Dolphin 5.0 概要
前回の安定版リリースから実に3年弱、1万回に近い更新を経て Dolphin 5.0 安定版 がリリースされました。
4.0までで基本的なエミュレーション部分は完成していましたが、コードに容赦なく手が入れられた結果、4.0以上の精度と3.0の頃に匹敵する動作の軽さの両立に成功。
一方で実験的な機能として長年放置されていた、GBAエミュとの連動/立体視表示/ネットプレイはほぼ一から作り直した結果、実用的なレベルまで改良されました。
詳しくは 公式Blogの記事 をどうぞ。動画付きで更新点が非常に詳しく分かりやすく解説されています。
また、5.0から動作環境は 64bit OS のみとなりました。Direct3D9 も既にサポートされなくなっているため、実質的に WindowsXP は動作対象から外れたことになります。
Dolphin 5.0 安定版 ダウンロード
チュートリアル ~ 起動・初期設定・アップデートについて
Dolphinも最初のリリースから12年、オープンソースになってから計算しても8年という歳月が経ちました。
今もアップデートはほぼ毎日行われており、その勢いは衰えていませんが、大きな問題や機能追加がほぼ解消したためか、安定版のリリーススピードについては鈍化しています。
そこで今後は当Wikiでも、安定版ではなく開発版の使用を積極的に推奨していきたいと思います。
ただどちらを使用する場合にしても、安定版のインストールは行っておいたほうが良いでしょう。詳しくは以下のチュートリアル先で解説します。
→ チュートリアル:Dolphinのインストールと初期設定 へ
主な更新点
▼動作の最適化&高速化
古いコードの最適化・アルゴリズムの変更などにより大幅に動作速度が改善されました。
高速化だけではなく、マリオカートのリプレイが正しく再現されるようになるなど、精度も向上しています。
▼DirectX12への対応
最近実装されたばかりで検証不足ですが、一部のゲームで数倍のパフォーマンスが得られるほか、4Kなど高解像度でのプレイ時にも恩恵を得られるようです。
▼WiiUゲームキューブコントローラ接続タップへの対応
ドライバレベルでネイティブに対応しており、極めて実機に近い操作感が得られます。詳しくは こちらのページで 。
▼CPUのオーバークロック(OC)のサポート
OCすることで、実機では処理落ちしてしまうゲームでも快適にプレイできるようになりました。
▼ゲームボーイアドバンス連動機能の改善
速度・精度共に大幅に改善され、対応タイトルの多くで正常に動作するようになりました。詳しくは こちらのページで 。
▼ネットプレイの改善
安定性が大きく増したほか、ポート開放が不要なTraversal形式の接続が可能になっています。
▼立体視機能の改善
有効時の動作速度の改善に加え、別の立体視方式や見え方の調整機能が追加されました。
▼実機リモコンプラス(-TR)接続問題の解消
Windows8以降に限りますが、実機リモコンプラスがDolphinで認識されない問題が解消しています。
▼フルスクリーン表示方式の変更
排他的なフルスクリーンをサポートしたため、フルスクリーン表示時のパフォーマンスが向上しました。
▼カスタムテクスチャの事前キャッシュ
ゲーム開始時に一気にカスタムテクスチャを読み込むことで、プレイ中の読込ラグを軽減できるようになりました。
▼Wiiメニュー周りの改善
ディスクチャンネルから直接ソフトが起動できるようになりました。
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