概要
丈夫な木の板を鉄の輪の箍(たが)で留めて作られる容器。
構造上箱や袋よりも壊れにくいため、古くから貯蔵、運搬用の優れた入れ物として重用されており、コンテナやパレットといった新たな大量輸送スタイルが確立するまで長らく第一線で活躍していた。
【船】でよく見る印象なのは貯蔵・運搬に優秀なことだけでなく、樽自体が箱などより高価で数を揃えるにはそれなりの財力が必要であったためである。
液体の長期貯蔵が可能かつ、木材が適度に酸素を取り入れることから酒や【みそ】などの発酵にも利用されている。
現物を見たことがなくても、「黒ひげ危機一発」などの形で見覚えのある人は多いだろう。
ドラゴンクエストではDQ4以降の作品にて登場し、ゲーム内では「タル」とカタカナ表記。「樽」も「壷(壺)」も常用漢字外で読みが難しく読めないプレイヤーが居る可能性を考慮してだろう。
DQ5以降(リメイク版DQ3・DQ4含む)では何らかのアイテムが入っている場合があり、【タンス】や【壷】と同じく物色の標的となる。
中身はやはり【やくそう】などのショボイ道具が多いが、小銭や【ちいさなメダル】が手に入ることもある。
古今東西、船に密航したりで隠れたがる場所といえば、という事でも樽の中は大定番の場所。
ドラクエでも人が入っている場合もあるが、なぜか小柄な【王子】ばかりなのが特徴。
また、「樽の中に隠れる」は、このドラクエシリーズを皮切りに他作品のゲームにも少なからず影響を与えているのは紛れも無い事実。
【ひとくいばこ】や【あくまのツボ】と違い、樽に化けた【トラップモンスター】はリメイク版DQ7に登場した【しにがみのタル】一種のみだが、DQM2(GB版のみ)で樽に潜んだ【シャドー】が登場している。
実はDQM1の【タイジュの国】の【格闘場】にもモンスターが入っている樽があるが、調べてもすやすや寝ていて戦闘にはならず、どのモンスターなのかも不明。
DQ1・2(リメイク版)
オブジェクトとして追加されたが、DQ5と異なり調べることはできない。
HD-2D版
晴れて調べられるようになった。調べられるタルの形状はHD-2D版DQ3と共通。
町だけでなく【ひみつの場所】やダンジョン内にも追加されている。マップに宝箱の位置を表示できるようになったが、タルやツボには対応していない。
DQ3(リメイク版)
オブジェクトとして追加され、調べるとアイテムを入手できるようになった。ちいさなメダルが入っていることもある。
調べた後も樽はなくならない。
HD-2D版
数が増えており、壷ともどもダンジョン内に追加で置かれていることもある。
調べられる対象となるのは、上に何も乗っていない樽のみ。
DQ4
初登場。【定期船】でオブジェクトとして設置されたが、ただの飾りであり調べる対象ではない。
PS版ではDQ7と同じく【持ち上げ】て破壊できるオブジェクトとなり、アイテムを入手できることがある。上述通り、頑丈さも取り柄の設備なのだが…ある意味【タンス】を勝手に開ける以上にひどい行為では?
第四章で【キングレオ城】から脱獄する際に通路が樽で塞がれているため、破壊することが必須となった。
DS版以降では調べるとその場で破壊するようになった。
DQ5
調べてアイテムを入手できるようになったのはこの作品が初。調べると「◯◯◯◯は タルを のぞきこんだ。」と表示され、調べた後も樽はなくならない。
PS2版では持ち上げて破壊できるようになったが、DS版以降では調べるとその場で破壊するようになった。
今作では【乗り物】の一つとも言える。【主人公】と【ヘンリー】らが【工事中の神殿】から樽に入って脱出する際に乗り込むのがそれで、リメイク版ではかなり高いところから海面に叩きつけられるムービーが入るようになった。
実際だったら叩きつけられた強烈な衝撃で即死の可能性大だが……。
DQ6
前作と同じ仕様。調べた後も樽はなくならない。
【サンマリーノ】に店売りより早く【てつのつめ】を入手できるありがたい樽がある。【ハッサン】用に是非とも。
【ホルストック】では【ホルス】が樽の中に隠れており、調べて見つける必要がある。
リメイク版では調べるとその場で破壊するようになった。
DQ7
破壊するようになったのは今作から。便利ボタンで頭上に持ち上げ、もう一度押すと投げつけて破壊する。破壊された時点で中身のアイテムを発見できる。
ストーリー開始直後には、樽が置かれた奥に隠れている【マリベル】を、樽を壊しながら見つけるチュートリアルが用意されている。
