Cruiser Mk. III

Last-modified: 2020-05-25 (月) 13:03:30

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Tier 2 イギリス 軽戦車

公式紹介ページ

スペック

車体装甲厚(mm)14/14/14本体価格(シルバー)3,800
最高速度(km/h)前進48マッチング範囲(戦闘Tier)2~3
後退20派生元車輌Medium I
隠蔽率静止時0.23
移動時0.17

パッケージ

Cruiser IV
E:1,500
S:41,000
Cruiser III
E:220
S:3,800
M1931
E:1,400
S:17,500
Cruiser Mk III*
E:2,305
S:32,610
Cruiser Mk III**
E:1,605
S:18,610

E:必要経験値
S:購入シルバー

詳細

パッケージ名エンジン主砲履帯砲塔HP通信機
出力下記参照車体旋回速度砲塔装甲通信範囲
出力重量比地形抵抗旋回速度視認範囲
Cruiser IIINuffield Liberty Mk. II15 mm Machine Gun BESACruiser Mk. IIICruiser Mk. III140WS No. 11
34040 / [31.43]14/14/14350
23.961.1/1.4/2.048320
M1931Nuffield Liberty Mk. IIIQF 2-pdr Mk. IXCruiser Mk. IIICruiser Mk. III140WS No. 11
39540 / [36.36]14/14/14350
27.721.1/1.4/2.048320
Cruiser Mk III*Nuffield Liberty Mk. III40 mm Pom-PomCruiser Mk. III*Cruiser Mk. III*150WS No. 11
39542 / [39.72]14/12/14350
27.191.0/1.2/1.845320
Cruiser Mk III**Nuffield Liberty Mk. IIIQF 2-pdr Mk. IXCruiser Mk. III*Cruiser Mk. III*150WS No. 11
39542 / [39.79]14/12/14350
27.241.0/1.2/1.845320

※車体旋回速度の実質値は通常地形、操縦手熟練度100%で計算。スキル及び超信地旋回の可否は考慮していません。
青字:オートローダー砲・機関砲

 

主砲性能
名称弾種弾代貫通ダメージ発射速度
連射[間隔]
弾倉[交換時間]
AP弾
DPM
照準時間精度総弾数最高角
最伏角
15 mm Machine Gun BESAAP1279108.22
連射[0.14]
弾倉[18.00]
9741.900.53
8.14
2.54
400
[(5×8)×10]
+20
-15
QF 2-pdr Mk. IXAP
APCR
HE
25
3G
15
64
121
23
45
45
60
24.001,0802.300.40
?
?
87+20
-15
24.001,0801.900.40
?
?
87+20
-15
40 mm Pom-PomAP
APCR
HE
30
2G
15
49
71
23
45
45
60
24.30
連射[0.63]
弾倉[8.00]
1,0941.900.48
?
?
120
[4×30]
+20
-15

※先頭のセルの色は対応するパッケージの色となります。

解説

  • 火力
    初期砲…もとい初期機銃のベサ15mm重機関銃は貫通力・ダメージ共に低いが発射弾数が多く、全弾貫通時の威力は凄まじい。
    ただし貫通力の関係で相手を選ぶ。
     
    最終的には汎用性の高い2ポンド砲か、瞬間火力に優れたポンポン砲の二択になる。
    貫通力では2ポンド砲の方が上だが、このTier帯ならポムポム砲の貫通力でも大抵の敵にダメージが入る。
    Tier2でのポムポム砲は単発でも運用できるので瞬間火力だけでなく汎用性も2ポンド砲に迫る。
    が、機関砲なので350m以遠には弾が届かず遠距離射撃は不得手。
     
  • 装甲
    全周14mmと薄い。
    機関砲でも容易に穴が空くので攻撃を弾こうなどとは考えないこと。
     
  • 機動性
    最高速度、加速力共に優秀。
    車体旋回速度も標準程度はあり、総合的な機動力は高い。
     
  • 総論
    高機動紙装甲というわかりやすい軽戦車。
    足を活かした運用が求められる。

史実

巡航戦車Mk.III

高速で軽装甲の突破戦車という開発意図で作られた巡航戦車Mk.IIIは巡航戦車Mk.I巡航戦車Mk.IIで使用されたスローモーション・サスペンションが高速走行向きでなかったため、陸軍にとっても不満が残るものでした。 
そこで、アメリカのクリスティー戦車が採用しているクリスティー・サスペンションを1936年にモーリス社がライセンス権を取得し、試作車両に取り入れ1936年末に完成したのがA13でした。
テスト後、小改修を施して巡航戦車Mk.III(A13)として制式化し、1938年から1939年夏までに65両が生産されました。

 

クリスティー・サスペンションは採用していますが、生産性・整備性向上やコストダウンのため装輪走行機能は省略されていました。
最大速度65km/hを出せましたが、足回りに負担が掛かりすぎるということで最大速度は48km/hに制限されていました。

 

車体はイギリスの戦車用砲塔を載せられるよう大型化され、そこに載る砲塔は巡航戦線Mk.IやMk.IIと酷似しており、武装も2ポンド砲とヴィッカース7.7mm水冷機銃とほぼ同じものが装備されていましたが、砲塔は3人乗りになりました。
車体は箱型のスマートなものとなり、大型転輪を片側に4つ配したものに拡大改良されたクリスティー・サスペンション、オリジナルクリスティ戦車で使われた350馬力のリバティ・エンジンのライセンス版をやっと搭載。
巡航戦車らしい性能を手に入れましたが、肝心の装甲厚が14mmと薄く、これを改善する装甲厚を30mmに強化したA13Mk.II案が出され、巡航戦車Mk.IV?として制式化された後にMk.IIIも順次Mk.IVに改修されてゆきました。
これは巡航戦車Mk.Ⅲ改とも呼ばれ、防楯形状がA13のままなので純正のMk.IVとの識別は可能でした。

 

巡航戦車Mk.I/IIと同じく、フランスで黄作戦に第1機甲師団所属車輌が投入されましたが、性能不足とマシントラブルから大損害を出したり、他に少数が1940~41年にリビアで第7機甲師団により使用されて北アフリカ、ギリシャ戦に投入されましたが、装甲の薄さが災いして、こちらも大損害を蒙ってしまいました。

 

面白いエピソードとして、1936年にイギリス軍がクリスティーサスペンションを研究するために、M1931クリスティー戦車を2両購入したものの、この頃のアメリカは軍事用武器の輸出が違法とされていて、輸入ができない状況でした。
そこで、苦慮の末に戦車ではなく「トラクター」として木箱に納め、その上からグレープフルーツを大量に詰め込んで、なんとアメリカから密輸入してしまうという、今では考えられないエピソードもありました。
なんとかクリスティー戦車を手に入れたナッフィールド社はその後、同戦車車載のリバティーエンジンと共にライセンス権利を無事獲得しました。

 

65両と少数生産だったのには装甲が薄すぎて機甲戦闘には向かないと判断され、Mk.IVに生産を切り替えたのが理由だと言われています。

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