アメリカ海軍

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アメリカ海軍の計画推移

1923年のワシントン会議において日英同盟の解消を図ったアメリカであったが失敗に及んだ。これにより、アメリカ海軍内では旧来の日米英の海軍比率を、日英対米国として考えるようになり、海軍戦力において不利になることは避けようのない事実であった。そのため、日本の海軍戦力の拡大とイギリスの海軍戦力の拡充を食い止めるため同ワシントン会議において米英10割、日本は7割以下としてワシントン軍縮条約を締結した。これにより、これ以上の海軍戦力の差は生まれないようにした。しかし、日本海軍ではその条約の穴を突くように、重武装の駆逐艦を量産するようになるとこれも脅威ととらえた米国はイギリスと同調するようにワシントン会議の更新として、1930年に4月にロンドン海軍軍縮条約を締結した。しかし、尚も日本の東アジアにおける拡大と経済的成長は止まらず、アメリカは日本を脅威としてとらえるようになり、アメリカ国内と軍部においては日本を意識した施策をおこなうこととなる。そんな中で、1936年1月に日本は第2次ロンドン海軍軍縮条約を脱退し、これにより海軍の戦力バランスが完全に変動すると考えられた。そしてアメリカ海軍は日本海軍が第2次ロンドン海軍軍縮条約の制限を上回る新型戦艦の建造は可能であるのかという議論の中で、十分に可能であると結論づけた。これは、日英同盟を締結し海軍戦力で大きく上回る日英両海軍に対して更に戦力を拡大される恐れがあり、アメリカ海軍のみでは対応できなくなるとして、アメリカは1937年4月に、ワシントン海軍軍縮条約の条約破棄を通告し、1939年5月に第2次ロンドン海軍軍縮条約から脱退した。その2年間にアメリカ軍内では大規模な海軍拡大を計画し、これは後の両洋艦隊法につながる。ここでは、日本の新型戦艦に対抗するために太平洋艦隊に新型の戦艦群を建造して対応するとともに、大西洋においては旧式戦艦と空母を合わせた部隊によって対抗することになった。この両方の戦艦計画のなかで建造されたのがサウスダコタ級戦艦?、アイオワ級戦艦、モンタナ級戦艦である。これらは、両艦隊に配備し、空母部隊による制空権の確保のために建造中であったエセックス級航空母艦と合わせた運用が決まっていた。

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