カンブリア帝国

Last-modified: 2024-01-23 (火) 12:26:27

カンブリア帝国

「71.星降る丘」で名称が登場。
アイルの東側には小国を挟んで存在し、そのうち大小二十八カ国の国を支配していたことが「90.獣の話」のホムラの回想でわかる。
ただ、「167.声」にて、ガラハドが「昔の強かった帝国」と過去形で述べているため、全盛期ではないようだ。

物語開始時点では、カルドモス山脈にある良質な宝石が採れる場所をめぐってアイルと争っていた。*1

帝都の地下には海竜スーンが通過する地下洞窟があるようで、夏でも涼しいようだ。*2

王城

ホムラは「353.宝物庫」で初訪問した。
火と黒と金のイメージ。
柱、壁は灰色。上部は黒耀石かなにかの黒い石と金の装飾。
高い天井に設けられた明かり取りの窓は遠く、代わりにあちこちで火が灯されている。

『カンブリア帝国宝物庫』

ホムラは「353.宝物庫」で初訪問した。名称は「『カンブリア帝国宝物庫』」にて。
入り口は見えない壁で隠され(ただしホムラには壁自体が見えなかった)、道中も物理的な仕掛けや、魔法の仕掛けが数多く施されている。
中はまさに金銀財宝。
壁際に無造作に床に積み上げられた金貨や金の装飾品、宝石。
そして等間隔で据えられた台座に飾られた武器、防具、アイテムが並べられている。
高ランクで効果も良いものが多いとのこと。

  • 登場したアイテム
    • 炎の盾
    • 氷の盾
    • 聞いたことのある銘の入った剣、杖、槍
    • ビキニアーマ―
    • 獣使いの鞭
    • 召喚師のための指輪
    • 魔導書
    • 「隠された財宝」
    • 「忘れられた財宝」
    • 「埋もれた財宝」

○○れた財宝はプレイヤーにしか認識されない。
『世界の謎』関係のユニークアイテム(そのサーバ内で1つしかないアイテム)の類だと思われる。

土地について

金竜パルティンの棲家が近く、その影響を強く受けていたため、植物が育ちにくい土壌が広がっていた。*3
その代わり、鉱石が多く産出する。(ただしその鉱石の精製のために多くの木が伐採され、さらに荒廃が加速していた)
領土の東には森も存在するが、生態系の狂った「魔の森」であるため、ここでの恵みは期待できない。

そのため【ドゥルの加護】などを持つ者たちによって無理やり畑を作る様にして何とか食料を確保していたらしい。
ランスロットは小麦からライ麦に作物を切り替えるように王に注進していたようだが、「白パン信仰」がある帝国では受け入れられなかった。*4

そのような土地柄だったためか、豊かな土地を手に入れようと武器製造に注力する傾向にあった。ただそれは見えない将来への不安の裏返しだったようだ。
現在はパルティンがホムラの用意したミスティフのための島によく出入りしている関係で影響が減ってきており(さらに「339.雑貨屋の居間で」以降、島に本格的に移住?)、数年後には麦が無事に育つようになるとのこと。*5

『アシャの庭の騎士』

アーサー王の円卓の騎士が元ネタとして、数人の名前が挙がっている。
帝国に帰属し、火の神アシャの祝福を得た騎士がそう呼ばれている模様。

全員空飛ぶ騎獣持ちで、その中でも見た目も騎士の場合はほぼ馬系の魔物を選んでいる。
鵺と玉藻の手に堕ちた帝国に対してランスロットとガウェインとともに様々な動きを見せる。

8巻通販特典SS「正装」にて、『アシャの庭の騎士』は自身で装備を調達し、決まった色に染め、決まった模様を入れればいいことがわかる。
なお、前帝国時代の『アシャの庭の騎士』はランスロットに敗北したとのこと。
鎧に黒いラインを入れる決まりの模様。
それぞれが自分の判断で動くことが許されており、一軍を率いるものや個として活躍すものと様々いるようだ。

