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バックギャモンの目的とは何か
そもそも、バックギャモンをプレーする時、なにを目的にプレーしていけば良いのでしょうか。
バックギャモンの勝利条件は、15コのコマを早くゴールさせることです。
ですから、バックギャモンにおいて目指すべき目的の1つは当然、
「コマをできるだけ前に進めること」
ということになるかと思います。
すなわち、コマがより前に進んでいる方のプレーヤーが有利だといえるでしょう。
白と赤、どちらが有利?
それでは次の局面、次は白の番だとして、どちらが有利だと思いますか?
基本的に、「どちらの方がコマがたくさん進んでいるか?」を考えれば良いわけですね。
ピップカウント
このような形勢判断に使えるのは「ピップカウント」という概念です。
これは、15コのコマそれぞれのゴールまでの距離を合計したものです。
この数値が小さい方が、各コマのゴールまでの距離が近い、つまり、有利だということです。
たとえば先ほどの画像の、白のピップカウントを数えてみたいと思います。
2ポイントにコマが1つ、4ポイントにコマが2つ、5ポイントにコマが2つ…とありますから
「2+4+4+5+5+…」という風に計算していけば良いわけです。
(※2ポイント=ゴールまでの距離が2のマス目のこと)
足し算が好きな方は、白と赤それぞれのピップカウントを計算してみてください。
嫌いな方は、別に今は大丈夫です(笑)
正解は、白のピップカウントは107、赤のピップカウントは114です。
つまり白の方が、コマが進んでいて、ゴールに近いということになります。
おまけに次は白の番ということで、さらに進むことができますから、この局面は白が有利です。
バックギャモンは、このような計算によって、有利不利をある程度判断できるのです。
この考え方をまず押さえて下さいね。
ピップカウントでリードするために
つまり、有利になるためには、ピップカウントをなるべく相手より少なくすれば良いのです。
では、どうすればそれが達成できるのか?というと、基本的には
- ①自分のコマをたくさん前に動かす
- ②相手のコマをたくさん後ろに戻す
この2つしかないでしょうね。
しかし、①は狙ってできるものではありません。大きい目を振れるかどうかがすべてです。
②はある程度狙うことができます。うまく相手のコマをヒットすれば良いからです。
特に、相手にとって前の方にある相手のコマは積極的にヒットしましょう。
相手にとっては、前の方にあるコマを取られるほど、コマが大きく後退してしまうからです。
たとえば以下の局面、白は2種類のコマを取ることができますが、どちらを取るべきでしょうか。
正解は①です。①のコマを取れば、相手はのコマは21マスも後退し、
あなたはピップカウントで大きくリードすることができます。
②のコマを取っても、相手のコマは3マス後退するだけです。
おまけに、今度はあなたのコマが前の方でひとりぼっちになってしまいます。
もしこのコマが、次に相手にヒットされてしまうと、あなたのコマは22マスも後退してしまいます。
だからこの手は、良い手とはいえません。
まとめ 相手にとって前方にある相手のコマを積極的に取ろう! 自分にとって前方にある自分のコマは取られないように気を付けよう!
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