FF零式
ただの一兵卒でしかない彼を極秘任務に就けた理由を知った時の軍令部長の言葉。
イザナを困難な任務に就けたアレシアに理由を問うと、あの子が望んだからと答えた時に軍令部長は激昂して責め立てた。
一般兵を大した理由もなく生還が困難な任務に就け、そのくせまったく自分は悪くないと言わんばかりのアレシアの態度は許しがたかったのだろう。
軍令部長は経歴を見る限り、下っ端からの成り上がりなので末端の兵の感情を理解しているからこそなおさらである。
……このアレシアの態度が軍令部長を怒らせ、後々のこの人の暴走やあの人の悲劇に繋がる。
- もっとも、彼女の思惑は大戦を起こし命の循環を加速させることにあるのだから、誰が死んでも同じことだし兵を温存しようなどという発想は欠片も無いから仕方がない。
軍令部長も彼女の正体を知らないからこんな口が叩ける、という事情もあるが。
プレイヤーからは嫌われるハゲだが、こんな無茶ばかり押し通されては0組へいい感情は抱けないだろう。
彼もまたアレシアの犠牲者…と言えるかもしれない。
だからと言って後々の愚行が許されるわけでもないのだが。
- だからといって何の手も打たなければ末端の兵から魔法局のやり方を認めるのかと後ろ指を指されるのは必至。
ぶっちゃけ軍令部の将官達にとって0組はウザい存在以外の何物でもなかったのでは……
だから0組をなにかと擁護するクラサメは死亡確定の任務を与えられる羽目に。
どう考えてもアレシアさんのせいです。
FFアギトで大人の朱雀軍人達を秘匿大軍神の生贄とすることを候補生達が知り、作戦変更の嘆願をされた時の軍令部長の台詞を見るに、あらゆる意味でアレシアが許せなかったに違いない。
以下全文
何だ、(主人公の名前)?
お前も私に、作戦変更の嘆願に来たのか?
ふん……お前達にはわかるまい。
私がどのような想いで、あの決定を下したのか。
軍人にとって、戦場に立つ兵士は家族同然だ。
誰が好き好んで、その命を差し出すものか。
だが、他にもう手立てがないのだ。
このまま手をこまねいていれば、
いずれ、朱雀は白虎に滅ぼされるだろう。
……いいか、それが現実というものだ。
いくら綺麗事を並べても、どうにもならん。
それともお前たち候補生が、召喚の犠牲になるというのか?
あるいは国民の命を、使えというのか?
ふん、確かにそれは名案かもしれん。
だが、我々軍人を――
大人を、見くびってもらっては困る。
お前たち若造を、ここまで戦争に巻き込んでおいて、
今さらそんな無様な真似が、できようはずがない。
だから私は、お前たちに何と言われようと、
この決定を覆すつもりはない。
私は軍の長として、この作戦に志願した者たちの想いを、
尊重せねばならんのだ……!
お前たちは、お前たちに与えられた戦場を、
守りさえすればいい。