三式十二糎七高角砲

Last-modified: 2023-12-01 (金) 14:08:59

三式十二糎七高角砲とは、大日本帝国海軍の高角砲。通称は「中12.7cm高角砲」。89式12.7cm高角砲の後継砲として、様々な艦に搭載され、太平洋戦争中期以降の主力高角砲となった。

概要

用地防空用に開発が進んでいた一式12.7cm高角砲の砲弾を使用して、駆逐艦の搭載する主砲と白鳳型航空母艦や大和型戦艦の高角砲、既存艦の12.7cm高角砲との換装を想定して設計された。そのため、砲塔などは89式と同じ規格/サイズでありながら、動力機構を大きく改善した他、口径を45口径に規格ダウンし、砲身命数を少しでも長くした。最大射高は14,000mにまで引き上げ、大戦中期以降の日本の主要な高角砲となった。近接信管を使用することができるのも本砲からである。

性能諸元

口径:127mm口径 / 45口径長
初速:800m/秒
最大射程:20,000m 有効射程:14,000m
最大射高:14,200m 有効射高:11,600m
発射速度:揚弾等直通式 15~18発/分、人力 13~15発/分
旋回角:360度 旋回速度:20度/秒、25度/秒(動力強化型)
仰俯角:-10度/+85度 仰俯速度:15度/秒
製造数:2,898門

重量

型式

搭載艦船