩り続ける必要も全く無いため、物理特化武器は需要が少ない。
    一応、片手剣の独自要素である刃薬は物理性能を高めるものばかりのため、
    そういう意味では物理特化もうれしいが…。
    そして本当の無属性片手剣ならばもっと強い武器は結構ある。
    例えば対となる覇涛剣クーネマキカムは匠でようやく緑という崩天鉈以上のナマクラだが、
    同じ攻撃力で会心率45%という圧倒的破壊力を持っている。
    そして、これでも最強の無属性片手剣という訳ではない。
    このため、ただでさえ需要の少ないキクキオンカムはどうにも影が薄くなってしまった。
    MH4G時代のハジけっぷりとは何だったのか。
    • ちなみに生産直後の崩鉈キクキカムルバスの時点で、攻撃力は250に達している。
      …つまり大量の素材やゼニー、そして崩竜の宝玉を2つもぶち込んでいるにもかかわらず、
      能力が上がっているのは氷属性2と会心率5%、そして匠+2で現れる僅かな青ゲージだけなのである。
      どう考えても割に合わない
      かといってLV1のままオンで担ぐと地雷扱いされるのが大抵なのだが。

MHXX

  • 時は流れMHXX。
    G級が解禁された事により更なる強化が可能になり、究極強化で「崩界鉈キクキカムノミ」へと銘を変える。
    今作は4Gの頃以上武器性能がインフレしており、「この武器もブッチギリにハジけるんだろう?」
    そう思った片手剣使いが目にするのは…
    • 極めて高い攻撃力370
    • 特に改善されなかった会心率-20%
    • 一応ついている氷属性12
    • 強力なモンスター相手には少し嬉しい防御力+20
    • 斬れ味ゲージは素で青30、匠2を用いることで白20が出現
    • 最後まで増えなかったスロット0
    匠と業物を同居させたテンプレ装備が早々から存在し、更に紫ゲージが従来作品よりも弱体化。
    そのため、白ゲージが限界だったこの武器も相対的に強化された。
    ラージャンやライゼクス等、肉質が柔らか目で氷属性が弱点の相手に強力な一振りとなるだろう。
    強力なモンスターが多い中、たった20とはいえ防御が増えるのもありがたい。
  • …が、物理特化の氷属性武器というくくりで見ると、本武器には強力なライバルが存在する。
    1本目は新規二つ名銀嶺ガムートから作られる武器、牙牙我王の大回転
    2本目は復活のベリオロス武器の片割れ、琥牙剣グラキエス
    それぞれの特徴としては、極めて高い攻撃力、添える程度の氷属性と完全に性質が一致している。
    では3振りの特徴を並べて見てみよう。
    武器名攻撃力会心率期待値(素)
    (匠1)
    (匠2)
    属性値スロット斬れ味
    匠1匠2
    崩界鉈キクキカムノミ370-20%421
    421
    463
    120青30青55白20
    牙牙我王の大回転3805%403
    461
    507
    160緑120青25白20
    琥牙剣グラキエス35015%435
    479

    504
    190青110白5紫10
  • 現実は非情である…
    本武器の真価を発揮するには匠2が必要だが、武器スロが3振りとも0で並ぶ以上、
    キクキカムノミにできる装備編成ならば他の2振りでも同じことができる。できてしまうのだ。
    期待値、属性共に3振りの中で最低値になっている以上どうあがいても勝ち目が無い。
    白き神の名が泣いている。
    因みに大回転、グラキエス共に匠1の時点で1段階上の斬れ味ゲージが出現するため、
    匠2にこだわらないという拡張性の面でも敗北している。
    匠無しのグラキエスと匠1のキクキカムノミでも斬れ味と物理期待値の双方で負けている。
    • マイナス会心を活かして痛恨会心を使う手もあるが発動させても、
      最大期待値は500にも届かず、会心率を上げるスキルによる火力アップが使えなくなるため
      実用性は皆無である。
    • 更に言えばこんな有様なのに強化の際にはキッチリ崩天玉を2個も要求される。
      あんまりだ。
    • 更に物理特化で使おうにも、攻撃力380と上で同じく会心率-20%で匠2で斬れ味白40が出て、
      オマケに龍属性値20と装飾品スロットが一つ付いてくるアッダバランがあるので…
  • この手の高攻撃力低会心率の武器は会心率による攻撃力の底上げがし易く、
    そういった意味では刃薬による会心率強化がし易い今作の片手剣にマッチしている性能ではある。
    混沌の刃薬III・会心の刃薬・弱点特効・見切り+1によって会心率100%を実現できる為、
    条件が揃った時の火力は素晴らしい物になるだろう。
    …のだがそこまでやっても結局素の攻撃力で劣っている以上、
    どうあがいても同条件の牙牙我王の方が火力で上回るという現実が待っている。結局ダメじゃねーか白き神。
  • 僅かに劣る氷属性値やマイナス会心、あちらの狩技ゲージブーストを考慮したら
    攻撃力だけはせめて牙牙我王と逆でこちらの方が高くてもよかったのではないだろうか…。

関連項目

モンスター/ウカムルバス
武器/ウカムル武器