虎ロナウイルス

Last-modified: 2021-06-05 (土) 17:02:36

阪神タイガースの蔑称の1つ。名前の由来はコロナウイルス*1から。
もともとはオープン戦で阪神がエラーを量産していたことを揶揄して生まれた言葉である。

現在進行形で危機的状況が叫ばれている感染症をネタにした不謹慎な用語であるため、安易な使用は推奨されない。

藤浪ら3選手の陽性発覚

2020年3月26日、藤浪晋太郎が味覚や嗅覚の異常を感じ、新型コロナウイルス感染の有無を調べるためPCR検査を受けた結果陽性であったこと、さらに同僚2人にも陽性判明が出たことが報道される。翌日「同僚2人」は伊藤隼太と長坂拳弥であることと、もともと発熱で入院中だった長坂を除く2選手の入院が発表された*2

なお、これとは別に小幡竜平も発熱などが見られたためPCR検査を受けたが、こちらは陰性であった。

この時点での反応

それにより当該の「虎ロナウイルス」に藤浪や伊藤の名前を掛けた「コロ浪晋太郎」「伊藤流行太」や「Vやねん!」とウイルスの英語表記(Virus)を掛けた「Virusやねん!」、また「感染の爆発的拡大」を意味する単語*3に藤浪の暴投をかけた「オーバーシュート」など、様々な蔑称が発生。

一方で「世界中で大流行中の深刻な病気を煽りのネタに使うのはさすがにどうなのか」と、不謹慎ネタが横行しているなんJにおいてすらこのような蔑称を使用することについて否定的な意見も少なからず聞かれた他、藤浪と同じ症状を訴え検査を受けた結果、陽性が判明したケースもあったため、「藤浪の公表が新型肺炎の初期症状と見られる症状の周知に繋がったのでは」と前向きに捉える意見もあった*4

また球団に対しても、検査を受けた同日に1軍・2軍全選手を対象に1週間の自宅待機を通達した等の報道により、対応を評価する流れも生まれつつあった。

翌日のスポーツ紙はデイリースポーツはもちろんのこと、道新スポーツ*5以外の1面が藤浪の新型コロナウイルス感染だった。

続報

しかしその後の報道で、自宅周辺での外食すら全面禁止の球団もある中、阪神は「遠征中は完全に外出禁止にはしないが、大人としての行動を求める」「外食はOK。キャバクラなど至近距離で接したり、不特定多数の人が大勢出入りしたりする場所は禁止」という、お世辞にも厳格とは言えない危機管理だったことが判明。同情ムードから一転、藤浪らや球団に対し「危機感が欠けているのではないか?」と非難する声が各所から上がった*6

さらに当初「3選手が参加した」とだけ報じられた会食から、同席していた女性2人の感染が判明。その会食に関しての報道がどうにもきな臭く、「合コンやキャバクラであることを隠しているのではないか?」「未成年の選手が飲酒していたなどやましいことがあるので隠しているのではないか?」等と疑いの目を向けられた。さらに(当時はシロと確定していなかった)守屋功輝のDV騒動の件もあって阪神は非難の対象にされ「下半身タイガース」と野次られることとなった*7

「会食」に関しての報道

・3月27日、球団本部長「7人で食べていたとしか聞いていない。知人宅で」
・3月29日、選手の知人宅であり、阪神の7選手、球団外の5人が参加。
・3月29日、球団「知人宅は数部屋あるため正確に把握しづらく、延べ人数については分からない
・3月29日、中日球団代表「他の4選手の情報がもらえない」
・3月30日、中日「残る4人はどうなっているのか」阪神「名前の公表はマニュアルにないので拒否」
・3月30日、13人以上参加か、選手以外の参加者の大半は飲食店員ら女性
・3月30日、金村義明「スポンサー社長宅で女20人

