DQ7(PS版)
【海底都市】に沢山置かれている【壺】の一種。
名前の通り【投げる】とよく飛ぶ壺で、スローインの様に投げる事で、通常の壺の4~5個分程の距離をまっすぐに飛んでいく。
これは海底都市の地価の仕掛けにある【水路】を挟んだ反対側の足場の【スイッチ】に投げ当てる為に存在する。
投げれば当然割れ、他の壺と同様に画面の切り替えによって復活する。そんな壺である。
青いデザインが特徴的な見た目が「青磁の壺」で、そのまま【道具屋】で売却しても結構な値打ちがありそうな綺麗な壺。
これまで【調べる】だけの存在だった壺を投げられる様になったDQ7で「壷を投げる事」を活用させる為に作られたとされるギミック。
これ以外に壺を投げられる事を活かすギミックが思い付かなかった為か、名残として蹴ったりして壺を破壊するが、残念な事に近年の作品では壺を投げる事自体ができなくなってしまった。
ちなみに【コマンド】から「しらべる」を選べば中を覗き込むこともできるが、この種類の壺全て何も入っていないので無意味である。
また海底都市にはこの壺を作ったおじいさんが【亡霊】となって住んでおり、投げるとよく飛ぶこの壺の自慢をしてくるが一体何の為にこの壺を作ったかについては不明。
そもそも「投げる為の壺」を作るという発想自体がもはや常人のそれでは無い。それであれば【鉄球】等でも事足りそうなのだが。
当然、投げた後は何かにぶつかると割れるので、他作品の同業者がこの壺を見たら激怒するか卒倒しそうである。
投げても【ふつうの壺】の様に割れず【われない壺】の様に硬い素材にしていれば、何かまた別の用途があったかもしれない。
投げると通常の2倍の飛距離がある等、逆に【壺】がメインの【不思議のダンジョン】シリーズに輸入しても良かった気もする壺でもある。
……が、【ハーメリア地方】を水没させて壊滅寸前に追い込んだ【グラコス】は、こんな壺の為に十全と思われた警備を突破されて命を落とし、この壺が存在していなかったら【主人公】一行は過去の世界の水没した【ハーメリア】に永久的に閉じ込められたままだった訳でもあり、兎にも角にも何やかんやでこのよく飛ぶ壺が大魔王を倒して世界を救う一端を担っていた事も確か。ある意味凄い壺である。
しかし、こんな壺を誰がわざわざスイッチの置いてあるフロアに大量に配置したのだろうか……。
実は海底都市に棲んでいるモンスター達もこれを使って仕掛けの解除やその練習を行っていたのだろうか。
3DS版では壺および【樽】を投げるシステム自体が削除されてしまった事が理由で、海底都市の部屋の仕掛けが丸々変更されており、当然ながらこの壺も登場しない。