近衛騎士団

皇帝とランスロットの命令で動く。
鎧に銀をいれる。
8巻通販特典SS「正装」にて、イーグルが所属していたとがわかる。

帝国戦後

アイルとの戦争時、現国王夫妻の死亡が確認された。
また現国王夫妻に跡取りがいなかったことから先代の血筋であるボールを新たな皇帝に据え、再編成されることとなった。
周辺諸国への賠償などは、糸を引いていたマーリンの私財で補填することが決まった。
ランスロット、ガラハドなど、何人かの騎士は所属を抜けたようだ。*6

帝国東の森

荒野の先にある不釣り合いなほど広い森。『魔術師の塔』がある。
魔力に歪められた地で、この地で採れたものは葉も肉も人には毒である。*7

「320.思わぬ助っ人?」でホムラが訪れ、「焼き払った方がいいのでは?」という感想を持つ。
うろのあるねじれた枝、コブのある絡み合った根、深緑を越して黒く見える葉。

『魔術師の塔』

マーリンが住む塔。帝国東にある森にある。
木が絡み、幹に飲み込まれるようにして建つ塔。*8

関係者

雑貨屋関係者

 詳しくは雑貨屋を参照

【湖の騎士】ランスロット

詳細はこちら

【赤の騎士】ガラハド

雑貨屋のガラハドを参照

イーグル

雑貨屋のイーグル を参照

カミラ

雑貨屋の カミラを参照

アキラ関係者

パーシバル

品行方正な優しげな容貌を持つ男。

「46.戦闘」で登場。アキラとともに一緒にいるときに、Zodiacの面々とエンカウントした。
その後もアキラとともにフィールドボスをさがして回っていたようだ。
自身に【使命】があるにもかかわらずゲームシステムとしてパートナーのアキラに諾々と付き従う姿が炎王に「気持ち悪い」と思われていた。

外見は背が高く、いかにも騎士といった男性。ホムラには「柴犬ドリル」のイメージが強すぎたせいか内心では「柴犬パーシバルさん」などと呼ばれている。
髪の色はオレンジに見える茶色。*9
玉藻の【傾国】にかかり、皇帝の病を治すために奔走する騎士たちに『フェル・ファーシの雫』が必要などの偽情報を流すなどしていた。(本人はおそらくその自覚はなかったと思われる)
何度か【聖水】をかぶっていたようだが、その時点ではすでに深く【傾国】に浸食されており、逃げられていた。

「320.思わぬ助っ人?」ではマーリンと玉藻(の身外身)がいる『魔術師の塔』を守るべき番人として立ちふさがるが、『レンガード』に恩のあるアキラ、エイミが現れ対峙することになった。
その後は「354.『火華果実』」で無事が確認される。ただし、回復のためのアイテム探しは時間がかかっているようだ。

「時には非情な者たち」*10から、おそらく騎獣の1匹は白豹。

エイミ

「46.戦闘」で登場。
ホムラとしては「回復役です!」という感じの黒髪、美人だが大人しい印象の女性。
カミラの妹で、幼いころはそっくりだといわれていたようだ。
どうも姉とは確執がある模様だったが、「354.『火華果実』」で和解できたことがアキラの口から判明する。

「315.貸し出し」で『炎熱の病』にかかっていたことが判明。
アキラとパーシバルが火華果山に向かうも、アキラのレベル(スキル?)不足により失敗。
アキラが「315.貸し出し」にてレンガードに火華果実を借りることで快復する。

「320.思わぬ助っ人?」ではアキラとともにパーシバルと対峙した。
騎獣は真っ白く大きな鷹であることが「320.思わぬ助っ人?」で判明している。

メイ関係者

【緑の騎士】ガウェイン

初登場は「104.再会」にて登場。ランスロットに比較的友好的な騎士。守護と言う点ではカルを凌駕するとのことだ。*11
その後も「212.殲滅」では罠ダンジョンでメイのパーティでアライアンス参戦している。
「235.掲示板13」では帝国戦の騎士ルートの中心であることがわかり、大規模戦イベント時は「274.開戦」ではカルとともに帝国に睨みを利かせていた。
実際の帝国戦でのイベントでは指揮権を持ったカルの補佐をすることになっていた。*12

