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キャラクターの状態と対処

捕獲と救護を理解するためには、キャラクターの状態と、入植者が行える行動（対処）を理解する必要があります。
RimWorldでは、以下の図のように、キャラクターの状態に応じて、入植者が行える行動が変わります。

図中にあるように、キャラクターの状態について、仮に「～状態」と命名しています。以下で各状態について説明します。

通常状態

入植者の通常の状態です。プレイヤーが仕事を指示できます。

敵対状態(襲撃者)

外部から来た襲撃者は、コロニーに対して敵対状態を取り、コロニーの建物や入植者に対して攻撃を加えてきます。コロニーに接近し、近接/遠隔攻撃を行い、設置物を破壊します。
この状態にあるキャラクターは、名前が「赤色」になります。

逃亡状態

襲撃者の心情が低下したり、情勢をみて、襲撃者は逃亡状態になります。マップから急いで立ち去ろうとします。
この状態にあるキャラクターは、名前が「うす青色」になります。

錯乱状態

心情の低下などをきっかけに、メンタルブレイクし、行動の自制が効かなくなる状態です。プレイヤーの命令に従わず、走り回り、コロニーの建物を殴ったりします。主に素手で近接攻撃を行います。
メンタルブレイクした入植者に対しては、被害の拡大を防ぎ、安静にさせるため、他の入植者が「攻撃する」か、「逮捕する」対処が行えるようになります。
敵対者についても錯乱状態に陥る事があります。この場合も「攻撃する」「捕獲する」対処が行えるようになります。

犯罪行為

一部の特性を持った入植者は、コロニーに火を付けるなど、他の入植者に害となる犯罪行為を行います。
犯罪行為を行っている入植者に対しては、被害の拡大を防ぐため、他の入植者が「攻撃する」か、「逮捕する」対処が行えるようになります。

ケンカ状態

入植者の心情や、入植者同士の言い合いが原因で、交流が低下している入植者同士が、ケンカ状態になることがあります。双方の入植者はどちらかが怪我や傷みにより止めるか、倒れるまで殴り合います。
この状態になった入植者は、画面上部のキャラクター欄に「イナズマ」のマークが付きます。
ケンカでは、所持している武器ではなく、素手で殴りあうので、大怪我は負いません。
ただし、ケンカを放置していると、行動不能状態、もしくは死亡状態に移行する場合があるため、早目に対処する必要があります。
ケンカを行っている入植者に対しては、他の入植者が「攻撃する」か、「逮捕する」対処が行えるようになります。

また、徴兵したキャラクターをケンカしているキャラクターの間に割りこませることでケンカを止めることができます。

行動不能状態

敵対状態、逃亡状態、錯乱状態、ケンカ状態からは、攻撃等により、行動不能状態に移行する場合があります。
また、この他に、「脱出ポッドの落下」イベントや「古代の冬眠カプセルを開けた」行為により、行動不能状態の新しいキャラクターが登場する場合があります。
行動不能状態のキャラクターは、見た目で倒れているのですぐ分かります。健康状態は意識不明の状態です。死亡したキャラクターとの違いは、黄色の「！」マークが出ていることです。
行動不能状態のまま放置していると、やがてそのキャラクターは死亡します。
行動不能状態になった襲撃者に対して、入植者は、「救護する」か「捕獲する」かの対処を行うことができます。

怪我人（重病人）状態

救護されるか、捕獲されたキャラクターは、ベッドに運ばれます。この状態のキャラクターは自分で移動することはできません。
入植者は、怪我人に対して医療処置（薬品の投与、手術）および食事の投与を行うことができます。（後述）

動ける状態

入植者の医療処置、食事の投与などの介護を施され、回復すると、無事に動ける状態になります。
（※足の切断などにより、健康であっても動けない状態になってしまう場合があります）
捕獲されたキャラクターの場合は、囚人として、そのまま部屋から出られません。
単に救護されているキャラクターの場合は、自然に部屋を出て、マップから歩いて出ていきます。もし、入植者として新たにコロニーに迎えたいなら、立ち去る前に「捕獲する」必要があります。

脱走状態

囚人が動ける状態のとき、コロニーの建物の外に通じるドアを開放しておくと、キャラクターは脱走を図りますので注意してください。
脱走者は歩いてマップ外に出ていきますので、立ち去る前に「捕獲する」必要があります。

死亡

死亡状態です。基本的になにか処置をするには手遅れですが、シーラムリザレクトがあれば(遺体が良好な状態で残っていれば)生き返らせることが可能です。

入植者を増やす

入植者が適度に増えることは、素早い建築や作物の収穫、襲撃や急病の際の交代要員など、コロニーの安定的な存続に重要です。ただし、増えすぎた入植者は食糧供給の負担になり得ます。

