M7

Last-modified: 2023-06-18 (日) 17:04:04

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Tier 5 アメリカ 軽戦車

公式紹介ページ

スペック

車体装甲厚(mm)38/33/32本体価格(シルバー)355,000
最高速度(km/h)前進60.0マッチング範囲(戦闘Tier)5~7
後退20.0派生元車輌M5 Stuart
発見可能範囲(m)静止時343.09
移動時343.09

パッケージ

初期LVL1LVL2LVL3LVL4LVL5LVL6
M7
E:13,060
S:355,000
履帯
E:880
S:8,000
無線
E:760
S:54,000
エンジン
E:1,300
S:21,500
主砲
E:2,360
S:30,000
主砲
E:2,500
S:30,500
戦車
T21
E:32,300
S:900,000

E:必要経験値
S:購入シルバー

詳細

パッケージ名エンジン主砲履帯砲塔HP通信機
出力下記参照車体旋回速度砲塔装甲通信範囲
出力重量比地形抵抗旋回速度視認範囲
初期
M7
Wright C. R-975EC2L75 mm Gun M2LVVSS T48M47605AN/GRC-3
48046 / [37.64]52/41/41410
19.900.9/1.1/2.146360
LVL.1
履帯
Wright C. R-975EC2L75 mm Gun M2LVVSS T48AM47605AN/GRC-3
48048 / [42.67]52/41/41410
19.900.8/0.9/1.746360
LVL.2
無線
Wright C. R-975EC2L75 mm Gun M2LVVSS T48AM47605SCR 528
48048 / [42.73]52/41/41745
19.930.8/0.9/1.746360
LVL.3
エンジン
Wright C. R-975C1L75 mm Gun M2LVVSS T48AM47605SCR 528
60048 / [53.41]52/41/41745
24.910.8/0.9/1.746360
LVL.4
主砲
Wright C. R-975C1L75 mm Gun M3LVVSS T48AM47605SCR 528
60048 / [52.98]52/41/41745
24.710.8/0.9/1.746360
LVL.5
主砲
Wright C. R-975C1LQF 6-pdr Mk. IIIVVSS T48AM47605SCR 528
60048 / [55.23]52/41/41745
25.760.8/0.9/1.746360

※車体旋回速度の実質値は通常地形、操縦手熟練度100%で計算。スキル及び超信地旋回の可否は考慮していません。

砲性能

主砲性能
名称弾種弾代貫通ダメージ攻撃半径砲弾速度砲弾射程発射速度AP弾
DPM
照準時間精度総弾数最高角
最伏角
75 mm Gun M2LAP
APCR
HE
56
7G
56
90
125
38
110
110
175
---
---
1.06
588
735
588
720
720
720
11.541,2691.900.4471+18
-8
75 mm Gun M3LAP
APCR
HE
56
7G
56
92
127
38
110
110
175
---
---
1.06
619
820
619
720
720
720
12.501,3751.900.3871+18
-8
QF 6-pdr Mk. IIIAP
APCR
45
6G
105
170
75
75
---
---
821
1,026
720
720
20.001,5002.300.43155+18
-8

※先頭のセルの色は対応するパッケージの色となります。

解説

  • 概要
    Tier 5アメリカ軽戦車
    M3 Stuartに代わる軽戦車として開発され、搭載砲の大口径化・砲塔の再設計・さらに装甲の増厚を経て最終的に中戦車として制式化された経緯から以前は中戦車だったが、
    アップデート4.2で軽戦車に変更され、移動時に隠蔽率が下がらなくなった代わりに火力・視界範囲・HPが下げられてしまった。
     
    また、車種変更の影響か、以前はM3 LeeM4 Sherman等と共通だったエンジンや主砲が専用の物になってしまった。
    上位通信機のSCR 528は二つある軽戦車ルートのもう一方のM24 Chaffeeや他ルートの高Tier帯の物と共通になっている。
     
  • 火力
    アメリカ戦車としては若干俯角と仰角が狭い。
    • 75 mm Gun M2L
      初期砲。
      AP貫通力はTier 5軽戦車としては平均的だが、金弾を使用しても貫通力はあまり伸びず、重装甲車輌を相手取るのは難しい。
      また、弾速が遅いため移動している敵への攻撃は不得手。
       
    • 75 mm Gun M3L
      中間砲。
      初期砲の改良型。貫通・弾速がわずかに強化されたが運用方法は変わらない。
      照準速度と精度は6pdr砲より優れているため、あちらの命中精度が肌に合わない場合はこちらを装備すると良いかもしれない。
      ちなみに、75mm Gun M3Lのみ他の砲より防盾が狭く、誤差の範囲だが僅かに砲塔正面の防御力が落ちる。
       
    • QF 6-pdr Mk. III
      最終砲。(英軍規格なので砲弾重量で表記。口径:57mm)
      APの貫通力がTier5軽戦車としてはやや高めで、発射速度と総弾数も優秀な使いやすい戦車砲。
      さらに金弾を使用することで貫通力を大幅に底上げする事が可能。
      T-28T-34の57mm Zis-4と同様、敵に撃たれずに連射できる場面や軽装甲を狙った機動戦などで猛威を振るう。
      ただし、精度が難があり、遠距離では絞りきっても外れてしまう。
      また、75mm Gun M3Lと比べて1t近く軽く、出力重量比も上昇し機動性も良い。
       
