ハワイ沖海戦とは、1944年11月3日に大日本帝国海軍とアメリカ海軍との間で行われた海戦である。
史上最大の海戦と呼ばれ、この海戦によって太平洋における趨勢が決定的になった。
概要
背景
戦闘経過
参加戦力
交戦勢力 | |
---|---|
大日本帝国海軍 | アメリカ海軍 |
指導者・指揮官 | |
戦力 | |
航空母艦9 戦艦6 重巡洋8 軽巡洋艦3 駆逐艦54 艦載機890 | 航空母艦6 軽空母4 戦艦7 重巡洋艦10 軽巡洋艦5 駆逐艦48 艦載機850 |
大日本帝国海軍
第一機動艦隊
第一航空戦隊 旗艦:瑞鳳
空母:瑞鳳()
祥鳳()
瑞鶴()
第二航空戦隊 旗艦:龍鶴
空母:龍鶴()
富士()
蓮華()
第八航空戦隊 旗艦:翔鳳
空母:白鳳()
翔鳳()
龍鳳()
第一戦隊
戦艦:大和、武蔵、信濃、紀伊
第三戦隊
戦艦:榛名、霧島
第八戦隊
重巡:利根、筑摩
第一防空戦隊旗艦:吉野
軽巡:吉野
第駆逐隊:
第駆逐隊:
第駆逐隊:
第三防空戦隊旗艦:釧路
軽巡:釧路
第駆逐隊:
第駆逐隊:
第駆逐隊:
第四防空戦隊 旗艦:鳴瀬
軽巡:鳴瀬
第駆逐隊:
第駆逐隊:
第駆逐隊:
アメリカ海軍
損害
大日本帝国海軍
沈没
空母:1隻
戦艦:2隻
重巡洋艦:1隻
大破
空母:1隻
戦艦:信濃
中破
空母:翔鶴
駆逐艦:1隻
損失
航空機:277機
戦死:3,458名
負傷:1,200名以上
アメリカ海軍
沈没
空母:4隻
軽空母:1隻
重巡洋艦:2隻
大破
軽空母:2隻
戦艦:1隻
駆逐艦:3隻
中破
空母:2隻
駆逐艦:2隻
損失
航空機:713機
戦死:8,739名
負傷:3,000名以上
結果
この海戦は、アメリカにとって非常に大きな打撃であり、空母4隻を喪失し、2隻が損傷を負った。また、軽空母も殆どが使用不能となったため、海軍戦力・航空戦力において数的不利が決定的になってしまった。このことで、ハワイ救援が不可能となり艦隊は撤退したものの、ハワイには20万人の兵士が取り残される状況となり、アメリカ軍最悪の日と呼ばれるようになる。
一方、日本海軍はこの海戦に大勝したのにも関わらず、被害はかなり大きく航空機搭乗員の多くを失い、またも、艦隊再建に大きな時間を要することとなり、ハワイ攻略が長引く要因の一つともなった。それでも、ハワイ陥落は決定的なものとなり、早期占領から長期に渡る空襲・艦砲射撃によって安全に、損害が少なくなるように3ヶ月もの時をかけて攻略を進めることとなる。この海戦を、硫黄島沖海戦、第二次マリアナ沖海戦と同じように、太平洋戦争における重大な転換点の一つともなった。