外見は黒い鎧のオッサン。ガタイの良さとフルプレートアーマーと相まって存在感がある騎士。
腰回りも太く、足が短……いや安定感がある。
馬系の騎獣は黒い天馬の模様。*13

面倒見がいい性格*14メイと好感度は高くないが、騎士クエスト移行が有力視されていた。
実際、「353.宝物庫」で再登場した際は所属そのものは帝国に残し、ファストで心配な娘(おそらくはメイ)の面倒を見る心づもりのようだ。(帝国を抜けるほどの好感度はなかった模様)

弟に、ガヘリスガレスアグラヴェイン、そしてモルドレッドがいる。
九尾の【傾国】にかかっていたのをランスロットによって生け捕りにされたらしい。*15

その他

ゲイネス侯爵家

「92.ふたたび休憩」で名称登場した。
家宝として『標のペンダント』を持っているらしいとイーグルたちが話している。

大魔導士マーリン

「91.フェルファーシルート突入」で名称登場
「245.帝国の獣の話」にて、ガラハド達から「森の賢者マーリン」について語られる。
初代の王の時代から存在する*16と言われ、『魔術師の塔』周辺の研究を行っていたようだ。
本を捨てられないタイプであることが「246.使命」でわかる。

帝国の皇帝とサディラスの宰相に呪いをかけ、帝国関係者に『鵺』と『ハスファーン』を誤認させる。
皇帝が倒れる前後で塔から出てこなかったことが「出会い 一」で語られており、その後、王が床に伏したことで緊急事態と称して王城に住まいを移して指揮を執っていることが語られている。
塔にこもっていた時点で『九尾の玉藻』の【傾国】にかかっていると思われ、それゆえに【暴キ視ル眼】を持つランスロットを追放したようだ。

サディラスの神官バーンに策と知恵を授け、サディラスの王権を乗っ取ろうと企む。
騎士およびその仲間に何らかの条件をトリガーにし、『炎熱の病』が起こる様にした疑い。
アグラヴェイン扶桑の天音を攫うように命じた。(おそらくこれは玉藻が主導だった可能性が高い)
などの暗躍をしていた。

ただ、ハスファーンを召喚獣にし、クズノハをペットにし、称号【傾国】【ヴァルスの眼】を持ち、ファルのパンツで仲間を環境デバフ無効にすることが出来き、異邦人とパートナーになった騎士たちがほぼ確実に訪れるファスト神殿所属をしており、聖水を奉納しているホムラにことごとく積み上げてきたフラグをなぎ倒された。

「320.思わぬ助っ人?」で対面。ムキムキマッチョ老人だった。
ドルイド魔法を極めており*17どちらかと言うと木の精霊よりの存在だったようだ。

マーリン(鵺)

実体のない鵺を乗っ取ったマーリンの姿。
ホムラのPETとなった以降はこちらを参照

玉藻

帝国を乗っ取らんと画策し、マーリンと共謀し、裏切られた。
クズノハがルシャに封じられる前に尾二本の身外身として脱出した。詳しくはクズノハを参照。

外見は狐耳の美女。
真っ白い肌、真っ赤な唇、とろんとした目元、真っ黒で真っ直ぐなつややかな髪。紅をはいたほっそりとした指先。*18

帝国にたどり着いたのちは、マーリンを【傾国】によって篭絡し、帝国、続いてアイルを乗っ取ることを画策した。
アイルについては自身の身外身であるアシレイを送り込み、学園で次代の世代を篭絡していたようだ。

マーリンのいる『魔術師の塔』には身外身を置き、自身は王宮で王子をさせていた『』のそばに侍女としてそばにいた。
だが帝国編の最終局面にてマーリンに裏切られ、扶桑に逃げ帰った。

