ver7.1.0 から ver7.6.0 へのバージョンアップです。
Light.vnサンプルのスクリプトなどを比較して、変更になったコマンドや記述をみていきます。
- 以前のバージョン内の記述などを変更しないと、機能しなかったりエラーがでてしまうポイント。
- テキストボックス(textbox.txt)
- バックログ画面(sys_backlog.txt)
- コンフィグ画面(sys_config.txt)
- サウンド設定(sys_config-sound.txt)
- ボイス設定(sys_config-voice.txt)
- インフォ設定(sys_config-info.txt)
- セーブ画面(sys_save.txt)
- ロード画面(sys_load.txt)
- メニュー画面(sys_menu.txt)
- ダイアログ画面(sys_msg.txt)
- イベント(sys_events.txt)
- ページ(sys_config-pages.txt)
- settings.xml
- settings_dev.xml
以前のバージョン内の記述などを変更しないと、機能しなかったりエラーがでてしまうポイント。
- Ver7.6.0 アップデート内容(2021/09/10) から
- 文字窓の横幅・縦幅がゼロより大きな数値であることが必須に変更されました。
- コマンド「砂時計解除」が廃止され、砂時計はこれから「アウト」で削除可能になりました。
- 「トラックバー」の記述の仕方が更新されました。
- コマンド「ループ終了」が廃止され、ループだけでなく現在行われている演出変化を終了させる「変化終了」が追加されました。
- コマンド「シスボタン」が廃止されました。
- 「文字窓待機絵」の仕様が変更されました。
- 「ボタン文字」の仕様が変更され、対象の文字の子として文字を追加するようになりました。
- ボタン文字への文字関連コマンド適用において、ボタンの個体名の末尾に「_text」を付与した対象名にすることが必須になりました。
- コマンド「文字窓スキン」の仕様が変更され、対象の文字窓の子として絵を追加するようになりました。
- コマンド「ボタン活性スタック」が追加されました。
- フォルダ「Particles」がフォルダ「Images」内に移動になりました。
- コマンド「イベント」およびスクリプト「sys_events.txt」が追加され、ロード後の処理がカスタマイズできるようになりました。
- システムのスクリプト記述が一部変更となっています。
(テキストボックス・バックログ・コンフィグ・サウンド・ボイス・インフォ・セーブ・ロード・メニュー・ダイアログ・ページ)- メッセージスクリプトの特殊性を削除したことにより、ダイアログ「sys_msg.txt」スクリプトの記述が変更になったことは重要です。
- 今回のアップデートでは「Particles」フォルダが削除されました。
「Particles」フォルダは「Image」フォルダ内に移動させておきましょう。
制作した作品のバージョンアップの際は「BGM」「Fonts」「Image」「Movie」「Particles」「Patch」「SaveData」「Screenshots」「Scripts」「SFX」「Voices」の素材フォルダを ver7.6.0フォルダの方に移動しましょう。
テキストボックス(textbox.txt)
- 「栞 default」まわりのスクリプトが調整されました。
該当する箇所を全て変更しましょう。
- 「栞 cache」「プリーロード Fonts/NotoSansCJKjp-Regular.otf」を追加することにより、フォントのプリーロードを経由して文字窓を表示させるようにしています。
- 「文字窓待機絵」の仕様が変更されたことにより「アニメ登録」と合わせて、動く待機絵として記述変更しています。
- 「文字窓スキン」の仕様が変更されたことにより指定数値が変更になっています。
- 「文字出力効果」の実装により数値「8」で追加記述されました。
- キャラ名が無かったときのための「スクリプト system/textbox.txt name_none」を読み込むように追加記述されました。
バックログ画面(sys_backlog.txt)
- 「栞 log_display」以下のスクリプトが調整されました。
該当する箇所を変更しましょう。
- 「ボタン単独活性化」が「ボタン活性スタック」に変更されました。
- 「バックログ設定」のスクロール設定がなくなったことにより「トラックバー」が追加されました。
コンフィグ画面(sys_config.txt)
- 「栞 config_in」まわりのスクリプトが調整されています。
該当する箇所を全て変更しましょう。
- 「ボタン単独活性化」が「ボタン活性スタック」に変更されました。
- 「シスボタン」が「ボタン」に変更されました。
サウンド設定(sys_config-sound.txt)
- 「ページ(sys_config-pages.txt)」内スクリプトの変更により、「スクリプト」の指定先が変わっています。
該当する箇所を変更しましょう。
- 「ボタン単独活性化」が削除されました。
- 「シスボタン」が「ボタン」に変更されました。
ボイス設定(sys_config-voice.txt)
- 「ページ(sys_config-pages.txt)」内スクリプトの変更により、「スクリプト」の指定先が変わっています。
該当する箇所を変更しましょう。
- 「ボタン単独活性化」が削除されました。
- 「シスボタン」が「ボタン」に変更されました。
- 「トラックバー」が更新されたため、記述が変更になっています。今回から縦表示・横表示の選択が可能になっています。
