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添付原語は「Druid」。
クラスのひとつ。適した訳語がないため、「ドルイド」「ドルイド僧」と呼称される事が多い。
ドルイドという存在は、元はケルト人の宗教的及び政治的な指導者、あるいは調停者としての役を担っていたとされる。ドルイドの宗教的な特徴は森や木々との関係にあるとされており、D&Dでのドルイドはそうした部分を元に作られた模様。
ドルイドという単語自体が日本ではあまり有名ではなく、ゲーム作品ではNPCや敵キャラクターとして出てくる程度。漫画や小説などでもあまり登場しない。
クラシック・ダンジョンズ＆ドラゴンズ 
コンパニオン・ルール・セットから登場するクラス。9レベル以上に達したクレリックが転職するという形でドルイドになる。アライメントがニュートラルに限られる。条件を満たし、ドルイドへの転職を決めたクレリックはどこかの森林地帯に居を構え、瞑想にふけるうちに高レベルのドルイドに見いだされて教えを受け、試練を越える必要がある。
なおDMの設定次第だが、30レベル以上になるためには該当するレベルのドルイドを素手での対決で倒す必要がある。
基本的な能力や装備はクレリックと同じ。ただし、その哲学ゆえに金属製の武器や防具は一切使ってはならない。木や骨、皮革でできたものを使う必要がある。
また、ターニングアンデッドと、善や悪に関する呪文は一切使用不能になる。代わりに、ドルイドは専用の追加呪文を得る。
ドルイドの哲学
ドルイドは自然と生命の均衡について学び、探求する。その持ち物や財産は自然に生きていたものでなくてはならず、自然の命を持ちえないものは「死」物として忌む。ただし、他者にそれを押し付けるようなことはない。
普段は自らが住む森林の自然環境を世話して過ごしている。
また法と混沌（ローとカオス）の戦いからは距離をとって、どちらにも加勢しない。
アライメント変更の影響
新和版コンパニオン・ルール・セットではドルイドのアライメントがニュートラル以外に変更した場合、再びアライメントがニュートラルに戻るまでドルイドとしての特典を失うという記述がある。
Rule Cyclopediaのうちドルイドに関する部分は未訳だったが、原語版ではアライメントがニュートラル以外になった場合の記述がもう少し詳しくなっている。その記述によるとクレリック呪文は使用可能だが、ドルイド呪文は使用不能になる。アライメントがニュートラル以外の時でもターニングアンデッドの能力が復活するわけではないことが記されている。
マスター・ルール・セット
経験点2,900,000で36レベルに到達する。
アドバンスド・ダンジョンズ＆ドラゴンズ
第2版ではプリースト系クラスのひとつ。ただし、11レベルまでは「イニシエイト(見習い)」と呼ばれており、12レベルに達してようやくドルイドと正式に認められる。
ヒットダイスはd8。最大9d8で、10レベル以降はHP+2。一般技能の基本数は4で追加修得は3の倍数レベル。武器技能の基本数は2で追加修得は4の倍数レベル。
クラシック・ダンジョンズ＆ドラゴンズと違い、経験レベル1からの開始となる。またウィズダムが高いとボーナス呪文が得られる。
様々な特殊能力を有する反面、使用可能な呪文の領域は少ない。プレイヤーズハンドブックに記載されている16の領域のうち、メジャーアクセスは「オール」「アニマル」「ウェザー」「エレメンタル」「ヒーリング」「プラント」の6種、マイナーアクセスは「ディビネーション」のみで、他はアクセス不可。
12レベル以降は経験点を得ただけでは成長できない。レベルを上げるためには、必要な経験点を得た後で該当するレベルのドルイドを近接戦か魔法戦で打ち負かす必要がある。12レベル以上のドルイドは特定の地域では人数が限られており、その座を巡って争うのがレベル上昇の条件となる。ただし、負けたドルイドはそのレベルに必要な最低限の経験点に戻され、再挑戦のために経験点を獲得し直す必要がある。
さらに高レベルに達したドルイドは、この制限が外れてヒエロファントドルイドとなる。ヒエロファントドルイドは以後、経験点を得るだけでレベルを上げることができるようになる。
呪文のアクセスについては、後に「Spell & Magic」で改定された。これにより「ディビネーション」へのマイナーアクセスを失い、代わりに「サン」へのメジャーアクセスが可能になった。またDMの認可により「ウォード」「タイム」へのメジャーアクセスと、「トラベラー」へのマイナーアクセスが可能になる。
ダンジョンズ＆ドラゴンズ第3版～第3.5版
ヒットダイスはd8。技能数は普通で基本値は4、クラス技能は自然の環境で生きやすいものが多い。
使える武器はかなり限られているが、中装鎧と盾に《習熟》している。ただし金属製の物は使えない。ドルイドの信仰呪文?を行使することができる。セーヴィング・スローは頑健と意志が良好で、反応が低い。
1レベルから動物の相棒を連れていくことができ、自然に関する特殊能力を得ていく。最終的には動物だけでなくエレメンタルへの変身能力、毒への完全耐性、老化による能力値低下の無視といった特性を得る。