職業の訂正要求

大阪府の報道発表資料にて、藤浪晋太郎・伊藤隼太・長坂拳弥を指す感染症患者についての職業情報を、本人達からの要求により訂正するとの公表がされ、この期に及んで隠蔽に走った阪神サイドの体たらくと、わざわざ訂正前と後を併記することでかえって特定しやすくした大阪府のぐう畜ぶりが揃ってネタにされた。

「新型コロナウイルス感染症患者の発生について」の訂正について(3月27日、4月4日提供分)
(訂正前)
157 職業 スポーツ選手
158 職業 スポーツ選手
159 職業 スポーツ選手

(訂正後)
157 職業 自営業
158 職業 自営業
159 職業 自営業

※157から159の職業については、本人からの申し出により訂正することとなりました

西勇輝の緊急事態宣言中の不倫

そのほとぼりも冷めたかに思われた頃、7月16日発売の「週刊文春」で西勇輝が30代前半の女性ファンとの不倫を報じられた。

「コロナあるし」阪神・西勇輝が「ステイホーム中」に密会不倫で厳重注意

週刊文春の取材によれば、西は昨年10月から不倫関係にあった30代前半のA子さんに、5月2日の夜、インスタグラムのDM(ダイレクトメッセージ)で「明日泊まりダメやけど 2時から4時くらいまで会える?」「タクシーできな! コロナあるし」と誘った。5月3日、西は滋賀でゴルフの練習をした後、三重県四日市市内のホテルにチェックイン。そのホテルの一室にA子さんを呼び出し、関係を持った後、親戚の集まりに向かったという。

ただ、5月3日はコロナの感染拡大に伴う、政府の緊急事態宣言の真っただ中で、大阪でも吉村洋文府知事が「ステイホーム」を呼びかけ、県をまたぐ移動の自粛が要請されていた。

よりによって藤浪の一件からわずか1か月後、結果的に感染こそしなかったとはいえ緊急事態宣言下に県をまたいでまで不倫するというぐう畜ぶりに、再び熱い罵声が浴びせられることとなった*8

再びクラスター発生

その後プロ野球関係者では片岡篤史梨田昌孝荒波翔ら各球団OBが、阪神以外の選手では坂本勇人・大城卓三(いずれも巨人)、長谷川勇也(ソフトバンク)、左澤優*9竹安大知(いずれもオリックス)らが罹患している。OB3名は入院したものの現役4選手は無症状または症状が軽く、また問題行動も報じられなかったため、さしたる騒ぎにはならなかった。

ペナントレースも入場人数の制限こそあるもののつつがなく行われ、感染者数の減少に比例してこの蔑称も風化してゆくものと思われていた。

西の件から2か月後、9月25日午前に今度は浜地真澄から陽性反応が出た*10ことが判明。浜地は20日まで一軍登録されていたため一軍選手にもPCR検査を行った結果、新たに岩貞祐太馬場皐輔糸原健斗陽川尚将および球団スタッフ2人から陽性反応が検出され、彼らの濃厚接触者と認定*11された福留孝介江越大賀木浪聖也小川一平岩崎優小林慶祐も含めた計10人が規定に従い出場選手登録を抹消されるという非常事態が発生してしまう*12

しかも今回は「外食時は個室・同ポジション禁止・最大4人まで」と球団がルールを定めていたにも関わらず、それを破り同ポジションを含む会食や8人での会食が行われていたことが判明*13。チーム最年長の福留やキャプテンの糸原までもが参加したとあって、あまりの自浄能力の無さに虎ロナ煽りも再燃。さらに翌日の試合ではサイン盗み疑惑までもが浮上し、熱いどころではない罵声が連日に渡りなんJの内外を問わず阪神に浴びせられた。

阪神 球団本部長が謝罪「私のミスジャッジ」 会食ルール設定も…同ポジション、8人でも
個室、同ポジション禁止、最大4人、滞在は2時間程度、マスク必着など細かい制限を設けていたが、今回、同ポジションでの会食や、8人での会食が開かれていたことが判明。

