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早くFAを取ってください

Last-modified: 2019-12-07 (土) 15:32:58

概要 Edit

2019年オフの祖父江大輔との契約交渉後の中日の加藤宏幸球団代表の発言。
報道機関によってニュアンスは異なるが「継続的な登板数(過去の実績)はFAを取れば評価する」と言う部分については共通している。


経緯 Edit

祖父江はルーキーイヤーから6年連続30試合以上登板している便利屋リリーフであり、同僚の田島慎二や又吉克樹が竜の死体と化す傍らで安定した投球を続けていた。
2019年は44試合登板で3勝4敗3H防御率3.11と前年より若干登板数を落とした*1ものの、2019年の推定年俸である2900万からすれば十分な成績に見えた。
しかし契約更改の場でダウン提示を受け、祖父江はこれを保留。祖父江は交渉後の会見を拒否し、球団広報からコメントを出すに留まった。一方、祖父江との契約交渉後に加藤球団代表が取材を受け、その際に出た発言がこれであった。


問題点 Edit

  • FA権はNPBが選手に認めた権利であり、それをまるで球団が支給するボーナスのような感覚で語っている*2
  • ルーキーイヤーの2014年から大きな故障もなくずっと1軍で働いている祖父江への年俸が低すぎる上にその低い年俸からさらにダウンというシブチンっぷり。
  • 田島や又吉、谷元圭介といった右のリリーフが軒並み竜の死体となる中、ビハインドの試合が主とはいえ安定した投球を続けてイニングを消化し、中日リリーフ陣の中では代えが効かないと言われる祖父江、ひいてはビハインドの試合、敗戦処理メインで登板するイニングイーターに対する評価の低さ。
  • デリケートな契約更改の話、それも揉めてる内容を球団代表が自分から記者に向かってベラベラと話している。その一方で保留しながらも球団に対する不満を言わない祖父江の公のコメントとの落差。
  • そもそも発言に選手に対するリスペクトが欠片もない。

この金額はもちろん、言葉にすら誠意が無い放言はなんJ内外で大きく問題視され、中日のブラック球団っぷりを露わにし、改めて「不適切な球団」呼ばわりされてしまった。
2019年オフの中日はソフトバンクからFAした福田秀平の獲得に乗り出していたが、その福田のことについても加藤は「(行使)したら調査はするだろうね。年俸(推定3600万円)もあまり高くない選手だし」などとも発言している。このため「(祖父江に対する)この発言が福田の耳に入ったら中日には来てくれないんじゃないか」とFA戦線、果ては今後のドラフト戦略への悪影響を懸念する声も聞かれた。


年俸オークション Edit

この発言が報道された後、中日スポーツが後出しで祖父江の推定年俸が2900万ではなく3500万だったと推定年俸を上方修正、さらには東京スポーツ4000万に更に修正しており、さながらネットオークションのように推定年俸額が上昇していく様から「祖父江の年俸はHop-upしている」と言われたり「人の年俸で遊ぶな」などと批判されている。
このため新たに「年俸オークション」というネタが生まれてしまった。

しかし多少上がっているとはいえチームへの貢献度から見ればやはり低い金額であることには変わりなく*3、そもそも年俸の額そのものが問題の本質というわけでもない。


記事 Edit

中日・加藤代表 保留の祖父江とは継続的な登板数で「考え方に差」 44試合に登板もダウン提示か(スポニチ)

中日の加藤宏幸球団代表は12日、契約更改交渉後に報道陣の取材に応じ、チーム初の保留となった祖父江との交渉過程について説明した。
加藤代表は「考え方に差があった」とし「彼はここ3年ぐらいの継続的な登板数を評価して欲しいということ」と祖父江の意見を明かした。
その上で球団として「評価はするが、反映ポイントにない。それ(継続的な登板数)を評価して欲しいなら、早くFAを取ってくださいというのがこちらの主張」とした。
祖父江は18年に51試合に登板も、オフの契約更改では年俸は現状維持の2900万円。今季も44試合に登板したが、加藤代表が「マイナス」と話したように今季年俸2900万円からダウン提示を受けたとみられる。
加藤代表は「考え方が堂々巡りになるので、こちらから打ち切った」と保留は球団側からの提案だったとし「球団として考え方を変えるつもりはない」と話した。

