リュウは三つのSAそれぞれに特色があり、リュウの良さの一つとなっている。
ここでは電刃波動拳(以下電刃)の使い方を記述していく。
はじめに
電刃はクセが強いSA。キャラによっては有効であり、また非常に意味の無いSAとなってしまったりする。
3rdには「ブロッキングは一度仕込むと、23フレの同一方向ブロッキング不可時間が付く」というシステムがある。
そのブロ不可時間に電刃を当てればブロもガードも不可。
電刃の性質・特徴
- ガード不能
- 昇龍拳や波動拳にキャンセルをかければ赤ブロを強制することができる。
- スタン値が高い
- 溜めが長いほどスタン値が上昇する。Lv1.で17、Lv2.以降は21のスタン値。
- ヒット確認を必要としない
- エイジスや天狗石の様に、ダウンや打撃当て等から強引に自分の有利時間を作れる。
- SAゲージが短い
- ゲージが短いのでSA回転率が良い。
- 有利フレが少ない
- Lv.3でも全ヒット後数フレ不利(?)。Lv.4以降ならヒットでほぼスタン、全被ブロで有利。
- 発生が早い
- 電刃の発生は5フレだが、溜め行為をした後のボタン離しだけなら1フレで出る。
電刃の使いどころ
画面端
相手のダウンに波動拳を重ね→相手がガード・ブロしている最中に溜め→その後、最速電刃(Lv.2)かジャスト(硬直解けた瞬間)電刃(LV.2or3)か一瞬待ち電刃(Lv.3or4)で択をかける。
相手と自分のスタンゲージ・体力・流れ等を考え、動きを読もう。
- 竜巻・足刀・昇龍・大足後☆
差し合いで竜巻を立ちヒット確認で出していくのは厳しいが、投げシケ確認やブロ後・ダッシュ止め中足の入れ込みなど、要所で工夫をして当て、画面端に相手を吹っ飛ばそう。
特に(屈)強P→足刀後はスタン値が溜まっているので非常に有効。 - 巴投げ後☆
追い込まれている時、追い込まれそうな時は逆に電刃のチャンス…くらいの気持ちが必要。 - 背負い投げ後
画面端で投げても、間合いが狭い為その場で電刃発動は厳しく、QSされればバックダッシュの時間もない。
打撃→波動→電刃として距離を作りながら発動するのが吉。
他のSA使用時の様に移動投げや打撃・灼熱でラッシュをかけるのもあり。 - 打撃キャンセル
打撃の選択肢としては、小足×Nや中足先端、遠中P先端、屈強Pなど。EX足刀ヒット後などは40ドット回収+良い距離での発動ができる連係をキャラにより組めると強い。 - 空中復帰中
SAなので、空中で(削減値が残っている状態で)復帰した相手に電刃を空中ヒットさせる事も可(もちろん空中ブロも可)。特に画面端はやりやすい。強攻撃での空対空後や波動→電刃で出した波動の空中ヒット後等。空中or着地or着地一瞬待ちで択がかけられる。始めは空中、相手が慣れてきたら着地後を絡めると良い。
中央編
基本的に電刃は画面端が強い。しかし、相手のレベルが上がってくれば、灼熱を出せないリュウ相手に画面端でダウンを奪われる相手は中々出てこないだろう。そこで、ゲージを無駄にしない為に画面端でないと出さないというスタイルではなく、中央でも電刃を狙っていく必要が出てくる。もちろん状況判断は必要。
- 対空の着地後☆
中央電刃の代表格。対空技が豊富なリュウにとって、対空に成功して相手が目の前に着地するなんて場面は多いだろう。そこで対空成功後はそのリターンを上昇させるためにも、波動→電刃を狙っていく。Lv.2or3が妥当。
ブロられれば距離は離れないし、ガードされるとヒットバックが発生して電刃との距離が測りにくくなってブロタイミングがずれることがある。 - ダウン後☆
端以外でも相手のスタン値・体力に合わせて使っていっても良い。特に、強攻撃→中足刀or強昇龍後は相手のスタンゲージが意外と溜まっているので、期待できる。頻繁に使いすぎるべきではない。
端ブロ編
