BT-7

Last-modified: 2023-12-13 (水) 01:49:06

R03_BT-7.png

Tier 3 ソ連 軽戦車

公式紹介ページ

スペック

車体装甲厚(mm)20/19/13本体価格(シルバー)0
最高速度(km/h)前進66.0マッチング範囲(戦闘Tier)3~5
後退20.0派生元車輌無し
発見可能範囲(m)静止時330.45
移動時330.45

パッケージ

初期LVL1LVL2LVL3LVL4LVL5LVL6LVL7LVL8
BT-7
E:1,500
S:0
無線
E:160
S:33,600
エンジン
E:310
S:18,750
主砲
E:590
S:2,750
砲塔
E:390
S:1,730
エンジン
E:410
S:13,460
履帯
E:430
S:1,700
主砲
E:740
S:4,250
戦車
A-20
E:1,500
S:134,000

E:必要経験値
S:購入シルバー

詳細

パッケージ名エンジン主砲履帯砲塔HP通信機
出力下記参照車体旋回速度砲塔装甲通信範囲
出力重量比地形抵抗旋回速度視認範囲
初期
BT-7
M-17L45 mm 20KBT-5BT-7 mod. 193535071-TK-3
45050 / [40.91]20/15/15300
31.890.9/1.1/2.744300
LVL.1
無線
M-17L45 mm 20KBT-5BT-7 mod. 193535012LL
45050 / [40.88]20/15/15615
31.870.9/1.1/2.744300
LVL.2
エンジン
M-17T45 mm 20KBT-5BT-7 mod. 193535012LL
50050 / [45.42]20/15/15615
35.410.9/1.1/2.744300
LVL.3
主砲
M-17T23 mm VJaBT-5BT-7 mod. 193535012LL
50050 / [46.01]20/15/15615
35.870.9/1.1/2.744300
LVL.4
砲塔
M-17T23 mm VJaBT-5BT-7 mod. 193738012LL
50050 / [45.68]20/15/15615
35.610.9/1.1/2.746320
LVL.5
エンジン
V-223 mm VJaBT-5BT-7 mod. 193738012LL
48050 / [43.42]20/15/15615
33.850.9/1.1/2.746320
LVL.6
履帯
V-223 mm VJaBT-7BT-7 mod. 193738012LL
48054 / [45.86]20/15/15615
33.850.8/1.0/2.346320
LVL.7
主砲
V-237 mm ZiS-19BT-7BT-7 mod. 193738012LL
48054 / [45.44]20/15/15615
33.540.8/1.0/2.346320

※車体旋回速度の実質値は通常地形、操縦手熟練度100%で計算。スキル及び超信地旋回の可否は考慮していません。
青字:オートローダー砲・機関砲、緑字:オートリローダー砲

砲性能

主砲性能
名称弾種弾代貫通ダメージ攻撃半径砲弾速度砲弾射程発射速度AP弾
DPM
照準時間精度総弾数最高角
最伏角
45 mm 20KAP
APCR
HE
14
2G
14
51
88
23
47
47
62
---
---
0.43
757
946
757
720
720
720
26.091,2262.300.4684+25
-8
28.571,3431.700.4684
37 mm ZiS-19AP
APCR
HE
35
2G
10
58
92
19
40
40
50
---
---
0.31
915
1,144
915
720
720
720
28.571,1431.700.3984+25
-8
名称弾種弾代貫通ダメージ攻撃半径砲弾速度砲弾射程発射速度
連射[間隔
AP弾
DPM
照準時間精度総弾数最高角
最伏角
23 mm VJaAP
APCR
3
1G
30
42
12
12
---
---
905
1,131
400
400
105.88
連射[0.20]
弾倉[4.60]
1,2711.700.54300
[12×25]
+25
-8
110.77
連射[0.20]
弾倉[4.30]
1,3291.500.54300
[12x25]

