概要 
基本的には陶器でできた、お皿よりも深い器のこと。大型の物は甕とも呼ばれている。
DQ3以降の作品において、オブジェクトや家具の一部として町の民家内等に置かれている。
漢字で書くと難しいので、ナンバリング内では漢字以外でほとんど「つぼ」や「ツボ」と表記されている。
【不思議のダンジョン】シリーズでは、上述の表記では無く漢字で「壺」や「壷」と表記している。
DQ4以降の作品では【しらべる】の対象になり、中に【アイテム】や【ゴールド】が入っていることがある。
シリーズ毎に壷の形状が異なり、ゲームセンターCXの4択クイズのコーナーで「DQ5の壷を当てる問題」が出題されたことがあった。
また、重要なアイテムとしても壷が登場しており、DQ3やDQB2に【かわきのつぼ】が、DQ4では【かやくつぼ】が登場している。
DQ1・2(リメイク版) 
FC版等には登場しないが、リメイクによって城や町に追加された。
DQ4以降と同様に調べてアイテムやゴールドを入手できるようになった。
DQ3 
初登場。本作ではただのオブジェであり基本的には調べることはできない。
例外として、【ジパング】の地下室には、隠れていた【やよい】が姿を現す壷がある。
ただしここではその壷の方を向いて調べなくても出てくるので、壷自体を調べているという処理ではない。
リメイク版 
後の作品と同じく壷を調べられるようになった。
SFC・GBC版では【すごろく場】でアイテムを一度限り拾うことができるマスとしても存在する。その中には【ちいさなメダル】等の貴重なアイテムが入っている場合が多い。
DQ4 
この作品から壷を調べられるようになり、【タンス】と同じく物色の標的となった。
主に【やくそう】や【どくけしそう】といった初歩的なアイテムが手に入るが、【ちいさなメダル】が入っていることも。
DQ3以降の【宝箱】と同様、基本的には一度調べた場所の壷からは二度とアイテムは見つからない。
リメイク版 
PS版ではDQ7同様に持ち上げて割ることができる。
これによって、【山奥の村】の地下室のように、重なって配置されている場合にも全て調べることができる。
また、世界中にある壷はPS版のみ移民として登場する【ワルドナー】がその大半を製作しているとのことである。
DS版以降では持ち上げることはできなくなり、【樽】共々【便利ボタン】を押すと問答無用でその場で木端微塵に破壊するようになった。
なお、これはパロディ作品の「勇者ヨシヒコ」にも採用された。
DQ5 
【あくまのツボ】【ツボック】という、壷に擬態した【トラップモンスター】が初登場。【ザキ】を唱えるために不用意に調べると【全滅】に追い込まれることも。
【インパス】の呪文の対象にもなったので、不安であれば目前の壷を調べる前に唱えておこう。
【レヌール城】にはSFC版に限り調べると別のフロアへワープする壷が登場する。同じくレヌール城では重要アイテムである【たいまつ】の入った壷があり、壷を調べることがゲーム進行に必須となった。
普通の壷以外に、【ルラフェン】の【ベネット】の家にはオブジェとして巨大な壷があるほか、【封印のほこら】には巨大な魔物【ブオーン】が封印された特殊な形の壷があり、封印が解ける直前には赤い光を放つ。
【工事中の神殿】には奴隷たちのトイレ代わりの壷が置いてある。
半歩ずつ進む仕様のせいで、今作は「2つ並んだオブジェを中途半端な位置から調べてしまい、どっちを調べたのか分からないため正しく向き合って計3回調べないと気が済まない」という泥沼に陥りがちな作品である。この仕様の問題点は【タンス】や【樽】にも言える。
タンスの方は次作で動きがついたので解決したが、壷と樽はオブジェを壊すことで中身を取り出すPS版DQ7まで待つことになる。