ブロ後は、リュウは通常ならとりあえず(屈)強P→EX足刀→を入れるポイントとなるが、電刃使用時に画面端でブロした場合、より効率よく電刃を当てていく事が可能になる。
- 屈強P→弱or中波動→電刃
Lv.2までなら連続ヒット可。波動まで連続ヒットするので電刃を通常よりも長時間溜めることが出来る。
ただし距離により波動拳の強さを調整する必要がある。 - 強昇龍→電刃
ヒット時は起き上がりにLv.5を重ねる事が可。また相手がブロられ後キャンセルした技もつぶすことが出来る。
ただし、QSされることを前提に溜めると、QSされなかった場合相手が起き上がる前に溜まりきってしまい自動発動する可能性があるので、要調整。
昇龍編
昇龍の硬直を無くし、電刃に持っていく荒業。ダウンを奪えない相手には飛び込みやダッシュから強引にいく+投げ潰し性能を利用して定石を外していく。ガード時頑張ればLv.3まで赤ブロを強制できる(ごうきは即ピヨ)。
- 強P→強昇龍→電刃
上段の選択肢。ゲージ満タン時に強P→EX足刀→強竜巻をヒットさせ、起き上がりにガードさせれば、ゲージが丁度溜まる連係も出来る。 - 中足→強昇龍→電刃
下段の選択肢。ブロ方向を絞らせないようにしよう。 - (投げ無敵利用)強昇龍→電刃
投げを読んだ選択肢。昇龍の投げ無敵性能を生かして相手の投げを潰して行く事も可能。ただ中央で昇龍がヒットした場合はQSの有無で発射タイミングが端以上にズレるので注意。
キャラ別電刃考察
冒頭で述べたように電刃はキャラにより読み合いを比較的楽に放棄できるキャラが存在する。それらのキャラは下に天敵として述べているが、これらを考慮した上でさらにキャラごとに電刃選択がありえるのか【○中々あり△好き好きで×なしかな】、またありえるのであればその戦法を簡単に考察する。Wikiダイヤグラムページキャラ順。
- ユン 電刃〇
どちらにせよ牽制に付き合ってくれないので、どうせ灼熱はそれほど多様しない。
相手を崩そうとせずに守りに集中し、ブロや空雷撃に強P・中足→(EX)足刀をきめ、電刃で一気にピヨらせる戦法が成り立つ。電刃が短い事、ブロられSAがない事、体力の少ない事などが手伝ってユン側は中々嫌なはず。
(幻影中も含めた)前方転身読みの背負いにかなり期待値を乗せられる。
- チュンリー 電刃△
好き好きで。ただジャンプが早いので注意。
鳳翼は暗転直後の無敵移動で飛んでる電刃を貫けれるが、溜めている最中に暗転を見てからボタンを離せば無敵移動してもリュウに引っかかりその後リュウの目の前で電刃を全段食らう。
そのため、相当遠距離から打つか、ボタン離した瞬間に運悪く暗転などでなければ、基本的に鳳翼で電刃は貫けられない。
- ケン 電刃△
対戦していて非常に楽しいキャラ。上記の様々な戦法が実行できるし、あのケン相手に一瞬でも有利を取れるのがうれしい。
ただ中間距離が非常に辛くなるので、牽制に付き合う振りをしてブロ→電刃でアドバンテージをつかんで行きたい。
- まこと 電刃〇
正中と土佐で動きが違ってくるキャラ。
まず正中は特別電刃が有効というわけはないので、他SAでも構わない(電刃でもいい)。
土佐選択時は電刃を勧める。なによりの理由が、起き攻め時にまことに近づかなくていいというポイント。あの画面端の土佐まことに対して大したリスクも負わずかなり強い起き攻めが出来るのは見逃せない。暴れの昇龍に電刃でフォローをかけても正中じゃなければ手痛い反撃が無いのも良い部分。
- ダッドリー 電刃×
SAはコークかロケッパであろうが、ゲージがないと空爆対処が出来ない上に、スタンゲージの長いダッドリーには電刃でピヨらすこと自体が難しい。
- ヤン 電刃×
SAが転身穿弓腿なら電刃は完全無効化してしまう。それどころか転身穿弓腿を食らうので、非常に屈辱的。
いないだろうが電刃相手に星影なら△、画面端でやられるか、やられる前にピヨらせるか。
- 豪鬼 電刃×