また二軍の方でも戦力が一軍へ大量投入された為、25日の中日戦は中止。26日の試合こそ挙行されたものの選手17人、そのうち控え野手に至ってはわずか2人という壊滅的状況*14の中で試合を行うはめになってしまった。

17選手で再出発の阪神2軍 中日戦のスタメン発表 控え野手は2名のみ
一挙9人が一軍昇格した影響で、投手と野手合わせて17選手で臨む。野手の控えは伊藤隼と捕手の岡崎のみ*15となった。*16

こうしたチーム管理に対しての責任をとり、10月9日には揚塩健治球団社長が11月末日限りでの辞任した。

阪神・揚塩球団社長「私なりのけじめ」、チームのコロナ禍で引責辞任へ
阪神の揚塩健治球団社長(60)が9日、チーム内で2度に渡って新型コロナウイルス感染者を出した責任を取り、11月末日限りで辞任することを表明した。この日の午後に兵庫県西宮市の球団事務所で会見を開いた。

その他

10月12日には矢野監督が遠征中に内規を超える大人数での会食を行っていたこと、それに対して球団側が許可を出していたことを夕刊フジが報じた。その後親会社の阪急阪神HD・角和夫CEOが不問と判断している。

関連項目


*1 「コロナウイルス」は風邪などの病状を引き起こすウイルスの一種で、王冠(スペイン語で「コロナ」)のような突起を持っていることからこう呼ばれている。本項においてはもっぱら2019年末以降世界的に流行した新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)及びその感染症(COVID-19)を指す。
*2 なお、全員軽症で、伊藤は翌4月5日に、藤浪は同7日に、長坂は同8日に、それぞれ退院した。
*3 ただし「(一点への)人口集中」から派生した日本発の用語であり、英語の「overshoot」にはそのような意味はない。
*4 実際、後に陽性と判明した小宮璃央(俳優)や黒沢かずこ(芸人、森三中メンバー)などはこの報道を機に自分もコロナではないかと疑って仕事をセーブし、拡散を抑制することに成功している。
*5 道新スポーツのみ日ハム・河野竜生4失点が1面だった。
*6 阪神は岩田稔原口文仁が疾患(1型糖尿病と大腸癌)を抱えており、この2人がコロナに罹患すると本当にシャレにならない事態になりかねないため、危機管理を厳しくする必要があった。なお、岩田は翌年の1月に罹患したが、2週間で完治し大事には至らなかった。
*7 この蔑称自体は2013年に和田豊監督(当時)の不倫疑惑があった際に作られたもの。
*8 なお、この他「なんで服着て座ってるの」などの発言も取り上げられたり、その後の試合で西が活躍しヒーローインタビューで謝罪したこともあり、奈々同様ネタ要素も強いものとなった。
*9 2020年で引退。現オリックス打撃投手。
*10 なお、浜地は西宮市で334例目の感染者である。また、今回は最初から職業は自営業者とされている。
*11 実際に検査を通じて認定されたのは小川と岩崎の2名のみで、残りの選手達は阪神球団独自の基準で認定。
*12 当日の公示。代わりに藤浪・能見篤史上本博紀北條史也・熊谷敬宥・島田海吏・谷川昌希・齋藤友貴哉髙山俊の9人が出場登録一日で支配下人数の3割弱が入れ替わることとなった。
*13 浜地達は別グループで4人ではあったが、全員投手だったのでこちらもアウトである。
*14 類例として10月5日、千葉ロッテが一軍選手7人の感染と4人の濃厚接触が発覚し同様に11人を一軍へ送り込んだ結果、二軍野手がわずか7名となってしまったために計5試合を中止にせざるを得ない事態となってしまった。
*15 ちなみに両者ともこの年で戦力外通告を受けた。
*16 試合は先発・横山雄哉が3回9失点と大炎上、その後ルーキー・井上広大の満塁本塁打で追い上げるも結局10-11で敗戦となった。