- シーズン前半に好成績を残すが、活躍する期間が短い(長くとも1ヶ月程度)選手の別称。
本項では一例として2015~16年の橋本到(当時巨人)を解説する。 - ヴィニー・チューク(元広島)の登板中、彼の背中に止まった生物。
1.の概要
橋本は2008年ドラフト4位で巨人へ入団。高校時代は走攻守の三拍子揃った「みちのくのイチロー」と呼ばれ、2014年に自己最多の103試合に出場し打率.256。外野の準レギュラーとして期待されていた。
しかし翌年から2年連続で、出場機会を得た直後は好調ながら調子を維持出来ず、1ヶ月程度で成績が急降下する。特に2016年の好調期(6月)は夏場に差し掛かる時期であり、この様を羽化して地上に出るも、長くとも数週間程度しか生きられないセミになぞらえ、本別称が定着した。
成績推移
- 2015年
開幕直後から一軍に定着し4月終了時点で打率.348をマークするが、以降は不振に陥り6, 8月は月間打率0割台。最終的に打率.219でシーズンを終えた。
- 2016年
6月11日に一軍に昇格し、同月間は打率.294, 2本塁打と好成績を残す。しかし7月は打率.198、8月は.215と失速。最終的な打率は.233に留まった。
打率推移
2.の概要
2010年の広島カープは投手陣が総じて不調*1で、7月末にチュークを補強。8月1日の巨人戦で敗戦処理として初登板し、チューク自身の投球内容は2/3回で6失点と極めて悪かったが、投球を続けるチュークの背中にセミが止まりどれだけ経っても背中から離れない様子が映し出される。炎上が霞む程セミへ注目が集まったマウンドであった。
チュークはシーズン成績も振るわず(16登板, 防御率5.79)、セミの印象だけを強く残して本年限りで退団。本人のNPBキャリアもセミの一生の様であった。
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類例
- トンボの今村