スタン値は低いが阿修羅で貫けられる。ごうき側もリバサ阿修羅は難しいらしいし、阿修羅読みでBDしておけば打撃も入れられるけど・・・・。上手いごうきはきっちり貫けてくるし、ラウンドに一回あるか無いかのチャンスにゲージ96ドット使って中足強竜巻じゃ割りに合わない。
ただ相手のコマミスにかけるってもの悪くは無い、また昇龍キャンセルもLv.3まで赤強制できれば有効。ただ建設的でない+赤強制は難しいので、ここではごうきは×で。
- ユリアン 電刃△
ユリアン常用SAであるエイジスで完全重ね以外の電刃が消えるので、有効とは言いがたい。
上エイジスで消せる電刃は3弾まで、つまりMAXで出せば相手がリバサ上エイジスを狙っても最低2段は当たる。なので、波動を経由せず、生で最大溜めで発射すると良い。
もちろん画面端以外は使い難い。(上エイジスを電刃が抜けたりする距離タイミングもあるので、もう少し性質や硬直などを調べる必要あり)
- オロ 電刃〇
これもSAで変わるキャラ。
大抵は天狗か魂なので、こちらではボコられるか、ボコられる前にピヨらせるか。ただオロはスタンゲージが長いのでピヨらせ難いので注意。
オロが電刃対策で鬼を選んだら×。(ヤンもそうだけど対電刃用のSA持ってる為に、コッチが電刃にカーソル→鬼(転身穿弓腿)にカーソル→真空にカーソル→天狗(星影)にカーソル→電刃にカーソ・・・・・のイタチごっことかになりえるwタイムアップ時の読み合いが熱い!w)
- エレナ 電刃△
特別有効ということもないが、特別ダメってこともない。好みで。
- いぶき 電刃△
スライディングで電刃を潜ってくるので遅い発射がしにくく択がかけにくい。また、波動を重ねると波動ブロ後最速スラで電刃を抜けられるので、出すなら生電刃最大溜めか昇龍電刃で。
スラ硬直を昇龍で刈れるのでそれで良いならそれもOK。
- ネクロ 電刃〇
SAエレクでしょう。
エレクは電刃抜けられない+対空昇龍の期待値が上がる+端に追い込められた時もチャンスとなりえるので○。画面端でピヨるか、ピヨる前にピヨらせるか。
- アレックス 電刃△
闘い方や相手にも依存するので好き好きで。
牽制合戦でそれほど灼熱を多様しないので、画面端でのリターンを上げる為に電刃使用も悪くない。
- レミー 電刃〇
スタン値が低い+一回のチャンスで殺しておきたいで○。(EX)波動系合戦では上級レミーには勝てません、はい。波動ブロって最速シュペルノーヴァで相殺されるのがネックと言えばネック。ただこの子は3弾でピヨるので波動に重ねればピヨるからいいかなと。
- Q 電刃×
おそらくSA連突なので×。暗転見てからSAで安定して波動電刃貫けてくるので、ゲージ96ドット消費+リュウダメージ3割+PA2回(リュウゲージ空なので)はバカらしすぎる。
- 12 電刃×
SAはXNDLでしょう。XNDLも電刃が完全無効化され、その後残りのXNDLがリュウに6ヒットする。
- ヒューゴー 電刃△
スタン値が高く、近くで出すとムーンやギガスが怖い、遠いとシュートで越えられる。
中間距離で2~3回電刃発動してピヨ狙いも無しではないけど。普通に灼熱がよく効く相手なので、そちらでもいいかと。
- ショーン 電刃△
ハイトルは電刃に対して無敵判定→ヒット判定→潜り判定と移行するので、完全重ねと遠距離発動は無効化される。
前転に重ねに対する無敵はないので、バーストやキャノン選択時は電刃でも可。
ポイント・小ネタ等
SA(電刃)とEX(灼熱)の折り合い
「電刃使用時は灼熱が使いにくい」
これはリュウ側も感じるところだが、同時に相手にとっても灼熱使ってこないなと感じてしまうところでもある。また真空リュウと対戦していると、灼熱は警戒していても食らってしまう事が多々ある。
何が言いたいかと言うと、電刃使用時は相手が灼熱に対して警戒心を薄くしている可能性が高い→たまに使う灼熱がヒットしやすいという事。さらに相手にリュウには灼熱があると再認識させることにより真空リュウを思い出させ、こちらが動きやすくなるという効果も期待できるw。