リメイク版 
例によってPS2版ではDQ7同様に持ち上げて割ることができ、DS版以降では持ち上げずに壊すようになった。
いずれにせよ、問題なくトラップモンスターは襲ってくる。
工事中の神殿のトイレ壷は当然だが持ち上げたり壊したりはできず、2回以上調べると「割らない方がいい」という内容のメッセージが表示される。
DQ6 
前作から変わった点は特になし。トラップモンスターも続投。
リメイク版では調べると壊すようになった。
DQ7 
この作品から【持ち上げ】の対象となり、持ち上げて【投げる】ことで壷を壊すことができるようになった。
中にアイテムが入っている場合は、壷が割れたときと同時にそれが手に入る。
なぜか一度画面を切り替えると元通りに復活しているのが不思議。
これにより、複数の壷が重なっている場合でも、内側にある壷を調べることができたり、進行方向に存在する障害物である壷を持ち上げて投げては破壊して通過する、等の行動が可能になった。
しかし洞窟内や敵のアジトならまだしも、善良な民間人の家の壷までも破壊する様は、モンスターよりもよっぽど凶悪である。なお、人に当ててもダメージは無い。
【便利ボタン】を使用すると自動的に破壊できるが、「しらべる」コマンドで壊さずに普通に中身を調べることもできるので、むやみに破壊して良心の呵責に悩まされる必要は無い。
なおトラップモンスターは壷を割った後に容赦なく出現する。さっき粉々に割ったはずなのに、なぜ壷型のモンスターが襲い掛かってくるのだろうか? とても不思議である。
持ち上げたタイミングで襲ってくるようにすればそれほど違和感も無かったのだが。
PS版の過去【ハーメリア地方】の【海底都市】には普通の壷よりも飛行距離の伸びた【よく飛ぶ壺】が登場するので、これを使用して海底都市内の仕掛けを解かなくてはならない。
現代【砂漠の村】には中に入ることのできる巨大な壷があり、【ふしぎな石版】が落ちていたり【旅の扉】が出現したりと、何かと重要な壷となっている。
リメイク版 
上述のリメイク版DQ4と同じく【持ち上げ】て破壊する動作が無くなったが、
キャラクター毎に壷を破壊するモーションが新しく用意された。
女性キャラクターは蹴って、男性キャラクターは殴って破壊する。【ガボ】は狼のネコパンチである。
トラップモンスターは割ろうとする直前に正体を現して襲ってくるという演出になっている。
持ち上げの廃止によって海底都市の「よく飛ぶ壷」も無くなったため、過去【ハーメリア地方】の【海底都市】の仕掛けがPS版とは大幅に変更されている。
【始祖たちの村の族長】と話すための条件も、「持ち上げを使って部屋中のゴミを捨てる」から「部屋にある壷を全部破壊する」という仕掛けに変更されている。
DQ8 
PS2版においては持ち上げる動作が健在で、壷を持っている間は移動速度が大幅に遅くなる。
その代わり「しらべる」コマンドが無くなったので、壷の中身を入手するには壷を持ち上げて割って取り出すことになる。
また、壷のトラップモンスターはこれ以降、【本棚】や【井戸】のもの共々含め全て削除された。
移植版では持ち上げるとすぐに壊すようになった。
DQ9 
とうとう持ち上げが廃止され、DS天空シリーズ同様に調べるとすぐに壷を壊すようになった。
また、【青宝箱】と同様に壷の中身がランダムに変化し、電源を切ると一度割った後の壷からでもアイテムが再び入手できるようになった。
なお、ゲーム最序盤で【主人公】が【守護天使】の時は、【ウォルロ村】の壷を割ることができない。
DQ9の世界にある壷は、【エラフィタ村】の井戸で【クエスト】を依頼してくる陶芸家ガリレーが製作しているらしい。
DQ10 
壊せないが、調べると何らかの素材が見つかる場合がある。