※先頭のセルの色は対応するパッケージの色となります。
緑字:改良砲塔

解説

  • 概要
    Tier 3ソ連軽戦車
    高い加速力・最高速・そこそこの砲と薄めの装甲を持つまさに軽戦車といった性能をしている。
     
  • 火力
    砲塔旋回速度が向上しており、目標への追随がやりやすくなっている。
    • 45 mm 20K
      初期砲。
      BT-7の史実砲。
      乗り出しから快適な運用が可能。
      照準時間が短縮されており、扱いやすくなっている。
       
    • 23 mm VJa
      中間砲。
      瞬間火力の高い機関砲。
      1ガマジンで計12発、144ダメージを与えられる。
      損傷した敵をとどめを刺すのに便利。仕留め損ねた際は機動性を活かして離脱しよう。
      しかし、貫通力はドイツの2cm KwK 30以上2cm Flak 38未満であり、精度も良くないため同格以上には通じづらく扱いにくい。
       
    • 37 mm ZiS-19
      最終砲。
      それなりの貫通と優秀な手数を持つ最終砲。
      発射時間と照準時間が短縮されさらに扱いやすくなっている。
      ただし、KV-1のような重戦車がいるTier 5までマッチングするようになったため、少々力不足を感じることも。
      何発かAPCRを持っておくといいだろう。
       
  • 装甲
    紙装甲。
    車体前面ですら20mmと機関砲にも抜かれる薄さである。
    傾斜のかかった部分はそれなりに弾くことがあるが、基本は被弾=貫通と考えよう。
     
  • 機動性
    出力重量比は少々低いが十二分な値を保っており、非常に軽快な機動力を発揮する。
    軟地形での地形抵抗の上がり幅が大きいため、水辺のような悪路にはあまり寄りつかない方が良い。
     
    なお、2種類のエンジンから選択することが可能であり、速力を追い求めるか、安定性をとるかになる。
    • M-17Tエンジン:出力が高い代わりに耐久力が低く壊れやすい上に被弾時の発火率が高い。
    • V-2エンジン:出力が少し下がる代わりに耐久性・発火率が改善されている。
       
  • 偵察性能
    改良砲塔で320m。
    隠蔽率は静止時で330.45mだが、他の同格ソ連軽戦車に先んじて移動時も隠蔽率が下がらないようになっている。
    優秀な足回りと合わせて走り偵に適性があると言える。
     
  • 総論
    非常に高い機動性を誇る軽戦車。
    最大マッチングが5となり、KV-1など歯が立たない相手も増えている。
    もし会敵してしまったら決して立ち向かおうとせず、味方のために視界をとってひたすらアシストに徹したり、素直に退くことも大事である。
    また、高Tierに向けて軽戦車としての視界取りやアシストをする練習をするのも良いだろう。
     

史実

BT-7.jpg

ミッキ●マウス

BT-7はソ連陸軍の快速軽戦車として開発されました。
スペイン内乱の戦訓を取り入れてBT-5の車体を強化したものでしたが、あくまでもT-34KV-1誕生までの繋ぎだったと言われています。
前身のBT-5はアメリカのクリスティ戦車を元にしたもので、履帯を外せばタイヤで走行できる装輪式戦車として使用できました。

 

装甲を溶接式とし、加えて傾斜装甲を取り入れて防御力を向上させていました。
また、エンジンを換装して航続距離の延伸を行っていました。

 

1935年から計5,433両が生産され、ノモンハン事件、ポーランド侵攻、冬戦争、継続戦争に投入されていきました。

 