入植者獲得に関係する出来事

コロニーに入植者が増える（可能性のある）出来事には以下のようなものがあります。

「新たな入植者」のイベントが起こり、自然に入植者が増える。
宇宙から入植者の乗った脱出ポッドが降ってくる。
襲撃者を囚人として捕獲する。
地中に存在する古代の遺跡に、複数の冬眠カプセルがある事がある。カプセルを開けると、コールドスリープ状態だった入植者が出てくる場合がある。
通信機を設置すると、救援を要請する通信が入る事がある。

「新たな入植者」のイベント

ランダムに発生する「新たな入植者」のイベントにより、基本的には健康なキャラクターが1名、コロニーに加わります。最初から友好的な態度を取っているので、すぐに入植者の1人として働き始めます。
このイベントは、ゲーム開始直後に必ず1回起こりますが、以降は、入植者が極端に減っている状況などでしか滅多に見ることはありません。過度な期待は禁物です。

脱出ポッド墜落のイベント

ランダムに発生する脱出ポッド墜落のイベントにより、キャラクターがどこかに降ってきます。ほぼ確実に重症を負っており、動ける状態にもありません。
このイベントのキャラクターを入植者として加えたい場合、入植者の1人をクリックして選択した後、そのキャラクターを右クリックして「捕獲する」を選んでください。「救護する」を選んでしまいがちですが、そうすると回復したキャラクターが勝手に帰って（マップ外に出て行って）しまいます。確実に仲間にしたければ、後で説明する通り捕獲で問題ありません。

襲撃者の捕獲

行動不能状態、もしくは逃亡状態になっている襲撃者は、捕獲することができます。
捕獲されたキャラクターは「囚人状態」になります。
囚人は、継続して「勧誘する」ことで、コロニーに加わる場合があります。

古代の遺跡（冬眠カプセル）を開ける

採掘を行っていると見つかる新たなエリアには「古代の遺跡」があります。これは冬眠カプセルが複数並んでおり、開ける操作をすると、複数のカプセルの中に眠っていたキャラクターが一斉に目覚めます。
多くのキャラクターは行動不能状態ですが、敵対状態にあるキャラクターが出てくる場合もあるので注意が必要です。
捕獲し、医療処置を行い、勧誘することで、コロニーに加えることもできるでしょう。

通信機の救援要請

通信機を設置すると、たまに救援要請のイベントが起こります。年齢、性別の情報を伝え、コロニーに救援を求めてきます。
コロニーに迎え入れたい時は申し出を受け入れてください。直後に、マップの端から新たな入植者がコロニーに歩いて来ます。
ただし、この場合敵対勢力の襲撃イベントが必ず起こり、入植者の後ろから襲撃者が現れます。直ちに戦闘の準備に入ってください。
コロニーに迎え入れたくない時は申し出を拒否してください。この場合何も起こりません。（断られたキャラクターが死んでしまったことが通信で分かります）

囚人

囚人について、以下に説明します。

囚人用の部屋を設定する

キャラクターを捕獲するには「囚人用の部屋」を建設する必要があります。
壁に囲まれたドア付きの部屋にベッドを設置し、ベッドをクリックして「囚人用ベッド」を選択すると、その部屋は「囚人用の部屋（ベッド1つならprison、ベッド複数ならbarrack）」になります。
部屋の枠が少し茶色になり、ベッドも茶色になるので分かります。
囚人の部屋に複数のベッドを設置することで、複数のキャラクターを捕獲し、住まわせる事ができます。
複数のベッドを設置していた場合、すべて囚人用ベッドになります。つまり囚人と入植者が同じ部屋で寝る事はできません。

囚人を救護する

怪我などで行動不能状態で捕獲した囚人は、必要ならば、他のキャラクター同様、医師等による処置で救護してください。
囚人の命を救う確率を上げたい場合、病院用ベッドやバイタルモニターを置き、囚人用とすることもできます。
救護の方法については、囚人ごとに設定できます。世話のレベルを参照してください。
囚人にも、入植者同様、様々な手術を行い、延命させることもできます。医者のスキルを上げたい場合、…これ以上は自分で考えてください。

看守の仕事を割り当てる

囚人の世話を行うには、入植者の1人以上に「看守」の仕事を割り当ててください。囚人の部屋に行き、次項で説明する様々な世話を行うようになります。
看守の仕事の割り当てが1人も居ない場合は、牢獄内に保管所を作って食事を置くか、牢獄内に栄養ペーストディスペンサーを設置すれば、自力で歩行できる囚人は自分で食事をします。ただこの場合会話が行われないので囚人と友好関係を築くこと及び囚人の勧誘は行えません。

