<第一次大崩壊>

Last-modified: 2011-02-02 (水) 21:03:45

星王暦元年に起きた、最初の<大崩壊>。
それ以前の世界は魔法に満たされており、様々な動植物や種族が世界を豊かに彩り、精霊や神々、ドラゴンもずっと人間に近いところにいた。
平和な時代が長く続いていたが、ある時から不信と不和が世界を覆い、やがてそれは大戦争に発展した。

戦争は神々も含めた一切を巻き込み、200年以上続いた。
その中で、戦いに向かない妖精は新たに強靭で冷酷な妖精を作り出すが、破壊と憎悪しか持たない新たな妖精は自らの同胞をも殺し、さらなる災厄をまき散らすようになってしまった。その成れの果てが魔族となり、後々も世界に混乱と恐怖をもたらす存在となる。
禁忌を破った妖精たちは、の怒りを買って恩寵の一部を失い、何千年とあった寿命は人並みに縮められてしまった。

神をも砕く最強の剣<神々の黄昏>を持った人間の英雄により戦争は終結するが、同時に神話の時代も終わりを告げた。
疲弊し、無秩序となった世界は、ある日ルシーヌの力によって僅か一瞬にして滅びた。
これにより、残されていた最後の魔法、偉大なもの、美しいもの、不思議なものたちは全て消えた。

 

<第一次大崩壊>は余りにも昔の出来事で、それにより多くのものが失われてしまった為、長い年月が過ぎるに従って<大崩壊>があった事すら忘れ去られた。
後の人々は、星王暦以前の世界は未文化で野蛮な時代が続いていただけと考えるようになり、歴史認識の断絶を生んだ。