東方作戦

Last-modified: 2024-02-04 (日) 01:55:23

東方作戦とは、アメリカ本土上陸に備えて、ハワイより東側で実行された作戦。
主に、アメリカ太平洋艦隊の孤立化及び主要港湾施設の破壊を目的としている。

概要

東方作戦は、ミッドウェー島、ハワイを占領後、更に東進するために必要な制海権の確保を目的として立案された。主に、太平洋艦隊の孤立化、港湾機能の喪失、大型港湾施設の確保が条件とされ、パナマ運河の破壊、西海岸港湾施設への空襲、アンカレッジの確保をもって作戦目標を達成するとして作戦が立案された。この作戦にはアメリカ太平洋艦隊が潜む太平洋上を移動することが避けられないため、大規模な艦隊を率いて行うため、同時に作戦を実行することは困難となり、それぞれ大まかに1か月ごとの実行を計画した。しかし、1945年選挙において講和派が多数であるとの情報から、作戦自体の遂行目的が失われる可能性があるとして、作戦実施日を3か月早め、1944年12月から実行することになった。

作戦内容

東方作戦は大きく甲・乙・丙の3つに分けられ、基本海軍が主体となる作戦である。海軍では独自の暗号として作戦名を「AA作戦」「PC作戦」「SS作戦」と呼称されていた。

甲作戦

アンカレッジ上陸作戦

乙作戦

パナマ運河攻撃作戦

丙作戦

サンフランシスコ・サンディエゴ空襲作戦

結果

東方作戦は、3つ全てを成功に収め、アメリカ太平洋艦隊は振り回される形となった。また、パナマ運河の破壊によって太平洋艦隊を孤立化したことはアメリカの太平洋における制海権を喪失したことに等しく、これ以降のアメリカ海軍は攻撃的な作戦を実行することができず、3回にわたる北太平洋海戦において敗北し、最終目標であった太平洋の制海権を確保することにも成功した。