ストーリーでは【わかめ王子】の姿にされてしまった【ムーニス王】が入っていた。
その後、ムーニス王からツボに化ける【しぐさ】を教えてもらえる。
DQ11 
今作では壊した回数が戦歴に残るようになった。
3DS版では一部の壷の中身がランダムとなっており、時間経過で中身が復活する。
序盤で【デルカダール城】地下牢に投獄された時は壷を壊すことが必須である。この時、向かいの部屋に捕まっている謎の青年が「じたばたしてもどうにもならんぜ」と声をかけてくるが、多くのプレイヤーは別にじたばたしているわけではなくいつも通りに探索していただけだろう。
この壷のみ、イベント用の特殊処理になっているのか脱獄イベント以降は復活しなくなる。
イベント前ならセーブ&ロードで復活するが残っていてもイベント後に消える。
DQMCH 
人語を解し、喋ることができる【ふしぎなツボ】が登場しており、小さなメダルを集めている。
また、【フィールドイベント】で怪しい壷が登場し、その封を解くと【グランドサタン】などの上級モンスターが出てくることがある。
テリワン3D、イルルカ 
本編と同じくアイテム入りのオブジェクトとして登場。
テリワン、イルルカともに調べると蹴りで破壊する。
普通の子供であるはずの【テリー】【イル】【ルカ】が一蹴りで壷を粉砕するという恐ろしい光景が見られる。
不思議のダンジョンシリーズ 
単なるオブジェクトとしてでは無く、【アイテム】としても登場する。
ただし、いつもの通り町中等での【調べる】対象としても登場している。
壺の一覧についてはこちらを参照。
ちなみにこれはSFC版【風来のシレン】からの派生で登場したアイテムであり、アイテムとしての「壺」が初登場したのはトルネコ2からである。
主にアイテムを『入れる』ことで使用する。入れたアイテムに何らかの効果をもたらすものが多い。
壺の中に入れることができる容量は、アイテムの種類や重さに拘わらず、数個分、大体3~6個であり、
容量は【祈りの巻物】や【パルプンテの巻物】の効果で増やすこともできる。
たとえ何の効果が無くても、通常では持ち運ぶことができる量の20個を超えてアイテムを持ち運ぶことが可能になる。
ただし、壺の中に壺は入れられないのと、保存の壺以外は中身を自由に取り出せない。
中身を取り出すには、壺を壁へ投げて割るのが一般的。PS版トルネコ2のみ【すいだしの巻物】もある。
罠?やモンスターの特殊攻撃(【死霊の騎士】・【マドハンド】等)で落としても割れる場合があるので、
割りたくない壺を安全に持ち歩くためには【転ばぬ先の杖】や【壺強化の巻物】等の補助アイテムが必要になってくる。
また、上述の「壺強化の巻物」で壺を割れなくすることができるが、同時に簡単に取り出せなくなるので注意がいる。
GBA版トルネコ2からはR(R1)ボタン+A(○)ボタンでアイテムを選択して、まとめ入れができる。
(まとめ売りや【倉庫】を使う時もこのコマンド)。
入れる順番は選択した順では無く、アイテム欄の上から順番に入れることになる。
順番が大切な【合成の壺】に入れる際は、まずはベースになる装備品を入れてからまとめ入れするようにしよう。
他にも【保存の壺】にまとめ入れすることで、大切なアイテムを【サビ】攻撃や【催眠攻撃】から守ったりできる。
ちなみに上述以外にアイテムを「入れる」ことができない壺も存在しており、トルネコ2では『使う』、トルネコ3では『押す』、少年ヤンガスでは『こする』ことで効果を発揮する。
こちらは単純に「回数制のアイテム」となっており、回数が[0]になった壺は「使いきった」状態になるため、使用できなくなる。
上述と同じく容量を【祈りの巻物】や【パルプンテの巻物】の効果で、使用できる回数を増やす(戻す)こともできる。
