Tier 4 イギリス 軽戦車
スペック
車体装甲厚(mm) | 60/60/20 | 本体価格(シルバー) | 120,000 | |||
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最高速度(km/h) | 前進 | 24 | マッチング範囲(戦闘Tier) | 4~6 | ||
後退 | 10 | 派生元車輌 | Cruiser II | |||
隠蔽率 | 静止時 | 0.31 | ||||
移動時 | 0.24 |
パッケージ
┏ | Valentine Mk XI E:7,200 S:65,200 | ━ | Archer E:19,340 S:395,000 | ||||||
Valentine E:3,500 S:120,000 | ━ | Valentine Mk VI E:4,080 S:38,700 | ━ | Valentine Mk VIII E:6,800 S:53,200 | ╋ | ━ | ━ | Bishop E:19,600 S:405,000 | |
┗ | Valentine Mk XI* E:6,900 S:55,200 |
E:必要経験値
S:購入シルバー
詳細
パッケージ名 | エンジン | 主砲 | 履帯 | 砲塔 | HP | 通信機 | |
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出力 | 下記参照 | 車体旋回速度 | 砲塔装甲 | 通信範囲 | |||
出力重量比 | 地形抵抗 | 旋回速度 | 視認範囲 | ||||
Valentine | AEC A189 | QF 2-pdr Mk. X | Valentine Mk. I | Valentine Mk. I | 310 | WS No. 11 | |
135 | 40 / [30.77] | 65/65/65 | 350 | ||||
8.30 | 1.0/1.3/2.0 | 44 | 330 | ||||
Valentine Mk VI | AEC A190 | QF 6-pdr Mk. III | Valentine Mk. VI | Valentine Mk. XI | 340 | WS No. 9 | |
131 | 42 / [29.64] | 65/65/65 | 375 | ||||
7.16 | 0.9/1.1/1.8 | 40 | 340 | ||||
Valentine Mk VIII | GMC 6004 6-71S | QF 6-pdr Gun Mk. V | Valentine Mk. VI | Valentine Mk. XI | 340 | WS No. 19 Mk. I | |
138 | 42 / [30.80] | 65/65/65 | 400 | ||||
7.44 | 0.9/1.1/1.8 | 40 | 340 | ||||
Valentine Mk XI | GMC 6004 6-71A | 75 mm Gun Mk. V | Valentine Mk. VI | Valentine Mk. XI | 340 | WS No. 19 Mk. II | |
165 | 42 / [36.72] | 65/65/65 | 450 | ||||
8.87 | 0.9/1.1/1.8 | 40 | 340 | ||||
Valentine Mk XI* | GMC 6004 6-71A | QF 6-pdr Gun Mk. V | Valentine Mk. VI | Valentine Mk. XI | 340 | WS No. 19 Mk. II | |
165 | 42 / [36.85] | 65/65/65 | 450 | ||||
8.90 | 0.9/1.1/1.8 | 40 | 340 |
※車体旋回速度の実質値は通常地形、操縦手熟練度100%で計算。スキル及び超信地旋回の可否は考慮していません。
主砲性能 | |||||||||||
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名称 | 弾種 | 弾代 | 貫通 | ダメージ | 発射速度 | AP弾 DPM | 照準時間 | 精度 | 総弾数 | 最高角 最伏角 | |
QF 2-pdr Mk. X | AP APCR HE | 30 3G 15 | 78 121 23 | 50 50 60 | 28.57 | 1,429 | 1.70 | 0.36 2.07 1.27 | 60 | +20 -15 | |
QF 6-pdr Mk. III | AP APCR | 45 6G 32 | 105 170 30 | 75 75 100 | 13.33 | 1,000 | 2.30 | 0.43 ? ? | 44 | +17 -8 | |
QF 6-pdr Gun Mk. V | AP APCR | 45 6G 32 | 110 180 30 | 75 75 100 | 13.33 | 1,000 | 2.50 | 0.41 ? ? | 44 | +17 -8 | |
75 mm Gun Mk. V | AP APCR | 56 7G 56 | 91 144 38 | 110 110 175 | 9.09 | 1,000 | 2.50 | 0.41 ? ? | 44 | +17 -8 |