帝国に目を付けた理由は、騎士同士に無理やり同士討ちをさせ、最後に残ったものを手に入れるためだったようだ。*19

騎士

アグラヴェイン

「182.関係者」で登場した騎士。元ネタである「アーサー王の物語」ではガウェインの弟だが、この世界でも同様な模様。*20
カツ……疑惑がある。

扶桑への道中で捕獲された後、聖水を掛けられて正気に戻ったようで、「316.戦前の宴」の時点でアイルの王城にいた。
その後、「353.宝物庫」で再登場した際は帝国に戻っていることがわかる。

「323.一方その頃」でグィネヴィア妃に特別な思い入れがあったことがうかがえる。

トリスタン

「243.三つ巴?」で登場したアシャの庭の騎士の一人。
エリアスが護衛依頼を出した関係者のようで、『ファル・ファーシの雫』取得のクエスト関係者。

ラモラック

「243.三つ巴?」で登場したアシャの庭の騎士の一人。ロイと一緒にいた方。
『ファル・ファーシの雫』取得のクエスト関係者。

ガヘリス

存在自体は「222.幕間」にてランロットに生け捕りにされていたことでほのめかされていたガウェインの弟。
名前は「353.宝物庫」で登場した。
ガウェインが神殿の水浴びの洗礼を受けて正気に戻った(【傾国】の影響下から抜けた)時点でまだ帝国にいた。

帝国戦後、そのまま帝国に残る模様。

ガレス

ガヘリス同様にガウェインの弟。

王族

先王

8巻通販特典SS「正装」にて、詳細が判明
カルとマーリンとともに、周囲の国々を取り込み、皇帝を降ろし、最終的には帝国を引き継ぐ形で皇帝となった。

グィネヴィア妃

「323.一方その頃」で登場。儚げな美人。現王妃であった。
自身の息子だと思っていた存在がそうではないと自覚したことにより玉藻がかけた術により乾き崩れ落ちた。

アーサー王

「323.一方その頃」で東の塔の干からびた死体で発見された。

モルドレッド

ガウェインの異父弟で、アーサー王の息子(ただし、王妃であるグィネヴィアとの子ではない)*21
初登場は「353.宝物庫」で、玉藻にかなりの影響を受けており、本人もそれを受けてか王座を望まなかったようだ。

騎士王ボール

現国王。アーサー王亡きあとに王位を継いだ男。
初登場は「352.仕事の二人」ラスト。実際は次話の「353.宝物庫」。
ホムラと「354.『火華果実』」にてパートナーカードを交換したが、その際に「王様呼び出し特権可能」であることがわかる。
なお、使用武器は「ランス」とのこと。

本人曰く、「庶子たるこの身」とのこと。
「329.帰属と帰還」で「先代の血筋を新たな皇帝に据えた」と言うカルの発言があるが、この「先王」が「アーサー王の父親」なのか、ボールが王位をついたためその時点で「先王」となったアーサー王のことなのか、どちらのニュアンスか不明。*22
なお、本人も「庶子」と言っている通り、「246.使命」でイーグルが「(グィネヴィア王妃とアーサー王との間に)後継が生まれた披露の警護の記憶はない」との発言からこの二人の子ではないことは確かである。


*1 正確には帝国が一方的に難癖をつけていた
*2 270.潜入中に思い出す猫
*3 パルティンはミスティフのいる森に影響を与えないようにしていたため、より帝国側に強く影響が出た。
*4 282.ウル・ロロ
*5 332.旧友?
*6 329.帰属と帰還
*7 282.ウル・ロロ
*8 320.思わぬ助っ人?
*9 320.思わぬ助っ人?
*10 書籍2巻
*11 277.終戦
*12 313.涼しい顔をして空回り中
*13 「274.開戦」
*14 書籍4巻「あるゲームの裏事情」
*15 183.庭の水、222.幕間
*16 134.影響
*17 2023年1月31日のカクヨムサポータ限定記事
*18 320.思わぬ助っ人?
*19 323.一方その頃
*20 353.宝物庫
*21 元ネタ的には相手はガウェインの母であり、アーサー王の異父姉である
*22 元ネタではアーサー王の庶子である。「アーサー王に無かったことにされてた最初の息子」とされている模様