Ram II

Last-modified: 2020-05-25 (月) 13:03:29

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Tier 5 アメリカ 中戦車(プレミアム)

公式紹介ページ

スペック

車体装甲厚(mm)76/63/38本体価格(ゴールド)1,750
最高速度(km/h)前進38マッチング範囲(戦闘Tier)5~7
後退14シルバーボーナス(%)55
隠蔽率静止時0.22経験値ボーナス(%)45
移動時0.17搭乗員経験値ボーナス(%)無し

パッケージ

Ram II
1,750G

詳細

パッケージ名エンジン主砲履帯砲塔HP通信機
出力下記参照車体旋回速度砲塔装甲通信範囲
出力重量比地形抵抗旋回速度視認範囲
Ram IIWright Continental R-975C3QF 6-pdr Mk. IIIAVVSS WE210Ram II D1610British Wireless set N19
44037 / [33.43]76/76/51570
16.251.03/1.14/1.7138330

※車体旋回速度の実質値は通常地形、操縦手熟練度100%で計算。スキル及び超信地旋回の可否は考慮していません。

 

主砲性能
名称弾種弾代貫通ダメージ発射速度AP弾
DPM
照準時間精度総弾数最高角
最伏角
QF 6-pdr Mk. IIIAAP
APCR
45
6G
105
170
75
75
26.201,9652.290.43
4.09
1.31
92+20.00
-7.50

解説

  • 火力
    • QF 6-pdr Mk. IIIA
      名称から判る通り、英国戦車やM7が装備する物と同種。
      ダメージは少ないが発射速度に優れ、当て続けられるなら大ダメージを期待できる。
      ただし、照準が装填に追いついておらず、至近距離でなければ100%の火力を発揮できない点には注意が必要。
      精度や照準時間は76mm砲シャーマンに比較的近い。
      APの貫通力は同格中戦車の75mm砲より少し低いが、APCRの貫通は良好。
      低威力による金弾の所要弾数の多さもあり弾代はかさむが、重装甲の戦車にもTier相応の対応能力は備えていると言ってよいだろう。
       
  • 装甲
    防御面は数値で見ると砲塔側面と車体全体を強化したM4 Shermanといったところ。
    耐久力も重戦車に近い610と中戦車にしてはなかなかしぶとい。
     
  • 機動性
    最高速度はM4 Shermanの48km/hに対して38km/hと大きな差がある。
    戦闘開始時などの長距離移動では劣るものの、同程度の重量に同程度のエンジンを積んでいるおかげで出力重量比はさほど変わらず、加速力は見劣りしない。
    停止と加速を繰り返す交戦中の機動力は悪くない。
     
  • その他
    視界がM4 Sherman初期砲塔と同じ330mと短めなのが欠点。
    レンズ皮膜や双眼鏡の採用も視野に入れよう。
    通信範囲はM4より若干短いが、問題になるほどではない。
     
  • 総論
    全体的には76mm砲パッケージのM4 Shermanに似ており、6ポンド砲はCrusaderM7などで使用できる。
    購入を検討している場合はそれらの車輌を経験しておくと良いだろう。
     

史実

巡航戦車RamII

カナダ国産初の戦車といわれています。
アメリカのM3 Leeをベースに、鋳造の独自設計の車体と砲塔を用いたものです。
ドイツ電撃戦の影響を受けてカナダ軍が機甲師団を2個師団新設するに伴い、必要な戦車を持っていなかったために、アメリカの開発したM3中戦車に注目しました。
ベースとなったM3中戦車は、既存技術でのM4 Shermanの繋ぎとして車体に主砲、砲塔に副砲というレイアウトのため、思い切って砲塔と車体の主砲を廃して、車体とシャーシのみの流用に留めました。
最大装甲87mmの鋳造車体は、イギリス歩兵戦車に匹敵するものとなりました。
同じく鋳造の砲塔は、対空用の銃塔があるM3中戦車よりも低くなりましたが、当初搭載する予定の6ポンド砲が、イギリスから巡航戦車は2ポンド砲を装備するべきと輸出を止められてしまい、
やむを得ずValentineの2ポンド砲を砲架ごと装備して、1941年1月から開発に着手した巡航戦車は、RamI(衝角)として1941年末に完成、50両ほど生産されました。
カナダ軍は再三6ポンド砲の必要性を説き、翌年になった1942年1月にやっと6ポンド砲が供給され始めました。
この時に備えて、鋳造砲塔の前面はボルトで止められており、装甲板ごと6ポンド砲に換装できるように設計されていたので、生産はすんなりと切り替えられ、RamIIと名称も変更されました。
生産101号車からは、車体左右のドアを防御力強化のために廃止、前面左右にある銃塔も廃止されました。(ゲーム中の車両は銃塔が残っている100号車以前のもの) また、履帯も新しいタイプに変更されていました。
こうして、1943年7月まで1,094両を生産しましたが、結局、訓練のみに使用されただけで、カナダ軍はM4シャーマンやM10 Wolverineに17ポンド砲を搭載したAchillesなど、イギリスが供与した車両やイギリスに代わって生産していたものを実戦で使用していました。
ただし、余剰気味となった車体を兵員輸送車として改造した、Ram-Kangarooは前線で使用され、同様の改造を施したPriest-Kangarooと共に歩兵から好評を博していました。
カナダのボーデン陸軍博物館に、オリジナルのRamIとRamIIが展示されています。

米軍では、ラムII中戦車を識別するために、なぜかシャーマンファミリーとして、M4A5と識別ナンバーを振っていたそうです。

 

コメント


*1 なぜカナダ製の本車がイギリスではなくアメリカ所属なのかは謎。ちなみに後継機のGrizzly Iはちゃんとイギリス所属である