※先頭のセルの色は対応するパッケージの色となります。
解説
- 概要
Tier4イギリス軽戦車。
軽戦車とは思えない重装甲が特徴的。
車輌性質は同じ歩兵戦車であるMatildaに近いが、火力では貫通力や精度で劣る。
ちなみに搭載できる砲は全てChurchill Iと互換性がある。
- 火力
全体的にDPMが低く、撃ち合いには弱い。- QF 2-pdr Mk. X
初期砲。隠れた最終砲候補。
DPMは本車で最も高く、かつ精度や照準時間、俯角が優秀で扱いやすい。
しかし、単発ダメージが低く、流石にTier4では少し力不足を感じることも多くなる。
ただし、その場合APCR中心の運用になるため収支には期待できない。 - QF 6-pdr Mk. III
中間砲。
同格中戦車Grantの最終砲で、破格の貫通力を持つAPCRが使える。
ただし、あちらと違って全周旋回砲塔に搭載している代償か、DPMが非常に低い。 - QF 6-pdr Gun Mk. V
中間砲及び最終砲候補。
Mk. IIIから貫通力と精度が向上した代わりに照準速度が低下している。 - 75 mm Gun Mk. V
最終砲候補その2。
APの貫通力は91mmと少し落ちるが、その分単発火力が高い。
APCRの貫通力は144mmとマチルダのQF 2-pdr Mk. X-Bとほぼ同等で格上にも十分通用する。
- QF 2-pdr Mk. X
- 装甲
全周60mmの厚みを持ち、軽戦車どころかちょっとした重戦車並。
同格重戦車のD.W.2より頑丈である。
あちらはTier5までとしかマッチングしないので一概に比較は出来ないが…
角度をつければ砲弾を弾きながら戦うことも可能だが、HPは軽戦車の枠内なので注意。
- 機動性
旋回速度は高めだが、最高速度は低く軽戦車のカテゴリー内では鈍足。
自走砲の攻撃も満足に避けれないので注意しよう。
- 総論
同格イギリス中戦車のGrantや同じ鈍足重装甲型の中戦車であるMatildaと比較されると性能面の不利が目立つ戦車である。
マッチング優遇があるわけではなく、フランスのAMX 40と同様、Tier4軽戦車としては控えめに言っても扱いが難しいと言わざるを得ない。
主砲はそれぞれ癖があるため、まずは自分の扱いやすいのを選ぶのが先決であろう。
幸い、どの主砲も貫通力はあるため、障害物を利用して装填の遅さを補いつつ粘り強く戦っていきたい。
史実
1938年、風雲急を告げるヨーロッパ情勢に対し、歩兵戦車Mk.IIマチルダの後継をイギリス軍はヴィッカース・アームストロング社に要求します。
これに応えて、前年に完成した巡航戦車Mk.II (A10)を拡大流用する歩兵戦車として急ピッチで設計され、1939年2月12日に陸軍省に提出されますが、不採用になってしまいます。
バレンタインの名称は諸説がありますが、バレンタインデーに起因するのはこの事がきっかけとなっています。
7月になり、元設計どおりの生産が認可され、歩兵戦車Mk.IIIバレンタインとして制式化されます。
要求が歩兵戦車なので、装甲厚は65mmとされましたが、A10の車体を流用することから大幅な重量増加が出来ず、必然的に小型化をせざるを得なかったために、これが後々バレンタインの寿命を短くする原因となったのでした。
1940年5月、試作車がテストを受け、2名用砲塔は不評だったものの機構的信頼性は高く、小改良の後に量産が開始され、同年末には部隊配備が始まりました。
翌41年には北アフリカ戦線で使用され始め、歩兵支援大隊の戦車部隊として編成されました。
秋にはクルセーダーの生産の遅れから機甲旅団機甲連隊にも配属されるようになり、北アフリカ戦の転機となるエル・アラメイン戦から1943年のチュニジア戦終了までは主力の戦車として活躍しました。
この間に2ポンド砲のままでは対独戦車戦には火力不足と露呈したため、何度か改修が繰り返されました。
まず、2ポンド砲はそのままでしたが、Mk.IIIで不評だった2名用砲塔を3名用の新砲塔にしました。
Mk.VIIIで念願の6ポンド砲に換えられますが、今度は砲が大型化したため、またもや砲塔には2名しか搭乗出来なくなってしまいます。
さらに、1943年から生産に入ったMk.Xでは75mm砲に換装されますが、その頃になると新型戦車やアメリカから貸与される戦車の補充が着実に行われ、第一線での活躍の場がなくなり、訓練用や回収用ベースにされることになりました。
それでも、イギリス本国だけで6,855両も生産され、総生産台数8,275両のうち2,400両ほどがソ連へレンドリースとして送られました。
その後、バレンタインが生産終了となった為にイギリスが後継のクロムウェル巡航戦車の提供を申し出たところ、ソ連側がバレンタインが好評なのでいらないとこれを断ったため、イギリスではすでに前線で使われていないバレンタインがソ連に供給するためだけに細々と作られていました。
ちなみに、イギリス戦車にはAナンバーといわれる固体識別番号が振られていますが、バレンタインはヴィッカース社が陸軍省が正式に交付する前に独自に私案として作られたために付けられなかったという第二次大戦期の英国戦車では珍しい戦車でした。
派生型として、Bishop自走砲や砲が後ろを向いているArcher自走砲、自国の戦車博物館で「今まで造られた中で最悪の戦車の1つ」と酷評されているA38ヴァリアント歩兵戦車があります。