ちなみにトルネコ3の『押す』は、生体医学における人体の「ツボ」に引っかけた洒落である(【不思議のダンジョン】で壺が初登場したSFC版【風来のシレン】では、「背中の壺」を押すとHPを回復できた)。
序盤を除いた多くの【ダンジョン】では橙色の文字で未識別の状態で表示されており、基本的には『ふとい壺』・『まるい壺』・『かたい壺』といった「形容詞」が使われている。
基本的には【インパスの巻物】を未識別状態の壺に使用して識別するか、または適当なアイテムを壺の中に入れてみて、何の効果を持っているのかを確認しないとどんな壺なのか判明しない。
【へんげの壺】・【火薬壺】等、壺の中に入れたアイテムが消滅してしまう壺も存在すれば、【ふつうの壺】・【われない壺】等、壺の中に入れたアイテムが何も変化しない壺も存在する。
識別を難儀にしている原因でもあるわけだが、それがこれらのユーモア溢れる壺の面白い所でもある。
なお、トルネコ2とトルネコ3では『壺』と、少年ヤンガスでは『壷』と表記されている。
この大辞典でも、少年ヤンガス以前に登場する『壺』と、少年ヤンガスのみ登場する『壷』とで、表記を区分している。
スラもりシリーズ 
【スラ・ストライク】や物投げ、モンスターの攻撃で壊れ、アイテムやゴールドが手に入ることがある。
スラもり1ではこれを壊すミニゲーム【ドキドキツボくらっしゅ】が存在する。
DQH 
バトルステージでは攻撃することで破壊できる。中にはアイテムが入っていることも多い。
DQB 
家具の一種として登場。
材料は【土】×3+【あおい油】。
部屋作成や【設計図】などによく必要とされるので、出番は多い。
これ5つと【収納箱】を置いた部屋は【ツボだらけの部屋】となる。
DQB2 
表記は「つぼ」。
材料が【泥】+【油】に変更された。また石でできた【石のつぼ】も登場する。
本作でも色々な部屋レシピで要求されるのは前作と同様であるが、本作では明確な役割として【トイレ】の用途として用いられるという点が挙げられる。
流石に室内に普通に置かれたつぼがトイレとなることはないが、【部屋レシピ】としての【トイレ】に用いた場合にはつぼがトイレになる。事実プロローグの【ハーゴン教団】の船でも【牢屋】の中につぼが置かれており調べるとトイレとして用いられていることが分かる。
「男子トイレ」「女子トイレ」「みんなのトイレ」の3つはツボでは作れず、【トイレ(家具)】を使う必要がある。
トイレとして用を足されると【こやし】がビルドされる。こやしは肥料などに用いられるので、どんどん農業や緑化の促進に貢献してもらおう。
DQウォーク 
「かいふくスポット」という緑色の柱状のオブジェクトがフィールド上に点在しており、近づくと上部がツボの形になる。
タップするとツボを割るモーション・効果音が発生し、HP・MPが40%ずつ回復。また回復アイテムや交換用メダルなどが手に入る。
一度ツボを割っても一定時間が経過すると機能が復活する。
自宅に飾る家具としてのツボも何種類か存在する。
他のプレイヤーの自宅に入ることができるが、ツボやタルを割ったりはできない。
モンパレ 
「やくそうのつぼ」等戦闘中に消費するアイテムの範囲版として登場。
ダイの大冒険(2020年版アニメ) 
第62話におけるアニメオリジナルシーンで登場。
【破邪の洞窟】に水がめのような大きな壺が二つ並んで置かれており、【レオナ】が喜んで駆け寄って中身を確認する。しかし先を急ぐ必要があったため【フローラ】たちにはスルーされてしまい、レオナは「洞窟にある壺を無視?」と残念がっていた。
【あくまのツボ】でなくてよかった……と言いたいところだが、この後原作通りの【ひとくいばこ】の件があるので、その前振りとなっている。