確かに電刃使用時はEXは使いづらいが、無駄に乱射せず、相手の癖や動きを読み、たまに出す灼熱は非常に有効打となりえる。
天敵
電刃は連係を抜けやすいキャラ・SAが存在するので、以下にまとめておく。(追記あればお願いします)
いぶき-スライディングが電刃を潜る(無敵なし)。
ヤン(転身穿弓腿)-転身穿弓腿が電刃を潜る(無敵あり)。
ショーン(ハイパートルネード)-ハイトルが電刃を潜る(無敵あり)+前転が電刃を潜る(無敵なし)。
Q(突進及び致死連続打撃)-連突が電刃を貫ける(無敵あり)。
ユリアン(エイジスリフレクター)-上エイジスで電刃が消える(無敵なし)。
ごうき-阿修羅閃空が電刃を貫ける(無敵あり)。
アレックス(スタンガンヘッドバッド)-スタンガンが電刃を貫ける(無敵あり)。
ダッドリー(ローリングサンダー+ロケットアッパー)-両SAが電刃を潜る(無敵あり)。
オロ(鬼神力)-鬼神槌が電刃を貫ける(無敵あり)+ダッシュが電刃を潜る(無敵なし)。
対電刃対策
電刃は天敵の項で述べているように、電刃を溜めている最中に暗転させてしまえば確実に電刃を抜けることができるSA(技)が多く存在する。なので、こういったSA相手にはキャラ別電刃考察でも述べたように電刃自体を選ばないというのが、もっとも簡単な対応である。
しかし!それでも電刃を使っていこうとした場合どうするか?それは、波動が当たるかどうか位の距離で、いきなり波動電刃!
波動からいきなり暗転するので、暗転前にコマンドは入れてないし、暗転後も波動ブロ後コマンドをいれていれば、波動にほぼ重なるLv.2はヒットする。また前後に動いている時のいきなりの波動を100%ブロすることも難しい。
もちろんLvは欲張れないし、ゲージは無くなるので、ゲージの溜め直しと、再チャンスの構成が必要。
スタンネタ
各キャラのスタン値とスタン値回復速度はwikiキャラデータページ参照。
スタン時に出るマークは「悪魔、天使、ひよこ、星」で合計4種類がある。マークはキャラにより固定。
気絶時間を決定するのは直接気絶を奪った技の属性。ランダムで選択されるため幅はあるが、【通常技→投げ→コマンド投げor打撃系SA→必殺技→投げ系SA】という順で長くなっていく。
ブロ硬直
ブロッキングした側は16Fの完全停止時間があり、この間はたとえコマンドが完成してても技を出すことは出来ない。
入力された技が出るのは硬直が解けてからである。
従って波動をブロらせて16Fの硬直の間に電刃を当てれば、電刃を無効化する技を封じることが出来る。
例えば波動電刃の波動をブロって転身やハイトルを出そうとしても、16Fの間に電刃が来るとSAは発動されない。
ただし電刃の初段までブロられて出されたら防げないので過信は禁物。
起き上がりにSA暗転
暗転中はコマンド入力を受け付けない。
相手の起き上がり中に暗転を挟むことでコマンド入力を中断させ、リバサを出しにくくするやり方。
確実に防げるわけではないが、リバサを封じてピヨらせれば大きなリターンが見込める。
最後に
述べてきた様に、電刃リュウは真空や真昇龍を使用するリュウとは動きが大きく変わってくる。丁寧に動き、灼熱や投げでこつこつとダメージを削っていくというスタイルではなく。強引に自分有利な選択肢を吹っ掛けていくといった感じで、エイジスユリアンや天狗石オロと同系になる。
リュウは動きが基本的で、ケンとゴウキと言う道着系上位キャラも居る為、最初はいいが段々とマンネリ化しがちなのは否めない。そんな中、電刃というSAはリュウの可能性や特異性をグッと引き立ててくれるSAである。別キャラを使っている様な感覚さえ起きる電刃なので、基礎を固めるべきリュウ初心者にはあまりお勧めできないが、リュウ使いの方はその可能性を感じる事ができるはず。