囚人への態度

「看守」の仕事を割り当てられた入植者が、囚人に対して行う世話は、各囚人ごとに設定することができます。
囚人になっているキャラクターをクリックすると、左下欄に「囚人」のボタンが表示されます。
このボタンをクリックすると、「その囚人に対して、どのレベルまで世話を行うか」を設定できます。

食べ物の給仕の有無

「食べ物を与えます」にチェックが入っていれば、看守が囚人の部屋に定期的に食べ物を運びます。または、部屋にペーストディスペンサーを置き、材料を補充することで、囚人が自分で食事を摂るようにすることもできます。

治療のレベル

囚人が怪我を負っている場合、手当を行うかどうか、またその時に薬をどのレベルまで使用するかを設定します。囚人の傷が癒えたように見えても、傷口から感染症が広がることもあります。

治療しない：治療は一切行いません。
看護する（薬品は不使用）：囚人が怪我を負っている場合、止血などの手当を処置します。ただし薬は使用しませんので成功率は高くないでしょう。
看護する（薬草まで投与）：怪我を負っている囚人の処置について、薬草が備蓄されている場合は使用を許可します。
看護する（医薬品まで投与）：医薬品が備蓄されている場合は医薬品の使用を許可します。薬草と医薬品が両方ある場合は医薬品を優先して使用します。
最善の治療をする：囚人に最善の治療をします。交易で手に入る高機能な医薬品も使用を許可します。

社交的な態度

囚人に対して、看守がどのような態度で接するかを設定します。初期設定では無視になっていますので、コロニーに迎えたいなら設定を変更する必要があります。

無視：看守は囚人に話しかけません。
友好的な会話：看守が定期的に話しかけ、友好的な態度をとります。
入村を勧誘：看守の仕事を割り当てられている入植者が、コロニーへの入村を勧誘します。コロニーに加えたい場合は、これを選択してください。ただし、後述のように成功判定に成功しないと入村しません。
解放：動ける状態になると、コロニーから外に運び、立ち去らせます。敵対している組織のキャラクターであった場合、その組織との友好関係が若干増加します。
処刑：看守が直ちに処刑します。ただし、心情は下がり敵対している組織との友好関係は減少します。

囚人を売る

一部の蛮族や、貿易船での取引では、囚人を売ることができます。
人身売買すると入植者の心情が下がり、売却した場合売却交渉を行った入植者に対する他の入植者からの友好評価が-15されるため注意が必要です。

勧誘の成功に向けた説明

勧誘を成功させるための基本的な事項を説明します。

勧誘の難易度

キャラクターをクリックして左下欄から「囚人」をクリックすると、その囚人の勧誘の難易度が1～99%で表示されます。難易度は数値が高いほど成功率が下がります。99%の囚人は、蛮族などに多いですが、彼等の勧誘に成功する可能性はほとんどありません。

勧誘の成功判定と成功率の表示

囚人をコロニーに勧誘する場合、看守は、数時間ごとに囚人の部屋に訪れ、勧誘の交渉を囚人に行います。
交渉のたびに、成功判定が行われます。
もし成功した場合、アナウンスがあり、囚人は直ちに入植者としてコロニーに加わります。
失敗した場合、画面に表示される0.1%～約10%の数値で、どの程度勧誘に成功する可能性があるか、確認することができます。
例えば成功率が0.5%であった場合、200分の1という非常に低い確率ということです。
成功率は1%以上、できれば数パーセントあった方がよいでしょう。
囚人と看守との社交関係は、勧誘や友好的な会話を行うことで、徐々に上昇します。これにより、勧誘の成功率も、徐々に上昇するでしょう。ただし、あまりにも社交スキルが低い、もしくは勧誘の難易度が高い場合は上昇しません。

囚人の心情と社交スキル

囚人にも心情があります。囚人の心情が高い状態だと、若干、勧誘の成功率を上げる効果があります。他の入植者と同様、広い部屋、豪華な調度品、おいしい食事、娯楽など、様々な工夫を行って、勧誘の成功率が上がる努力をしてみてください。
看守の社交スキルも、若干、勧誘の成功率に良い影響があります。社交スキルの高い入植者に勧誘を任せましょう。
逆に、囚人の心情が下がると、入植者同様、メンタルブレイクする可能性があります。たとえ勧誘の意思がなくても、あまりにも殺風景な囚人の部屋は危険なので注意しましょう。
囚人と友好的な会話や勧誘の会話を行うと、看守の社交スキルが上がります。社交スキルを上げる手段は少ないため、考えようによっては、囚人を世話することは入植者にとって大いにメリットがあります。

囚人の解放

「勧誘の難易度が高い」「キャラクターのスキルに問題がある」「食糧問題」などにより、囚人の世話が難しくなった場合、囚人を解放してください。特にデメリットはありません。
逮捕した入植者を解放した場合、開放された入植者は直ちに業務に戻ります。

捕獲と救護