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前回は、序盤の方針の1つとして「ブロックを作る」という考え方を紹介しました。
今日は次に、「バックマンを逃がす」という考え方を紹介します。
バックマンがカギを握る!
バックマンとは何でしょうか?
まさに、振り出しにある2つのコマのことです。
バックマンは最後尾にあって、たくさん進まないといけない上、
他の味方のコマと離れすぎていて、非常に扱いづらいコマです。
だからこそ、相手のバックマンを「閉じ込める」ことを狙うべきだし、
自分のバックマンが「閉じ込められるのを防ぐ」ことを頑張るべきです。
まさにバックマンは、勝負のカギを握る存在なのです。
初手で「65」が出たらどうする?
さて、前回に引き続き、初手、すなわち「オープニング」について見ていきます。
次のような目が初手で出たら、どう動かすべきでしょうか?
この目も、非常に良い目と言われています。
正解はこちらです。
そう、後方に取り残されていたバックマンが、ピョーンと一気に味方の元へ、安全に逃げることができました。
この手は「ラバーズリープ(天使の跳躍)」とも呼ばれています。
このように、もし序盤に大きな目が出た場合、思い切ってバックマンを逃がすのは良い手です。
こうして2枚とも逃げ切ることができれば、自分のコマが閉じ込められる心配がなくなるからです。
「64」のもう1つの正解
たとえば、「64」も大きい目ですから、次のように動かすのは良い手です。
もちろん、次に相手に「2」の目を振られて、コマがヒットされてしまうと
振り出しに戻ってしまうので、せっかく逃げ出したことは無駄に終わります。
それでも、チャレンジする価値はあります。
「64」といえば、前章で「ブロックを作る」手が良い手だといいましたが、
唯一の正解ではないとも言いましたね。これがもう1つの正解です。(実はもう1つあります。後述。)
「64」以外にも、「63」「54」「62」といった大きい目が出た場合、
このようにバックマンを1枚逃がすのは良い手であり、1つの選択肢とすると良いでしょう。
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