モンスター/【ホワイト・ドラゴン】

Last-modified: 2021-08-03 (火) 21:23:24

原語は「White Dragon」。
直訳すると「白竜」。
日本製のファンタジー作品では、色のイメージから光属性だったり善の性格という設定を与えられていることが多いが、D&Dシリーズでは邪悪な性質を持つ「クロマティック・ドラゴン」の1種で、見た目からのイメージ通り寒冷地に生息する。
AD&D第2版時代にはラルパーサ社からメタルフィギュアが製造販売された他に、グレナディアをはじめとする他社製品も多数あった。

クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ

新和版では「ホワイトドラゴン」、ルールサイクロペディア版では「ホワイト・ドラゴン」とそれぞれ表記されている。
白いドラゴンで、寒冷地に生息する。
最も弱いタイプだが、それでもスモール種のヒットダイスは6。
ドラゴンブレスは冷凍(ルールサイクロペディア版では冷気)。距離80フィート幅30フィートの放射状の有効範囲を持つ。
寝ている可能性が高く、会話が成立する可能性が低い。アライメントはニュートラル。

アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ

原語は「Dragon, White」。
AD&D第2版のモンスターコンペンディウムでの表記は「ドラゴン、ホワイト」だが、解説では「ホワイト・ドラゴン」と表記されている。
邪悪なドラゴン族の中でも最も弱いタイプ。意地が悪い上に衝動的で、その時々の気分で行動する。先見や後悔をしないが、貪欲さは他のドラゴン族に負けていない。
生まれた直後は鱗が輝く鏡のようだが、成長するにつれて光沢は薄れていく。
基本的に寒冷地から出ていくことがない。これは気温が高い場所では無気力になってしまうため。巣は寒冷地にある氷の洞窟や地下空洞に構える。親は無責任に過ごすため、生まれた子竜は原則として自力で成長しなくてはならない。
雑食性だが、食べる物は必ず凍らせるという性質がある。このため凍らせてすぐに食べない肉などは凍った地面に埋めて保存している。
知能は低いが、独自の言語と邪竜族の共通語を話すことができる。また他の知的生命体と意思疎通をする能力を有することがある。
気候/地形は極寒地の丘陵地、山岳地、地底。出現頻度は希。社会構成は独居性もしくは氏族。活動時間は常時。食性は特殊。知能は低い。アライメントはCE(カオティック・イービル)。
基本となるヒットダイスはクラシックD&D版よりもかなり高い。地上での移動速度は人間並みだが、地中を掘り進んだり泳ぐ能力を持つ。また飛行速度は速いが機動クラスは高くはない。
攻撃手段は爪2回、噛みつき1回。ブレスウエポンは円錐状に広がる冷気。
アーマークラスは良く、さらに冷気に対しては完全な耐性を有している。

関連項目

ドラゴン(モンスター)