インフォ設定(sys_config-info.txt)
- 「ページ(sys_config-pages.txt)」内スクリプトの変更により、「スクリプト」の指定先が変わっています。
該当する箇所を変更しましょう。
- 「ボタン単独活性化」が削除されました。
- 「シスボタン」が「ボタン」に変更されました。
- 各ボタンをフェードインさせるために「.イン sys_.* 300」が追加記述されました。
セーブ画面(sys_save.txt)
- 「ボタン単独活性化 ~save_」が「ボタン活性スタック push ~save_」に変わりました。
該当する箇所を変更しましょう。
- コマンド「イベント」の実装と「イベント(sys_events.txt)」追加により、「イベント load 後 スクリプト system/sys_events.txt load_after」が追加記述されました。
これでロード後の処理のカスタマイズが可能になりました。 - 「ボタン活性スタック」調整のため、背景画像の個体名が「~save_menu」から「~menu_save」に変わりました。
- 「栞 display_fadein」以下「栞 display_immediate」以下のスクリプトが追加されました。
ボタンのフェードインなどの時間を指定しています。
- 「ボタン単独活性化」が削除されました。
- 「ボタン」「文字」に「0」を追加しています。
- 「シスボタン」が「ボタン」に変更されました。
- 各ボタンをフェードインさせるために「.イン \~save_.* {{ in_time }}」が追加記述されました。
- 「ジャンプ display_info」が「ジャンプ display_immediate」に変わりました。
上記追加の時間スクリプトを経由させてから「ジャンプ display_info」させる動きになっています。
- 各ボタンのフェードアウトのために「.アウト \~save_.*, \~savepage_str 300」が追加記述されました。
- 「ボタン全活性化」が「ボタン活性スタック pop」に変わりました。
- ページ移動のスクリプト内の「ジャンプ display_info」も「ジャンプ display_immediate」に変わりました。
ロード画面(sys_load.txt)
- 「ボタン単独活性化 ~save_」が「ボタン活性スタック push ^save_」に変わりました。
該当する箇所を変更しましょう。
- 「栞 display_fadein」以下「栞 display_immediate」以下のスクリプトが追加されました。
ボタンのフェードインなどの時間を指定しています。
- 「ボタン」「文字」に「0」を追加しています。
- 「シスボタン」が「ボタン」に変更されました。
- 各ボタンをフェードインさせるために「.イン \^save_.* {{ in_time }}」が追加記述されました。
- 「ジャンプ display_info」が「ジャンプ display_immediate」に変わりました。
上記追加の時間スクリプトを経由させてから「ジャンプ display_info」させる動きになっています。
- 各ボタンのフェードアウトのために「.アウト \^save_.*, \^savepage_str 300」が追加記述されました。
- 「ボタン全活性化」が「ボタン活性スタック pop」に変わりました。
- ページ移動のスクリプト内の「ジャンプ display_info」も「ジャンプ display_immediate」に変わりました。
メニュー画面(sys_menu.txt)
- 各ボタンに「順表示」「拡大」「フェードイン」の演出が追加されました。
該当する箇所を全て変更しましょう。
効果時間の設定項目を持つ効果コマンドの先頭に「.」を付与すると、コマンドの適用終了までスクリプトの以降行の読込みを一時待機します。
これにより「直列処理(順に表示)」されるようになります。
ダイアログ画面(sys_msg.txt)
- メッセージスクリプトの特殊性を削除したことにより、スクリプトの記述が変更になりました。
該当する箇所を全て変更しましょう。
- 「キートリガー活性化 false」が追加記述されました。
- 「ボタン単独活性化 msg_」を「ボタン活性スタック push ^msg_」に変更しました。
- 「絵」「文字」「ボタン」に「0」を、各個体名の先頭に「^」を付けています。
- 「ダイアログ結果」ではなく、「yes」「no」スクリプトへ飛ぶように栞へ「ジャンプ」するようになっています。
- 「待機 メッセージ選択」が「待機 ボタン選択 ^msg_btn」に変更されました。
- 退出する際のスクリプトが、「yes」「no」選択時のスクリプトに記述変更されました。
該当する箇所を全て追加・変更しましょう。
- 「ボタン全活性化」が「ボタン活性スタック pop」に変更されました。
- 「キートリガー活性化 true」が追加されました。
イベント(sys_events.txt)
- 「Scripts」>「system」フォルダ内に、新たに「sys_events.txt」が追加されました。
「sys_events.txt」のスクリプトを調整することにより、ロード後の処理のカスタマイズが可能になりました。
ページ(sys_config-pages.txt)
settings.xml
- 「settings.xml」はLight.vnエディター設定が記録されているファイルの1つです。
ver7.6.0 では変更点はありません。
settings_dev.xml
- 「settings_dev.xml」はLight.vnエディター設定が記録されているファイルの1つです。
ver7.6.0 では変更点はありません。