【人種】/竜牙の民

Last-modified: 2022-11-29 (火) 19:04:02

アルファベット表記:L-C
読み:りゅうがのたみ/ル・カ
区分:鱗阿
発案者:tocoma110
Tag: 人種 鱗阿 非加盟種 発案:tocoma110


概要

鱗阿に分類される少数種族。
猛鱗の民邪鱗の民よりもさらにを彷彿とさせる外見を持っていることで知られる。
だが、それ以上に彼らを印象付けるのはその身体能力。
殻纏いの民と互角とされるほどの身体能力は非常に稀有なもので、単独で魔鬼種族と渡り合え素数少ない人種として知られている。
また、脊椎動物系としては稀有な文明保有六肢類でもある。


一方、排他的な傾向が強いことから文化交流は薄く、不明な点が多い。
そのため同盟種には分類されておらず、非加盟種扱いとなっている。

 

分布

大陸全体での分布は不明だが、爬州楪州燦州南部に大規模な集落があることが知られている。
それらも草原地帯・密林地帯・山岳地帯で分かれており、明確に「こうした環境で暮らしやすい」という特徴は知られていない。

 

形態

「人型の竜」と勘違いされることもあるような姿を持つ。
一見すると獣脚型の脚部を持つ動物系特徴の強い人種だが、そこにある特徴はほかの同盟種とは一線を画している。

  • 長い尻尾は尾骨の当たりから伸び、非常にしなりよく動く。
    尻尾は細やかに動き物をつかみ引っ張ることすら可能で、荒事に際しては鞭のような打撃武器として活用出来るほどの頑強性も備えている。
    彼らはこの尻尾を様々な局面で活躍させる。
  • 背面からは皮膜の翼が生えている。
    これは竜種のような飛行能力を実現するものではないが、高所からのわずかな滑空や速度緩和を実現する程度の頑強性・筋力を備えている。
    また簡素ながら波音器官としての機能も備えており、後述のブレス能力のための精素吸収・変換器として作用する。

顔つきも極めて竜に酷似し、明確に角を備えている。
大抵は眉上のラインから後方へ延び、緩やかなうねりを見せることとなる。角は骨が芯となっているため、一度折れてしまうと元の長さに伸びることはまずない。


鱗は多様な形質のもので構成され手織り、まるで精緻な装甲のようにも映る。
部位によって形状は大幅に異なることも珍しくない。
また、うっすらと独特の紋様が浮かんでおり、それに竜紋鱗との共通性を見出す研究者も存在する。


体色は地域によって傾向が決まっている。
基本的に保護色に近い色合いとなるため、河川付近や森林部などは暗色、草原地帯ならば明るめの緑色、山岳地帯は灰色など、直感的に分かりやすい。


身長は平均2m未満、翼長も片翼1m足らず程度。尻尾は1~1.5m前後。

 

生態・特徴

前述の通り、大陸有数の身体能力保有種族。
片腕で身の丈を超える巨岩を放り投げ、10mを超える高さを軽々と飛び越える。彼らの身体能力は単独で擬竜類と渡り合えるほどであり、それ故に人型の竜と勘違いされる原因ともなっている。
これほど間に高い能力を持つ種はほかに殻纏いの民くらいのものであり、両種は大陸二大巨頭として知られている。


肉体的な頑丈さも際立っており、並大抵の武器では傷つけられない。
鱗は硬質かつ柔軟な変化で弾丸すら弾き、病毒に対しても高い抵抗力を備えている。

  • 有隣類と目されるが寒冷・乾燥にも強い様子。

視覚・嗅覚・聴覚のいずれも優れ、立体的な空間把握能力に優れる。
彼らがアクロバティックな動きを可能とするのは、こうした感覚器官の優秀さにも由来する。

  • また精素感知能力も高い。

文明種にしては非常に珍しく、ブレス器官を備えている。
厳密なブレス能力としては精術とのハイブリッドであり、生体の共鳴と合わせることで複数のブレスを扱うことが出来る。
防衛用の最終手段らしく多用することはないが、その威力は傾向兵器レベルとして考えれば別格のものと言える。

  • そのため、本種を擬竜類にも含めるべきとする声がある。

知的能力も高く、他種の言語なども短期間で習得することが可能な様子。
また分析能力・応用能力も高いため、工業的な設備こそ作ることは珍しいが、それらに由来する器具なども問題なく扱える。当然、指先も器用に動く。


食性はおそらく雑食。
何でも広く食べるようだが、擬竜類の肉を特に好むとする記録もある。
知恵蜜の果実も好物とするようで、差し出されると喜んだという。


寿命は不明。
記録によっては200年を優に超えるとも言われる。

 

文化

基本的に排他的で同種意外とかかわることは稀有。
大陸同盟に残る記録でも真っ当な交流についてのものは稀少で、数件程度。
一般的に彼らは集落とその周辺地域に明確な印*1を設けており、そこを越える者に容赦をしない。


領域外においても他種と関わることは厭う傾向にあるが、全く関わらないわけでもない。
困っている者がいれば手を助けることもあるほか、助けられれば義理堅くその恩を返そうとする。

  • 彼らは彼らの掟を超えない限り、義理を重んじる傾向にあるようである。
    実際、同盟種に命を救われた個体が、その恩を返すために願いを聞き入れ、しばらく旅に同行したなどの話も存在する。
    ただし、都市部・集落に滞在することはしなかったらしい。

なお、彼らは家畜として擬竜類を飼育していることが多い。
騎乗用から食用など幅広く使用しているようで、彼らの扱う道具などには顕著にその特徴がみられる。


加工技術も備えるようだが、肌人のような工業文明を築くことは珍しい様子。
生体素材を活用する形を好み、特に擬竜のそれを用いる。
彼らの使う刃物は大抵が竜の爪・牙を加工している。


衣類は局部など部分的な局所を隠す以外、装飾に細々としたものを身に着ける程度。
特定の役職についている個体などは特別な衣装を身に着けるようだが、平時は裸に近い格好をしている。


有鱗系種族に多い通り、彼らも“龍”信仰?の文化を持つ。
彼らの生息域は真竜類あるいはに関連した場所が近い。そのため彼らは崇拝する存在を守るあるいは刺激しないため、強い排他性を得るに至ったのではないか、と囁かれる。

名前について

彼らが名乗ることは極めて少ないため、仔細は不明だが、一般には個人名のみを名乗り、正式な名乗りを上げる場合のみ『出身地名・個人名』の形で口にするという。
このうち、個人名は『信仰するの頭文字=個人の特徴に由来する名前』といった表記になる。
極めてまれなケースではあるが、何らかの理由で信仰する龍が変わってしまった場合は、個人名も変化する。

  • 例:
    バァヌ河のリ=ケルグ
    (バァヌ河の里出身の・?を崇める=ケルグさん 程度の意)

 

関連するもの

 


相談コメント欄


*1 視覚・嗅覚・聴覚に訴えかけるものを用意しているほど。