Excelsior

Last-modified: 2023-08-15 (火) 23:32:35

GB51_Excelsior.png

Tier 5 イギリス 重戦車(プレミアム)

公式紹介ページ

スペック

車体装甲厚(mm)114/31/108マッチング範囲(戦闘Tier)5~6
最高速度(km/h)前進38.6ボーナスシルバー40%
後退12.0車輌経験値40%
発見可能範囲(m)静止時386.15搭乗員経験値10%
移動時415.38フリー経験値5%

パッケージ

Excelsior
G:1,500

詳細

パッケージ名エンジン主砲履帯砲塔HP通信機
出力下記参照車体旋回速度砲塔装甲通信範囲
出力重量比地形抵抗旋回速度視認範囲
ExcelsiorRolls-Royce Meteor75 mm Gun Mk. VExcelsiorExcelsior830WS No. 19 Special
60032 / [29.87114/92/92570
14.621.4/1.5/2.936350

※車体旋回速度の実質値は通常地形、操縦手熟練度100%で計算。スキル及び超信地旋回の可否は考慮していません。

砲性能

主砲性能
名称弾種弾代貫通ダメージ攻撃半径砲弾速度砲弾射程発射速度AP弾
DPM
照準時間精度総弾数最高角
最伏角
75 mm Gun Mk. VAP
APCR
HE
56
7G
56
91
144
38
110
110
175
---
---
1.06
619
774
619
720
720
720
15.791,7372.300.4264+20
-13

解説

  • 概要
    Tier 5 イギリスプレミアム重戦車
    史実における試作2号車の姿で登場。
    マッチング優遇があり、マッチング上限はTier 6までとなっている。
    読み方は原語のラテン語ではエクセルシオール、英語ではエクセルシアーと発音する。
    本車がイギリスで開発されたことを考えれば、後者の発音が正しいと言える。
     
  • 火力
    • 75 mm Gun Mk. V
      Churchill Iで搭載出来るものと比較して発射速度と貫通力と照準時間で劣る。
      AP91mm、APCR144mmと貫通力は同格に対してすら若干不足気味で、格下はまだしもTier6のHTが相手となればAPCRですら容易に貫通できないことも少なくない。
      そのためAPCRの携行は最早必須であり、最低20発は持って行こう。
       
  • 装甲
    Churchillと異なり致命的な弱点もなく、信頼感のある防御性能を持つ。
    • 車体
      前面は114mmとかなりのもの。
      傾斜部分は54mmと薄いが、傾斜がきついため実際には114mmを上回り、おまけにハッチや機銃口も一律114mmであり弱点ではない。
      しかもCromwellの足回りを拡張したものを採用しているので履帯裏の悪魔が無い、なので真正面からの弱点が見当たらない。
      側面はスペック上32mmと薄いがこれは車体のみの値であり、装甲スカートは側面をほぼカバーし、尚且つ25mmとかなりの厚みがあるため最低57mmはあると考えよう。
      また履帯も20mmの空間装甲として扱われるので最厚部は77mmとなり昼飯等で傾斜を付ければ弱点ではなくなる。
      おまけに本来多くの戦車が弱点とする後面も上部108mm、下部64mmとそこそこ堅い。
       
    • 砲塔
      防盾は無いが前面114mmの垂直装甲はこのティア帯のHTとしてはそこそこであり、余所見などでより強固になる。
      側後面は92mmあり、こちらも傾けることで十分な防御力を得ることが出来る。
      また、キューポラも92mmと厚くさらに背が低い為狙われにくい。
       
  • 機動性
    最大速度38.6km/hは中戦車並である。
    履帯の旋回性能は中戦車に少し遅れを取るが、重戦車としてなら十二分に備えていると言えるだろう。
    逃げる中戦車の追撃も可能である。
    ただしあくまで重戦車な為、NDKは自走砲以外には技量を要するだろう。
     
  • 総評
    火力は貫通力が不足しているものの良好な発射速度を持つので殆ど隙が無い上に、MT並の速度で動ける為ある時は切り込みとして、はたまた戦線が薄いところの抑えとして、八面六臂の活躍が期待できる。
    しかし、Tier6の戦場には凶悪な魑魅魍魎が闊歩するため、あとは使い手の腕次第である。

史実

Excelsior

エクセルシアー重突撃戦車は陸軍計画個体識別番号A33として1942年秋からイングリッシュ・エレクトリック社で開発されました。
それまでの巡航戦車や歩兵戦車ではなく、ドイツ機甲師団や強固なジークフリート線を突破できる重火力・重装甲戦車として、イギリス陸軍がアメリカと共同開発に踏み切りました、これは、歩兵/巡航戦車の双方を統合する突撃戦車構想から生まれたと言われます。
1943年には試作車輌が二輌製造されました。
【試作1号車】
同じ突撃戦車としてアメリカに先行して発注したT14突撃戦車を開発していた関係で、同じベースとなったT1試作重戦車M6重戦車の足回りのパーツを流用。
車体及び砲塔はセントー巡航戦車のものを拡大して装甲を強化したものを使用。
主砲は当時のイギリス戦車の主流である6ポンド砲が搭載されました。

 

【試作2号車】
車体及び砲塔は試作1号車と同じものを使用していましたが、主砲はオードナンス QF 75mm砲を搭載し、更に足回りの構造が大きく異なっていたためB試作の名が与えられました。
その大きな相違点とは、セントー巡航戦車の走行装置を拡張したものを用いたことです。
これはR/L式懸架装置と呼ばれるもので、ロールス・ロイス社が開発。
B試作は各種の試験を行いましたが、M6重戦車の熟成された足回りに比較して、R/L懸架装置は高速ではあるものの、40tを超える車重に対しては脆弱であることが判明しました。
また軽量化されたC試作も企画、しかしB試作の不調の結果からキャンセルされ、提案のみに止まりました。

 

最大装甲厚114mm、路上最大速度38.62km/hを誇り、6ポンド砲または75mm砲を搭載する本車は、最高速度こそセントー巡航戦車の改良型であるクロムウェル巡航戦車に劣りますが、火力は同等、装甲厚で勝り、アメリカのM4シャーマンに対しても火力と機動力が同等で、装甲厚は凌いでいました。
しかし、こうした高性能を持ちながら本車は採用されませんでした。
理由としては
M4シャーマンの供給が順調すぎるほど行き届いていた。
クロムウェル巡航戦車の改修で装甲厚に関しては賄えると判断された。
チャーチル歩兵戦車の改良型が前線で好評だった。
・既存車の量産が優先された上、製造担当メーカーのイングリッシュ・エレクトリックの生産能力が低かった等が挙げられます。
またクロムウェル巡航戦車の装甲強化に関しては本車の開発によってその目処が立ったとも言えるでしょう。
元はラテン語で「気品がある」「優れている」を意味しますが、「より上質な物を求める」というニューヨーク州の標語が名前の由来となりました、しかし、ついにそれを果たすことが出来なかったのは皮肉な話といえます。

 

現在では、イギリスのボービントン博物館に、試作2号車が展示されている姿を見ることが出来ます。
計画は中止となってしまいましたが、そう遠くない後に突撃戦車構想は、同じ構想の汎用主力戦車へと帰結することになります。

コメント

  • 初心者には、うってつけ! -- 2023-06-19 (月) 17:23:05