判断力

Last-modified: 2023-06-04 (日) 21:04:42

原語は「Wisdom」。
発想力、洞察力、直感などを表す。
日本のゲーム作品ではあまり使われる能力値ではなく、Wizardryシリーズのpiety(日本語版では信仰心)や初期の『ファイナルファンタジー』シリーズの精神という表記になっていたりする。共通するのは聖職者や白魔術師といった回復や治療を司る魔法を職業にとって重要な能力とされていること。

クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ

日本語版の表記は「ウィズダム(知恵)」。
クレリック及びドルイドにとって重要な能力値となる他、対呪文ST判定に修正値が加算される。
また、第7レベルクレリック呪文「ウィッシュ」を使用するためには、この能力値が18以上でなければならない。


日本語版D&Dが展開し始めた当初はインテリジェンスとの違いがよく分からないというプレイヤーが少なからずいた。
また知恵という日本語訳から、何かに気付くかどうかの判定をウィズダムで行うサークルは多かったと思われる。

アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ

第2版の日本語版表記は「ウィズダム《Wis》」で、PCの能力値の範囲は2~18。
能力値ごとに、ST判定修正、プリースト呪文のボーナススペルと呪文失敗確率、スペルイミュニティが設定されている。
ボーナススペルは、ウィズダムが13以上のプリーストはその能力値に応じて追加の呪文を得るというもの。逆に、ウィズダムが12以下のプリーストは呪文の発動に失敗する可能性がある。


クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズと違って、ウィズダムによるST判定修正は「心に影響を及ぼすものに限定されている。


この能力値が19以上だと、精神に影響を及ぼす呪文や魔法効果、能力に対する耐性を得られる。

ダンジョンズ&ドラゴンズ第3版

表記は「【判断力】」。
信仰呪文?を使用するためには、【判断力】の数値が(10+呪文のレベル)だけ必要である。また、【判断力】の能力値に応じてボーナス呪文を得ることができる。
また信仰呪文?に関係ないキャラクターでも、感知や探査系の技能(例:〈聞き耳〉〈真意看破〉など)に関する判定に影響するため、地味に重要だったりする。


種族による平均的な【判断力】は、ゼラチナス・キューブが1、シュリーカーが2、アウルベアが12~13。