あ号作戦とは、太平洋戦争末期に日本軍が計画した、アメリカ本土攻略作戦。日本軍最大の作戦であり、規模は、陸軍の半数、海軍のほぼ全てを使用しており、多数の兵員と兵器を使用した。
1945年6月8日の作戦開始から1946年4月18日のロサンゼルス協定?の締結までの期間にアメリカ本土内で行われた作戦全体を指す。
また、1946年8月15日に東京平和条約が締結された期間までを指すこともある。
概要
1938年のあ号作戦
再立案
最終的に、この作戦を再検討することになったのは1944年3月でインドの制圧とハワイ攻略の作戦が間近であることを受けて、その後にアメリカ本土上陸とアメリカを講和に応じさせるための作戦としてあ号作戦が再立案された。
内容
内容としては、大きく7つの作戦に分かれそれぞれの作戦内にある主要目標を完遂したのちに次の作戦へと移行する。
- 第一弾作戦・・・海軍戦力によるアメリカ太平洋艦隊の殲滅、空母機動部隊による局地的に空襲と軍事施設の破壊。
- 第二弾作戦?・・・主要都市に強襲上陸を行い、橋頭堡の確保、主力上陸部隊の到着までの防衛。
- 第三弾作戦?・・・橋頭堡の確保に成功した部分に主力となる部隊を揚陸させるとともに、進撃の開始。
- 第四弾作戦?・・・第三弾作戦によって輸送された主力軍を使用し、包囲部隊の殲滅・占領。
- 第五弾作戦?・・・第四弾作戦によって使用した主力を北方へと転じ、アラスカ部隊との合流を図りながら、西海岸一帯を制圧。
- 第六弾作戦?・・・アラスカ部隊との合流を果たした後、主力部隊を3つに分類し、中央軍による戦線の構築とともにロッキー山脈を迂回しての包囲。
- 第七弾作戦?・・・ロッキー山脈内にいたアメリカ軍を殲滅し、油田地帯の確保。
この作戦を通して、アメリカとの講和交渉を行うことを最終目標としていた。
ただし、この作戦でも講和交渉に応じなかった場合に備えて「決号作戦?」を発動することとなっている。
参加戦力
大日本帝国
陸軍
220万人 (機械化歩兵師団3個師団、自動車化歩兵師団29個師団、戦車師団16個師団、通常師団107個師団、第六航空軍)
航空機
- 三式戦闘機 飛燕:1,244機
- 四式戦闘機 疾風:858機
- 五式戦闘機:323機 総数:2,425機
海軍
兵員
68万人
艦艇
- 艦隊空母:15隻
(白鳳型3隻、瑞鳳型2隻、龍鶴型:5隻、雲龍型:3隻、大鳳、瑞鶴)
- 空母(航空機輸送など):15隻
(千歳型2隻、海龍型2隻、蛟龍、隼鷹型2隻、大鷹型5隻、雲龍型2隻、蒼龍)
- 戦艦:11隻
(大和型4隻、長門、伊勢型2隻、山城、金剛型3隻)
- 重巡洋艦:17隻
(伊吹型2隻、〇〇型2隻、利根型2隻、最上型3隻、高雄型3隻、妙高型2隻、青葉型2隻、加古)
- 軽巡洋艦:26隻
(吉野型7隻、黒部、大淀型2隻、阿賀野型3隻、夕張、川内型3隻、長良型4隻、球磨型3隻、天龍型2隻)
- 駆逐艦:192隻
(秋月型)
総数:1329隻(上陸用舟艇・輸送船などを含め)
航空機
- 烈風:3,723機
- 陣風改:1,038機
- 旋風:1,894機
- 流星:882機
- 惑星:2,480機
- 富嶽:320機
- 巻雲:117機
- 零式輸送機:1,332機
総数:11,786機
アメリカ合衆国
海軍
41万人 艦艇:281隻 航空機:3,000機
陸軍
陸軍
340万人 航空機:20,000機