2000年代の広島東洋カープが持っていた驚異的な安定感のこと。
解説 
20世紀末期の広島は資金力に乏しく、当時の逆指名・自由獲得枠、FA制度*1などで有力選手をほとんど獲得できなかったこともあり、1998年に5位へ転落して以来2012年まで低迷期が続くことになる。
普通は最下位になってもおかしくはないのだが、2001年までは阪神タイガース、以降2012年までは横浜ベイスターズ(現DeNA)という鉄壁の最下位力を持つチームが存在していたので、最終的に一つ上の5位に収まるのが定番であった。
5位力の歴史 
年 | 監督 | 試合 | 勝利 | 敗北 | 引分 | 勝率 | 順位 | 備考 |
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1997 | 三村敏之 | 135 | 66 | 69 | 0 | .489 | 3 | 20世紀最後のAクラス |
1998 | 135 | 60 | 75 | 0 | .444 | 5 | 01年まで最下位阪神 | |
1999 | 達川晃豊*2 | 135 | 57 | 78 | 0 | .422 | 5 | |
2000 | 136 | 65 | 70 | 1 | .481 | 5 | ||
2001 | 山本浩二 | 140 | 68 | 65 | 7 | .511 | 4 | 幻のAクラス入り*3、中日が5位転落 |
2002 | 140 | 64 | 72 | 4 | .471 | 5 | 04年まで最下位横浜 | |
2003 | 140 | 67 | 71 | 2 | .486 | 5 | ||
2004 | 138 | 60 | 77 | 1 | .438 | 5 | 最下位横浜とはゲーム差無しの勝率9毛2糸差で5位を掴む | |
2005 | 146 | 58 | 84 | 4 | .408 | 6 | 21世紀唯一の最下位。横浜の3位浮上により最下位転落。なお交流戦を除いた場合の勝率では5位巨人が最下位となり広島は5位だった。 | |
2006 | マーティ・ブラウン | 146 | 62 | 79 | 5 | .440 | 5 | 最下位横浜 |
2007 | 144 | 60 | 82 | 2 | .423 | 5 | 横浜が4位浮上するもヤクルトが最下位に滑り込む | |
2008 | 144 | 69 | 70 | 5 | .496 | 4 | ヤクルトが5位となり5位回避 | |
2009 | 144 | 65 | 75 | 4 | .464 | 5 | 08年~12年まで最下位横浜(→DeNA) | |
2010 | 野村謙二郎 | 144 | 58 | 84 | 2 | .408 | 5 | |
2011 | 144 | 60 | 76 | 8 | .441 | 5 | ||
2012 | 144 | 61 | 71 | 12 | .462 | 4 | 阪神の5位転落により5位回避 | |
2013 | 144 | 69 | 72 | 3 | .489 | 3 | 接戦を制し16年ぶりのAクラス・CS初出場達成 |
5位を脱出しても翌年は必ず5位に戻るという安定度を誇り15年間で11回、率にして.733を記録した。
2013年に球団初のCS進出を決めたことで法則を打破……したかに見えたが平成・令和の代替わりを5位で迎え、2020年は開幕から投壊と守備難でシーズンの殆どを5位で過ごし、最終盤でスパートするも最終順位は5位*4となり、9年ぶりの帰り咲きとなった。
他球団の場合 
中日は2011年にリーグ優勝を果たすが、若手がろくに育っていないツケがまわり2013年以降は急降下。15.17.18.19.21年で5位を記録している。
また5位になった5回中、最下位チームが3パターン*5あることから、広島以上に5位力が強力ではないかという見方もある。
なおパリーグでは楽天参入の2005年以降毎年5位が入れ替わっており無縁の話であったが、2017年以降2018年を除いて日ハムが5位となっている。