BT-7初期生産型(1935年型)であるBT-7-1はBT-5と比べて、被弾時にリベットが飛んで乗員が負傷するのを防ぐ目的で車体の主要部を溶接構造にして車体装甲厚を前面13mmから20mmに強化し、車体設計も変更して前面に傾斜装甲を取り入れています。
また、延長させた車体後部や左右フェンダー上に燃料タンクを増設して搭載燃料を620リットルに増やし、エンジンも換装して航続距離を250kmまで伸ばしています。
懸架装置はコイルスプリングとベル・クランク式で、ストロークは356mmもあります。
転輪は4枚、前方に誘導輪、後部に起動輪を持ち、上部転輪は装輪式と言う構造上持っておらず、装輪時は起動輪から第4転輪にチェーンで動力を伝達、操向には装軌時が左右1本ずつの操向レバー、装輪時が取り外し式ハンドル(第1転輪がステアリングする)を使います。
装軌から装輪への転換には30分、装輪から装軌への転換には40分かかりました。

 

操縦手前面には大型ハッチがあり、非戦闘時は大きく開くので視界が良いのですが、覘視孔が1つしか無いので戦闘中の視界は狭いのが難点です。
砲塔直下にあたる車体底部には、乗員脱出用ハッチがあります。
砲塔はBT-5後期型と同じ砲塔バスルを持つタイプですが、組み立ては溶接に変更され、砲塔上面には2つのハッチが横に並んでいます。
戦闘中、砲手や車長は砲塔側面のスリットと砲塔上面の照準兼用潜望鏡で視界を確保していましたが、いずれの視界も狭く、かといってハッチを開けた場合、前開きなのでハッチを避けて身を乗り出さないと前が見えないため、狙撃を受けることが多かったという記録もあります。

 

BT-7(1938年型)はBT-7-2ともいわれ、砲塔も避弾経始を考慮したタイプですが、砲塔装甲厚は変更されておらず傾斜も浅いので、どれだけの効果があったかは不明であったといわれています。
ゲーム中ではBT-7 mod. 1937とされているようです。

 

BT-7Mは1938年型のエンジンをV-2ディーゼルに変更したタイプです。
燃料の入れ間違いを予防するため、機関室点検ハッチ上の吸気口カバーがかなり小さくなっているそうです。
最大速度は装軌で62km/h、装輪で86km/h、航続距離は装軌で400km、装輪で900kmと性能アップを図っています。
1938~41年に706両が生産されました。

 

BT-7Aは火力支援型で、M1909山砲を車載用に改造した16.5口径76.2mm短砲身砲M1909/30(50発)を装備していました。
副武装は砲塔後部のボールマウント式7.62mmDT機銃。
1938年までに150両が生産されました。
長砲身型も試作されたのですが、量産には至らなかったとされています。

 

指揮戦車型のBT-7-TUは砲塔上部に鉢巻状のフレームアンテナを装備していています。
71-TK-1無線機を砲塔後部バスルに搭載したため、主砲弾搭載数は132発に減ってしまったそうです。
砲塔上部に鉢巻状のフレームアンテナがあることで区別できましたが、かえって目立ってしまい真っ先に攻撃目標にされ、撃破されてしまうことが多かったため、後にアンテナをホイップ型に変更しています。

 

その他、フィンランド軍が鹵獲したBT-7(1937年型)をBT-42として突撃砲に改造したものも存在します。
砲塔を一回り大きくして第一次大戦時に使用したイギリスの4.5inch榴弾砲を搭載したもので、18両のBT-7がBT-42へ改造されて突撃砲大隊に組み込まれました。

 

対独戦開戦時は、順次T-34との交替が進む時期でしたが、戦車不足と部隊配置の関係から現役使用されていました。
しかし、ドイツ軍戦車群の前では旧式と言ってもよく、殆どの戦場で壊滅的な被害を被っていました。
実践では快速性能を活かせたためしがなく、ノモンハン、ポーランド、フィンランド、東部戦線と、投入されるたびに損害が増えていったそうですが、それでも赤軍兵の間では愛用されていたそうです。

 

ちなみに、1937年型以降のものは砲塔上にある二枚のハッチを両方とも開けた状態が某夢の国のネズミに似ているという理由でドイツ軍から「ミ●キーマウス」というあだ名がつけられていました。

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