  • 装甲
    同Tierと比較してかなり薄く、傾斜を加味しても心許ない。
    極力被弾しないための位置取りや運用に気を配る必要がある。
    改良砲塔の防盾面積が狭く、車体の側面が薄い事による防御低下が大きい。
    • 車体
      避弾経始に優れた形状をしているが、残念ながら正面は素の装甲厚が足りず、昼飯をしても同格中戦車の弾は防げない。
      一方、側面は正面斜め15°程度からのAPを側面の丸みで跳弾してくれる事もある。
       
    • 砲塔
      跳弾は望めない形状で正面が弱いが、側背面に向けて41mmの丸みのある装甲となっているため、真正面を逸れて掠める角度で当たった場合には同格の弾でも弾く場合がある。
      精度の悪い機関砲などは運が良ければそれなりに防いでくれる事もあるだろう。
       
  • 機動性
    小型で軽量な車体とそれなりのエンジン出力で機動力は優れている。
    うまく加速できれば最高速度60km/hは偵察や陣地転換・側面攻撃など様々な場面で役に立つだろう。
    また、車体/砲塔ともに旋回速度が優秀であり、最高速だけではない足回りの軽快さも併せ持つ。
     
  • 総論
    トップスピードが良好で視界範囲も軽戦車として平均的な値を持つので、偵察や孤立した敵戦車・自走砲を襲撃する遊撃など攻撃的な軽戦車としての役割に適性をもつ。
    走る時は走り、隠れる時は隠れる。強みを活かしメリハリをつけた運用で敵を翻弄しよう。

史実

M7

本車は1940年のフランスでの黄作戦の戦訓から、M2軽戦車M3軽戦車の火力と装甲が不十分であると判明したため、これらの後継となるT7軽戦車として1941年1月からロックアイランド造兵廠で開発が開始されました。

 

まず完成したT7軽戦車は鋳造製の砲塔と車体を持ち低姿勢の車体は被弾経始を考慮していました。最大装甲厚38mmとなっています。
主砲は53.8口径37mm戦車砲M6で、副武装は7.62mm同軸機銃、7.62mm車体前方固定機銃、7.62mm対空機銃1挺ずつ装備しています。
エンジンはR975EC1またはR975EC2空冷ガソリンエンジン(350馬力)で、パワーパック方式をとっていてレールの上に取り付けられており、整備や交換が容易でした。
トランスミッションはハイドロマティック式、サスペンションは改良型VVSSでスプリング2個と転輪2個を組み合わせたボギーを片側2組配置しており、誘導輪は接地式で後方に、起動輪は前方にありました。
この組み合わせで最大時速48.3km/hを発揮しました。
2両が試作され、その内、初号車は車体が溶接構造でした。

 

当初は主砲には37mm砲が予定され、M3 Leeのものに似た砲塔が搭載される予定でしたが、北アフリカ戦線における戦訓から、37mm砲ではドイツ軍戦車に対してまったく威力不足であるとされたため、武装強化型のT7E2が作られました。
足回りはM3軽戦車に類似したものが使用されていて、上部転輪3個と短いスカートを装備していました。
砲塔は高さを抑えてあり、車長用ハッチは砲塔右に、装填手用ハッチは左に配置していて両開き式で開閉を行います。
砲塔両側面には近接防御のために、車内からライフルやマシンガンで射撃できるガンポートも付いていました。
主砲は57mmT2(イギリスのQF6pounder MkIII 57mm戦車砲のライセンス生産版)で、副武装として主砲同軸、車体前部、砲塔上部に7.62mm機銃(M1919A4機銃3挺か、M1919A4機銃3挺+M1919A5機銃1挺)を搭載していました。
車体は良好な避弾経始が付き、装甲厚は車体前面38mm、側面32mm、砲塔前面51mm、側面38mmで、戦闘重量22.7tでした。

 

1941年12月から開発され、1942年に完成します。
しかし、制式化されたM7軽戦車は主砲が38口径75mm砲M3に強化され、車重も20t超も増加したため、M7"軽戦車"からM7"中戦車"へと種別変更されました。
砲塔は油圧旋回式で、全周旋回にかかる時間は15秒。
ベンチレーターは砲塔に1基、車体に4基装備されていました。
「57mm砲であってもドイツ軍戦車に対しては威力不足であり、陣地攻撃用の砲としても不十分」と判断されたため、57mm砲からM4 Shermanと同じ75mmM3戦車砲に変更されました。
このM3戦車砲を搭載するために、砲塔が再設計されています。
エンジンはM3中戦車とほぼ同じコンチネンタルR975EC2/C1空冷星形9気筒ガソリン(350馬力)となりましたが、最大時速48.3km/hを発揮と、試作車で使用されたR795シリーズと同等でした。

 

インターナル・ハーベスター社で3,000両を生産する予定だったのですが、装甲厚が砲塔前面51mm、他は32~38mmとM4シャーマンに比べ薄く、M3軽戦車と同系統の履帯のため車重に比べ幅が狭く機動力に欠け、中戦車としては能力不足ということで、1943年2月までに7両が引き渡されただけで量産はされませんでした。
M7のエンジンを重量増に合わせてフォード製V型8気筒エンジンを積んで強化したM7E1も作られましたが、同年7月に開発が打ち切られ、M7の計画自体は1943年末にはすべて中止になってしまいました。

 

アメリカ陸軍では本車の設計を踏まえ、主武装は75mm砲で装甲防御力は次善、機動性を第一とした新たな軽戦車の開発を行います。
これがT24、後のM24 Chaffeeとして後に開発されることになりました。

 

少数生産されたM7は戦後に順次処分されて行きましたが、数両が現存し、1両がメリーランド州アバディーンのアメリカ陸軍兵器博物館に展示されています。

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