モンスター/【リザードマン】

Last-modified: 2023-06-20 (火) 20:44:14

原語は「Lizardman」。
直訳すると蜥蜴人。
伝説や伝承などはなく、架空の種族で明確な由来はない。ゲームが発祥とされており、D&Dでも登場する。
二足歩行する蜥蜴という外見が多いが、蛇や鰐、カメレオンといった蜥蜴以外の爬虫類をモチーフにした種族も存在する。種族としてはややマイナー気味だが、『ウォーハンマー』シリーズや『ソードワールドRPG』のように独自の文化や精神性を持つという設定をされていることがある。特にを崇拝するという設定が多く見られる。またどういうわけか、イラストなどでは左利きの描写が多いらしい。
『ファイティングファンタジー』シリーズの「トカゲ王の島」のように敵として登場する作品が多いが、漫画『ドラゴンクエスト~ダイの大冒険~』の獣王クロコダインや、ライトノベル『ゴブリンスレイヤー』の蜥蜴僧侶といった、渋い役どころの味方キャラクターも存在する。
メタルフィギュアは複数のメーカーが製造販売しており、デザインはメーカーや原型師により多様。D&D公式の物としてはラルパーサ製の3体セットが日本に輸入されていたことがある。

クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ

第4版ではベーシック・ルール・セットに登場。
「この水棲生物はトカゲの頭と尾を持つ人間のような外観である。部族ごとに住んでおり、人間や疑似人間を捕まえてはすみかに引き込み、常食とする。」と記述されている。
ヒットダイスは2+1。アライメントはニュートラル。攻撃手段は武器のみだが力強いという設定のため、武器によるダメージに+1のボーナスを得る。

ルールサイクロペディア

ルールサイクロペディア版でも「リザードマン(トカゲ男)」。
種別は人型生物知力6。サイズM。
この版ではリザードマンという種族が基本的に食料を得るということを重視して思考、行動することと、片言ながらでも共通語を話せる個体が10体に1体の割合で存在すること、他の爬虫類のように様々な体色を持つ個体がいることが追記されている。
また原語の解説にある「semi-intelligent」の訳が新和版では「中くらいの知性」と訳されていたのに対し、この版では「人間の半分ほどの知性」とデータ上の知力の数値に比較的近い訳になっている。

アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ

AD&D第2版のモンスターコンペンディウムでは、データ上は「リザード・マン」と「リザード・キング」の2種となっている。
リザードマンの外見は身長6~7フィート。肌の色は深緑、灰色、茶色まで様々で、鱗にはまだらがある。尻尾もあるが物を掴むことには向かない。衣服は骨などの蛮族的な意匠らしい。
半水棲の2足歩行の爬虫類型生物で、獰猛な性質。
気候/地形は熱帯、亜熱帯、温帯の湿原、出現頻度は希、社会構成は部族、活動時間は常時、知能は低い、アライメントはTN(トゥルー・ニュートラル)。サイズM。
生息地は沼地や湿地が代表的だが、空気のある洞窟をねぐらとして水中で生活していることもある。食性は「特殊」と記載されているが、実際は肉食寄りの雑食性。
部族は人数によってはリーダーやプリーストに相当するシャーマンがいる可能性がある。また部族の人数が多くなると後述のリザード・キングが部族の頂点に君臨していることがある。
攻撃手段は爪2回と噛みつきの3回攻撃。陸上でも水中でも問題なく活動可能。

アドバンスド・リザード・マン

10程度の部族が集まった場合、その中の1部族だけが一般的なリザード・マンの平均的な水準よりも高い知性や文化を持っていることがある。
特別なデータが設定されているわけではないが、一般的なリザード・マンと違い様々な武器や盾を使う。
アドバンスド・リザード・マンの部族は後述のリザード・キングが率いていることが多い。

リザード・キング

原語は「Lizard King」。日本語版では「トカゲ王」と訳されている。
平均以上の体格と知性を併せ持つリザード・マンたちの王。
基本的なデータはリザード・マンと同じだが、知性は平均的であり、アライメントはCE(カオティック・イービル)となっている。
戦闘能力が高くヒットダイスは巨人並みに高い。武器としては巨大なトライデントを用いることが多い。
リザード・キングは通常であれば一週間で人間サイズの人間型種族を2人食べてしまう。

関連項目

トログロダイト