安定版と開発版の違いについて

Last-modified: 2016-06-25 (土) 09:29:07

安定版と開発版

さて、ここまではDolphin安定版の導入について書いてきましたが、Dolphinには安定版の他にも開発版というバージョンがあります。

先ほど安定版をダウンロードしたページで下に出ていたやつですね。Dolphinをアップデートする時は、基本的にこの開発版を上書きしていく形になります。

Dolphinの開発には Git というバージョンを管理するシステムが使われています。このシステムを乱暴に説明すると、

誰かがDolphinのソースコードを1文字でも変更したら、1時間以内にそれをビルドしたバージョンがWebサイトからダウンロードできるようになる、というものです。

とはいえ、悪意のあるコードを仕込まれたり、初心者に下手なコードを書かれたりすると困るので、実際はDolphinの開発チームによって変更内容を審査するプロセスが間に挟まります。

しかし、ここで審査するのは基本的にコードの書き方が正しいかどうかだけです。ありがたいことに、現在もDolphinは1日に数回は更新されるほどの開発スピードが保たれています。

この状況下では、新機能の追加やエミュレーションの処理方式の変更があったときに、毎回「この変更が問題にならないか、全部のゲームの挙動を確かめてから出そう」というわけにもいきません。

つまり開発版というのは「おそらくこの変更は他の所に悪影響を与えないだろう。もし問題が発生しても、気づいた誰かがそのうち直せば良い」というスタンスでリリースされているということです。

 
 

要するに開発版にアップデートするということは、

新しい機能を使うことができたり、今まで動かなかったゲームが起動できるようになったり、動作が軽くなる一方で、アップデートを重ねる内に

便利だと思っていた機能が無くなったり、その前まで正しく動いていたゲームがおかしくなったり、設定やセーブデータが壊れたりするリスクがあるということになります。

 

 

「それでは、安定版が出た時だけアップデートすればいいのでは?」という声が聞こえてきそうですね。

たしかに、安定版はそれを出すと決まった段階で機能追加などは避けてバグ取りに専念され、どんな環境でも比較的問題が出にくいバージョンが採用されます。

しかし今回初めてDolphinを導入したという人以外はお気づきでしょうが、Dolphinの安定版の更新というのは1年に1回程度しかありません。

最近ではその頻度も徐々に長くなってきており、4.0 → 5.0 の場合、ほぼ3年ごしのアップデートになってしまいました。これでは開発版との差異が大きくなりすぎです。

また言い方は悪くなりますが、念入りにバグ取りをしているといっても所詮はフリーソフトです。商業ソフトのように何百人ものデバッガーが突然現れて手助けしてくれるわけではありません。

限られたメンバーで致命的なバグを直すのが精一杯、安定版であったとしても細かいバグや使い勝手の悪い部分までの全てに手が回ることはありません。

 
 

というわけで長くなりましたが、Dolphinの基本的な運用は、

最初に致命的なバグのない安定版を入れ、その後開発版をタイミングを見てアップデートしていく

のが良いかと思います。というか、公式でもコレが推奨されています。

上で開発版のリスクについておどろおどろしく書きましたが、4.0以降の開発版ではそれほど致命的な問題は発生していませんし。

 

なによりも、アップデートと書きましたが安定版と開発版というのは共存可能なのです!

長くなってしまいましたが、次のページで最後です。具体的なアップデートの方法を説明します。

 

→ Dolphin 開発版の導入