モンスター/【ミイラ】

Last-modified: 2023-06-24 (土) 10:02:01

原語は「Mummy」。
ミイラと訳され、漢字では木乃伊と書く。
もともとはいくつかの条件の下、腐敗することなく乾燥して原型を留めた死体を指す。人工的に行う場合は宗教的目的であることが大半。日本では全身に包帯を巻いているイメージが強いが、これは古代エジプトのミイラの特徴。
その特徴的な見た目から、フィクション作品でもよく登場する。ファンタジー作品では魔法や呪いに長けるという設定が多い。これはツタンカーメンのミイラが発見された後、発見した者たちが謎の死を遂げた事に由来する。
作品や原型師に関わらずメタルフィギュアでは包帯を巻いた死体の姿だが、副葬品など身に着けるもので差異が付けられている。

クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ

クラシックD&D第4版ではエキスパート・ルール・セットに登場。新和版での表記は「マミー(Mummy~ミイラ)」。
外見は特に記載されていない。
アライメントはカオティック。移動速度は遅い部類だが、マミーを見た者は恐怖の余りに体が麻痺して動けなくなってしまう。ヒットダイスは決して高くないが、火・呪文・魔法の武器でしかダメージを受けない上に、被ダメージが減少するという防御関連の特殊能力を持つため、まともに戦うと予想以上に時間がかかる。
戦闘ではこちらに接触しようとするが、ダメージに加えて「腐敗病」という病気が付いてくる。腐敗病の治療には魔法的な手段が必要になる。


エキスパート・ルール・セット登場のアンデッドの中では唯一エネルギードレインが無いのが救い。もっとも他の特殊能力を見ればとても楽な相手ではないが。

ルールサイクロペディア

ルールサイクロペディア版での表記は「マミー(ミイラ)」。
種別はアンデッド、魔力タイプ。知力6。サイズM。
外見は作られた目的、その行動などについての追記が解説文の最初に追加されている。

アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ

AD&D第2版のモンスターコンペンディウムに記載されている。日本語表記は「マミー」。
乾燥した砂漠地域特有のミイラ化と呼ばれる工程を経て埋葬された死体だが、その中でも特に邪悪な人間だったり魔法の力により負物質界からの影響を受けた特殊なアンデッド。
外見は死体だが、腐りかけた亜麻布を身に巻いていることがほとんど。
多くのマミーは墓を荒らす者たち、特に死者と共に安置された副葬品などを盗み出した者たちに襲い掛かる。
基本データとしては、気候/地形は砂漠の地底、出現頻度は希、社会構成は群れ、活動時間は夜間、食性は摂取せず、知能は低い、アライメントはLE(ローフル・イービル)、サイズM。
マミーは、その姿を見ただけであらゆる生物を恐怖に陥れる。対スペルST判定の成功により恐怖に打ち勝つことはできる。
戦闘では片腕による攻撃でダメージを与える。これに加えて、マミーによる接触は「腐敗病」をもたらす。さらに、マミーに殺された生物は短時間で腐敗してしまうため、蘇生が難しい。
マミーは負物質界の影響を受けているアンデッドである。このためマミーにはスリープ・チャーム・ホールドの呪文の効果や冷気によるダメージが全く効かない。武器で十分なダメージを与えるためには魔法の武器が必要になるが、そのダメージも軽減されてしまう。


ミイラ化の手順が必要なためか、他の多くのアンデッドのように勝手に増えたりしない。

関連用語

アンデッド】【マミー・タッチ(呪文)