ドッテンカープ

Last-modified: 2024-07-10 (水) 07:42:19

広島東洋カープがリーグ3連覇後の2019年に経験したV逸・CS逸のこと。同年のキャッチフレーズ*1水金地火木ドッテンカープ」と転倒の擬音語「ドテッ!」を掛けた蔑称である。


広島のキャッチフレーズ

2016年・2017年とリーグ2連覇を成し遂げた広島。この2年は

  • 2016年:真赤激!(まっかげき)
  • 2017年:カ舞吼!(かぶく)

という(広島基準では)平常運転のキャッチフレーズを掲げて戦っていた。

しかし2018年は「℃℃℃(ドドドォー!!!)」と、カープファンですら首をひねるキャッチフレーズ*2を発表。無事に3連覇を達成したため、この年こそ問題視はされなかったが……


水金地火木ドッテンカープ

2019年は「水金地火木ドッテンカープ」というさらに意味不明なキャッチフレーズ*3を発表。選手会長としてこのキャッチフレーズを発表する會澤翼が失笑の混ざった表情と共にプラカードを掲げたこともあり、この時点でネタフレーズ扱いとなっていた。


シーズン経過

この年は主力の流出精神的支柱の引退もあり開幕直後は絶不調
その後は持ち直し5月に球団記録の20勝を達成し首位に立つも、交流戦で絶望的な成績を叩き出しセ・リーグ首位を巨人に明け渡す。そして交流戦後からオールスター前までの12戦で1勝もできず、Bクラスに転落し前半戦を終える。
後半戦は1度も首位に立つことはなく2位から5位を乱高下。さらに6月30日の緒方監督による野間峻祥への暴行問題、8月17日のサビエル・バティスタドーピング疑惑とスキャンダルも相次いだ。
そして9月19日の対DeNA最終戦を迎え、ここまで苦しめられてきた天敵・今永昇太5回途中7失点で降板させるも、ネフタリ・ソト梶谷隆幸に被弾しわずか1イニングで追い付かれた挙げ句、延長サヨナラ負けを喫しついにV逸が確定する
さらに27日の対中日シーズン最終戦、「引き分け以上でCS確定」という大一番。ここで先発に防御率トップを走っていたクリス・ジョンソンを立てるが、7回に堂上直倫に被弾し痛恨の敗戦を喫する*4
この広島の敗戦で自力CSが復活した阪神が翌28日のDeNA戦、29日と30日の中日戦(シーズン最終戦)に連勝したことでCS進出が決まり、最後の最後に広島は4位に転落してシーズンを終えた(シーズン最終戦の経過は竜虎同盟を参照)。

この年をもって緒方は広島監督を辞任したが、後任の佐々岡政権では3年間Aクラス入りがなく、この年を含めて4年連続Bクラス入りと低迷。監督が新井貴浩に変わった2023年に2位になるまで苦難を味わうことになった。


関連項目


*1 現在、NPB12球団では広島とオリックスのみ「キャッチフレーズ」として発表を行っている(他球団は「スローガン」)。
*2 球団が言うには「努力」「泥臭さ」「怒涛」「度胸」「同心」「同郷」「胴上げ」といった「ど」のつく言葉を熱さとカープ(C)をかけて「℃」で表現し、3回続けることで3連覇への決意が込められている、と一応意味はある。
*3 球団が言うには「様々な特徴を持ちながらも同じ方向に公転する『太陽系の家族』である惑星を、家族のような絆で3連覇を遂げた広島になぞらえたものです」とのこと。なにいってだこいつ状態である。
*4 しかもこの試合でジョンソンの防御率が悪化、大野雄大に最優秀防御率のタイトルを奪われる原因となった。