試製三式十三粍固定機銃

Last-modified: 2023-11-16 (木) 23:05:43

試製三式十三粍固定機銃とは、大日本帝国海軍が開発していた航空機銃。

概要

海軍の航空機搭載用13mm級固定機銃として開発されており、アメリカ合衆国製のブローニングM2重機関銃をコピーして製作された。試作銃の完成は1942年(昭和17年)12月であったものの、海軍の13mm級の機銃は二式十三粍機銃として大量生産されており、性能では同等かそれ以下であったため正式採用はされなかった。

特徴

弾薬は、海軍が艦載用機銃として使用していた九三式十三粍機銃と同じ13.2×96mm弾を使用し、この弾薬筒を保弾子により連結して弾帯とした。弾頭重量は、原型の12.7x99mm弾と同じく52gである。弾薬筒の全長は136.6mm、全備重量は118gであった。薬莢形状は無起縁式である。また、本銃の弾道特性は優良であった。銃口初速は790m/s、発射速度は800発毎分を発揮する。ただし、プロペラ同調装置を介した場合は600-700発毎分となる。

性能諸元

全長:1,500mm
重量:28kg
口径:13.2mm
砲身長:900mm
砲口初速:780m/s
発射速度:800発/分
弾頭重量:52g
弾薬全備重量:118g
機構:銃身退却式