なぜか、一度画面を切り替えると元通りに復活しているのが不思議。
リメイク版では調べるとその場で破壊するようになった。
なおPS版では現代【クレージュ】の町長の家の横の樽を壊すと、なぜか壷が割れた音が鳴るバグが発生する樽が1つある。
またPS版の【デバッグルーム】内の一部には、【海底都市】の仕掛けに使われる【よく飛ぶ壺】ならぬ『よく飛ぶ樽』が1つ置かれており、こちらは残念ながらシナリオ攻略には関与しない。
DQ8
前作と同じく便利ボタンで持ち上げ、もう一度押すと地面に叩きつけて破壊する。持ち上げている間は移動速度が遅くなる。
【日野晃博】のこだわりにより、持ち上げてから思いっきり振り下ろして叩き割ってタガが外れる破壊アクションが無駄に凝っている。
また、【チャゴス】が樽を改造して樽に隠れたまま城を脱走しようとした話が聞ける。
スマホ版以降では調べるとその場で破壊するようになった。
DQ9
持ち上げが廃止され、調べるとその場で破壊する。
【青宝箱】と同様に一度電源を切ると一度割った後でもアイテムが再び手に入るようになった。中身はランダムに変わる。
DQ10オフライン
オリジナルがMMORPGである影響か、調べても破壊しない。また、一度調べた樽は近づいても【アクションアイコン】が出ず、調べることもできない。
【エルトナ大陸】では四斗樽(菰で巻かれた日本酒用の樽)もみられる。
Ver.2
【グランドタイタス号】の甲板に一つだけ色違いのタルがあり、調べると「タルの中から そこはかとない気配を感じる……。」というメッセージが出るが、オフライン未実装の要素である。
DQ10オンライン
樽に化ける【しぐさ】をおぼえられるほか、海賊の特技として【タル投げ】がある。
DQ11
DQ9と同じく、調べるとすぐに破壊する。
PS4版等ではアイテムを拾得できるのは小さめの樽だけで、大きめの樽は調べられない。また主人公が足で触れるだけで壊れる樽もあるが、これらからはアイテムは得られない。
3DS版等では一部の樽の中身がランダムになっており、一度マップを出て再び入ると中身が復活する。また、壊した回数が戦歴に残る。
スラもりシリーズ
スラもり1とスラもり3にアイテムとして登場。
スラもり1ではキャッチし損ねたり普通に投げると壊れて消えてしまう上、しばらく復活しない。置かれている場所も少ないので意外と貴重な資材。
スラもり3では投げると一直線上に転がすことができ、当たると敵を潰すことができる。
船バトルにおける威力は18。
ヒーローズシリーズ
主に【空艦バトシエ】【ゼビオン】といった拠点に設置されている。
調べるとアイテムが入っていることがあるが、持ち上げたり破壊したりすることはない。
ビルダーズ1
家具の一種として登場。
一部の章では【ふとい枝】と【ひも】で作れる。材料的に足りないような気がするが、気にしてはいけない。
入れ物仲間で【ツボだらけの部屋】に時々補給される。
また、横向きの【酒ダル】も登場している。
このタルには「【テーブル】」の属性が付けられているため、その上に飾り用の家具を置くことができるし、【ごはんどころ】や【薬局】などの【部屋レシピ】にも有効である。実際、マイラの拠点にはタルの上に【本】が置かれている。
タル自体は【廃墟】の中に放置されていることも多いので、これを知っていれば拠点を素早く充実させることができるだろう。
ビルダーズ2
前作から続投。豪華点は5。【ムード】はナチュラル。材料は【木材】x2・ひもx1に変更された。
壊すとシリーズお馴染みの樽を壊す音が鳴る。
今作ではテーブル系統から外されたため、テーブル系の【カタマリ】を作る場合は注意。
新たにこわれたタルが追加された。海岸や船着き場に配置されていることが多い。
普通に破壊すると木材になってしまうため、回収するには【ビルダーハンマー】が必要。
作成できる【作業台】は【きりかぶ作業台】だけなので実質的に本編をクリアしてから。タル1個からこわれたタルを1個作成できる。
また、酒ダルが飲料や発酵食品を【料理】できる作業台に変わり、ブロックの染色に欠かせない【染料ダル】も登場した。
船と船旅が初めてピックアップされたDQ2ベースの世界観だけに何隻も現れる船には、多数のタル系オブジェクトが設置されている。タルの価値と印象度が最も高まったドラクエかもしれない。
トレジャーズ
お宝に【コケむしたタル】が登場。
ドラけし!
盤面上の障害物。
通常→金具突き→紫の布付きの順に耐久値が1上がっていく。