ダウン提示に“保留第1号”の中日祖父江は会見場に現れず…加藤代表は「FAを取ってほしいと話した」(中日スポーツ)

40分をオーバーする交渉を終え、祖父江はこわばったような表情で出てきた。その顔が全てを物語っていた。今季の中日では育成を含む10人目で保留第1号。用意されていた記者会見場には姿を見せず、球団広報を通じて「1回目の交渉で、自分の中でも気持ちの整理ができなかった。一度、持ち帰って、気持ちの整理をしようと保留させていただきました」とコメントした。
今季の推定年俸は2900万円と思われていたが、実際は3500万円ほどだったようで、ダウン提示になったもようだ。加藤球団代表は「彼はここ3年間の登板数を評価してほしいと言っていた。心情的には評価するが、査定ポイントにはならない。(3年間を)評価するなら、FAを取ってほしいと話した」と説明した。
2019年の祖父江は中継ぎとして44試合の登板で3勝4敗1セーブ、3ホールド、防御率3・11。登板数とホールド数は前年より減った。5月は約1カ月間、2軍暮らしだったが、6月2日に1軍へ再昇格した後はブルペンを支えた。


周囲の反応 Edit

この報道にダルビッシュ有が一早く反応。

2019年のダウン提示どころか2018年の推定金額にすら苦言を呈し、その後に中継ぎの扱いについてこの日誕生した長女の報告を差し置いて動画を撮ってアップした
その他のダルビッシュの反応としては

とかなり中日に対して辛辣な評価を下している。

また一連のダルビッシュのツイートに対して又吉がハッシュタグ付きで反応(引用リツイート)、福もいいね、リツイートをしていたが、現在は取り消されている模様。

またソースは東スポだが加藤は「ダルビッシュ発言? そんなものは別にいいけどね。俺はツイッターとか全然見ないから」と発言していた模様。

決着 Edit

11月19日に祖父江は2回目の交渉に臨み、100万円ダウンの3500万でサインした
前回から上積みはあったようだが、ベースが3600万でそこからダウンは変わらずという渋い査定に終わり、今後の球団運営に少なからず禍根が残る結果となった。
 
なお福田からはお断りをされた模様*4
また、来季FAを取得予定の大野雄大には複数年契約*5を提示するもお断りされてしまった件に関して、加藤は「(複数年で)縛っておきたかった」と発言。祖父江の時とは真逆の態度をとっている。なお大野が複数年を蹴ったのは残当と言われ、来季に大野が出ていく可能性は高いと見られている模様。


関連項目 Edit



Tag: 契約更改 中日 絶許






*1 2018年は51試合登板2勝2敗17H防御率3.14。なお5位とはいえこの成績でも現状維持であり、去年ちゃんと年俸を上げていればよかったという声も多い。
*2 いわゆる「宣言残留」をした場合であっても発生する契約金を念頭にした発言だった可能性もあるが、「FAは選手側の権利」という大前提であること、また残留するか移籍するかを選ぶのも選手側であることから、球団関係者側から宣言残留を前提とする発言をするのはやはり不適切である。また、他球団ではあるが過去には宣言残留による契約金目当てでFA宣言したものの、球団側のスタンスにより残留が認められずやむ無く移籍することになった金本知憲の例もあること(ただし年俸の減少は受け入れている)、また今回の交渉では将来的に祖父江がFAを取得した際に宣言残留を認めることを確約したとは言い難く、後に中日フロントの態度が変化し金本と同じパターンや祖父江の今後の成績次第ではこの人の二の舞になる可能性は否定できない。
*3 もっとも一部のおはDからは年俸が3500万に修正された後、藤嶋健人や福敬登と比較されるようになり「(藤嶋や福と比べ)勝ちパにも入っていないのだからこれで十分」という声もある。
*4 ロッテに入団。
*5 3年契約、金額は不明だが3~4億円か。大野は1年、1億3000万円プラス出来高払いで契約した。
*6 「祖父江の年俸が上がらないのは登場曲の『宙船』に『お前』という歌詞があるから」というネタも誕生している模様。